
ひったくりの男逮捕 自分の自転車には防犯ネット
埼玉県警浦和署は23日、窃盗の現行犯で、住所不定、無職の容疑者(33)を逮捕した。浦和署の調べでは、同容疑者は23日午後2時半ごろ、さいたま市浦和区本太の市道で、無職の女性(80)が肩にかけていた現金約2万円などの入った手提げバッグを自転車で追い抜きざまにひったくった。
浦和署によると、女性の叫び声を聞いた男性会社員(41)が加藤容疑者を取り押さえた。女性は食事に行く途中だった。加藤容疑者は自転車の前かごに防犯ネットを付けており、「ひったくりに遭わないように防犯ネットをしていた」などと供述しているという。(2009.12.23 産経新聞)
自転車に追突して転倒誘発、財布を奪う
22日深夜、静岡県浜松市東区内の市道で、走行中の自転車へ故意に追突して転倒を誘発。路上へ倒れた男性に対し、クルマに乗っていた男2人が現金を要求する事件が起きた。男は現金約9000円の入った財布を奪って逃走している。
静岡県警・浜松東署によると、事件が起きたのは22日の午後10時50分ごろ。浜松市東区子安町付近の市道を走行していた自転車に対し、後ろから進行してきた乗用車が追突した。自転車は転倒。31歳の男性は路上に投げ出されたが、クルマに乗っていた2人の男たちは男性に因縁をつけ、「金を貸せ」などと脅した。
男性は言われるままに現金約9000円が入った財布を差し出すと、男たちはそれを奪ってクルマで逃走した。男性は転倒した際に打撲などの軽傷を負っており、警察は強盗傷害とひき逃げの両面から捜査を開始している。逃げた男は30-40歳代と40-50歳代。白いクルマに乗っていた。クルマは低速で追突しており、警察では現金を奪う目的で故意にぶつかったものと推測している。(2009年12月26日 レスポンス)
折りたたみ自転車携行 電車で「泥棒行脚」
11県で343件、2500万円 笛吹署 容疑の男追送検
笛吹署などは10日、山梨や宮城、香川など11県で343件、約2500万円の盗みを繰り返していたとして、盗みの疑いで、北海道出身、住所不定、無職の被告(68)=窃盗罪で起訴、公判中=を追送検した。被告は電車で移動した後、携行していた折りたたみ自転車に乗りながら盗みに入る民家を物色、“泥棒行脚”を続けていたとみられる。
送検容疑は、2002年5月から今年3月まで、夜間に一戸建て民家の勝手口や浴室の窓などから侵入し、現金などを盗んだ疑い。内訳は県内100件、県外243件。被告は調べに対し、千件以上、7千万円超の盗みを供述しているが、容疑の固まったものを追送検した。
被告は電車を乗り継いで各県を移動。ドイツ製高級折りたたみ自転車(40万円相当)で沿線を移動し、日中に犯行場所の下見をしていた。山梨には年1回のペースで訪れ、甲府や峡東地域のJR中央線の駅沿線で侵入盗を繰り返していた。被告は3月17日、笛吹市春日居町の民家に侵入したところを住人に取り押さえられた。被告は「盗んだ金は生活費や遊興費に充てた」などと供述。同署は被告を立ち会わせて県内外で犯行の状況を確認しており、捜査のために移動した距離は1万4千キロに及んだという。(2009年12月11日 山梨日日新聞)
「プシュッという音たまらない」自転車パンク魔の69歳女を逮捕
自転車のタイヤをパンクさせたとして、大阪府警平野署は10日、器物損壊容疑で大阪市平野区加美北の無職の女(69)を逮捕したと発表した。平野署によると、同容疑者宅の周辺では、11月上旬から自転車のパンク被害が約100件あり、関連を調べている。
逮捕容疑は9日午後7時ごろ、平野区加美北の路上で、トラック運転手の男性(45)の自転車の前輪にはさみを突き刺し、パンクさせたとしている。平野署によると、容疑者は「プライベート上の悩みを発散するために、ほかにもやった。空気が抜けるときの『プシュッ』という音がたまらなかった」と供述しているという。(2009.12.10 産経新聞)
高齢者も乗りやすい自転車開発 ハンドル工夫し安定走行
自動車メーカーでサスペンションなどの自動車部品設計に約40年間携わった青山益敏さん(69)=横浜市旭区=はその経験を生かし、高齢者や子供を乗せた母親が安心して運転できる安定性の高い自転車を開発した。青山さんは昨春、自転車産業振興協会が実施した子供を前後のシートに乗せられる「3人乗り自転車」の試乗会に参加。その際、もっと乗りやすい自転車が作れると思い立ち、今年10月、独自設計の自転車を開発した。
青山さんが開発した自転車は、ハンドルの取り付け位置と後輪の補助輪に工夫を凝らしたのが特長だ。荷物を入れるかごや幼児を乗せるシートを、重心の安定するハンドル軸の真上に設置。ハンドル本体を軸から前に15センチずらして取り付け、かごから独立して動くようにした。
ハンドルとかごを別々に取り付けたことで、荷物や子供を乗せた場合でもハンドルは軽く、お年寄りでも簡単に方向転換できる。一般的な自転車はハンドル前部にかごやシートがあるため、荷物の重量の影響でハンドルが重くなり、走り出すときのふらつきや、カーブの曲がりにくさが課題となっていた。
また、車体後部の補助輪も取り付け位置などを工夫し、少ない部品数で倒れにくく安全に走れる機能を実現した。路面の状況にあわせて衝撃を吸収するバネの硬さも調節できるので、軽快で安定性の高い走りが実現できるという。来年1月に70歳を迎える青山さんは、「自転車に乗ると、遠出できて生活が楽しくなる。自分と同世代の人も自転車で元気を出してほしい」と話している。今後は、性能向上を目指すとともに、量産化に向けて自転車メーカーにアイデアを売り込む考えといい、技術者魂はまだまだ健在だ。(2009.12.21 産経新聞)
3人乗り自転車 自治体が支援
自転車で親子の「3人乗り」が認められたため、自転車店には専用モデルが並び、子育てに奮闘中のパパやママから注目を集めている。
値段がネック 購入に補助
「3人乗り」が解禁されたのは7月から。十分な強度やブレーキ性能などの安全基準を満たした自転車に限り、6歳未満の幼児2人を同乗させることができるようになった。各メーカーは基準を満たした自転車を売り出している。主な機種を表に掲げた。(中略)アシスト機能付きはかなり高額だ。子育て中はなにかと出費がかさむうえに、3人乗りが必要な期間も限られるため、なかなか思い切った出費は難しいかもしれない。
そこで、自治体によっては購入支援やレンタルの制度を用意している。例えば前橋市は4万円を上限に、購入費の半額を補助している。東京都練馬区は来年2月から、自転車を月525円で貸し出す。こうした制度を利用できれば、3人乗り自転車を使いやすくなる。自治体に制度の有無を聞いてみよう。もっとも、専用の自転車であっても過信は禁物だ。子どもの安全に万全を期すため、ヘルメットを必ず着用させるなど、注意は怠らないようにしたい。(2009年12月16日 読売新聞)
3人乗り自転車も コミュニティサイクル 茅ケ崎で社会実験始まる
複数の待機場所(ポート)間で、自転車の貸し出しと返却を自在に行える「コミュニティサイクル」の社会実験が十五日、茅ケ崎市内で始まった。来年二月十五日まで。環境に優しい自転車利用を促進するため、国土交通省の本年度事業として全国七都市で実施される。茅ケ崎市は計四十八台の貸し出し車両のほか、七月の道交法改正で解禁された「三人乗り自転車」(幼児二人と大人一人)三台を初めて導入した。
十五日朝、JR茅ケ崎駅南口であった開始式には、今夏の世界最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」で完走した別府史之選手=同市在住=や、服部信明市長らが参加。システムをPRした。市内の計十九ポートはレストラン、美容院、薬局、生花店など個人店舗が中心。事業に併せてまちの活性化を進めていく狙いがある。利用料金は一回(一日以内)三百円。(2009年12月16日 東京新聞)
NTTドコモとドーコン、札幌で自転車共同利用サービスの実証実験
NTTドコモとドーコンは12月1日、自転車共同利用サービスの「サイクルシェアリング」(コミュニティサイクル)を共同で推進することで合意した。
サイクルシェアリングとは、自転車をどこでも借りられて、どこでも返却できるサービスのこと。両社はこのサイクルシェアリングの一環として、2010年6月から4カ月間、北海道札幌市内で実証実験を行う。サイクルポート(貸出拠点)の効果的な配置、携帯電話を介した遠隔管理、決済処理、ナビゲーション機能の活用など、サイクルシェアリングの本格的な普及に向けた事業性を検証することが目的という。
具体的には、ドーコンが実証実験の企画/運営、NTTドコモが携帯電話を中心とした位置情報、決済処理などの各種プラットフォームを構築/運用する。(2009年12月1日 朝日新聞)
利用者数◎エコ効果△ 「名チャリ」2カ月のべ9万回
名古屋市中心部で、自転車を無料で貸し出す社会実験「名チャリ」プロジェクトが好評のうちに18日に終了する。登録会員は3万人、利用回数は9万回を超え、存続を求める声も多い。自動車からの乗り換えが進んでいない課題が浮き彫りになる一方で、街づくりへの相乗効果という思わぬ成果もあった。
午前8時、中村区・名古屋駅前にある名チャリのステーション。通勤客が次々と訪れ、用意された35台は、25分ですべて貸し出された。愛知県犬山市の会社員(31)は名駅から会社がある中区・伏見まで地下鉄に1区間乗って通勤していたが、最近は名チャリを愛用。「この経済情勢でお金がないので、続けてほしかった」と残念そうだ。
実験は10月20日に始まり名駅−栄に設置したステーション30カ所で放置自転車300台を貸し出した。当初は貸し切りのように使う人が多かったが、ステーション間の移動に限るよう呼び掛けた結果、1回の平均利用時間は1時間から20〜30分へ短縮した。ただ利用者約9万7000人に対し、予算は国の緊急雇用対策費を中心に9770万円。単純計算で1回の貸し出しに1000円掛かった。将来の本格導入を目指す市は、費用をどう賄うか検討する。
利用者にどの交通手段から切り替えたか聞くと、バス・地下鉄が51%で、徒歩が46%。自動車はわずか1%。二酸化炭素を減らすため、車からの転換をどう進めるかも課題だ。(中略)市民からは近代の歴史建造物が残る東区の「文化のみち」や、繁華街の大須にもステーションを求める声が出ている。市は「都心の新しい交通手段にとどまらず、地域のつながりを深める街づくりのツールとしての可能性を秘めている」と手応えを感じている。(2009年12月18日 中日新聞)
スマート通勤:自転車利用でCO2を11トン削減に成功 2399人参加 /岡山
国交省岡山国道事務所は22日、県内企業140社2399人が参加した「スマート通勤おかやま2009」(10月26〜30日)で、約11・4トンの二酸化炭素(CO2)削減に成功したと発表した。約800本のスギが1年間で吸収するCO2量に相当するという。
取り組みは慢性化する道路渋滞の解消や環境負荷の軽減が目的。県や岡山市とともに自転車や公共交通機関の利用、時差出勤を呼び掛けた。07年の開始以降、参加者が増え、今回は前年比39社864人増だった。
参加者にアンケートを実施したところ、5日間のうち交通手段を変えた日数は平均2・5日。車から自転車に乗り換えた割合が38%と最も高く、次いで時差出勤が21%、徒歩が12%だった。ガソリン消費量は約6300リットル減。体の消費エネルギーは全体で39万キロカロリー増え、1人当たりで計算すると約20分のジョギング(約160キロカロリー)と同じ運動量という。
同事務所は「『スマート通勤を続けたい』という声が多く、一つの意識改革になった。環境にも健康にもいい通勤方法が広がれば」と話している。(毎日新聞 2009年12月23日)
無灯火、2人乗り…自転車違反が3万5000件
警告カードは前年比34%増
無灯火や信号無視などに対し、警察官が警告する「自転車警告カード(通称・レッドカード)」の交付件数が11月末までに、前年同期比34・6%増の3万5103件と大幅に増えていることが、県警のまとめでわかった。環境に配慮した乗り物として利用者が増える自転車だが、県警はマナーの徹底を呼びかけている。
レッドカードは、県警が2004年9月から自転車利用者に対して始めた独自の取り組み。飲酒運転や一時不停止などの道交法違反者に加え、今年2月からは、県道路交通規則で携帯電話やヘッドホンの使用なども新たに禁止行為とした。カードには学校名や氏名、違反行為などが記入され、各学校には3か月ごとに、県警が違反件数を通知する。
今年の違反別では、無灯火が1万3733件と最多で、2人乗りが5756件、ヘッドホンの利用が4101件と続いた。年代別では、高校生が24・8%と最多。県警では08年5月から、高校生の違反や事故が特に目立つため、県内の高校をマナーアップモデル校として指定、現在は53校が指定されている。県警は、マナーアップを呼びかけるため、自転車利用者の指導を年々強化。今年は11月末までの交付枚数が05年に比べ、約2倍の3万5103件。事故件数は同年比で29・8%減の1525件と大幅減となった。
県内24署で交付件数が最多となっている仙台中央署は、前年比2・8倍の5569件。自転車の事故件数も、前年同期比27%減の116件と大幅に減少した。管内にある東北大はレッドカードが他大学に比べて多く、10月に学生向けの広報誌で注意を呼びかけたほか、12月には体育会の各主将ら約60人を集め、安全運転講習を開いたという。
ただ、自転車がからんだ事故の死亡者数は今年は11月末までに、昨年同期比で2倍の12人にも上り、県議会は10月、更なる安全対策を求める決議を採択した。県警交通企画課は「自転車のマナーを求める声が強まっている。自分の身を守るためにもルール順守を呼びかけたい」としている。(2009年12月22日 読売新聞)
無灯火 信号無視 携帯 飲酒… 府警 危険自転車へ警告強化
自転車事故が後を絶たない中、京都府警は、無灯火運転など比較的軽微な違反者に対し、警告する「交通指導書」を作り、違反を繰り返さない誓約署名を求める活動を強化している。危険な運転への住民からの取り締まり要望を受けた形で、府内で作った交通指導書は昨年の60件に対し、今年は2万6千件余りと大幅に増えた。
交通指導書の作成は道交法に基づく。警察官が現場で、違反者の住所と氏名、生年月日を聞き、違反内容を書いたうえで、同様の違反をしない誓約の署名をもらう。違反者には渡さない。府警交通指導課によると、指導書の作成は12月20日現在、2万6131件。このうち、無灯火が1万647件と最も多く、2人乗り6321件▽信号無視1284件▽携帯電話やイヤホンの使用など4098件▽傘差し658件▽飲酒51件−などと続く。京都市内分が86%を占めた。
府警は「幼いころから安全運転のマナー教育ができていない運転手が多い」と分析し、引き続き街頭活動に力を入れる方針だ。警告を無視するなど悪質な違反があったとして、府警は今年、道交法違反容疑で24人を書類送検した。府警によると、府内の自転車事故は11月末現在、2989件で、交通事故全体の約22%を占めている。死者は11人と前年同期比で3人増えている。(12月24日 京都新聞)
JA共済連、交通安全ポスターコンクール全国作品のテーマ分析レポートを公表
JA共済連は、このほど全国45都道府県から約16万4,000点の応募があった「第38回・小中学生交通安全ポスターコンクール」について、全国コンクール作品のテーマを集計し、今どのような視点で小・中学生が交通安全を捉えているかを分析、そのレポートを公表した。
それによると、健康志向や環境への配慮などから自転車の人気が高まる中、自転車と歩行者の接触事故が10年前の約4.5倍に増加するなど、自転車マナーの悪化が問題化しており、自治体でも自転車の通行に制約を設けるなどの対策に乗り出しているが、こうした動きは子どもたちの交通安全ポスターにも顕著に表れ、今年度は約3割が「自転車」をテーマとした絵柄が描かれている。(2009/12/23 農業協同組合新聞)