新しい都市の乗り物への挑戦


“The Sun”は、イギリスの新聞です。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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「19世紀の発明博覧会」みたいな本でこのような一輪のローラースケートの図を見たことがあります。
検索してみるとありました。
http://www.janna.com.au/Skate/history.htm
補助輪もないのでかなりのスキルを要求しそうですが、女性用にはフェンダーまで着いているあたり芸が細かいです。
1輪の方がアイススケートに近い感覚でスピンとか出来そうなのでこういうのを自分で作ってみたいとか思っていたぐらいなので流行って欲しいですね。
notoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
これは面白い情報をありがとうございました。なるほど、こんな時代に、すでに考えていた人がいるんですね。
この当時だったら、実用性の面では、かなり厳しかったでしょう。昔から構想はあったものの、定着しなかった形と見ることも出来そうです。
もちろん、今ならパーツ加工の技術も違いますし、より実現性が増しているのは間違いないところです。そう考えると、やはり普及しないのか、あるいは140年目にして初めて現実のものとなるのか、興味深いところです。
もし普及したら、私も是非はいてみたいですね。
Magic wheelの進化版という感じですね。
Magic wheelもイギリス発(製作者はハンガリー人)ですから、そこからヒントを得て作られたのかもしれませんね。
ただ、Magic wheelは普段着で乗れて、靴を履き替える必要も無いこと、両者の乗りこなすまでの練習量なども考えると、上手く住み分け出来そうですね。
say-halさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
言われてみれば、Magic wheelと横から見たシルエットは似ていますね。Magic wheelは1輪、正確には2輪で、Chariot Skatesは2輪、正確には4輪という違いはありますが、どちらも都市での移動手段として、コンセプト的にも似通ったものがあります。
確かに、住み分けと言いますか、乗り方も違いますので、どちらもそれぞれ面白そうです。
イギリスは、こうした移動手段がウケるバックグラウンドがあるんでしょうかね。
チャリオット・スケートの形状の乗り物には、今から30年ほど前に乗ったことがあります。インラインスケートから発展させた電動の乗り物で、搭乗型“倒立振子ロボット”として日本で研究・開発されていたものです。私はそのテストパイロットを務めました。当時は重すぎるバッテリーを背中に背負っても、ほんの数分しか走らなかったので、実用性がないモノとしてお蔵入りになったようです。
その後、倒立振子ロボットの成果はセグウェイなどの、自分でバランスを取る“並輪車”(“ダイシクル”“dicycle”)として結実していますね。今では“Ninebot One”などの“立ち乗り電動一輪車”へと姿を変えて普及しています。
チャリオット・スケートには、自転車に代わる“タウンモビリティ”用の乗り物としての普及を考えるうえで、幾つか問題点があるようです。ブレーキが効き辛いこと。前に進むためにはスケートと同じように左右に足を大きく振り出すしかなく、路上で邪魔になること。登り坂や下り坂に弱いことなどですね。
もしもチャリオット・スケートのこれらの弱点を補うために、倒立振子ロボットの機能を搭載したらどうなるかは、立ち乗り電動一輪車のツイン乗り(ダブル乗り)と呼ばれるモノを見れば明らかです。両足の外側に一台ずつ計二台の立ち乗り電動一輪車を配置する乗り方です。この方法ならば、ブレーキは確実にかかるし、蛇行しなくても前進でき、上り下りの坂道も余裕で移動可能になります。
二台の電動一輪車をチャリオット・スケートのようにブーツで足に装着するようにすれば、立ち乗り電動一輪車には不可能な、段差や階段の昇り降りも可能になります。けっきょく、30年前に日本で試作された“Boarding-type Inverted Pendulum Robot”略して“BIPR”が正解ということになるようです。
黒住玲【Ray Crosmy】さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
素材や加工技術の進化で軽量化したり、電池の進化で蓄電容量が飛躍的に伸びたりといったことで、過去の構想が再び見直される、あるいは実現可能になるということも起きているのでしょうね。
電気で走るクルマだって、ガソリン車よりも前に実現していたものの、電池の性能などの問題で、ガソリン車が主流になったと言いますし、案外そのようなものは多いのかも知れません。
いずれにせよ、電動で移動する乗り物は、今後もいろいろ開発されていきそうですね。
今後、この種の乗り物が発展していく方向性ですが、『搭乗型移動支援ロボット』としての法改正が半ばまで進んでいる状況です。“移動支援ロボット”=“電動補装具”という位置付けで歩行者扱いになる予定のようですが、要免許で10km/h以下という条件が付くようです。現時点でもリミッターを6km/hに設定すれば、電動の“歩行補助車等”=“シニアカー”に内包されるという法解釈を示す方もおられます。内閣府が定めた条件を見ると、確かにその中に納まりそうです。
チャリオットスケートと“倒立振子ロボット”の技術が融合すると、前後のバランスを自動で取るため、補助輪が必要なくなります。ドーナツ状のハブレスホイールにしてしまうことも可能になります。すると、もっとシンプルな取り回しの良い外観になりますね。ブーツから輪っかを二つ外せば普通に歩行可能になると、従来のシニアカーは車体重量80kgもあったものが、わずか数kgになるのですから、電車・バス・タクシーなどの交通機関に容易に持ち込めて、併用した通勤・通学の手段としての利用も考えられます。現状のマイカー通勤では、重さ1トンの乗用車で1人の人間を運んでいるのが、わずか10kgで可能となればエネルギー効率が格段に違います。排ガスを出さず、通勤時間帯の交通渋滞も激減する可能性がありますね。また、自転車通勤・通学は駐輪公害を生みますがこれも解決。坂道が多い団地では、自動車の運転免許を返上したお年寄り達が買い物難民になるケースが多々ありますが、自転車ではバランスが危うくて乗れません。そこにも、自動でバランスを取る搭乗型移動支援ロボットが活躍する可能性がありそうだと考えています。
次世代の都市内交通環境について考えている人々が“タウンモビリティ革命”といった言葉を生み出しています。チャリオット・スケートを電動化した近未来バージョンは、大きな可能性を持っていると思います。
黒住玲【Ray Crosmy】さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
速度が遅いので、そのままクルマの代替には向かない気がしますし、公共交通網で置き換えられない地域もありますから、通勤時間帯の交通渋滞の激減までは期待出来ないような気がします。
ただ、高齢者の移動手段としての可能性は期待できるかも知れませんね。
コメントありがとうございます。
御指摘のとおり、搭乗型移動支援ロボットは、他の交通機関と組み合わせて通勤・通学の足として使う場合にも、やや速度的に難がある方向で法改正が進んでいます。しかし、普及の当初の段階で事故が多発しては困るので、私は低い速度からスタートするのが妥当ではないかと思っています。じつは立ち乗り電動一輪車のなかには、40km/hの速度が安定して出せるモノも登場しています。速度リミッターはスマートフォンで設定できるため、当座はスポーツ公園などでは40km/h、公道では10km/hという使い分けをしていくことになりそうです。ゆくゆくは、ハイスピード対応モデルは、原付や自動二輪と同じ法的な扱いを受けることになると思います。また、30年前の倒立振子ロボットの試作機は、競輪場のトラックで150km/hまで出しています。しかし、その速度域では小石一つ引っ掛けても転倒する危険があります。安全面を考えると40km/hを上限とするのが妥当と思います。
黒住玲【Ray Crosmy】さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
スピードを上げるのは可能だとしても、そうすると歩道で歩行者と混在するのは困難になりますし、車道を走行する乗り物となると、安全面の問題があるでしょう。オートバイなどの既存の乗り物との優劣ということになりそうです。
セグウェイもそうですが、乗り物の中で、どう位置付けるか、どのようなニーズに向いているか、他の乗り物と、どうすみ分けるのか、といった部分が焦点になってきそうですね。
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