マナー改善では済まない段階
大阪府が自転車のマナー向上に力を入れています。
大阪府警察が増加する事故の対策として、あまり良くないとされている大阪の自転車のマナーの改善に取り組んでいます。毎月8日を自転車の日と定め、全国的にも有名な「くいだおれ太郎」まで投入しています。産経新聞から引用します。
くいだおれ太郎、一日警察署長「自転車マナー」訴える
自転車マナーを改善し多発する事故を防ごうと大阪府警南署は8日、道頓堀の名物人形「くいだおれ太郎」を一日警察署長に任命、太郎は吹き出しを使って「自転車のマナーアップたのんまっせ〜」と呼び掛けた。
交通事故のうち自転車事故が占める割合は昨年、全国的に見ると20・9%だったが、大阪府内の割合は33・2%と高かった。南署は数字の「8」を横向きに倒すと自転車の車輪の形に似ていることから、毎月8日を「自転車の日」として自転車の事故や盗難の防止を啓発していく。
道頓堀でこの日開かれたセレモニーでは、食堂「大阪名物くいだおれ」の元おかみ柿木道子さん(70)も参加。「後ろから自転車に追い抜かれひやっとすることもある。国際都市になるために、もっとマナーを向上させないと」と話し、通行人に自転車用反射材を配っていた。 (2011年7月9日 スポニチ)
最近、自転車ブームか、震災以降の傾向か、長期的なトレンドかはともかくとして、自転車を利用する人が増えているのは確かでしょう。それに伴い自転車が関連する事故が増えており、大阪府警も危機感を強めているようです。もう一つ産経新聞からも引用します。
大阪の事故の3割に自転車が関係 マナー悪く府警の警告は昨年15万件にも
大阪の自転車運転マナーの悪さは、近年の事故比率の高さにつながっているとの指摘もある。
府警によると、府内で自転車が関係した平成22年の事故件数は1万7046件。同年の全事故(5万1292件)の33%を占め、全国平均の約20%(警察庁調べ)を大きく上回った。府内の交通事故は、過去10年間では16年の6万7593件をピークに減少傾向にあるが、全事故に対する自転車事故の割合は年々増加している。
自転車事故の事例では、渋滞車両の間をすり抜けたり、今回の浪速区の事故のように信号のない幹線道路を横切ったりと、無謀な運転が目立つという。事故に至らないケースでもルール違反が目立ち、大阪市内で営業するタクシー運転手は「信号無視は当たり前。『ぶつかれるもんならぶつかってみい』という感じさえ受ける」と困惑する。
マナーの悪さについて、府警は「最大の原因は規範意識の希薄さにある」と分析。府警では信号無視や2人乗りなどに対し、違反者の住所や氏名などを記録する「自転車安全指導カード」を独自に導入しており、22年の警告数は15万件にのぼる。さらに、再三の指導にも従わない悪質運転に対しては、道交法上の反則切符を切るなど積極的な取り締まりに乗り出し、22年は57人を摘発した。
府警は「自転車は免許がなくても乗れるが、交通ルールを守るのは車と一緒。本来守るべきルールを守らなかったため起きている事故も多く、より注意喚起したい」としている。(2011.7.7 産経新聞)
大阪府警の危機感の背景には、自転車が関連する事故の比率が、全国平均を大きく上回ったことがあるようです。しかし、これは大阪に限った問題ではありません。他の都道府県でも、以前と比べ自転車に乗る人のマナーが悪化していると感じている人は多いのではないでしょうか。
自転車が歩道を暴走することで、歩行者との事故が増加していることについては再三取り上げてきましたが、自転車と歩行者の事故だけでなく、自転車とクルマの事故の割合も増加しています。車道にも走行する自転車の姿が増えてきたこととも関係しているのかも知れません。
この産経新聞の記事で印象的なのは、『ぶつかれるもんならぶつかってみい』という部分です。自転車は車道走行が原則ですし、クルマからの視認性や安全も考えて、堂々と走行するのはいいと思いますが、傍若無人にふるまっていいわけではありません。
交通弱者は優先すべきですが、だからと言って『ぶつかれるもんならぶつかってみい』はないでしょう。そうでなくても赤信号を無視したり、逆走、無灯火や2人乗りなど交通違反を見るのは日常茶飯事です。大阪に限らず、平気で違反をしたり、周囲に迷惑な走行をする自転車が増えていると思います。
基本的に、趣味として自転車に興味を持った人は、そのリスクもよく理解するようになり、交通ルールも守るようになるのが一般的のように思います。しかし、なかには交通ルールを守らないのがカッコイイとでも思っているのか、勘違いをしていると思われるような人もいます。
赤信号なのに、横断歩道を渡り始めた歩行者の中に平気で突っ込んでいくような人もいますし、車道の左側走行の遵守や2段階右折を無視して、中央の車線を走行するような人も見ます。そうして交通ルールを無視していると、重大な結果を招くことがあるのは言うまでもありません。
事故誘発したのは無謀自転車 大阪のタンク車死亡事故
大阪市浪速区の国道で5月、急ハンドルを切ったタンクローリーが歩道に突っ込み、男性2人が死亡した事故。痛ましい惨事を引き起こしたきっかけについて、捜査当局は、直前に道路を横切った自転車が原因と断定し、車の運転手は処分保留とする一方、自転車を運転していた男を起訴するという異例の展開をたどった。歩道を歩いていただけの2人の命が奪われた事故の背景には、全国的にも目立つ大阪の自転車マナーの悪さが浮かび、府警は取り締まりを強化している。
事故は5月12日朝、浪速区日本橋東の国道25号で起こった。片側2車線(幅約25メートル)の信号のない場所を横切ろうと自転車が飛び出し、避けようとしたワゴン車が急遽車線変更。さらに、前方に割り込んだワゴン車を避けようとタンクローリーが左に急ハンドルを切って歩道に突っ込み、運送アルバイト、登尾正昭さん(75)=大阪市城東区=と派遣社員の永井景二さん(49)=同市福島区=がはねられ死亡した。
浪速署は同日、自動車運転過失傷害(後に同致死に切り替え)の疑いで、タンクローリーを運転していた男性運転手(55)を逮捕。さらに、ワゴン車を運転していた会社員の男性(43)も逮捕した。
ところが、ワゴン車の運転手は同署の調べに「自転車を避けるために車線変更した」と供述。目撃情報もあり、自転車が事故のきっかけとなったことが明らかになった。このため同署は、事故を誘発した重過失致死容疑で、自転車の越智茂容疑者(60)を逮捕。越智容疑者は当初は容疑を否認したが、後に「車の有無を確認せずに道を渡った」と認めたという。
現場はJR新今宮駅近くの街中の国道で、昼夜を問わず車の通行量が多い。起訴状などによると、越智被告は見通しが困難な場所で道路中央まで進み、右折待ちの車列の後ろから飛び出したとされる。
事故の形態などから、大阪地検は6月、運転手2人を処分保留で釈放する一方、越智容疑者のみを重過失致死罪で起訴。被害者を直接はねたわけではない自転車の運転者だけが立件された。府警関係者は「極めて珍しいケース」と話す一方、「大阪の自転車マナーの悪さが事故を引き起こしたと言える」と語る。
府警は、交通ルールを無視した悪質な自転車運転について取り締まりを強化。「亡くなった被害者は本当に痛ましい。今回の事故を、同種事故の再発防止のための教訓にしないといけない」としている。(2011.7.6 産経新聞)
この大阪・浪速での事故は、全国ニュースでも大きく報じられました。交通ルールを無視した身勝手きわまりない走行によって、人を死亡させています。事故に至らなくても、実際にこうしたルール無視の走行をする人を見ることはあります。徒歩と同じような感覚なのか、平気でクルマの間を縫って車道を横切ろうとしたりします。
自転車の交通ルールがわかっていないか、わかっていても遵守するつもりがないか、どちらかでしょう。ある程度はわかっていても、自転車の場合は違反で取り締まられることがないと、タカをくくっているのもあるかも知れません。いずれにせよ、交通法規が無視されすぎています。
自転車マナーアップ啓発 大阪芸大がCM制作
自転車マナーアップの呼び掛けは若者の視点で−。大阪芸術大は大阪府警の依頼を受け、自転車のマナーアップ啓発CM「大阪の自転車はルールを守ります」を制作した。学生自身がアイデアを出し、危険な運転をする若者を自転車が叱るなど、斬新な作品に仕上がった。府警は多発する自転車の事故防止への効果に期待を寄せている。
CMの第1弾となる「自転車に叱られる編」は、信号無視や歩行者にぶつかりそうな危険な運転をする若者を、自転車が正座させ、説教するというストーリー。
「あんた、ちょっとそこ座り」「なんやの今日の危ない運転は」と自転車に呼ばれた若者は、「車道は左側、歩道では車道側をゆっくり走る。もちろん、歩行者優先やで」とマナーを守るように注意される。最後に自転車は「こんな簡単なルール守られへんようやったら、もううちに乗らんといてや」と、きつーい一言。
作品のアイデアを考えたキャラクター造形学科4年生の宮崎奈央さん(21)は「大人は人に注意されても聞かないことが多い。でも自分の乗っている自転車に言われたら、聞く耳を持つのではと考えた」と話す。
昨年、府内で自転車が関連する事故は1万7046件に上る。全事故件数(5万1292件)の33・2%を占め、全国平均の20・9%を大きく上回っている。
そこで多発する自転車の事故を食い止めようと府警交通部は、府警生活安全部の求めでひったくり防止CMの制作実績のある大阪芸術大に、若者の視点を生かした作品づくりを依頼した。
これを受けて放送学科長の岩崎富士男教授が授業でCMの絵コンテを募集。約150点が集まり、府警が審査に当たった。選出した作品を卒業生や学生らによる学内TV局のスタッフらが映像化している。
岩崎教授は「面白いだけでなく、見る人に伝わるよう考えられている」とし、「CMを手掛けることで、まずは学生から交通ルールを守ることにもつながる」と話す。
すでに「自転車に叱られる編」は、京セラドーム大阪や大阪ステーションシティなどで放映されている。第2弾として、携帯電話を手にわが物顔で自転車に乗る若い女性にマナー向上を呼び掛けるバージョンも完成した。
府警交通部は「警察の視点とは違ったCMで、大阪から一件でも事故が減れば」としている。(2011年7月6日 大阪日日新聞)
御堂筋の側道廃止し歩道・自転車道に 大阪・検討会提案
大阪市のメーンストリート・御堂筋の将来像を官民共同で考える「御堂筋空間利用検討会」が4日開かれ、国土交通省が計6車線のうち側道2車線を廃止した際の交通への影響について、試算結果を公表した。一部の側道を残したり右左折専用レーンを設けたりすれば、渋滞防止が可能との見通しが示され、住民や経済団体は側道を歩道や自転車道などとして再整備する活性化策を提案している。
国交省は2008年、御堂筋の管理権を大阪市に移管する方針を示し、国道から市道になる方向が決まっている。車の通行量は40年前より4割減の3万6千台になる一方、自転車は約7倍に増加。歩行者と自転車の接触事故や放置自転車が課題となっており、同省や市、周辺住民らによる検討会が09年から街路の再整備を議論してきた。
4日の検討会では、同省大阪国道事務所が側道を廃止した場合の渋滞シミュレーションを報告。試算によると、淀屋橋―難波間で側道2車線を全廃した場合、梅田―難波間の車の通過時間は現在の13分から最大44分に増加する。しかし廃止区間を限定して右左折レーンを設ければ、通過時間は14分程度と見込まれ、現在と大差ないという。(2011年7月5日 朝日新聞)
大阪府では、自転車のマナーアップや自転車の走行空間確保にも努めています。しかし、マナーや走行空間が足りないと言うより、これは法律の遵守の問題です。マナーの以前に、事故を防ぐために最低限必要な規則、社会のルールとして定められている交通法規を守らないことが当たり前のようになっているのが問題でしょう。
警察も、あまりに自転車の数が多すぎて、物理的に取り締まりきれないということがあると思います。また、クルマの青切符、反則金にあたる制度が無く、かと言って、赤キップは前科となるので、注意で済ませる場合がほとんどです。違反しても捕まらないと思っているのは間違いないでしょう。
自転車を活用する都市へという動きが世界中で進んでいますが、こうも法律違反が多くては、それも望めません。自転車に乗る人の増加が無法状態の拡大になるようでは、自転車に悪者というレッテルが貼られ、社会が自転車を排除するような方向に進む可能性だって否定できないでしょう。
悪いのは自転車ではなく、それに乗る人ですが、自転車の無法走行が目に余り、アタマに来ると、自転車に乗っている人がみな悪く思えてくる人も多いと思います。無法な自転車、マナーが悪い自転車と、自転車を目の敵にするあまり、無意識に全て一緒にして考えてしまうような傾向が一層酷くなるに違いありません。
また自転車パンク犯、60台 大阪
22日午後7時20分ごろ、大阪市平野区のJR関西線平野駅前で、駅前にいた男性警備員が「自転車のタイヤをパンクさせている男がいる」と駅前交番に通報。平野署員が現場に駆け付けたところ、男はすでに立ち去っており、駅前の歩道や近くのスーパーに止めてあった自転車約60台がパンクしていた。同署は男がパンクさせたとみて、器物損壊容疑で捜査している。
同署の調べでは、男は35歳前後で身長約160センチ。青と白のボーダーシャツにジーンズ姿だった。タイヤにはいずれも千枚通しで刺したような小さな穴があいていたという。
平野駅周辺では、今年1月26日にも同じスーパーの駐輪場で自転車約50台がパンクさせられる事件があり、同署が関連を調べている。(2011.6.23 産経新聞)
殺人未遂:市道にひも張り、自転車女性けが 大阪府警河内署が捜査
15日午前2時15分ごろ、東大阪市花園西町1の市道で、自転車に乗って帰宅中の女性(23)=同市=が首に痛みを感じて停止。首と鼻に軽い擦り傷を負った。市道の端から端に張り渡されたひも3本が切れているのが見つかり、大阪府警河内署は転倒した場合、死亡事故にもつながりかねない悪質ないたずらとして、殺人未遂容疑で捜査を始めた。
同署の調べでは、ひもは直径約1ミリで、緑色。女性のけがの部位から、地上約140〜160センチの高さで、路肩の電柱やポールに結び付けて張られていたとみられる。
同署が調べたところ、同じ市道の東西約50メートルの範囲で、別の2カ所にも計10本のひもが張られた形跡があった。同署は同一人物による犯行とみている。
現場は住宅密集地。市道はセンターラインがない幅約6メートルの路地で、地元の人によると夜間は車の通行が少ない。(毎日新聞 2011年6月16日)
これらの例が、自転車に対して腹をたてての犯行かどうかはわかりませんが、自転車全般、あるいは自転車に乗る人が無差別に狙われているところを見ると、何らかの関係があるようにも見えます。つまり、日頃の自転車に対する恨みのような感情が背景にあるような気がしないでもありません。
報復かどうかは別として、もはや自転車の無法状態は、看過できない段階に来ているような気がします。よく言われる自転車の免許制度は、膨大な行政経費もかかりますので現実的ではないと思いますが、反則金に当たるような制度は設ける必要があるのかも知れません。
工夫すれば、免許制度がなくても、何らかのペナルティーを付与することは出来ると思います。法律の遵守を徹底するため、新たな罰則の設置を検討する余地もあるのではないでしょうか。ここのところ、ニュースに大阪の事例が多かったので、大阪の例をあげましたが、もちろん大阪だけではなく全国レベルで考えるべきです。
規制によって、自転車の自由度が阻害されるのは残念ですが、このまま放置すれば、いろいろな意味で深刻な社会を招きかねません。マナーが悪い、マナーをアップさせようというレベルではなくなってきている気がします。マナーではなく、法律の実効性を担保する手段を考えるべき段階に来ているのではないでしょうか。
ちょっと引用が多くなってしまいましたが、リンクだけだと記事が削除されてしまって、わからなくなることが多いので、載せておきます。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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本日、たまたま名古屋の悪名高い自転車道に併走してる車道を走りました。
あれは、車道を走ると違反になるのでしょうか??
自転車道というよりママチャリ道で、狭いところに対面通行で怖いです。
「最大の原因は規範意識の希薄さにある」との府警の分析には、何とも情けない、嘆かわしい気持ちになってしまします。若者ら子供らのお手本となるべき、いい大人までもがルールを守れないとは。
法の理解以前に、危険感受性や想像力が足りないのかもしれません。そもそも期待できない幼少の者には、周囲の大人が「ならぬものはならぬ」と教え込んでやるのが健全な社会だったはずだと思うのですが、
行政を含めた大人たちが、そのときどきのわがままで、知恵の伝承進化を断ってしまったのか、あるいはそもそも知恵を培えなかったのか。
明確なビジョンの下で、安全のためのルール遵守があたりまえの風土にしたいですね。
元々警察が自転車を無視した道交法や道路を作ってきたのが原因ではないでしょうか
それを棚に上げて、マナーのせいにする
これも想定外の出来事なのでしょうか
ま、想定外って想定する能力がない、無能だってことですよね
免許の更新の時に免許センターの人が「自転車が歩道を走れるようになったので安心です」なんて発言する状況で自転車に乗ってる人だけの問題にしても仕方ないですね
「大人は人に注意されても聞かない。自転車に注意されれば聞く」という言葉は自分にも当てはまります(笑)
はじめまして、ブログ主さま、
いつもブログ楽しみにしてます。
さて、今回のマナーの件ですが、、
大阪府警察に自転車のマナーを
とやかく言うことができるか、
甚だ疑問です。
今日、21時頃、無灯火で
歩道を走る警官を大阪市鶴見区で
見ましたし、3日前には枚方市で
歩道を並走している警官2名を
見ました。
交通ルールを取り締まる立場の
警官が自ら法律を犯してます。先
進国でそんな国は日本だけです。
颯爽とヘルメットを被ってスポー
ツバイクに乗り、手信号等もばっちし
決まった警官がお手本を示すのが
いいのではないでしょうか?
よっしーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自転車道のある場所で車道を走行して違法とされたという話は聞いたことがありませんね。まだ事例が少ないということもあるのでしょうけど...。
車道に設置したとしても、狭く柵で囲ったり、対面通行にしたりとか、何を考えているのかという感じです。
まさにママチャリ感覚の自転車レーンをつくっているようでは、問題の解決には貢献しませんね。
七九爺さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
危険感受性や想像力が足りないというのは、その通りだと思いますね。そのことによって、死亡や大怪我、あるいは重い賠償責任を負うといった事態を招くことになる可能性が高まるのは間違いありません。
法を犯すことで損をするのは自分であり、愚かな行為であることに思いが及ばない人が多いということなのでしょう。
そうした大人が多ければ、人生経験の少ない子供や若い人が勘違いしてしまうのも無理もありません。
何が危険を招き、どんなリスクがあるのか、もっと明らかにして、理解を広げていかなければならないと思います。
それが習慣になってしまえば、ルールを守るのが当たり前になるのではないかと思います。
あるふぁさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃるように、道路行政の誤りが今の状況を作り出したというのはあると思いますね。
当たり前のように自転車の歩道走行をしてきた結果、自転車が歩行者と同じような感覚になって、逆走したり、信号無視したり、好きな場所を横断したりしているのでしょう。
自転車は車輛ということが徹底しなかったのは、道路行政、警察行政の責任も多分にあると思います。
職人気取さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
社会全体として、自転車についての理解不足、勘違いがあるのでしょうね。
自転車のルール違反を憂慮する人がいる一方で、全くなんとも思っていない人も多いのが実態なのでしょう。
多くの大人がルールを無視している中、注意されても素直に聞けないというのはあるでしょうね。
yokoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
警官が無灯火に並走ですか。確かに、取締る側の警察官にも、知識や理解が足りないというのはあると思います。
警察官に歩道を通れと言われたり、おかしいと思って尋ねると誤魔化されたりという話も聞きます。
警察官にしても、クルマに比べて危険度が低いということで、ルールが遵守されないことに対し、危機意識が不足していることもあるのでしょう。
海外では都市によって採用されているところがありますが、スポーツバイクに専用の制服の「自転車警官」を新設するという手もあるかも知れませんね。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
こんばんは。
「ぶつかれるもんならぶつかってみい」、こう言うアホは何処にでも存在する。仮に接触した場合の過失割合が5:5になればこんなアホは直ぐに消えるだろう。
自転車もやはり免許制だろうか。以前、夜間に無灯火、二人乗り、車道の逆走、耳にヘッドフォン、携帯を片手に走って来るアホを見た事がある。坊主頭の学生だった。法で規制をかける以外に方法は無いのかもしれない。蛇足になるが、自転車のマナーも相当悪いが四輪車のマナーも非常に悪い。
passerby Ωさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自転車を免許制にすると、自転車人口の多さから言って、膨大な行政経費がかかるのは間違いないでしょう。
それを考えると、違反に対して、反則金を支払わせる目的であれば、効率的な方法とはいえないと思います。
交通法規を習得させるという目的についても、現状のクルマの免許の取得率から言って、道交法の知識があっても、違反している人、すなわち順法精神のない人が多いと思われることから、免許制度を導入する意味は、あまりないと思います。
免許制だけでは、問題の解決に結びつかないと考えるのが自然のような気がします。
先日、大阪市の警察官が、歩道で携帯電話を使ってるところを目撃、さらに歩道を並走。また別の日に婦人警官が、御堂筋の大きな交差点を自転車通行帯ではなく横断歩道の白黒のストライプの部分を渡っていました。
市民のルールを徹底する前に警察官は車道を走り、自転車のルールを守ることで自転車乗りの規範になって欲しいものです。モラルとよく言われますが、ルールを守る方が優先されるもので、ルールを守った上でより安全で快適な自転車通行のためのモラルが必要だと思います。
またこんな例もありました、普段は車道を走っていますが、大阪城から車道に出るには反対側に渡らないといけないところがあり、いつも横断歩道までのその50m程は歩道を走ります。
その歩道を走っている時に、年配の女性と正面で向かい合いながら止まってしまいました。私は歩道は車道側の左側走りますが、その女性は右側を走れと習ったと言い、右側を走ってきました。歩道の両面通行の場合の明解なルールがありませんから、お互いにルールを守ろうとしてもこういうことが起ります。
車道の左側通行が基本なら、車道から左の歩道に避難した状態を想定して歩道の車道側の右端を走ることが正しく。私が間違っていることになります。たまたま道路の右端の歩道でしたから、こうなりますが、反対の歩道なら私が正しいことになります。
現実的には歩道の右側左側では無く歩道の車道側を走る方を優先した方が理にかなっているように思います。
安全な走行のためにはあいまいになっているルールを正しくを決めて、ルールを守ることが先決なのではないでしょうか。
knos3
knos3さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですか。他の方も指摘されていますが、大阪の警察官は、市民に見られているという感覚がないのか、交通法の知識が不足しているのか、なんなんでしょうね。
自転車乗りの規範たるべき姿勢が求められるのは当然だと思います。それが、模範どころか、自ら道路交通法に反する行為をしておきながら、どんな顔して市民を取り締まると言うのでしょうか。
他の地区でも警察官の自転車の乗り方についての苦言を聞きますので、大阪に限ったことではないと思いますが、自転車のルールに関しては、警察官もルーズなことは否めないようです。
警察庁は最近、自転車に対して歩道の一方通行を導入しようとしています。歩道上の自転車レーンで自転車が対面通行した場合の危険を回避するのが狙いなのでしょう。
確かに、現状で歩道上を無秩序に走りまわっている自転車は危険ですし、事故も増えています。歩道上でのルールも必要かも知れません。
しかし、そもそも自転車に歩道走行させることが間違いであり、無理があるのだと思います。
現状で、歩道の上に自転車レーンとして線が引かれていても守る人はいませんし、ルールを決めたとしても徹底できるとは思えません。
一方通行が守られるとも思えませんし、かえって、自転車の歩道走行を正当化してしまう恐れもあります。
歩道上での走行ルールを決めて、それが守られて秩序が形成されるのであれば、それはそれで一つの解決策だと思いますが、とても遵守させられるとは思えません。
やはり、本来の車道走行へ向け、道路行政を転換していくべきなのではないでしょうか。
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