May 27, 2010

大きな期待と深い失望の落差

普天間問題が迷走を続けています。


どう見ても、首相自ら区切った5月末の決着は不可能な情勢です。「最低でも県外」と沖縄県民を煽った挙句、結局元の辺野古では、沖縄県民でなくても納得できないでしょう。何とかなるとこの問題を甘く見ていたのでしょうが、成算もないのに首を突っ込み、期待を持たせておいて突き落とした首相の罪は深いと言わざるを得ません。

この問題は誰が取り組んでも難しいのに、就任早々自ら懸案としてクローズアップし、期限まで区切って深入りした政治的センスが疑われます。安全保障分野は得意でないのですから、担当大臣に任せればいいものを、首相になった途端、何でも出来るような気分になってしまったのでしょうか。そのあたりが不思議なくらいです。

辺野古反対もちろん、せっかく政権交代したのですから、前政権の政策を見直すのは悪いとは言いません。外交については、継続性の観点から慎重な対応が求められますが、オバマ政権だって、ブッシュ政権の外交政策を180度ひっくり返しているわけですし、ある程度変更があってもしかるべきです。

しかし、見直すのであれば、まず安全保障のあり方から考えるべきであり、逆に、それなくして普天間問題の進展は見込めないでしょう。インド洋での自衛隊の給油活動を撤収し、米国との新たな協力関係を模索するのであれば、まず大方針を国民に示すべきです。

鳩山首相は以前、駐留なき日米安保ということを言っていたことがあります。アメリカとは同盟関係を維持するものの、アメリカ軍が日本に駐留するような状態は解消しようというわけです。確かにそれが出来るのであれば理想です。沖縄県の負担も劇的に減ることになります。

しかし、現実問題としてそれは無理でしょう。日本の周辺には、平気でミサイルを飛ばす北朝鮮や、何より軍備増強を続ける中国の存在があります。東アジアの軍事バランスという点でも、米軍の駐留は不可欠です。仮に米軍が駐留しないとなれば、自衛隊の大幅な軍備増強が必要となるのは明らかです。

いや、日中の友好関係を進展させ、敵対しなければいいと言う人もいます。もちろん日本もアメリカも中国を敵に回したいとは思っていません。しかし、中国は異質な国です。政治体制もそうですし、内政不干渉を口実に、国益にかなえば独裁国家や軍事政権、世界が非難する政権とも平気で付き合い、国際協調を無視しても平気です。

辺野古反対日本との友好ムードを醸成しつつ、ガス田問題など国益が絡む話は、はぐらかし続けます。今でも中国海軍は日本の周辺海域の東シナ海や西太平洋において勢力圏を拡大しようとしています。極東での軍事バランスが崩れれば、さらにその行動は増大するでしょう。日本の権益を脅かす存在となることは容易に想像がつきます。

そうなった時、日本の国益を守るためには、相当の軍備拡張が必要となるはずです。日本人は戦争アレルギーが強く、また平和ボケと言われます。自衛隊なんかいらない、米軍も出ていけなどと主張する人もいますが、安全保障の意識のないまったく現実離れした話です。自分の国を防衛するため軍事力は不可欠です。

残念ながら平和憲法があっても自衛隊という軍隊を持たざるを得ませんし、日本は平和国家だからとか、最低限の防衛力などという考え方は現実には通用しません。そもそも米軍の駐留によって少ない防衛力で済んでいるわけで、アメリカ軍の駐留なしに自国の軍隊で防衛出来るようにするためには、莫大な費用が必要になります。

それに、沖縄の在日米軍は、台湾海峡の有事に備える台湾や、中国と南沙諸島の領有権争いをする東南アジア、北朝鮮と対峙する韓国にとっても重要な存在です。現に、これらの国では、普天間問題に不安を感じています。今もし沖縄から米軍がいなくなったら、アジアの安定が大きく揺らぐのは間違いありません。

こうした見方は国際的にも常識であり、このことは、鳩山首相も当然わかっているはずです。そうだとするならば、駐留なき日米安保など机上の空論であり、米軍の沖縄駐留は必須です。鳩山首相が最近になって、抑止力の観点から県外移転は無理だと認めたのも当然の帰結でしょう。

政権の行方は違う意見の人もいますが、米軍の駐留を伴う日米安保が日本の安全保障上の基軸であるという考え方は、与野党の国会議員の大部分が同意するところです。民主党としても、それを覆すような安全保障の枠組みを提示することが出来ないのは明らかでしょう。

地政学的に見て、米軍は沖縄に駐留する必要があるわけですから、最初から普天間飛行場の県外移設はきわめて困難だったと言わざるを得ません。アメリカが、米軍再編の中で部隊を移動させるならともかく、普天間飛行場の海兵隊はアメリカ第七艦隊所属の部隊として、戦略上沖縄から遠く離れるわけにはいかないからです。

仮に移設可能な無人島が、例えば先島諸島あたりにあったとしても、移転先にはなりえないと言われています。海兵隊のヘリ基地だけ前方に突出するわけにはいかないという軍事的な要件があるからです。その意味では、演習だけならともかく、移設先としては徳之島もアメリカは現実的な選択肢として見ていないはずです。

軍事的な必要性を曲げてでも、政治的に移設させることは可能かも知れませんが、鳩山首相にその政治力を望むのは到底無理な話です。自民党が十数年かかっても移設出来ず、また辺野古沖以外の候補地を見いだせなかったことを見ても、鳩山首相が7ヶ月かそこらで出来るわけがありません。

普天間飛行場の危険を一刻も早く除去したいが、辺野古沖の環境破壊も問題であり、沖縄県外移転は安全保障上きわめて困難という非常に難しい課題なのは最初からわかっていたことです。何か他に妙案がないか、突破口が見いだせないかと努力するのは結構ですが、出来もしないのに期待だけ持たせてしまうやり方は稚拙でした。

普天間の辺野古移設結局、野党時代に与党に対する批判から、県外移設なんて安易に口にしていたのが失敗と言えば失敗です。選挙公約と現実とのギャップに苦しんでいるのは、高速無料やガソリン暫定税率などと同じなのかも知れません。しかし、これほど期待を持たせる形にする必要はなかったはずです。

普天間飛行場の移設は、日本のみならずアジアの安定を崩しかねない安全保障上の重要な問題をはらんでいます。軽々しくいじれる話ではありません。重要な問題ですが、そう簡単に解決できることではないとするならば、首相はもっと他にやるべきことがあるのではないでしょうか。

例えば、事業仕分けで科学関係の予算削減が話題になりました。ノーベル賞受賞者が反発したりしましたが、科学開発の予算だって聖域ではありませんし、必ずしも効果が上がっているとは限りません。実際に予算が途中で中抜きされるような無駄な構造はたくさんあるわけですし、事業を見直すのは当然です。

しかし、問題はどこを削減するかより、何に予算を重点配分するかです。無駄の削減は必要ですが、何の戦略もなしに総花式に予算を配分することこそ無駄です。日本が将来どういった分野の産業を強化すべきなのか、強みを発揮できるのか、国家戦略に基づいて投資を行っていく必要があります。

そうしたビジョンを示し、成長戦略を描くことこそ首相の役割です。不況からの脱却の点からも求められています。もちろん、鳩山首相個人の好みや思いつきを言えというのではありません。国家戦略室を機能させるための措置や、例えば党政策調査会を復活させるなど、やるべきことがあるはずです。

普天間飛行場移設独立行政法人や公益法人の事業仕分けも注目されました。でも、そこでの事業廃止や縮減は、全体からすれば微々たるものです。不要な組織の廃止や、天下り官僚の高額報酬カット、人員の削減にまで踏みこめていません。仮に整理したとしても、また似たような組織が再生されていくはずです。

つまり、役人が天下る構造がある限り、何かと理由をつけて天下り先を作り、無駄な事業を増やしていく官僚組織の構造はかわらないはずです。ここを改革するために、官僚の人事システムを抜本的に見直す必要があります。そのためには首相が不退転の決意で臨む必要があるでしょう。

結局、辺野古という話、言わば首相の勉強期間に8ヶ月もかかりました。原因はこれだけではありませんが、支持率も下がるわけです。前の3代の首相と違って、国民が選んだ総理大臣ですから、軽々しく退陣をとは言いませんが、この支持率は国民の失望を如実に表しています。鳩山首相は、猛省すべきでしょう。

普天間はどうでもいいと言うわけではありませんが、安全保障上の課題のうちの一つに過ぎません。沖縄県民も含めて国民が求めていることは、他にもたくさんあります。国民が求めていること、首相が取り組むべき課題、その優先順位をよく考え、せめて、他の分野で挽回すべく努力してしてほしいものです。


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たまには、ということで自転車の話題以外のことを取り上げてみました。前向きに捉えるならば、今回の迷走で、あらためて国民が米軍の駐留や安全保障について考える機会を与えられたと言うべきでしょうか。

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福島消費者相、罷免〜鳩山政権、重大局面に〜【虎哲徒然日記】at May 29, 2010 08:41
この記事へのコメント
ばら蒔き政治だと感じる。高速道路の無料化よりも公共交通機関のバリアフリー化、子ども手当てよりも認可保育園増設を願いたい。自分で車を運転出来る元気なうちは良いが、出来なくなって公共交通機関が不便でタクシー使ってしまうと、あっと言う間にお金は無くなる。保育園入れ無くてベビーシッターに丸2日預けただけで2万円6千円以上かかる。公共交通機関や保育園の利用が増えればそれらで雇用もうまれる。0歳児の認可保育園の税金の負担が一人当たり月24万円以上と聞く。保育園に入って税金のお世話になってい家庭と、お世話になっていない家庭と同額の子ども手当てはおかしいと思う。

うちの子どもは保育園児だったので、もう少し保育料高くても児童手当て貰え無くても、希望すれば誰でも保育園に入所出来たらとつくづく思っていた。
Posted by ジャムおばさん at May 28, 2010 23:06
よくも悪くも政治や税金に興味が沸いた人が増えたのは、
事実ですよね。
最近のテレビなんてお笑い番組よりも「よくわかるニュース」みたいな番組がよく出てますし。

サラリーマンの時は税金のことなんてちっとも考えたこと無かったけど、実際に自分で確定申告に行くと少しは考えます。

選挙にしてもそうですね。今度の参院選も投票以外に僕らが出来ることはないですしね。

そのうち選挙戦(街宣車?)にベロタクシーに乗って出てきて欲しいもんです。
Posted by よっしー at May 28, 2010 23:35
才倉黄土さん お早うございます。
いつも才倉黄土さんと意見は同じなのですが、今回は180度違うところがあります。
鳩山首相がアホでがっかりしたというのは同じですが・・・

180度違う点は才倉黄土さんが日本を守ろうと考えていることです。僕はされるままになっていればいいと思います。
中国でも北朝鮮でも攻めてきてもそのままにしている。決して戦わない。

そもそも戦争が始まるのはみんなが武器を持っているからなのです。平和を作るためには武器が必要だと考えているうちは平和な世の中にはなりません。
僕は自分のホームページの「日々雑感」に書いていますが、ここに記載させていただきたいと思います。

→ 800字を超えてしまったので分割投稿させてもらいます。
Posted by トンサン at May 29, 2010 05:52
続きです。

●世界平和をもたらすのは武力ではなく、友愛である2003年6月30日

アメリカは世界の紛争を力で押さえようとしているが、それでは平和な世界は作れない。

見知らぬAさんとBさんが出会った。Aさんは腰にナイフを下げていた。
別れてからBさんのまわりの人が言った「危ないので刀を差していった方がいい。」
Bさんは刀を差して行った。
別れてからAさんのまわりの人が言った「危ないのでピストルを持っていった方がいい。」
・・・相手が信用できないと武器に頼ろうとする。
その結果平和はどんどん遠くなる。

これは北風と太陽の話にも似ている。
旅人の外套(がいとう)を脱がそうと思ったら、北風のように力で吹き飛ばそうとするのではなく、太陽のように暖かく語りかけることなのだ。
相手が信用できれば、ピストルを置き、刀を置いて行く。
最初に出会ったとき、Aさんがナイフを持っていても、Bさんは丸腰の姿勢を崩さず、いつも和やかに語りかけることだ。
これは度胸と勇気のいることである。
武力に頼る弱いアメリカにはできないことだろう。
しかし日本ならこの役がやれそうな気がする。
自衛隊は北風のようにではなく、太陽のように振る舞って世界に平和を作っていって欲しい。
名前も平和隊に変えたら。
-----------------------------------------
「日々雑感」のURLです。
http://tonsan.boo.jp/tonsan/zakkan/zakkan.html
Posted by トンサン at May 29, 2010 05:53
ジャムおばさんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃるように、民主党はとにかくマニフェストの実現を目指していますが、政策の妥当性について疑問や反対意見が多いものもありますね。政策としての矛盾もはらんでいます。
公約違反となっているものも少なくありません。無駄を削れば財源は確保出来ると、あれだけ言い張っていたのに、結局手当て出来ずに、赤字国債を発行したのだって、最大の公約違反ではないかと思います。
せめて、同党の主張する官僚依存から脱却するためにも、公務員の人事制度を抜本改革して天下りを全廃し、二重行政や独立行政法人や公益法人などの無駄を一掃するくらいのことは、やってほしいものだと思います。
Posted by cycleroad at May 29, 2010 23:19
よっしーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
政治のワイドショー化やポピュリズムということも言われますが、国民の関心が高まることはいいことですね。
これまでの国民の無関心が政治を堕落させた面も否定できないでしょう。官僚が自らの権益や省益にのみ固執し、自分たちの将来の天下り先を作るための政策を進めた結果、行政は国民のためのものから離れ、利権や癒着の巣窟となっています。国民の税金を勝手に流用したり、意味のないものを作るために湯水のように使ってきたのも事実です。この膨大な無駄を一掃し、それを生む構造を改めてほしいものだと思います。
選挙戦にママチャリを使う候補は増えていますね。ペロタクシーもいいですが、やはり庶民性を演出し、頑張っていることを見せるためにもママチャリを自らこぐスタイルなのではないでしょうか。
Posted by cycleroad at May 29, 2010 23:33
トンサンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も、軍備の拡張を主張するつもりはありません。ただ、米軍の駐留がなくなれば、結果的として軍事費を増加せざるを得ないだろうと言っているだけです。このことは、誰もが認めるところでしょう。
おっしゃるように、軍備の拡張競争は愚かなことだと思います。かのアルバートアインシュタインは、第3次世界大戦の主要な武器を問われて、こう答えたと言います。

「第3次世界大戦の武器は、どうなるかわからない。しかし、第4次世界大戦の武器は『石』だ。」

つまり、次に世界大戦が起きたら、人類は滅亡するか、少なくとも現代文明は滅んでしまうと言っているわけです。人類は自らの滅亡に向かって軍拡競争を続けているわけで、誰が見ても愚かなことなのは間違いありません。
トンサンのおっしゃる理念はよくわかります。私も世界が武器を放棄出来たら、どんなに素晴らしいことかと思います。
しかし、現実はどうでしょう。外国が攻めてきても決して戦わないとおっしゃいますが、愛する家族が目の前で殺されようとしているのに何もしないのですか。私には出来ませんし、そんな人はいないでしょう。
現実に外国の軍隊が侵攻してきた時、皆殺しにされようとも抵抗しない日本国民がどれだけいるでしょうか。植民地となって永遠に搾取され続けるのを良しとするのですか。はっきり言ってナンセンスだと思います。(続く)
Posted by cycleroad at May 29, 2010 23:49
(続き)
世界でも同じです。ガンジーの非暴力の伝統を汲むインドだって、その総兵力は世界第3位の規模です。永世中立国として有名なスイスだって、武力によって永世中立を維持してきた重武装の国家なのです。小さな国ですが、軍は近代的で高度な装備を持っています。つまり、スイスを攻めると甚大な被害を蒙るので割に合わないと解らせることで独立を保つ、いわばヤマアラシのような国です。
小国の中には予算もなく、軍隊とは呼べない警備隊程度しか持てない例はあります。それでも有事の際には防衛します。
軍隊を組織しても他国と対抗できないので、軍隊を持たずに条約を結んでアメリカなどに守ってもらっている小さな島しょ国などもあります。常備軍を持たずに非常事態に徴兵によって軍を組織することにしている国もありますが非武装ではありません。世界で自分の国を守らない国はないのです。
戦争を放棄し武器を持たないという平和憲法の理念は尊重しますが、現実はそれを許していません。理想はわかりますが、現実としてはナンセンスです。残念ながら、今のところ机上の空論、現実を見ていない書生論と言われても仕方がないのではないでしょうか。
多くの人が戦争に反対し、平和を望んでいます。しかし、だからと言って武器を持たないことにはなりません。防衛力は依然として必要なのが現実です。現実をふまえないことには安全保障の議論になりえないと思います。
Posted by cycleroad at May 29, 2010 23:50
開けてはいけないパンドラの箱・・・
よく言ったものです。

地元の方々に申し訳ないですが、
北朝鮮の緊張も高まっていますし、
古来から中国の脅威には悩まされ続けていますからね。
民主もこの問題に触れなければよかったと後悔しているでしょう。
Posted by kkenji1 at May 30, 2010 17:52
kkenji1さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、アメリカ軍としては、その戦略上、あるいは地政学的に沖縄に位置することが必要だとは言え、日本国民としては沖縄にばかり基地負担を押し付けることになるのが心苦しい部分がありますね。
民主党も、わざわざ課題としてクローズアップすることなく、地味に調整を続けていれば、こんなに叩かれることもなかったでしょう。
もちろん、最低でも県外などと言わなければ、辺野古に移設できる可能性もかえって今より大きかったのは間違いないでしょうね。
Posted by cycleroad at May 30, 2010 23:50
>愛する家族が目の前で殺されようとしているのに何もしないのですか。

もちろん殺されないように最大限防御しますよ。それが敵国ではなく自国民だとしても。愛する家族を守るのは当たり前です。

>つまり、次に世界大戦が起きたら、人類は滅亡するか、少なくとも現代文明は滅んでしまうと言っているわけです。人類は自らの滅亡に向かって軍拡競争を続けているわけで、誰が見ても愚かなことなのは間違いありません。

愚かと分かっているのになぜやめないのでしょうか。みんながそれに気づけばやめられるはず。

僕は宇宙飛行士の山崎さんの活躍を見ていて、こんなことを考えました。
----------------------------------------------------------
「みんなが宇宙飛行士になれば」

先日地球に戻ってきた宇宙飛行士の山崎さんや、まだ宇宙で頑張っている野口さんは、地球に国境線が見えないことを知

っている。そう地球はひとつなのだ。
みんなが宇宙飛行士になれば、国を分ける意味がないことが分かる。
みんなが宇宙飛行士になれば、狭い地球で争っている場合ではないことが分かる。
----------------------------------------------------------
(続きます)
Posted by トンサン at May 31, 2010 00:47
(続き)
国単位という小さな見方ではなく、地球の運命共同体として人々が自覚すればいいのです。
それが分かれば国ごとで争う意味がないことがわかります。

もし宇宙人が攻めてくれば地球人は一つになるでしょう。
でもそれがなくてもみんなが宇宙飛行士になれば、国同士争う意味がないことが分かるでしょう。

昔 狭い日本国の中でも国同士争っていました。しかし日本人とは違う人種がいることを知り、日本人同士争っている場合ではないことに気づきました。
一般の人たちに宇宙旅行が現実のものとなった時、狭い地球で争うのは馬鹿げていることを知るでしょう。

だから僕はアインシュタインの悲観論ではなく、みんなが気付けば国同士の争いは無くなるという楽観論なのです。

日本は戦争に負けたけれども、現在技術力や経済力では世界に引けを取りません。
最近ではアニメやファッションなどの文化でも世界をリードしつつあります。
この武器ではない強さが日本にはあると思っています。
「その強さはアメリカの保護のもとに育ったものではないか」と言われればその通りです。
それも含めて日本は強い国だと思っています。
今 武力に頼ることなく世界を平和な色に塗り替えていくのは日本人だと思います。
それが日本の役割だと思っています。
Posted by トンサン at May 31, 2010 00:49
トンサンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
「殺されないように最大防御」するというのが、守るということではないでしょうか。防御、すなわち武装して防衛力を保持していてこそ守れるわけです。少なくとも「されるままになって」いては守れませんよね。
まあ、いずれにせよ、議論がかみ合っていないようです。私は国家同士で争うべきでないという理念について否定しているわけではありません。あくまで安全保障上の問題について述べているわけで、現時点でどこの国も武装しているのが現実です。
国家間の争いが不毛であることは多くの人が理解していると思いますが、それでも現時点では、軍隊や武器が存在し、地域紛争が起きているのが現実ということです。
Posted by cycleroad at June 01, 2010 23:49
今「戦争法案」でもめています。
「平和は武力では作れない。」
「平和は武力でなければ守れない。」

cycleroadさんは、今でも下の方の意見ですか?
僕はますます、上の方だなと感じています。
Posted by トンサン at August 08, 2015 17:36
トンサン、こんにちは。コメントありがとうございます。
理念、理想はわかりますが、現実の世界では、武力を持たないという選択肢はありません。それが安全保障の現実です。
「平和は武力では作れない。」としても、今のところ武力を持つしか方法がないのが現実です。
理想を語ることは否定しませんが、実際には机上の空論です。理念だけでは実現しません。
これは現実の世界に目を向ければ明らかなことです。
そうではないと言うのなら、具体的な方法を世の中に示し、賛同を得て、その実現に邁進すればいいことです。
そうでない限り、いくら「平和は武力では作れない。」などと言っても、文字通り理想論を語るだけに過ぎません。
私は今の安保法制案は違憲だと思っていますが、だからと言って、武力を否定するような議論ではありません。
論点が違うので、平行線でしょうね。
Posted by cycleroad at August 09, 2015 23:58
悲しいなぁ・・・・戦争体験者の話を、たくさん聞いてくださいね。
Posted by トンサン at August 13, 2015 03:24
トンサン、こんにちは。コメントありがとうございます。
私は平和を望んでいないわけではありませんし、戦争を肯定するつもりも毛頭ありません。
ただ、依然としてほぼ全ての国が武力が保持し、莫大な軍事費が費やされているのが現実だと言っているだけです。
その現実を見ずして、平和も軍縮も、実現どころか、その緒につくことすら出来ません。当たり前の話です。
『平和は武力では作れない。』などと、理想論や夢想のようなお題目を唱えるだけでは、何も変わりません。むしろ地域紛争は激しくなり、ISISのような常識の通じない武装勢力が広がっています。

『殺されないように最大限防御』の方法はどうするのでしょう。『みんながそれに気づけばやめられるはず。』と言うだけで何か解決しますか。『もし宇宙人が攻めてくれば地球人は一つになる』なんて話が何の役に立つのでしょう。
ハッキリ言って、レベルが低すぎます。小学生の言うような話です。

悲しいのは、あなたのその自らを客観的に見ることの出来ない歪んだ思い込みであり、他人を戦争論者のように言う独善であり、空理空論をかざして自己満足に陥っているだけの安全保障や国際政治の知識の乏しさ、そして現実認識です。
戦争の悲惨さを否定しているわけではありません。ただ、武力が依然として存在しているのが現実であり、「平和は武力では作れない。」としても、何ら現実に即した議論になっていないことを指摘しているだけです。
自らの世間知らずさを棚にあげ、他人の言う事を理解しようともせず、戦争体験者の話を聞けなどという傲慢、見下した態度では、議論が噛み合うはずがないと言っているのです。
Posted by cycleroad at August 13, 2015 23:02
いつの日かあなたの考え方が変わることを祈っています。
Posted by トンサン at August 15, 2015 19:02
人のことより、お説の、世界平和を祈られたほうがいいのでは(笑)。
Posted by cycleroad at August 17, 2015 22:34
 
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