May 09, 2010

子供の頃の友だちとの思い出

先日、小学校の時の友人と久しぶりに会う機会がありました。



子供の頃よく遊んだ仲の良い友達だったので、昔話に花が咲いて、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。あんなこともあった、こんなこともしたと、いろいろなことを思い出したわけですが、その友人と、隣町に自転車で遊びに行った時の話でも、ひとしきり盛り上がりました。

たまたま、多くのことが一度に起きて印象に残る思い出なのですが、その時は自分の自転車が壊れていて、その友人の自転車に2人乗りして出かけたことも思い出しました。もちろん二人乗りは禁止されていたわけですが、腕白で無鉄砲な頃ですから、なかなか守れるものではありません。

荷台が固くてお尻が痛かったこと、友人の肩に手をかけ、肩越しに話をしながら、いつもとは違う親近感を感じたことを何となく覚えています。クルマがスレスレを通過したり、舗装の悪いところで転びそうになったりといった経験を共有するぶん、ふだん、それぞれの自転車に乗るのと違って、いつもに増して連帯感が生まれる感じです。

その当時は子供ですから、道路交通法違反などという意識はありませんでしたが、お巡りさんに見つかれば怒られます。学校でも注意されていましたし、町内の顔見知りの父兄とか、商店街の大人たちも、見咎めて怒る人がいましたから、いけないことだという意識は当然ありました。

それだけに余計、2人乗りすることへの共犯意識から、連帯感のようなものを感じたのかも知れません。もちろん危険ですし、子供とは言え法律に反することですから、それを正当化しようというのではありません。でも、子供の頃、誰しも一度くらいは、自転車に2人乗りした経験があるのではないでしょうか。

大人になってみれば、普通の自転車は2人乗り用に出来ていないのでバランスが悪く、フラついて危険なのがわかります。本人の危険だけでなく周囲にも迷惑なので、やはり2人乗りはすべきではありません。日本の道路事情を考えても、自転車の2人乗り禁止は当然でしょう。

しかし、2人乗り用に出来た自転車ならば話は違ってきます。少し前にもタンデム自転車解禁の話題を取り上げましたが、2人乗り用の自転車であっても2人乗りを禁止するのは、過剰な規制だと思います。子供を何歳から自転車に乗せるか判断するのは法律でなく親ですし、タンデム自転車についても親や当人の判断でいいと思います。

自転車には、いろいろな楽しみ方があります。それに応じてさまざまなタイプの自転車があるわけですが、その中で2人で楽しむというジャンルは、ほぼ封じられてしまっています。海外には、単にタンデム走行だけでなく、いろいろな楽しみ方している人がいます。その中で、ちょっと変わったものを取り上げてみました。



2人乗りと言っても、前後に2人とは限りません。ちゃんとサドルも2人分用意されていれば、2人乗りの軽車両として違法ではありません、会話もしやすそうです。幅をとるぶん、狭い日本の道では危ないかも知れませんが、少なくとも2台で並進するよりはいいでしょう。



ちなみに、似てますがこちらは違法です(笑)。



このように横並びでもリカンベントスタイルにすれば、ぐっと安定しますし実用的です。



雨の日でも乗れる屋根付きというのも魅力です。



後ろ向きに走るというシチュエーションは、なかなかありませんので面白そうです。右脳が活性化しそうです。



リカンベントにするだけでは飽き足らず、背中合わせにしたタンデムもあります。



似ていますが、こちらはボートをこぐようなスタイルで進むローバイクのタンデム、しかも背中合わせです。真後ろから見ると、一人で後ろ向きに漕いでいるように見えるのがユニークです。



友達グループが奇数で、どうしても半端になってしまう場合は、3人乗りを入れればOKです。



2人どころか大勢で乗るというのも楽しそうです。



子供を乗せたりするのに、後ろの人がハンドルを握れるタンデムもあります。



フレームを切断したり、つないだり、もっと自由に自転車をコーディネート出来てもいいのかも知れません。



電動アシスト自転車のタンデム(笑)もアリでしょう。



何もタンデムのお相手は友人に限りません(笑)。



こうして見ると、日本でだけ2人で楽しむ自転車がほぼ禁止状態なのは不合理ですし残念です。その反面、街では違法に2人乗りをする少年少女を多数見かけます。タンデムを解禁することで合法的に、むしろ安全に、安定して2人乗りが出来るようにして、2人で自転車に乗るという素敵な経験をさせてあげたい気がします。


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日焼け止めは塗っていたんですが、ゴールデンウィークを含め、ここのところの好天で、けっこう焼けてしまいました。すでに紫外線は強くなっていますね。

セブンネットショッピング関連記事

本来は自由に乗れて当たり前
道路交通法でタンデムの自転車が禁止されているわけではない。

出来れば2人でも楽しみたい
タンデムが解禁になれば、いろいろ工夫が出てくるかも知れない。

脚力と体力の差をどう埋める
普通の自転車を連結してタンデムにするスタイルもメリットはある。

子どもは単なる荷物ではない
子供との2人乗りは認められているのでタンデムにする手もある。


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この記事へのコメント
http://www.youtube.com/watch?v=T5V9EBMia48
2007年のパリ-ブレスト-パリBRMの動画ですけど、これにも各種の変わり種バイクに混ざって背中合わせローイングバイクが出てきます。
Posted by 横着サイクリスト at May 10, 2010 21:41
タンデムバイクだとリカンベント方式を取り入れるモノ (リカンベント+アップライト、リカンベント+リカンベント) が多いですね。 
車体と一体化できるリカンベントシートの方が安定するからでしょうか。

他に HASE や SUN RANS などのデルタトライクだと、前輪を外すことで連結できるトレイン方式もあります↓
http://www.recumbentblog.com/2009/07/26/delta-trike-train-event/
http://www.youtube.com/watch?v=WQ4ZLDgypns
http://www.youtube.com/watch?v=WD3S_90CoGk

トレイン式だと、集合場所まで各自で自走して来、揃ったら連結してツーリング、と便利ですね。

あと、公道は走れそうもないですが、対面式タンデムバイクもあります↓

http://www.crunchgear.com/2008/04/09/holy-crap-look-at-this-weird-ass-tandem-bike/
http://pointov.wordpress.com/2008/11/27/see-saw-byke/
Posted by say-hal at May 11, 2010 11:15
続きです。
その他、複数人乗り自転車↓

世界最大級のタンデムバイク
http://www.greendaily.com/photos/worlds-weirdest-bikes/443811/

恐らく最古のタンデムバイクの写真(1886年)
http://catwells.wordpress.com/2009/04/27/tandem-bikes-save-money-and-space-with-a-bicycle-built-for-two/

10人乗り(!?)自転車 「Decacycle」
http://www.flickr.com/photos/fixedgear/2228970398/

自作の1輪2人乗り自転車
http://www.corbinstreehouse.com/blog/2009/12/building-a-tandem-unicycle/

セミ・リカンベント+アップライト+プローンを組み合わせた三位一体自転車 「Tridem Bike」 (写真)
http://www.kettwieseltandem.de/INTERLAKEN-1999/tridem-1.jpg
http://www.kettwieseltandem.de/INTERLAKEN-1999/tridem-2.jpg

"協議" という名の7人対面自転車 「conference bike」
http://www.conferencebike.com/

狭い公園でもみんなで乗れる 「circular bike」
http://www.robertwechsler.com/thebest.html

運転手とお話 (fession) しよう。 Portable + confession =「Portofess」
http://www.greendaily.com/photos/worlds-weirdest-bikes/443812/
Posted by say-hal at May 11, 2010 11:22
前のコメントに誤記がありました。


>他に HASE や SUN RANS などの〜


>他に HASE や SUN や RANS などの〜
Posted by say-hal at May 11, 2010 11:25
横着サイクリストさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
背中合わせのタンデムローイングバイクなんてことを考える人が、けっこういるのかも知れませんね。
ブルぺだから、いろいろなスタイルで挑戦出来るということもあるのかも知れません。
Posted by cycleroad at May 11, 2010 22:42
say-halさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、3輪のトライクタイプのリカンベントだと自立しますから、とりあえず立ちゴケすることがない、乗り込むにも安定しているというのがあるかも知れませんね。
トレインスタイルは面白いですね。タンデムで2台というのでなく、何台でもつなげられるというのが楽しそうです。おっしゃるように、最初から連結されているのではなく、それぞれ集まって連結して走行して楽しむという方式がユニークです。
対面式タンデムやconference bike、circular bikeあたりは、以前、私も別の記事でも取り上げたことがありますが、いろいろなことを考える人がいるものですよね。conference bikeは、実際にアメリカで何度か目撃したこともあります。
いろいろ面白い情報をURL入りで紹介いただき、参考になりました。ありがとうごさいました。
Posted by cycleroad at May 11, 2010 22:56
二つ目の二人乗りは違法ですがここまでやるなら警察も許してくれそうな気がします(笑)
Posted by 職人気取 at May 12, 2010 17:40
職人気取さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
二人乗りするなら、公平にペダルをこげ、というスタイルですね(笑)。まあ、笑っちゃうでしょう、警官も。
Posted by cycleroad at May 12, 2010 23:01
タンデム車が普及しないのは道路交通規則の規制の為でも有りますが、2人で運転する習慣が無い為も有ると思います。自家用車に乗せる、幼児を自転車の補助椅子に乗せる、ベビーカーに乗せる、全て運転や操縦は一人です。日常生活で二人で運転するのは、湖に浮かぶベダルのボート位でしょうか?先日、ベダルのボートに乗りながら、これは水上のタンデム車かなと思いました。

ストーカーが運転者なのかは別として、子乗せ自転車になれた者にはお客様を乗せるとのイメージが強いです。
Posted by ジャムおばさん at May 15, 2010 17:12
ジャムおばさんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
なるほど、二人で力を合わせて操縦する乗り物というのは、なかなかないかも知れませんね。言われてみれば、身近なもので、ボート以外に2人で操縦するものは思い当りません。
確かに足こぎボートは水上のタンデム車と言えそうです。面白い目の付けどころですね。その意味でも、タンデム自転車は貴重な存在と言えそうです。

Posted by cycleroad at May 16, 2010 21:57
 
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