昨日から今日にかけて、日本列島は大荒れとなりました。
観光地として人気が高い、スイスのグリンデルワルト地方も、そんな地域の一つです。アイガーの麓でヴェッターホルンにも近く、氷河を望むアルプスの村は、夏のユングフラウ地方の観光拠点として、日本人にも絶大な人気を誇っています。高山植物が絨毯のように咲く美しいところです。
木製で軽いので、上りは肩に担いでも、さほど苦になりません。この地方では、“velogemel”を郵便配達や医者の往診から、通学に人々の買い物まで広く使われる人気の乗り物となりました。雪上での移動を助ける、冬の自転車というわけです。
雪と接する面の幅が広いものをスノーバイク、狭いものをスキーバイクと呼ぶ場合もあるようですが、いずれにせよ、これらスノーバイク系は、スキーやスノーボードと比べて一般的ではありません。スキーやスノーボードをやる人であれば、スキー場へ行って、わざわざスノーバイクに乗ることはあまりないでしょう。
今にして思えば、スキーが出来ない人でも、簡単に滑って降りることが出来る乗り物だったというわけです。あまり見かけないので、一見、なんだか特殊な道具のような気がしますが、実はとても簡単に乗れ、ある意味リーズナブルな移動手段だったわけです。100年近く前、グリンデルワルトでヴェロゲメルが人気となったのも道理です。






