February 27, 2011

発想とジョークと教訓と笑い

毎回、自転車の話題について取り上げています。


自転車関連のニュースや出来事をはじめ、自分で面白いと思ったものを、なるべくいろいろな切り口から、自らの考察も加えながら書こうと心がけています。自分なりの基準で、記事にする話題を選ぶわけですが、中には、一つの記事として取り上げるほどでもないので、使わない話題もあります。

ただ、その中にも、ちょっと面白いなと思うもの、バカバカしいけど笑ってしまうもの、どこか気になるものもあったりします。もしかしたら、ご覧になる方にとっても、何かのヒントになったり、発想が広がったりするものがあるかも知れません。今回は、そんなものの中から、いくつか取り上げてみたいと思います。

こちら、ロシアの自転車としか説明がありません。なぜ、こんなにたくさんのバルブ、すなわちタイヤチューブの空気注入口がついているのか謎です。単なるジョークなのでしょうか。もし、この理由についてご存じの方があったら教えてほしいくらいです。

Русский велосипед

一番合理的に思えるのは、小さなチューブが、このバルブの数だけ入っているという解釈です。つまり、チューブを複数に分けることで、パンクして走行不能になるリスクを減らすというアイディアです。確かに、これだけ分かれていれば、1つや2つ、チューブがパンクしても問題ないでしょう。

しかし、空気圧を調整するだけでも大変です。パンク修理をするのに、空気を抜くにしたって時間がかかりそうです。確かに、分割されていれば、タイヤを外さずにチューブを外すことが出来て、便利かも知れません。でも、こんなにたくさんに分割 (数えてみると32) する必要があるでしょうか。

バルブにイタズラされ、空気を抜かれるのを防ぐためという可能性もあります。1つだけが本当のバルブで、後はダミーということも考えられます。でも、そのために、こんな面倒な細工を施すでしょうか。もしかしたら単なるジョークで、ナンセンスな画像なのかもと思うのですが、ちょっと気になるところです。



こちらは、発想もさることながら、出演者のテンションの高さにも笑ってしまいます。加工するのも簡単ではないでしょうに、その情熱に圧倒されます。比較的ありがちな発想だと思いますが、“Safety Bike”と言うからには、安全性を高めた自転車と言いたいようです。

自転車は、ブレーキの種類にもよりますが、強くブレーキングして急制動をかけると、簡単に後輪が浮いてしまう場合があります。MTBやBMXなどでは、この性質を利用することで、いわゆるジャックナイフターンなどのワザを決めたりもします。

この“Safety Bike”、急ブレーキをかけた場合、前転して投げ出されるのを防ぐかわりに、全体が回転してしまい、止まれないことになります。交差点などなら、赤信号に突っ込むことになってしまい、セイフティどころではありません(笑)。

ツッコミどころ満載ですが、自転車ごと宙返りしてみたい気持ちは、わからないでもありません。普通の自転車では飽き足らず、突拍子もない自転車をつくってみるところから、もしかしたら新しい自転車が生まれのるかも知れません。セイフティかはともかく、楽しさは伝わってきます。

Schindelhauer Bikes, www.schindelhauerbikes.com

こちら、横から見るぶんには、何の変哲もない自転車です。しかし、上から見ると、その「薄さ」がわかります。自転車を部屋に保管するサイクリストのため、もしくは都会のマンションなどで室内に保管せざるを得ない人のため、部屋に置いても場所をとらないようにした自転車なのです。

Schindelhauer Bikes, www.schindelhauerbikes.comSchindelhauer Bikes, www.schindelhauerbikes.com

ハンドルは簡単に90度の方向に曲げることが出来、ペダルも折りたためます。フレームもホイールもサドルも色を白くすることで、白い壁の前に置いた時に、あまり目立たないようにしてあります。部屋の中で自転車が圧迫感を与えないような工夫なのでしょう。

自転車の色には、こだわらない人も多いでしょうし、ちょっとした工夫ですが、部屋にあっても、なるべく邪魔に感じさせない点で効果的かも知れません。多少汚れは目立ちそうですが、シンプルなデザインですし、自転車を保管する時のことを考えてデザインするのというのもユニークです。


EMBED-Bike Finishes Race Without Rider - Watch more free videos

オートバイならありそうですが、自転車でこういうシーンが起きるとは、なかなか予想できません。狙って撮れる動画ではないと思います。こういう状況になったら、誰でも逃げる自転車を追いかけるしかないと思いますが、ライダーも必至なだけに笑ってしまいます。



真剣なスポーツの場では、予想外のことも起きる時は起きます。こちらのロードレースのゴールシーン、絵に描いたようなと言うのか、シャレにもならないような結末です。最後まで油断は禁物という教訓でもありますが、最後まであきらめてはいけないということも教えてくれます。

Airnimal folding bike, www.airnimal.eu

自転車を分解するか、折りたたむなどして持ち運ぶ時には輪行袋を使うと思いますが、走り出す時には輪行袋は邪魔になります。ならば、その輪行袋をトレイラーにしてしまおうという発想です。出先で何か買って帰る時に便利そうですが、荷物を入れてしまうと、今度は自転車が入らなくなってしまうのが微妙です。

Message Rocket, www.funmansion.comMessage Rocket, www.funmansion.com

Message Rocket, www.funmansion.com

これは、インパクトのある画像です。発売元と思われるサイトは閉鎖されており、一体これは何なのか不明です。今どきなら、テロリストかと疑われそうです。なぜ自転車にロケットなのか、あるいはジョークか何かなのか、よくわからないだけに、余計に気になってしまうアイテムです。



自転車とは関係ないですが、中国ではクルマの販売台数が世界一となり、急激にクルマが増えています。駐車スペースを探すのも大変なのでしょう。お茶目というか、大胆というか、奇抜な方法が笑えます。手作りのようですが、模造品大国ですから、もしかしたらニセ・パーキングスペースも売っているのかも知れません。

いろいろ多方面、雑多な内容になってしまいましたが、発想を広げるもの、何かのヒントになるようなものはあったでしょうか。もちろん、最後の動画をヒントに駐車違反を逃れようとして捕まっても、当サイトでは一切、責任は負えませんので悪しからず(笑)。





関東では春一番も吹きましたし、もう少しすれば桜の便りも届くでしょうし、そろそろ春が待ち遠しい時期になってきましたね。

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この記事へのコメント
いづれも、面白いネタですが、最後の中国のものも、流石模倣文化と感心させられます。
お国柄というか特徴が出ますね?

しかしながら、携帯でのカンニングなんかは、日本も韓国の模倣をしているので、笑ってばかりいられないかも???
Posted by ヨッシー at February 28, 2011 09:09
ヨッシーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
勝手にパーキングスペースをつくってしまうとは、いい度胸ですよね。イザというときは、何か出せば見逃してくれたりするのでしょうか。
いろいろ法の抜け穴を探そうとするのは、どの国にも、また古今東西変わらないものなのかも知れませんね。
Posted by cycleroad at February 28, 2011 20:08
僕は輪行の経験はありませんが、年のせいか帰りは電車でと思うことが・・・。

どうして、ロードバイクやクロスバイクに折りたたみのものがないんでしょうか?

1社見つけましたが、15キロくらいあって、駅の階段の上り下りは・・・。

8キロくらいのクロスバイクで折りたたみがあれば、即買っちゃいますが・・・。
Posted by 二浪独河 at March 01, 2011 17:06
二浪独河さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ロードバイクやクロスバイクの場合、基本的に、折りたたまなくても分解して持ち運び出来るわけですし、輪行する人は、そうしていると思います。
分解して運んだ場合と、折りたたんだ場合と、たいしてサイズが変わらないからではないでしょうか。
つまり、小径車でなく、フルサイズの大きさのタイヤの場合は、折りたたむ機構にしたとしても、あまり小さくならないので、メリットに乏しいということではないでしょうか。
折りたたむことによって、フレームの強度が落ちたり、折りたたみ機構のぶん、重くなってしまうなどのデメリットもあります。
フォールディングというと小径車が多いのは、そのあたりが理由じゃないかと私は理解していましたが..。
Posted by cycleroad at March 01, 2011 23:26
いつも楽しく読ませてもらっています。

エアニマルのトレーラー

「荷物を入れてしまうと、今度は自転車が入らなくなってしまうのが微妙です。」

→そういう時は、荷物の入ったリュックかカバンを入れるとよいと思います。リュックを背負ってから折りたたみ自転車を入れれば解決かと。


Posted by 奇想天外 at April 14, 2011 14:55
奇想天外さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
それはそうなのですが、リュックを背負うなら、最初からトレーラーは不要ではないでしょうか。
リュックを背負うなら、トレーラーのぶんだけ余計な荷物ということになってしまいます。普通の輪行袋のほうが軽くてかさばらずに便利です。
輪行袋と違って、自転車を入れて転がして運べるというメリットもありますが、自転車の車輪を使って同様の効果をもたらすものもあるわけで、その意味でも微妙です。
そう考えると、輪行袋がトレーラーになっても、輪行した出先だけでしか、トレーラーとしてのメリットがないことになります。
普通の輪行袋を重く、かさばる形にしてまで、メリットがあるケースは多くないと思われるので、微妙な気がするとしたわけです。
Posted by cycleroad at April 15, 2011 12:10
 
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