October 12, 2010

自転車をとりまく環境の変化

都道府県によっても、自転車事情はいろいろです。


地形的に自転車が利用しにくいと言われている長崎のようなところもあれば、モノレールを別とすれば、電車の走っていない沖縄のようなところもあります。クルマが交通の主役となっているところも多いでしょう。もちろん、同じ都道府県内でも、市町村によって事情は違ってくると思います。

時々、自転車関連のニュースをピックアップしているのですが、今回も例によって、最近の各地の話題に注目してみたいと思います。山形では、山形市の中心部に設置された自転車専用レーンの社会実験を巡り、賛否両論に分かれているようです。河北新報から引用します。


自転車には好評 山形中心部「ほっとなる通り」の社会実験

山形の社会実験山形市中心部の国道112号(通称ほっとなる通り)で、自転車専用道路などを設けた社会実験は、開始から間もなく1年を迎える。「自転車が走りやすい。続けるべきだ」「混雑を招く。やめるべきだ」。市民の間で賛否両論が渦巻く中、国土交通省山形河川国道事務所などは実験を続けるかどうか、近く判断する。9日には初の意見交換会もあった。

「県外客の3人に2人は『邪魔だねえ』と言うよ。お客は敏感だ」。山形市のタクシー運転手小山哲さん(54)は手厳しい。道路が狭くなり、追い越しにも苦労する。道路右側に駐車できず、客に不便を強いることも。「本音を言えば、実験はすぐにやめてほしい」

市内のバス会社に勤める小関昌行さん(41)=山形県中山町=は、自転車道と車道を隔てるポールが気になる。「完全に車体の死角になるため、通りに入る時は巻き込みそうになる」。実験に関しては「個人的には賛成しない」と述べた。

市街地で仕事をするドライバーの間では、実験への評価は低い。歩行者や自転車利用者には比較的好評だけに、その落差が際立っている。貨物集配車の荷さばき駐車による日中の混雑に加え、自転車のマナー違反も評判が悪い。左側車線で車道にはみ出したり、自転車道でも一時停止をしなかったりなど、ヒヤリとするケースは多いという。

電動アシスト自転車マナーの問題は山形河川国道事務所も問題視しているが、「特効薬はない。繰り返し呼び掛けるしかない」(同事務所)のが現状だ。実験の趣旨の一つである歩行者の安全確保については、一定の成果もみられる。河川国道事務所の調査によると、歩行者と自転車がすれ違う際、危険と判断し回避する「錯綜(さくそう)回数」は、実験前と比べ93%減少した。

実験が始まった昨年11月から今年8月末までにほっとなる通りで発生した事故件数は3件で、実験開始前の08年11月〜09年10月と同じ(県警交通規制課調べ)。とはいえ、事故を引き起こす要因を減らすことには成功したようだ。

実験開始から1年を前に、河川国道事務所は「混雑の発生など課題はあるが、安全を向上させることは必須。成果は出ている」(武藤徹調査2課長)と総括する。山形県は自動車の保有台数が1人当たり、1世帯当たりとも東北一。実験は、「車天国」の山形で、ドライバーに犠牲を求めていた側面もある。実験を続けるかどうか、多様な声を取り入れた上での適切な判断が求められそうだ。

◎賛否が百出/市民ら意見交換会

ほっとなる通りの社会実験に関して市民の評価を聞く意見交換会が9日、山形市の市中央公民館で開かれた。市民約60人からは「商店街の売り上げに響いており反対だ」「歩道は歩きやすくなっており続けてほしい」といった意見が出された。

サイクルポート実験反対の立場からは地元商店主らを中心に「道路が狭いままでは買い物客が訪れにくい」「安全確保の趣旨は分かるが、改善を加えてほしい」との声が上がった。賛成の立場では「欧米では市街地への自動車流入をやめ、にぎわいを取り戻した例もある」「歩行者は増えており、商店側に客を呼ぶ努力も必要だ」との指摘があった。

県や山形市に都市交通体系の将来像を示すよう求める意見も出た。意見交換会は、実験実施主体の国交省山形河川国道事務所などが企画した。

[ほっとなる通りの社会実験]山形河川国道事務所、山形県警、十日町・本町・七日町の地元3商店街が連携して昨年11月に始めた。一方通行2車線の車道と両脇の自転車通行帯を再編、進行方向の右側に自転車専用道を新設。バイクの逆走を禁止し、交差する市道に計7台分のタクシー駐車枠を設けた。左側車線では、朝夕のラッシュ時を除いた日中の荷さばき駐車や夜間のタクシー駐車を認めた。事業費は約3000万円。(2010年10月10日 河北新報)


今までは、自転車レーンの設置自体がなかったわけで、議論の対象にすらならなかったことを思えば、これも前進と言えるのでしょう。その賛否については、地元の交通事情や、商売、生活にも直結する問題ですから、部外者がとやかく言うべきではないかも知れません。

自転車専用の通行帯クルマのドライバーにしてみれば迷惑千万というところなのでしょう。自転車なんか邪魔だというわけです。しかし、本来、クルマは自転車や歩行者の通行を優先し、交通弱者として保護する義務があります。いつの間にか、クルマ優先の論理が当たり前になってしまっている人が多いようです。

自分たちの街をどのようにしていくか、という観点での議論に口をはさむつもりはありません。自転車のマナーの悪さもあると思いますし、なるべく多くの関係者が納得するような整備方法が求められるでしょう。ただ、自転車がクルマにとって邪魔だという理由で排除するのは疑問と言わざるをえません。

今後は行政のコストから言ってもコンパクトシティが求められていくでしょう。環境への配慮も含め、市街の中心部では、むしろクルマを制限し、歩行者や自転車の安全の向上を目指すところが増えてくると思われます。先進国では自転車を活用しようというのが趨勢になってきています。よく議論してもらいたいものです。


歩道、車道に自転車レーン 進行方向も明示金沢駅西で実験

車道の路肩に明示された自転車マーク県は4日、金沢駅西の50メートル道路沿いの歩道に線を引き、自転車と歩行者の通る道を分ける社会実験を始めた。実験と並行して、車道の路肩にも自転車マークと矢印が描かれ、「車道も歩道も走れる」50メートル道路をアピールしている。

県道路整備課によると、実験は4日〜29日の約1か月間、金沢市駅西本町1丁目〜同3丁目交差点間の400メートルで行う。歩道の幅が5・5メートルと限られているため、自転車レーンを2メートルとする区間と3メートルとする区間を設け、通行人に行うアンケートでどちらが通行しやすいかを尋ねる。

この歩道は元々道路標識で「自転車通行可」と示されており、自転車は歩道も車道も走ることができる。ただ、車道を走る場合は左側通行なのに、逆走する人が目立つ。このため同課は、今回の実験に合わせ、車道の路肩2・5メートルに自転車マークと矢印を描き、自転車の進行方向を明示した。同課の山岸勇課長は「ルールが変わったわけではないが、守ってもらうために描いた」と話していた。( 2010年10月6日 読売新聞)


美瑛センチュリーライド役所の担当者は、「車道も歩道も走れる」のが、現実的と考えるのかも知れませんが、自転車レーンは車道に設置し、一本化するのが筋だと思います。相変わらず歩道を通れるのでは、歩行者と分離して事故を防ぐ効果が減じられてしまいます。

可能ならば、歩道の幅を多少削ってでも自転車レーンは独立させるべきでしょう。そして、あくまで車道ですので、左側通行を徹底すべきです。依然として歩道も走行できるようにすると、歩道の感覚で車道も通ってしまうので、車道の逆行も増えてしまうはずです。

ただ、車道の自転車レーンに、通行方向を矢印で示すのはいい試みだと思います。守らない人は、表示があっても守らないかも知れませんが、知らずに逆行している人もいます。だんだん守る人が増えていけば、逆行は走りにくくなって減るかも知れません。他の地域でも導入を検討してもいいのではないでしょうか。

まだまだ、限られた市町村だけですし、自転車レーンが整備された道路は、ごく僅かな割合に過ぎませんが、自転車レーンの整備を進める自治体は確実に増えつつあるようです。しかし、どこも「実験」としているのが気になるところです。あまりに短い区間のため、実験とでも言わないと格好がつかないのでしょうか。

自転車利用者の交流拠点ロンドンのジョンソン市長やニューヨークのジュリアーニ市長のように、自転車の効用を説き、これからの方向性を示して、自転車レーンの設置を積極的に推進する首長は現れないものでしょうか。こうした大都市の市長だけでなく、欧米の都市の中には、自転車レーンの設置を当然のように進めているところもあります。

何十年も前に、その方向性を示し、自転車レーンの設置を進めてきた結果、今その先進性を高く評価されている都市もあります。実験と称して、市民の顔色をうかがわなければならないのは、まだ市民の間に、日本独特の「自転車なんて。」という意識が強いからなのかも知れません。

当然、新しくつくっていくにあたり、使い勝手を確かめ、その形状を試行錯誤する必要もあるでしょう。しかし、道路に車道と歩道があるように、事故を防ぐためには本来、自転車レーンは、あって当然のものと考えるならば、実験などと言わずに、整備を進めてもいいはずです。

最初は、市民の声をきいて形状を修正する必要が出てくるかも知れません。それはそれとして、自転車レーンの整備を進めるのは当然、むしろ今まで遅れていて、なかったのが不自然とのスタンスに立つならば、山形のように、その賛否からして問題となることはないと思います。市民の安全を考えるならば、あって当然でしょう。

宇都宮を自転車の街に宇都宮を自転車の街に 愛好者や観光客の交流に (2010年10月4日 東京新聞)

シャワー・休憩室…自転車利用者の交流拠点完成 宇都宮(2010年10月3日 朝日新聞)

栃木県の宇都宮市では、自転車を観光客の呼び込みにも活かそうとしています。一日千円で借りることができるロードバイクも備えているそうです。今まで、ママチャリにしか乗ったことがない人が、気軽にロードバイクを試せると、 観光がてら出かけるようなことも出てくるかも知れません。

体育の日 自宅からお台場まで自転車でゴールを目指す「東京アースライド」開催(10/11 FNN)

東京アースライドで、自宅から都心まで行ってみたら、案外近かったと実感する人もあると思います。環境への関心を高めると共に、自転車通勤を始めるきっかけにつながる可能性もありそうです。当日は、すがすがしい秋晴れとなったことも幸いしたかも知れません。

サーキットでサイクルレース初開催「サイクル中津in耶馬渓」 (2010年10月11日 大分合同新聞)

サーキットでサイクルレース 美作市、2345人参加 (10/11 山陽新聞)

サイクリング:熊野古道を 参加者を募集−−来月7日実施 /和歌山(毎日新聞 2010年10月6日)

サイクルツアー北九州:北九州一周の自転車ツアーに920人 /福岡 (毎日新聞 2010年10月4日)

サイクルフェスタ:バンク走行など、競輪場で楽しむ−−豊橋 /愛知 (毎日新聞 2010年10月4日)

サイクリング大会の開幕式典大和路駆け抜けて - 全国サイクリング大会in奈良 (2010年10月3日 奈良新聞)

狩野川100キロサイクリング:伊豆の国市で開幕 /静岡 (毎日新聞 2010年10月3日)

丘のまちで自転車遠乗り 美瑛センチュリーライド (10/03 北海道新聞)

秋の行楽シーズンということもあってか、自転車に関連するイベントがいろいろ開かれています。岡山県美作市で行われたレースでは、ママチャリで参加出来るレースもあったそうです。スポーツとしての自転車も少しずつ認知されつつあると思います。

沖縄県本島にて電動アシスト付き自転車のレンタル「eチャリ」を開始 (2010/09/29 日経新聞)

KOBEまち・ちゃりシャトルタンデムで県内スイスイ 自転車貸し出し、臨時列車も 愛媛(2010年10月2日 朝日新聞)

神戸のまち、チャリでGO 市内6カ所に貸自転車拠点 (2010年10月10日 朝日新聞)

各地でレンタル自転車を整備する動きが目立ってきています。電動アシスト自転車や、タンデムの自転車など、特徴のある自転車を貸し出すところも出てきています。こうした自転車に乗ったことのない人は、それを試してみるためにも、一度訪れようということになるかも知れません。


300台の自転車をFeliCaでシェア 名チャリ社会実験始まる 

名チャリ社会実験都心部30か所に貸出返却ステーションを置き、月額1000円の会費で自由に乗れるという日本で最大規模の自転車共有実験「名チャリ」が、10月1日から名古屋市で始まった。

この実験、昨年はリサイクル放置自転車で人海戦術によって行われたが、今年は新車200台とリサイクル車100台が用意され、名チャリカードの他、おサイフケータイやFelica内蔵ICカードで利用を管理するシステムへと進化した。(後略・2010年10月4日 レスポンス)


こちらは、単なる貸し自転車ではなく、パリやロンドンで好評を博している、都市型の自転車シェアリングシステムを意識したものでしょう。しかし、パリやロンドンでは大規模な投資をしています。こちらも実験と称していますが、やはり実験から始める必要があるのでしょうか。

タンデム自転車こうしたシステムは、都市全体で導入することで、そのメリットが発揮され、便利さが実感出来るものだと思います。実験するのを否定するわけではありませんが、中途半端な規模で実験して、うまく機能しなかったりすると、使えない、思ったよりメリットがないなど、悪いイメージを市民に与えるのではないか懸念されます。

その有効性はパリなどで十二分に実証されていると思います。果たして実験は必要なのでしょうか。いきなり本格的に全面実施するわけにいかない背景には、いろいろ事情もあるのでしょう。ただ、ネガティブな反応も出てきているようですし、せっかくの計画が中途半端な規模で実験したがために台無しにならないことを願うのみです。

自転車が加害の事故多発自転車が加害の事故多発 重傷以上15件、3年ぶり死者 保険未加入、高額賠償も(2010年10月9日 読売新聞)

過信は禁物 自転車で転倒 ヘルメット着用でも重体 大津 (2010.10.9 産経新聞)

自転車事故の紛争調停の認証取得 岡山県行政書士会、県内初の認証 (2010.10.5 山陽新聞)

もちろん、事故などの記事も増えています。最近は、事故によって生じる損害賠償の問題がクローズアップされることも増えている気がします。事故の危険や、賠償のリスクについては、普段あまり考えないと思いますが、十分に気をつけたいものです。

タンデム自転車でしまなみ海道電動アシスト自転車:“銀輪ビズ”実験開始 東近江市が普及図る /滋賀 (毎日新聞 2010年10月6日)

障害者らも「風」楽しんで 自転車専用道タンデム解禁 /和歌山 (2010年10月5日 読売新聞)

通勤から観光まで 広がる電動自転車利用 (2010年10月04日 大分合同新聞)

自転車で地域「見守り隊」 県立大の学生有志 (2010.10.4 岩手日報)

松本市職員、バスや自転車で「エコ通勤」スタート (信濃毎日新聞 2010年10月2日)

エコ通勤エコ通勤、草津市が応援 電動自転車を無料貸し出し/滋賀 (2010年10月2日 朝日新聞)

コミュニティサイクルの社会実験開始 さいたま市 (2010.10.1 産経新聞)

そのほか、今月に入ってからに限っても、さまざまな自転車関連のニュースが見つかります。ここに挙げたのは一部に過ぎません。いい面、悪い面含めて、取り上げられる機会が増えているのは間違いないでしょう。いずれにせよ、自転車に関する話題が増え、全般的な傾向として自転車への関心が高まっていることが見てとれます。

いろいろな機会を通して、多くの人々が自転車に対する見方を変えたり、知らなかった面を知ったりすることも増えているに違いありません。それが、自転車関連のイベントや取り組みの増加につながっているのも間違いないでしょう。自転車を取り巻く環境も、少しずつですが確実に変化しつつあるようです。


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このところ熊出没のニュースもよく聞きます。今年は木の実が不作で人里にも降りて来ているようなので、郊外へ行く時は気をつけたいですね。

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この記事へのコメント
自転車利用に関する社会実験のニュース(自転車専用レーンなど)を見るのは、自転車好きとしてはとても嬉しいことなのですが、相変わらず自転車利用者のルール(マナー)違反を毎日見ます。
逆走、無灯火、信号・一時停止無視、携帯、ヘッドフォン・・・
きちんと守っている人より守らない人のほうが多く見る日もあります。
自転車専用道路などを整備するのと同時に、警察等が主体となってマナー啓発活動を行っていくことが重要だと思います。そうでもしないと、いつまでたってもこれらルール違反者が減少しないと思います。
Posted by さすらいのクラ吹き at October 13, 2010 18:44
さすらいのクラ吹きさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりです。せっかく自転車環境の向上が図られようとしているのに、自転車利用者のマナーの悪さから、反発を受けるというのが残念なところです。
確かにルール違反はひどい状況です。ただ、自転車を歩道通行にするという道路行政のせいで、自転車は徒歩の延長のようにとらえられ、自転車のルールや利用者のモラルが確立しなかったという見方もあります。
自転車通行環境が整い、新たな自転車利用のスタイルが普及していくことで、新たなルールが確立し、秩序が出来ていくことも期待したいものです。
そのためにはマナーの啓発も必要でしょうし、自転車レーンの形状やルール、通行方法などを統一し、その徹底を図っていくことが重要だと思います。
Posted by cycleroad at October 13, 2010 21:39
こんばんは。各地方の首長に頑張ってもらいたいですよね。しかもこういうのは連携や情報共有が重要ですよね。基本は歩車分離ですもんね。自転車特区みたいな考えも面白いと思いますけど。
Posted by moumou at October 13, 2010 21:59
この類、賛否両論の典型例的な実験結果が得られますね。
歩行者、自転車、自動車と、立場によって見解が分かれるにせよ、「クルマ優先の論理が当たり前になってしまっている」ことを行政含めて再認識・反省し、
今の目的は、遊びや楽しみばかりでない交通手段としての自転車活用を進める下で、歩行者や自転車の安全向上を図ることである、とか最大目的を共有化して、
各々の立場でマナーを自然に守る・守らせるしくみの工夫が重要ですね。進行方向の明示矢印など、安全のためのアタリマエを想起する作戦には大賛成です。
Posted by 七九爺 at October 13, 2010 23:58

自動車側からすれば、自転車用レーンは迷惑かもしれません。

自転車に乗る人間のマナー違反は日常茶飯事。
いくら頑張っても、このマナー違反がドライバーからすれば恐怖となり、事故につながる可能性も。
自転車側が悪いのに、ドライバー側が悪くなるといった傾向はよくあります。

ですが、自転車用レーンの設置は自転車のマナーなどを守り、楽しくサイクリングなどしている人からすればありがたい話ですよ!
自転車の認知度が高まる中、より良く自転車を利用できるように改革してほしいです。
それは、一人ひとりが理解して、マナーや安全をしっかりした上で実現されるものかもしれせん。
Posted by ウルティニア at October 14, 2010 20:33
moumouさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自転車活用推進を打ち出す自治体も結構あるのですが、自転車走行環境向上を強力に推し進めようというものではありませんね。
市民の感度から言っても、あまり前面に出すメリットが感じられないという面もあるのかも知れませんが、横並びで、個性もなく、首長のリーダーシップも見られない場合が多いのが残念です。
Posted by cycleroad at October 14, 2010 23:19
七九爺さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
本来、まず人間の安全が第一、歩行者優先ということであれば、安全のために自転車と分離することに異論は出ないはずなんですけどね。誰もが歩行者になるわけですし..。
ただ、自転車のマナーの悪さもあって、排除すべき悪者と見られてしまう部分もあるのかも知れません。
商店街の売り上げが落ちるのも、当事者にとっては重大だと思いますが、公共の道路を自転車が通るのは当然の話であり、多くの人が使っているという現実も踏まえ、通行することを前提に考えていかなくてはなりません。
まず安全を確保した上で街づくりを考えるなら、自転車レーンが不要という結論にはならないと思います。
その上で、マナーを含め、どう秩序を構築し、利便性や地元の利害、他の交通との共存を図るか考えていくべきなような気がします。
Posted by cycleroad at October 14, 2010 23:52
ウルティニアさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、多くの自転車利用者のマナーの悪さが、自転車走行環境の向上を阻害している構図はありますね。
そのあたりがジレンマではあるのですが、自転車を分離して歩行者の安全性を高めるような環境をつくることは必要であり、その上で、どう秩序を構築していくか考えていくしかないような気がします。
一人ひとりがマナーを理解し、遵守すべきなのは間違いありませんが、一方で環境を整えることで、ルールが守られるような仕組みもつくっていけないものかと思います。
Posted by cycleroad at October 14, 2010 23:57
北海道でも、最近自転車専用レーンを作るところが増えてきてます。しかし大多数が歩道に線を引いてるだけ、しかもレーン内で対向(↑↓)okな状態です。
車側は邪魔にならないが、歩行者・自転車は大した意味は無いのが現状です。
個人的にはマナーと駐輪場、駐車場の充実化の方が先で、またサイクリングや通勤のために主要になる自転車道を作った方が効果的だと思いました。
Posted by 小径者 at October 15, 2010 00:33
クルマからすれば車道のレーンは邪魔なんでしょうが、
ドライバーも歩行者として歩道を歩くこともあるからメリットがあると思います
Posted by 職人気取 at October 15, 2010 07:13
小径者さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
歩道に線を引くのでは、何の役にもてっていないことが多いですね。歩行者も自転車も、表示など見ずに通っていることが多いと思います。
下手に線をひいて自転車マークをつけたために、歩道の半分が駐輪場になってしまって、より狭い空間で自転車と歩行者が行きかう、笑えない状態のところも実際に見ます。
以前記事にしましたが、街中にも、表通りに自転車レーンをつくるのではなく、裏道を自転車道、自転車の大通りにする、「自転車プールバード」という考え方もありますね。
Posted by cycleroad at October 15, 2010 22:57
職人気取さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
車道のレーンも、迷惑駐車などがなく、自転車の通行がきちんと確保されるなら、ドライバーにとっても危険が減って、メリットとなる場合もあるのではないでしょうか。
もちろん、クルマを降りれば徒歩ですから、歩行者としてもメリットですね。
Posted by cycleroad at October 15, 2010 23:02
 
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