July 03, 2011

節電だけでは解決にならない

節電の夏が始まりました。


政府は今月1日、東京電力と東北電力管内に37年ぶりとなる、電気事業法に基づく電力使用制限令を発動しました。自動車業界では、木曜と金曜を休日にする土日操業をスタートさせています。東京都内の地下鉄は、電力需要が増える日中の時間帯に駅の冷房を一時止める取り組みを始めました。

始業や終業時間を早める独自のサマータイムを導入している企業もあります。室内の照明を消して、手元だけを照らして仕事をしたり、大胆な軽装にして、冷房温度を高く設定したりするなど、節電目標を達成するために、いろいろな知恵が絞られているようです。

節電に汗家電量販店は、省エネ家電の売り込みに懸命です。今年はLED電球や扇風機が売れているそうです。サマータイムを導入した企業を当て込んで、午後4時から開店する居酒屋とか会社帰りの習いごとなど、各業界も新たな需要を取り込もうとしています。メディアでも巷の話題も、まさに節電一色といった感じです。

多くの国民が、東日本大震災による被災と、東京電力の原発事故による電力不足の懸念に、積極的な節電で協力しています。こうして多くの国民が一致協力し、公共心に基づく節度のある行動をとれるのは、よく言われる日本人の国民性なのでしょうか。

たしかに不意の大停電が起きれば、多方面に大きな被害が予想されます。それは結局、国民みんなの損失になるわけですから、節電に努めるのは大事なことです。そうでなくても、日本人の生活はエネルギーを大量に消費するようになっていましたし、これを機にライフスタイルを見直すのも悪くありません。

電力使用制限ただ、あまりに節電することだけに関心が集中しすぎている面はないでしょうか。もちろん、節電するのが悪いとは言いません。無駄なエネルギーの使い方を改め、少しでも節約して省エネ、省資源を心がけるのは、環境への負荷を減らす観点でも、意味のある行動だと思います。

しかし、節電に真面目に取り組むあまり、熱中症になる人が出る懸念は、かねてより指摘されています。街路灯の照明を減らしたためと思われる事故で死傷者も出ています。まだ夏でもない時期に、しかも昼間と違って電力の余裕のある夜間に、安全のための街路灯を消す必要があるのでしょうか。

電力が不足する可能性があるのは、真夏の数日間の昼の数時間のピークだけだと言います。ならば、その数日間の数時間だけ電力消費を抑え、ほかの期間、ほかの時間帯は、無理のない範囲で節電を心がけるくらいでいいのではないでしょうか。果たして、産業界に大きな負担を強いる必要があるのでしょうか。

そもそも節電は不要だと主張する人もいます。3月の震災直後の計画停電でも、首都圏は大きく混乱しましたが、あの停電は必要でなかったと指摘する専門家もいます。なるほど、理由を聞けば、そうなのかも知れないという気がします。京都大学助教の小出裕章氏は、原発が無くても電力は足りると指摘しています。



中部大学教授の武田邦彦氏も次のように述べています。武田教授は内閣府の原子力委員会専門委員であり、同安全委員会専門委員でもあります。実際の具体的な数字を挙げて、発電余力があることを示し、電力会社の怠慢とウソを指摘しています。一部を引用します。


「節電」は本当に必要なのか?(1)電気代はなぜ高い?

....東京電力がもっている発電の能力は、6300万キロワット。これに対して計画停電が実施された3月14日の電力消費量は、たった2800万キロワットだった???それで「足りない」??? ???

何かを製造する「製造業」では、設備をどのぐらい使うかという「稼働率」は、収益の死命を制するほど大切なもので、多くの会社は設備稼働率が80%にでもなると、経営はピンチになる.ところが、「原発事故で電気が足りなくなるので、計画停電をする。国民は協力しろ」と東電が言った日の設備稼働率は、実に44%!!

節電さすが東電だ。これまで、営業成績が悪くなると、電気料金を上げれば良いという気楽な商売をしてきた。事実、日本の電気料金はほぼ世界一、アメリカの3倍とされる....

....もちろん、東電の言い分がウソだ。ウソをつく人というのは、「原子炉が壊れているか?」ということだけウソをつくのではない.「原発事故が起こったから、電気が足りない」というのも、「日本は質の良い電気を供給しているから、電気代が高くなる」というのも、全部、ウソなのである。...

....もし東電に競争相手が居たら、設備の稼働率はたちまち80%になり、電気代は半分になるだろう。....

「節電」は本当に必要なの?(2) 本当は津波ではなかった!

....3月14日の状態
電気設備    6300万キロワット
やられた原発   200万キロワット(運転中のもの(203))
差し引き    6100万キロワット(作る事ができた電気)
消費量     2800万キロワット
・・・
えっ!と驚く数字だ。福島第一原発の発電量は全部で470万キロワットだが、事故当時、4号機から6号機までは定期点検中で、もともと動いていなかったから、3月14日に東電が「実質的に事故でやられた原発の発電量」はわずか200万キロワットだったのだ!...

「節電」は本当に必要なの?(3) 電力消費の基礎知識を2,3


事故を起こした原発はわずか3%分だと言うのです。同様の指摘は以前からなされていて、震災当初も、東電の公開しているデータから発電能力を計算すると、電力は十分足りるはずだと検証する報道が一部にありました。しかし、その後東電は、ウェブ上で公開していたそれらのデータを削除してしまったと言います。


東電が不足“煽る”本当のワケ 検証・夏の電力は足りる!

....ちなみに、酷暑に見舞われた昨夏の東電管内の最大電力需要は7月23日の5999万キロワットだが、東電が今年7月末に想定する電力需要は最大5500万キロワット。すでに、この水準の電力は確保されていることになる。しかも、この揚水発電を抜きにしても、計算上は電力不足を十分に回避できるのだ。

東電は21日午前9時現在、震災の影響で広野火力発電所2、4号機、常陸那珂火力発電所1号機を停止中。これらの出力と、福島第1、第2原発、停止中の柏崎刈羽原発2、3、4号機の出力を足すと合計1499・6万キロワット分が止まっていることになる。

節電の夏東電の公式データによると、2009年度末の発電実績の合計は7769・2万キロワット(他社受電分を含む)。そこから1499・6万キロワットを引くと、最大6269・6万キロワットの供給力があるはずなのだ。

そんな計算結果を見ると、本当にこの夏に電気が足りなくなるのか、ますます疑念は深まる。しかし、東電本社はこれらの疑問に対し、「計算上の数値はあくまで最大出力で、運用上この通りに稼働できるわけではありません」(同)と語るのみ。こうした計算をされるのがイヤなのか、東電はこれまでホームページで公開していた発電設備ごとの出力表を削除している。

■02年に17基すべて止めて乗り切った実績も

運用が数値通りにいかないのは確かにその通りだろうが、計算上の最大出力6269・6万キロワットは、ピーク時の想定需要5500万キロワットに対し、769・6万キロワットも余裕がある。この数字は、福島第1、第2原発全体の総出力909・6万キロワットに迫る出力だ。この状態で、「真夏の電力不足」「電力使用制限」と言われても説得力はない。仮に柏崎刈羽原発をすべて停止しても、5788・4万キロワットは得られる計算なのだ。

それでも、電力が不足するというのなら、東電がこれまで公開していた最大出力の数字は一体何だったのか。

さらに興味深い証言がある。経済ジャーナリストの荻原博子氏は「東電は、原発のデータ改ざん事件で17基すべてを止めた2003年に最大需要5736万キロワットを乗りきった実績がある。この夏、電力が不足することはあり得ない」というのだ。....


これらの指摘が正しいのかどうか、私にはわかりません。しかし、説得力のある説明のようにも見えます。東電がデータを削除したのを見ても、何か後ろめたい事、隠しごとがあるやに見えるのも確かです。そもそも、今般の東電の原発事故の経緯を見ると、隠し事を平気でする、保身優先の信用ならない会社に見えます。

節電対策安全安全と言い続けてきましたが、安全対策のずさんさが明るみにでましたし、原発推進のため、過去にいくつもの原発での事故隠しをしています。この期に及んでも、原発の運転再開が出来なくなることを恐れて、電力が足りないフリをするくらい、平気でやりそうに思えます。

結局、本当に電力が足りないかどうかは、政府でもわからず、東京電力にしかわからないことのようです。こうした指摘は、ほかにも見受けられますが、東電が正直に白状しない限り、それが証明されることはないのでしょう。もちろん、素人に本当かどうかわかるはずがありません。

ただ、言えるのは、電力会社の節電の呼び掛けに素直に応じるだけではなく、もっと根本的な部分に目を向ける必要があるのではないかということです。武田教授の言うように、安定供給と言うので、アメリカの3倍もする世界一高い電力料金を許してきたのに、このザマです。これは到底許されることではないでしょう。

地域独占で、競争原理の働かないところに、慢心や、強欲や、腐敗が生まれないとは思えません。発送電分離が議論になっていますが、自然エネルギーが普及しないのは、電力会社の策略と言われています。東西の周波数を統一しないのも、電力会社の地域独占に都合がいいからでしょう。

橋下知事橋下大阪府知事は、関西電力の節電の要請に応える必要はないと言っていますが、確かに東電に歩調を合わすかのような、唐突な15%もの節電要請は不自然です。電力会社同士で結束して、自由化や脱原発、発送電分離などを阻もうとしているようにも見えます。

橋下知事「15%節電協力しない」 関電発表は「根拠ない」

橋下知事「関電1社独占の弊害が出ている」 節電要請で再批判

橋下知事、関電社長は「霊感商法の商売人」

日本では石油危機以降、個々の機器の省エネは進みましたが、便利さを追求して、全体のエネルギー消費が大きくなりすぎたのは確かです。この機会にライフスタイルを見直したり、節電に努める事に基本的には賛成です。また、節電意識の広がりは、短期的には節電特需で経済を下支えする効果も期待されます。

しかし、節電だけでは本質的な解決になりません。節電だけにとらわれていると、問題の本質から注意を反らし、問題のすり替えをしようとする電力会社の術中に嵌るだけです。原発の問題も含め、地域独占や発送電分離など、日本の電力供給の体制をどうすべきか、根本的な部分を考え直す必要があるのではないでしょうか。





今年は夏の甲子園の生中継をやめて、夜のダイジェストだけにし、昼の電力ピークの時間帯は、スーパーでも図書館でも、人が集まるところに行くようにして、個々の家の冷房を止めるだけでも、ピークの電力は、かなり下がりそうな気がするのですけどね。

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この記事へのコメント
結局のところ、一社独占地域独占の弊害がピークにまで達したということなんでしょうね。もはや電力各社に自浄作用を期待する事も出来ないでしょう。
これを解決するには独占状態を何とかするしかないわけですが、国会議員の皆さんからは電気事業法を改正して…というような議論が出てくる気配もないようです。
Posted by ano at July 04, 2011 14:54
こんにちは。

電力会社は脱原発に向かうのを恐れているのでしょう。今回の事件で、殆どの国民は原発の危険性を肌で感じ、原発について考えるきっかけとなったと思います。

そんな中で、「原発がなくても電力は大丈夫」なんてことが知れ渡ったら、ますます脱原発が加速し、原発で利権を得てきた企業や官僚にとってとても不都合です。だから「原発はやっぱり必要なんだと」頭に摺り込むために電力不足キャンペーンを行って、「原発がなかったら困る」と思わせるんでしょうね。
Posted by さすらいのクラ吹き at July 04, 2011 23:39
anoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
地域独占のおかげで、アメリカで起きたような事態が起きず、安定供給されてきたのも事実なのでしょう。しかし、ラクな商売をして、電気料金を上げ、日本の産業競争力をそぐ一方、自分たちだけ左うちわで高給をとってきたのも確かでしょう。
原発に事故はないと安全神話を掲げ、対策を怠ったことも、その弊害と言わざるを得ません。
利権と癒着構造が出来上がり、電力会社から献金を受けている議員は相当の数に上るということなのでしょうね。
Posted by cycleroad at July 05, 2011 00:02
さすらいのクラ吹きさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自然エネルギーと言っても、すぐには移行できません。現実問題として、しばらくは原発と共存していかざるをえないのも事実でしょう。
しかし、今後どんどん原発の使用期限が切れていく一方で、新規建設は極めて困難であり、いくら原発が必要だとアピールしたとしても、原発が減っていくのは明らかです。
ウラン燃料も石油や天然ガスと同じに輸入に頼っています。でも、太陽光や地熱など、自然エネルギーは『国産』の燃料です。
エネルギー安全保障の観点からも、自然エネルギーを開発すべきでしょう。
電力不足キャンペーンを行っても、原発の新規建設は無理で、むしろ新エネルギーの開発を促すことになるのではないでしょうかね。
Posted by cycleroad at July 05, 2011 00:12
こんばんは。
私も「電力が足りない」なんて、最初から信じてませんよ。
でも節電すれば単純に電気料金が減るので節電してます。
私は、「東電の儲けを少しでも減らすため」の節電ですw
おかげ様で3月からずっと電気料金は去年の半額以下です (^^)
Posted by youshookme at July 05, 2011 20:05
たしかに全時間帯節電だと、余裕のある時間帯の電力が無駄になってしまってもったいないですよね。もっと賢くエネルギーを使わないと。

余談ですが、自分も先日バイク(エンジン付の方)で暗くなった時間に、箱根の峠を走っていたら、街灯がついてる所と消えてるところがあり、直線のhiビームが使えるところには街灯があるのに、コーナーでlowビームにするところに街灯がなく、コーナーで対向車と鉢合わせた直後など道がどこにあるのかわからなくなり、死ぬかと思いました。

※そういえば、電気料金て独と伊の方が高いんじゃないんでしたっけ?
Posted by 白の巨人 at July 05, 2011 23:39
↑の書きこみした者です。
すみません、初カキコなので、初めましてでした。
いつも読ませていただいてたので、ついうっかり何もつけづに書いてしまいました。申し訳ないです。
Posted by 白の巨人 at July 05, 2011 23:43
こんばんは。
いつも自転車の記事を楽しみに閲覧させて頂いております。
一部、気になった点があったので少しだけコメントさせて下さい。。。。

東電にも色々と問題はあるのでしょうが、武田邦彦氏の発言は専門家とは思えない箇所もあります。

>さすが東電だ。これまで、営業成績が悪くなると、電気料金を上げれば良いという気楽な商売をしてきた。
>事実、日本の電気料金はほぼ世界一、アメリカの3倍とされる....

第一に「東電」の指摘をしている様ですが、論点をすり替えて「日本」の電気代について指摘しています。
第二にアメリカの電気代が安いのは確かですが、日本の電気代は世界一高いわけではありません。
イタリアの方が遥に高額です。そのイタリアは脱原子力で更なる電気代高騰が予想されています。

国際エネルギー機関 (IEA)の下記の資料が参考になります。
http://www.iea.org/textbase/nppdf/free/2010/key_stats_2010.pdf (電気代に関してはP43)

故意か否か別としても、ソースも示さずに誤った情報を流す人はいくらでもいます。
メディアに踊らされるのではなく、国民がしっかりと目を光らせ国を正しい道へ導くことが必要なのではないでしょうか。

記事に対する不満ではありません。今後の記事も楽しみにしております。
長々と申し訳ありませんでした。
Posted by kzz at July 06, 2011 00:38
こん○○は。
節電記事、UPを心待ちにしておりました。
いつもためになる話を有難う御座います。

コレ、共同幻想だと思います。
いいか悪いか、ためになるか否かが問題ではない、とにかく一方向へ突っ走るものが欲しかった。それが昔なら富国強兵・殖産興業、大東亜共栄圏、はたまた3C、原発、新幹線、高速道路、地方博、省エネ、郵政民営化、政権交代、防災、3軒先にベンツが入ればウチもベンツ…どれを取っても他人から言われたことへの対策ばかりであることに釈然としない方は相当以上にいらっしゃる筈。そして幻想の先にあるのは幻滅、何度繰り返せば気が済むのでしょう?

>地域独占
御指摘のとおりで、フェイルセーフの観点からも未だその効率に問題を抱えてはいるものの電力供給のローカル化は今後更に進んでいくのではないでしょうか。またそれらを緩やかにつなげて「小さな安心」を積み重ねていけば今の原発のような20世紀的「何が何でも・力ずく」を取り除けると思います。

本件につきましては自分のトコでも別の角度から書いてみるつもりです。
Posted by alaris540 at July 06, 2011 16:14
youshookmeさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
冷静に見れば、事故で失われたのは3%と言いますから、足りないというのも変ですよね。
あんな殿さま商売で、高い料金を押し付けてきたくせに、日本をかつてない規模で汚染し、経済に打撃を与え、輸出品の風評被害などを含め、今後日本を塗炭の苦しみに追いやりかねない状況に追い込んだ会社を、儲けさせるのは頭にきますね。
わたしの家でも節電はしていますが、それにしても半額以下はすごいですね。それ以前は、電気を湯水のように使っていたんじゃないでしょうね(笑)。
Posted by cycleroad at July 06, 2011 22:42
白の巨人さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
発電量は、そう細かく動かせないようですから、無駄になってしまうこともあるでしょうね。
予期せぬ大停電にならないための節電ということで言えば、効果のない節電もたくさんあると思われます。
私も震災後に行く機会がありましたが、箱根も神奈川県ですから暗くされていましたね。危なかったようですが、ご無事で何よりです。
内容についてはいちいち検証しなかったので、おっしゃる通り、独と伊の方が高いかも知れません。
いえいえ、わざわざご丁寧にすいません。お気になさらずに。いつもお読みいただき、ありがとうございます。
Posted by cycleroad at July 06, 2011 22:54
kzzさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
他にもたくさん数字が出てきますし、ページが削除されて調べられないものもあります。
そもそも正しいのかよくわかりませんし、素人には判断できない部分もあります。全て検証して掲載するのは困難です。
それで、本当かどうか知らないが、こういうことを言っている人がいるという形にさせてもらいました。
電気代については調べるべきだったかも知れませんが、実際に日本の電気代は高いと言われてますし、記事の趣旨からは、あまり重要な部分ではないと思い、スルーしてしまいました。
悪しからず、ご容赦ください。
実際には、おっしゃる通りのようですね。
いえいえ、指摘していただいたおかげで、誤りがあることもわかりましたし、私も勉強になりました。
わざわざ資料まで示していただき、ありがとうございます。
Posted by cycleroad at July 06, 2011 23:14
alaris540さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
なるほど、共同幻想ですか。そう考えると説明がつきますね。
猫も杓子も節電を繰り返していますし、マスコミもはやし立てています。でも、深く考えるまでもなく、夜の余裕ある時間帯の節電は、大停電を防ぐ点では意味がありません。
意味のない部分の節電は無駄などころか、危険でもあるのに、ナンセンスです。熱中症で死ぬ危険まであるのに、節電してしまうというのもシュールです。
でも、あれだけの震災を受けてのことですから、それも仕方ないのでしょう。
幻滅に行きつくことになるのでしょうが、ライフスタイルを見直すとか、何かにつながることを期待したいですね。
スマートグリッドや、太陽光パネルに、家庭用蓄電池としての電気自動車、燃料電池、そして発送電分離と、ピースはそろいつつある気がしますね。
Posted by cycleroad at July 06, 2011 23:50
 
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