February 02, 2010

不名誉な記録の理由はなにか

大阪市は、撤去も盗難も1位だそうです。


放置自転車の台数も、自転車盗の件数も政令指定都市でワースト1ということですが、その返上に向けた対策が報じられています。毎日新聞の記事から引用します。


勘違い解消で最悪返上放置自転車:大阪の自転車盗、勘違い解消「最悪返上」 市と府警、情報新システムで
◇「泥棒!」実は撤去

放置自転車が全国の自治体で最多の大阪市が今秋から、放置自転車の撤去情報をオンラインシステムで大阪府警に提供する。所有者を早く確認し、常時、ほぼ満杯の保管場所から迅速に引き取らせるのが狙い。一方で、自転車盗難被害が政令市でワースト1の汚名もある大阪市。市が力を入れている「撤去」を「盗難」と勘違いした盗難届が被害件数を押し上げているとみられ、新システム導入で、盗難届が大幅に減る可能性も出てきた。

内閣府の調査(07年10月)では、大阪市の放置自転車は約5万台に上る。平松邦夫市長は11年度末までに半減することを目標に掲げ、撤去の強化を指示。08年度は前年度比7000台増の23万9000台を撤去した。一方、昨年1年間の大阪市の自転車盗は1万6645件。政令市でワースト2位の名古屋市が1万2118件で、その差は4527件もあり断トツだ。

ただ、勘違いによる盗難届の統計はないが、自転車保管所の管理を受託している市シルバー人材センターによると、盗難届の被害場所や日時などから、撤去だった可能性が高いケースが相当数あるという。撤去の際、所有者への通知文を路上に張り付けるが、紙がはがれるなどして伝わらなかったとみられる。

新システムは、市が持つ撤去自転車の防犯登録番号と、府警が持つ所有者の名前、住所、盗難届の有無をオンラインで随時交換する。市は所有者にいち早く返還を通知でき、飽和状態にある保管所のスペース確保に役立つ。府警も撤去の有無を速やかに確認し、誤って盗難届として受理しないように活用する。

これまで、市は所有者照会のため、撤去自転車の情報をUSBメモリーに記録して府警に持ち込んでいた。撤去後、約1週間かかっており、府警は盗難届の受理時に撤去の可能性がないかの確認には使っていなかった。市放置自転車対策担当は「システム導入で自転車の返還が早まり、撤去台数を増やせる。誤った盗難届も反映せずに済み、実態に即した自転車盗被害が把握できる」と期待している。(毎日新聞 大阪夕刊 2010年1月30日)


次々と撤去される放置自転車放置自転車として撤去されたのに、盗難に遭ったと勘違いする人が減れば、たしかに盗難の件数が大幅に減る可能性があります。一方、オンライン化によって撤去自転車の持ち主の割り出しが迅速化し、早く返還出来れば、満杯状態の保管所スペースが空き、さらに放置自転車の撤去が増やせて一石二鳥というわけです。

むしろ実態としては、放置自転車全国ワースト1返上を目指す大阪市が、違法駐輪の撤去を強化した結果、撤去後の保管スペースが手狭になったというのが現実のようです。このままでは撤去回数を減らさざるを得ず、それを回避するため、どうしてもシステムの導入が必要になったというわけです。

現在、撤去された自転車を引き取りに来る所有者は4割にとどまっていると言います。保管期限の1か月を過ぎると業者に払い下げているものの、すぐに新たな撤去自転車が運び込まれ、大阪市にある23か所で合計3万台を収容する保管所は、常にほぼ満杯の状態なのだそうです。

いずれにしても、どちらのワースト1も返上したいと躍起になっている関係者にとっては、期待のシステムなのでしょう。大都市の駅や繁華街への放置自転車に頭を痛めている自治体は多く、莫大な予算を投じて撤去しているところは少なくありません。東京や他の都市でも事情は同じだと思います。

保管自転車、常に満杯私も放置自転車は問題だと思いますし、撤去する必要があるのもわかります。実際に歩道上などにあふれた違法駐輪の自転車は歩行者の邪魔になっていますし、緊急自動車の通行を妨げる場合もあります。一台ずつは小さなスペースでも、台数がまとまれば大きな迷惑になっていることも充分理解できます。

放置される駅や繁華街で商売をする人にとって困った存在であることも、想像に難くありません。市役所には苦情もくるでしょうし、撤去せざるを得ないのもわかります。しかし、なんとかして保管所のスペースを空け、さらに撤去を加速することが、果たして正しい方向なのでしょうか。

現場の苦労も知らずに偉そうなことを言うなと怒られそうですが、この対策では放置自転車の撤去の回転数を上げるだけで、抜本的な解決策にはなりえないのも事実でしょう。違法駐輪に対して、撤去で応じるだけでは「いたちごっこ」なのは明白です。駐輪場を整備し、きちんと駐輪してもらうのが結局は近道のような気がします。

大阪の繁華街ですから簡単なことではないでしょうが、駐輪場を増やすしか、根本的に違法駐輪の問題を解決する方法はないような気がします。事実、タワー型の機械式駐輪場などを導入して成果を上げているところもありますし、既存の駐輪場を無料にし、そちらへ駐輪するよう誘導して成功しているところもあります。

中央区自転車マナーアップキャンペーン駐輪場が足りないので、クルマのパーキングメーターをつぶして駐輪スペースにし、収容台数を上げている例もあります。地価の高いところですから駐輪場の確保は容易ではないでしょうが、これまでのクルマの利便性を優先してきた発想を転換すれば、車道や駐車スペースなどを利用するという手もあるわけです。

もちろん撤去だけではなく、大阪市ではキャンペーンなどによりマナー向上にも努めています。違法駐輪をしないよう啓発するもので、直近では2月11日にあるようです。ただ、昨年の同じイベントを見に行ったサイクリストによれば、自転車の利用そのものに対する反感が感じられ、そのスタンスには疑問を感じたそうです。

違法駐輪に悩む地元商店街の方の苦労や、視覚障害者の方が困っているとの紹介などがあったと言います。一般の通行人も含め、確かに迷惑している方が多いのは間違いないでしょう。そうした状況を訴えることで、市民にマナーアップを呼び掛けたいのはよくわかります。

しかし、トークセッションでは、JR大阪環状線の内側には自転車を入れないようにしたほうがいいとか、公共交通機関の発達している大阪の中心部には自転車は不要だなどとする意見を発表する関係者もあり、自転車不要派、アンチ自転車派ばかりの言いたい放題だったそうです。

放置自転車対策大阪市が、人の集まる施設に駐輪場設置を呼び掛けているにもかかわらず、駐輪場のない施設で行われたそうですし、自転車利用者を対象にしているとは思えなかったと言います。よほど、日頃の自転車マナーに腹を据えかねていた関係者が多かったのでしょう。啓発というより、自転車利用者には反感を抱かせる部分があったようです。

関係者の気持ちも、わからないではありません。日ごろのマナーの悪さに、よほど頭にきていたのでしょうし、自転車嫌いの人もいるでしょう。大阪では自転車を使うなという意見があってもおかしくはありません。意見は尊重すべきです。自転車に乗る人の中にだって、マナーの悪い他の人たちに頭にきている人はいます。

しかし、商店主たちにとっては、そうした自転車利用者もお客様なのではないのでしょうか。商店街の人は、そのことを忘れてはいないでしょうか。自転車で来るな、電車と徒歩で買いに来いというなら、それも一つの割り切り方だとは思いますが、自転車を敵視することで、自らの首を絞めることにはならないのか心配になります。

そのあたりの事情はわかりません。もしかしたら自転車で来る人は駅を利用するだけで、商店街の利益にはならないのかも知れません。例えそうだったとしても、むしろ自転車で来やすくしてお客を呼び込んだほうが賢明な場合もあるような気がします。自転車を排除したことで人の流れが変わり、寂れてしまう可能性も考えられます。

例え大都市の中心部であろうと、空洞化しないとは限りません。駐輪マナーの悪さは問題ですが、問題はマナーであって、自転車ではないはずです。自転車で来るのが便利だから自転車が多いという側面は否定できないと思います。撤去しても撤去しても、自転車が減らないのを見ても明らかでしょう。

放置自転車対策の推進違法駐輪が多いのは、駐輪場が足りないか、料金が高いなどの理由があるではないでしょうか。違法駐輪は決して褒められたことではありませんが、だから撤去するというのではなく、違法駐輪しなくて済むよう駐輪場を増やし、駐輪場にとめてもらうよう促していくべきではないでしょうか。

地域によって個々の事情もあるでしょう。地元の事情に詳しくないのに勝手なことを言うなと叱られそうですが、違法駐輪が多い理由も考えてみるべきだと思うのです。自転車利用のニーズが多いのに、それを無視して、ただ排除しようとするなら、地元の人にも自転車利用者にも不幸なだけのように思えてなりません。

当局としても不名誉な記録を返上したい気持ちはわかります。しかし、撤去を加速しても効果は一時的で、また駐輪され、払下げ自転車が増え、無駄に資源が消費されるだけの場合も少なくありません。撤去ではなく駐輪場の収容を増やし、利用を促すことで改善している自治体もあるのですから、考え方を変えてみる手はないでしょうか。

マナー違反何も、これは大阪市に限ったことではないと思います。某都知事なんかも、自転車を目の敵にするような発言をしています。自転車に乗らない人にとっては、邪魔な存在でしかないのでしょう。違法駐輪は、確かに邪魔で迷惑な存在ですが、多くの人が自転車を利用することの裏返しでもあります。

東京のような地価の高いところでさえ、タワー式駐輪場などを導入し、状況の改善につなげているところもあります。財政事情などもあるでしょうが、撤去にも莫大な費用がかかっているはずです。いたちごっこの悪循環を断ち、根本解決に向かわなくては、撤去費用が出続けるだけです。

本来、自転車が街にあふれていれば、駐輪場を増やすのが普通の感覚でしょう。ニーズがあるのですから、それを満たすのが本来の行政サービスではないでしょうか。ワースト1の返上のため撤去に血眼になるあまり、撤去と言う手段が目的化し、本来の目的を見失うことのないようにしてもらいたいものです。


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大阪市中央区の自転車マナーアップキャンペーンについては、読者からメールで情報をいただきました。道楽さん、ありがとうございます。

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大阪市は不要不急の自転車利用はやめましょうと呼びかけている。

まだまだ道のりは長そうだが
撤去中心の放置自転車対策を見直して改善に成功する自治体も。

無駄遣いに気がついているか
放置自転車対策は重要だが、そこに無駄は隠れていないだろうか。

手段そのものが目的となる時
似た事例は他にもあるが、返還まで日数がかかったのも原因では。


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この記事へのコメント
自転車を敵視することで店のお客が減るっていうのはあります
僕自身、自転車に乗るようになってから駐輪しにくい地域には行かなくなった反面、無料駐輪できる場所には特に用が無いのに学校帰りに寄って買い物をするようになりました

役所が放置自転車の対策をやる理由が分かりません
撤去する費用を右側通行の危険性を周知させる費用に回せば事故が減ると思うんです
Posted by 職人気取り at February 04, 2010 08:52
東京在住です。
かつてはオートバイでどこにでも行っていましたが、オートバイは関東の市街地では停められる場所が凄まじい勢いで減っています。で、山手線内ではもっぱら自転車に切り替えていました。何より健康にもいい。そして結構はまりました。本格的な自転車を買ったわけではないのですが、酒もたばこもやめてしまいました。

しかし東京でも「東京は自転車で走る場所じゃない」と都知事が豪語するほどです。いや、正しくは、自転車道整備の陳情に対する返答で「環八や環七の内側を自転車で走るのは危険ですよ」と言ったんですが、そこで何を言いたいかはもう一目瞭然。
ひどいものです。
Posted by 通りすがり at February 04, 2010 18:05
こんばんは。うーんなるほど、これは地元の私としては興味深い記事ですね。

確かに、勤務先は中央区で急激に放置自転車を見なくなったエリアがあります。また、これまで看板など無かった会社前の歩道に「放置自転車は撤去します」という看板が掲げられたり、市は本気のようです。

しかし、そのイベントでのアンチ自転車派の発言は看過できませんね。車中心で自転車の問題を棚上げしてきた道路行政があるのに、それを無視して自転車だけ目の敵にするなんて…車やオートバイを減らす時代に逆行している気がしてなりません。
Posted by nori at February 05, 2010 21:23
職人気取りさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そのあたり、商店街も苦慮するところなのでしょうが、迷惑駐輪の自転車が道をふさぎ、買い物客の邪魔をしているのを放っておくわけにもいかないのでしょう。無料駐輪場を設置して、利用する人もマナーよくとめてくれれば問題はないのでしょうけど。
役所も、歩行者や地域の関係者から苦情が入って、仕方がない部分もあるのでしょう。ただ、いたちごっこなのは否めないでしょうね。
Posted by cycleroad at February 05, 2010 22:52
通りすがりさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私は久しくオートバイには乗っていないのでわかりませんが、駐車禁止も強化されているようですね。原付バイクも販売台数が電動アシスト付き自転車に逆転されたと言いますし、オートバイから自転車に乗り換える方も増えているのかも知れません。
私も都知事の自転車を厄介者のように見ている発言を聞いたことがありますが、都市の交通政策は首長の考えで大かく左右されるのは多いのは間違いないでしょうね。
しかし、逆に言うと首長が変われば、劇的に変わる可能性もあります。ニューヨークなんかもブルームバーグ氏に代わってから、かなり変わりました。そのへんに期待したいところです。
Posted by cycleroad at February 05, 2010 23:31
noriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですか、急激に減りましたか。やはり市は放置自転車の減少に力を入れているようですね。
客観的に見れば、おっしゃる通りで、もちろん私もそう思いますが、ただ放置自転車が問題という面ばかりに目が行き、本来あるべき姿、あるべき道路行政という視点からは見ていない人が多いということなのでしょう。
ママチャリを足として使っている人で、迷惑駐輪を後ろめたく思っている人も多いでしょうし、もっと駐輪場を整備しろとは、なかなかならないのが現状なのでしょうね。
Posted by cycleroad at February 06, 2010 00:01
 初めまして。うちの息子に知的障害があり、6歳を過ぎても二人乗り出来る自転車を探していて、「どうしても二人乗りしたい時」の記事に出逢い、時々このプログを拝見させて貰っています。
 放置自転車対策は私も駐輪場の整備だと思います。駅前の狭い道路に無理矢理パーキングメーターを作ってあるのに、駐輪場に出来そうな空きスペースがあっても自転車停められないわざと工作物を置いてあるのを見掛けます。私が利用するY駅は空きスペースがコイン式の駐輪場になって放置自転車が減りました。1回150円かかりますが、駅の改札口に近いのと盗難の心配がないのか繁盛しています。駅から800メートル以内は歩いて来ればとの意見も有りますが、駅前の商店街で食料品とか買うには自転車が必要です。又、自宅まで自転車取りに帰っていたら保育園のお迎えに間に合わない事も有ります。今後も駅前の駐輪場の整備を切に願います。
 今後、サイクルロードで取り上げて欲しいテーマは自転車の後ろに乗せられる子供の年齢です。現状は6歳未満ですが、6歳になったからと直ぐに自転車送迎の必要は無くなりません。せめて鉄道運賃みたいに就学までに伸ばす必要が有ると思います。それと、小学生になっても後ろに伸せなくてはならない子供もいます。東京都では三輪なら二人乗り出来るみたいです。後輪二輪の三輪自転車には荷台が無くてかごばかりです。あれは二人乗りさせない為でしょうか?
 今後も変わった自転車を取り上げて頂けるのを楽しみにしています。
Posted by ジャムおばさん at February 06, 2010 16:10
大阪は駐車違反、もろもろの犯罪も日本一と言う輝かしい
実績の土地です。また それを防ごうとする善人も大阪には多い!!
Posted by 関東人 at February 07, 2010 15:42
ジャムおばさんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
コイン式の駐輪場は少しずつ増えているようですね。最初の1時間くらいは無料というところも多いようです。おっしゃるように、それで迷惑駐輪が減ったところも少なくなく、駐輪場整備の効果がわかります。
マナーの問題はありますが、撤去しても撤去しても自転車が減らないのは、自転車が生活に必要だからという点も行政は重く考えてほしいところです。
なるほど、自転車に乗せていい子供の年齢の制限ですか。例外規定とかが設けられていてもよさそうなものですね。二人乗りの自転車については、何か情報があれば、取り上げたいと思います。
ご覧いただき、ありがとうございます。
Posted by cycleroad at February 08, 2010 22:52
関東人さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
たまたま大阪の記事を取り上げただけで、大阪の人だけがマナーが悪いと言うつもりはありません。全国的な問題だと思います。
行政の姿勢に違いはあると思いますが、大阪の人だけが悪いとは思っていません。ましてや、犯罪率が高いなどと大阪を批判するものでもないことを、お断りしておきます。
Posted by cycleroad at February 08, 2010 23:12
拝読しました。放置自転車全国ワースト1とあるのですが、テレビなどでもありましたが、非常に疑問に思って調べたことがあります。

調べてみると、最多は東京特別区、東京23区全体という数字がありました。東京特別区は政令市ではありませんので統計数字として現れて来ないようです。ですが、政令市として比較しないと比較自体ができません。内閣府発表はなぜか区毎のようですが、政令市にも区があることを考えれば、政令市も区毎発表しても問題ないように感じました。

ただそれならやはり政令市として特別区も統計報道があってしかるべきだと感じます。

因みに盗難も最多は東京都らしいので、特別区が最多であると考えられます。

市や都道府県は関係なく、放置自転車は問題だと思いますが、なぜか東京都の放置自転車や盗難についての件数について、報道があまりないように個人的に感じます。不可解としか思えません。

当然ながらこのような数字は、人口割合や所有台数割合、駐輪場割合でも数字を出さないと意味がないでしょう。

やはり感じるのは、マスコミ報道はワースト、ワーストと煽っているだけでしかないです。数字だけを独り歩きさせるために、統計報道を都合よく報道していると感じます。故意に抜いて煽ってるだけとすら勘ぐってしまいます。
Posted by AKI at February 09, 2010 11:14
首都東京や大阪とどこが悪いではなく、全国的な問題と感じるだけに、マスコミ報道はセンセーショナルや衝撃的報道するべきではないと考えます。

私はどちらの居住でもありませんが、統計報道には疑問を持ちました。



平成19年度 駅周辺における放置自転車等の実態調査結
果について

東京特別区 70,184台
大阪市 50,371台
横浜市  24,707台
名古屋市 21,852台
札幌市 14,198台
川崎市 12,921台

東京都 81,055台
大阪府 65,213台
神奈川 42,879台
愛知県 24,954台
千葉県 22,059台
北海道 16,084台
http://www.cross-road.go.jp/disp_article.php?corner_id=6&category_id=6&subcategory_id=16&article_id=5102&start_article=0

平成20年の犯罪
C-b-(3) 自転車盗
東京  59,902
大阪  42,794
埼玉  33,289
神奈川 25,811
千葉  21,685
http://www.npa.go.jp/toukei/keiji37/PDF/H20_02.pdf
Posted by AKI at February 09, 2010 11:16
AKIさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
実は、私もその点については疑問に感じ、記事を書いている段階でも、そのことについて触れようか迷いました。ただ、ワースト1がどこか、ワースト1が返上出来ればそれでいいのか、という問題ではないと思いますし、おっしゃるように全国的な問題だと思いますので、特に統計の部分については書きませんでした。
それでも、新聞が断定しているようなので、統計の取り方によっては、その順位なのでしょう。
私も、人口当たりで比べなくては正確にとらえられないと思います。さらに言えば、オフィス街やベッドタウンなど人口動態や、公共交通網の充実度など、環境条件が地域によって違いますので、それを比較することすら意味がないのかも知れません。おっしゃるように、自治体を煽るだけです。統計として意味があるのは、むしろ住民や利用者の満足度かも知れません。
東京都の放置自転車や盗難の件数の報道があまりないのは、23区の扱いなど、統計の取り方に問題があるのかも知れませんね。統計数字まで、転載いただき、ありがとうございました。
Posted by cycleroad at February 09, 2010 12:41
 
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