August 23, 2011

自由度と安全のトレードオフ

自転車に乗る人の中にもいろいろな考え方の人がいます。


さまざまな意見があっていいと思いますし、人それぞれ考え方が違うのは当然です。私は日本の道路、それも車道に、もっと自転車レーンの整備を進めるべきだと考えており、このブログでも再三書いています。しかし、私の知人の中にも、例え車道設置であっても自転車レーンなんかいらないと主張する人がいます。

その主な理由としては、自転車レーンが出来ると、そこを走行することが義務付けられるだろうし、そうすると窮屈で自由に走行することが出来なくなるということのようです。今の状態のほうが自由に走行できるし、自分にとっては、自転車レーンなど必要ないというわけです。

自転車専用レーン私も、その考え方は十分理解できます。私も基本的に車道を走行しており、自転車レーンがなければ走れないわけではありません。自転車レーンなどないほうが、何かと融通がきいて、そのほうが走りやすい面があることは否定しません。

最近は自転車通勤などで都心を走行する人が増え、車道を縦横無尽に走行する人もよく見かけるようになりました。クルマの間を縫うように走り抜けたり、クルマに混ざるようにして走行する人もいます。2段階右折をしないなど、交通法規を守っていない人を見ることも少なくありません。

都心では駐車車両も多いですし、なかなか車道の左端を大人しく走ってばかりいられないというのもあるでしょう。クルマに遠慮していると、かえって危ないというのもわかります。交通ルール違反を肯定するつもりはありませんが、ここでは、そのことを問題にしたいわけではありません。

現状で、車道を縦横無尽に走行している人にとって、自転車レーンなんかをチマチマ走っていられるかというのもよくわかりますが、同時にそれは、路上での危険、リスクが高まることでもあると思います。車道走行のリスクをあらためて認識させるような記事が毎日新聞に載っています。


銀輪の死角:どうなる走行規制/4 「もう車道は走れない」

道路交通法は自転車を「車両」と規定し、車道走行を求めている。なのに、それを守ろうとすると事故に巻き込まれる。それが、日本の現状だ。

昨年10月15日、本紙朝刊の投書欄「みんなの広場」に、自転車レーンの設置を強く望む女性の投稿が載った。自転車で車道を走っていた夫が車とぶつかり、全身まひになった。「このような体で生かされていることがよいのか」と一時、精神的に追い詰められたこと、自分も怖くて自転車で車道を走れないことが書かれていた。「このような思いは私たち家族だけで終わりにしたい」。そう締めくくられていた。

投書を寄せたのは、神奈川県茅ケ崎市の若山則子さん(52)。一昨年の11月20日、夫の肇さん(51)が同県藤沢市の海岸沿いを通る国道で事故に遭った。片側3車線と広いものの、自転車レーンはなく、最も歩道寄りの車線を走っていた。交差点に差し掛かった時、車に追突し車体に頭を強く打ち付けた。病院に運ばれたが、首の骨を折り、一時心肺停止になった。

車を運転していた60代女性は「赤信号で停止していたら追突された」と警察に語った。肇さんに事故の記憶はない。目撃者もおらず、肇さんは「加害者」になった。

肇さんは、大手自動車メーカーでバイクのテストドライバーをした経験がある。自転車にも好んで乗り、「車両」であることを認識していた。車に幅寄せされたり、急停止されたりしたこともあるが、当然のように車道走行を守っていた。

今も首から下は動かせない。病室のベッドで、記者に「もし治ったら、自転車で車道を走りたくない。歩道をゆっくり走るよ」と言って、小さく笑った。

「単身赴任したと思って」。則子さんは、肇さんにそう慰められる。夫婦2人の生活から、1人暮らしになって1年9カ月。「75歳になっても一緒に遊ぼうね」と約束していた。友人から「夫がシャワーを出しっぱなしにする」と愚痴をこぼされると、文句を言う相手がいることが幸せなんだと言いたい。仕事から帰り、電気を消し忘れた自宅を見ると、一瞬だけ、夫が帰ってきたんだと思ってしまう。

「防げるなら、夫のような事故を防ぎたい。誰にも事故のつらさ、悲しい思いを経験してほしくない。そう思っています」(毎日新聞 2011年8月19日)


まことにお気の毒で、言葉も見つかりません。事故でつらい思い、悲しい思いをされている方は、ほかにも大勢いらっしゃることでしょう。この方が危険な走行をしていたと言うわけではありません。でも現状、自転車で車道走行していれば、事故に巻き込まれる危険が常にあることは言うまでもないでしょう。

視覚障害者の恐怖では、歩道を走行すべきかと言えば、それも違います。自転車は車両であり、車道を走行するのが当然です。これは世界でも、常識すぎるほどの常識であり、日本でそう思っていない人が多いのは、たまたま間違った道路行政が長年おこなわれてしまった結果であり、非常に特異なケースと言わざるを得ません。

この毎日新聞の記事は連載で、これ以前の部分で自転車の歩道走行による危険や悲劇についても触れられています。特に高齢者や視覚障害者などに対して、自転車が加害者となるケースが書かれています。車道は危ないからと歩道走行すべきでは断じてないのです。歩道走行には、交差点で左折巻き込みを増やす問題もあります。

銀輪の死角:どうなる走行規制/1 視覚障害者の恐怖

銀輪の死角:どうなる走行規制/2 無秩序のツケ、高齢者に

この方の事故がどういうものだったかは別として、日本で自転車とクルマの事故が多いのは、なんと言っても、基本的に、車道において自転車が走行する空間が少ないのが問題でしょう。自転車は歩道と思っているドライバーも多く、弱者優先の原則を尊重していないドライバーも少なくありません。

車線の幅が狭く、クルマが自転車を抜きにくい道路もあります。少し幅はあるものの、すぐ間近をクルマやトラックがガンガン抜いていくので、危険を感じるような道路も多いと思います。基本的に車道と歩道のあいだの部分や、一番左側の車線の幅に余裕がなく、自転車の通行が考慮されていません。

自転車へ警告車道上が狭くて窮屈な一方で、通る人はまばらなのに歩道の幅が広くとられているところもあります。日本の道路行政が、長年自転車を歩道に押し込めようとしてきた結果、歩道は自転車も通れるほど広く、車道には自転車の走行空間が乏しいという状況になっているわけです。

日本では、8千6百万台と言われる自転車が存在し、数多くの人が自転車に乗っています。その意味では紛れもない自転車大国です。にもかかわらず、車道上の自転車走行空間が圧倒的に不足しています。クルマと自転車、自転車と歩行者の事故を減らすためにも、この状態は是正していく必要があります。

歩道上に自転車レーンを設置する場所も多いですが、これはナンセンスです。結果として、歩行者と自転車を分離出来ていません。それより、歩道部分を削ってでも、車道に自転車の走行空間を設けるべきです。場所によっては、車道の車線を減らして自転車の走行空間を確保することも考えられます。

しかし、そのようにして車道上の自転車走行空間を増やしたとしても、ただ単に車線の幅を広げたり、路肩部分を広げるだけだと、依然として危険が続く可能性があります。オートバイと混在することになるでしょうし、左に寄って走行するクルマもいます。違法駐停車を増やすことになる可能性も十分あります。

そこで、単に自転車走行空間を増やすのではなく、自転車レーンにすべきだと思うわけです。自転車の専用空間であることを明示することで、初めて走行空間として確保されるでしょう。自転車も車道をシェアする存在であり、交通弱者優先の原則を周知徹底する効果も見込めます。

ヨーロッパの例を見ると、自転車レーンを整備することで、一定の秩序の確立も期待できます。例えて言うなら、混雑した駅の階段や通路で、自然と流れに従って歩行するようになるイメージでしょうか。流れに逆らっては歩きにくいし、相当のエネルギーが必要です。自然と流れに従うようになります。

車道上の自転車レーンが出来て、大多数が左側通行していれば、逆走するのは骨が折れます。もちろん表示や交通ルールの周知も必要ですが、自然と左側通行の秩序が出来るでしょう。いま警察が検討しているような、自転車の一方通行なんて意味不明なこともする必要がなくなります。「車道の左側通行」、シンプルです。

いかにクルマの違法駐車の場所にしないかという問題もありますが、それは欧州の例を見れば解決策があります。車道を縦横無尽に走行するような「自由」は損なわれるかも知れませんが、引き換えに安全性の向上という大きなメリットが得られるはずです。

自転車専用レーン少なくとも、都市部の道路で、自転車だけ自由に走行しようというのは無理があります。他の交通との共存を考えるならば、ある程度の制約は当然で、仕方のないところです。自転車レーンの整備が進み、その秩序が確立されるならば、自転車レーンを通ってでも、充分に速く、快適かつ安全に走行できるようになるでしょう。

自転車レーンが整備されれば、今まで怖いからと歩道走行していた人でも、安全・快適に車道走行出来るようになります。クルマとの事故も大きく減り、歩行者との事故も激減するはずです。それが本来の姿であり、欧州などでは当たり前の姿です。日本でも車道を通行するのが自然な風景になるでしょう。

毎日新聞の一連の記事は、警察の自転車の一方通行規制の検討に関連して掲載されているものです。以前にも書きましたが、この規制は疑問です。かえって自転車の歩道走行を正当化し、それを強化さえしかねないと思っています。そんなことをするより、本来あるべき姿に戻すべきでしょう。

全国の主要道で、すぐにでも自転車レーンを設置する余裕がある道路は、かなりの割合になると言います。道路の中央寄りに安全地帯がある場所もありますし、中央分離帯の幅を減らせるところもあるでしょう。歩道幅の削減も含め、やろうと思えば、自転車レーンは十分に設置できるはずです。

私は、日本の道路状況を考えると、車道に自転車レーンを整備することが、多くの悲劇を減らすことになると思います。もちろん、必ずしも自転車レーンである必要はないかも知れません。人それぞれ、いろいろな意見があるとは思いますが、出来れば、なるべく多くの自転車乗り考えてもらいたい問題だと思います。

クリックすると大きな画像で見られます
(※コメント欄にありますが、最近整備された、対面通行の歩道上の自転車レーンの例を教えていただきました。茨城県水戸市笠原町付近の国道50号線のものだそうです。ご参考まで。)





新東名高速を自転車で走れるチャンスがあります。書くのを忘れていましたが、申し込みが始まっています。お近くの方はいかがでしょうか。

このエントリーをはてなブックマークに追加

 デル株式会社


Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。



 楽天トラベル






この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
自転車は車道を・・・。
僕もたびたび危険な目にあっています。

僕の通う道には一部自転車レーンがあります。
狭い歩道に茶色のレーンが引いてあるだけ・・・。

車依存に原発依存・・・。
気が付いたらこんな日本になっていました、なんて笑い話のにもなりませんね。

原発からの脱却、車からの脱却(電気自動車を含めて)。
それには自転車なくして語れない。

オランダのグローニンゲンでしたか?
やはり何十年の歳月で実現できるのでしょうね。
Posted by 二浪独河 at August 25, 2011 09:08
こんにちは。

リスクを減らすにはきちんとした棲み分け(とでも言うのだろうか)は有効だ。そして、インフラ整備は最重要課題だが、自転車に乗る人間のマナーと意識改革も必須だ。又、ルールを無視する歩行者も厳罰(四輪車で言う赤キップのような)に処すべきだ。よく見かける光景で何を勘違いしているのか理解に苦しむが、公道上でスピードを出して四輪車と同じように走るのが格好良いと思っている自転車乗りが多い。交通ルールを守って安全に走行するのが格好良いのだ。速くて格好良いのは競技場での話であり、公道上では単なるアホでありバカであり愚か者である。
Posted by passerby Ω at August 25, 2011 14:49
結局、この国の不幸な道路行政のしわ寄せが「自転車歩行者道」を生み、「歩行者化」した無責任な自転車を増加せしめたわけですから、これを解消するには「自転車歩行者道」を廃止すべきだと思う。
「自転車の一方通行規制可」の改正省令を僕はこう解釈しております(パブコメの内容)。
「歩道では自転車は降りて歩くのが原則」だが、現状は「自転車歩行者道」と化しており(徐行規制のみ)歩行者の人権が損なわれている。そこで本来の歩道環境に戻すために歩道とは構造的に分離された自転車専用(道、レーン)を設けることとした。整備された区間に対しては車道空間と同様に左側通行を遵守してもらうため一方通行標識で規制することとした。これにより未整備区間(車道原則左側通行)と交差する際の正面衝突の危険性が解消され自転車の走行環境の大幅な改善が期待される。
(補足)、生活道路(15キロの速度規制が必要)は未整備区間なので、曲がり角の先の整備区間でも左側一方通行が連続するように、道路面の左側に矢印のペイントを施すなどの対策が必要になる。

 肉体的な欲求(運動したい)を規制するのは自転車の場合は容易ではない(特に若者はカッコ良く走りたがる)から速度規制は必要だと思う。歩道はもちろん降りて歩く、生活道路は15キロ以下、曲がり角は必ず一時停止。同時に坂道などの物理的に速度が出ない場所で安全に汗を流せたり、もしくはオーバルや八の字型の専用空間で思いっきり走れる環境が必要。でないと公道での速度規制には(特に若者には)不満が募るであろう。
Posted by SHARE THE ROAD at August 26, 2011 05:21
二浪独河さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
やはり歩道上の自転車レーンですか。中途半端で、きちんと機能している例を見たことがありませんね。
ほとんどの人が線にかかわらず走行しますし、下手をすると、駐輪帯かのように自転車をとめる場所として使われていたりします。
グローニンゲンは先駆者でしたので、数十年かかりましたが、今ならモデルとして、そういう実例があるわけですし、その効果やメリットも実感できます。
やろうと思えば、数十年もかからないで出来るでしょうね。
Posted by cycleroad at August 26, 2011 23:03
passerby Ωさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、交通ルールを無視して走行するのが格好いいと勘違いしていると思われる人はいますね。
そういう人は、安全面を疎かにして、リスクを背負っているわけですが、そのこと自体も、あまり自覚していないと思われる人もいます。
そういう人は自転車に限らず、クルマやオートバイなどでもいるわけですが、それによって他人に大きな迷惑をかけるとすれば問題であり、おっしゃるように競技場へ行けという話しでしょうね。
Posted by cycleroad at August 26, 2011 23:44
SHARE THE ROADさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自歩道廃止は私も賛成ですね。ただ、自転車の一方通行規制については、歩道上の自転車レーンを一方通行にしようと考えているのではないかと危惧されます。
文言だけでは不明な部分ですが、自転車の歩道走行をかえって正当化し、その流れを強化するのではないかと指摘している人も少なくありません。同じような危惧を感じている人も多いということなのだろうと思います。
自歩道をやめ、歩道とは構造的に分離された自転車専用レーンを設置するのであれば、それはおそらく車道に設置されるでしょうし、車道に設置されるべきです。
そうなれば、左側通行が絶対原則です。わざわざ一方通行という、わけのわからないことを言う必要はないでしょう。
また、構造的に分離された自転車専用レーンが車道上に設置されないならば、クルマからの視認性の点で問題となります。交差点での左折巻き込みなどを誘発する点で歩道上に自転車レーンを設置するのと同じ問題が生じます。
やはり警察は、歩道上の自転車レーンを一方通行にしようと考えているのではないでしょうか。
オーバルなどの専用空間で思いっきり走れる環境を設置するのはいいと思いますが、それを設置したとしても、速度規制や徐行、一時停止を徹底させるのは容易ではないかも知れませんね。
車道が走行しやすくなり、それが当たり前になれば、歩道走行は激減するとは思いますが..。
Posted by cycleroad at August 26, 2011 23:57
Ωさん。あほ、馬鹿、おろかまで言わなくてもいいのでは。
車に追越されるときが一番危険を感じる。だから私は大きな通りではできるだけ速度を出すようにしています。
どうやって危険を避けるかは、それぞれの場面ごとに異なります。
Posted by クラウド at August 27, 2011 14:28
はじめまして、公道で走るのに危険が伴います。

危なくないという方は一度、ブラジルのサンパウロで走ってみてください、サイクリストは自動車の減った夜間に集団で走行しています。

日本は環境もいいし、改善することが出来るのだから、さっさと自転車専用道やったら良いと思います。



Posted by largo at August 27, 2011 19:28
大変興味深く拝読させていただきました。
一言で言わせていただくと、専用レーンを整備すべきです。

我が国の発展を省みますと、高度成長を推進するあまりに自動車優先で道路を整備してきたことは否めない事実だと思います。
一方、先日の東日本大震災や原発事故に関連して、命の尊さがより尊ばれるようになりつつあります。

最も基本的なことですが、震災のような天災は別として、どうして歩行者や自転車が人が作った車の犠牲にならなければならないのでしょうか。

このような時代に終わりを告げなければ決していつまでも先進国の仲間入りしていられるわけがありません。しかし、これには流通上の問題などもあり、荷卸しができなくなるなど、問題が蓄積しています。

これらの問題を解決するためには、一人ひとりが命の尊さを最優先させることにより自己の負担を強くべきだという考え方にならない限りいくらハード的な解決策を講じても効果は望めないと考えます。

当局の専用レーンの整備状況については一定の評価はしますが、当局の考え方が前述のような考え方にならない限り専用レーンの設置は進まないでしょう。
具体的には、専用レーンも設けられないような幅員の狭い道路などは、一方通行化、あるいは歩行者と自転車専用道化なども考えるべきです。
震災後の復旧でお金が必要な時期ですが、一人でも犠牲者が少なくなることを切に望むものです。
Posted by panag at August 28, 2011 18:56
クラウドさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
実際に車道走行する上で、速度差が大きいと危険という面はありますね。私もそれは感じます。
自分勝手に交通ルールを無視して走行し、それが格好いいと思っているのでは困りものですが、危険回避のために流れに乗って走行するというのはありますね。
Posted by cycleroad at August 28, 2011 23:03
largoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
たしかに海外、特に途上国や新興国へ行くと、日本人が驚くような環境に出くわすこともありますね。
改善の余地があって、それが可能という恵まれた環境にあるのだから、ぜひとも改善したいものですね。
Posted by cycleroad at August 28, 2011 23:10
panagさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
交通事故で人が死ぬのが当たり前のことのようになっていますね。その原因、あるいは間接的な背景として、道路の構造的な問題があることも少なくありません。
自転車と歩行者の事故も激増しており、その多くは記事にもなりませんが、後遺症の残る怪我や死者まで出ています。
そして、誰でもいつでも、自分や家族がその当事者になる可能性があります。
少しでも減らすための努力をすべきであり、しかも改善の余地は小さくないのに、放置されている部分があることは、大いに問題だと思います。
荷下ろしの問題なども含め、欧米の手本もありますし、技術的にも克服できるでしょう。
ただ、それには、おっしゃるように当局の考え方が変わる必要がありますし、そのためには、国民的なコンセンサスが必要ということなのでしょうね。
Posted by cycleroad at August 28, 2011 23:31
管理人さんへ
先のコメントに関して写真を添付したのですが、ご覧になれるでしょうか。
写真は、国道に試験的に設置された専用レーンです。
http://www.flickr.com/photos/57908160@N04/6092447872/in/photostream
Posted by pana at August 29, 2011 18:15
panaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
拝見しました。茨城のほうでしょうか。このくらいの幅がとれればいいですね。
ただ、対面通行はいただけません。反対車線がどのようになっているのかは確認できませんが、このような自転車レーンであっても一方通行化しないと、自転車レーンのある区間が終わった後は、逆走か歩道走行を強いる形になってしまいます。
このような対面通行レーンを整備しているようでは、車道の左側通行という大原則を定着させられないでしょうね。
Posted by cycleroad at August 30, 2011 23:30
@クラウドさん

言葉足らずでしたか、申し訳ない。
文字だけで伝えるのは難しい。

私が述べているのは、速度差から生じるリスクを減少させるにあたり、一時的に加速して出来る限り四輪車と同じように走って流れに乗り走行している自転車を指しているのではありません。勘違いしないで下さい。例えば、ママチャリで誰がどう見ても形振り構わずのダンシング(本気でダンシングするとある程度左右にふらつく)をしていて、そんなにスピードを出す必要性が無いと思われる場合においても執拗に四輪車を追いかけているような自転車を指します。危機回避の方法は勿論ケースバイケース。ただ、公道上において競技を模した走行はアホでありバカであり愚か者以外の何者でもない。
Posted by passerby Ω at August 31, 2011 23:40
passerby Ωさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
競技を模した走行というのも、言いたいことのニュアンスはわかりますが、具体的にどうということでないと、伝わらない部分があるかも知れませんね。
しかし、どんなケースかはともかく、公道上で、他人の迷惑を顧みず、自分勝手な走行、ルールを無視した走行をしている人はいますね。それは確かだと思います。
Posted by cycleroad at September 01, 2011 00:44
管理人さんへ
添付しました写真の補足です。

写真は、茨城県水戸市笠原町付近の国道50号線です。近くに県立緑ヶ丘高校があります。同高校までは、JR水戸駅からバスで30分、自転車で20分(いずれも同高校HPより)を要します。国交省と県がどのような方針のもとに整備したのかは確認しておりませんが、余り他に例を見なかったので、写真を送らせていただきました。
説明不足でしたが、反対側の車線も全く同様です。通学路の整備として、水戸駅から同高校まで整備するには東日本大震災との兼ね合いもあり、短期には困難だと思われます。

県内には、近年国道245号線の一部の区間で写真と同等な幅員を有する歩道が整備されています。車道の路側帯は無いに等しい幅員しかありません。つまり、歩道を広くし、暗に自転車は路側帯を走らせないようにしているとも推測されます。片側2車線の見通しの良い道路なので、大型車両も高速で走っており、私はやむなく歩道を走行しております。

よろしければ、先に添付しました写真は、本ページで公開していただき、いろいろなコメントをいただければ幸いです。

Posted by panag at September 18, 2011 07:22
panagさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
レベルは車道とも同じに見えますが、対面通行させているので歩道上のレーンという扱いなのは間違いないでしょう。
せっかく、両側が整備されているのであれば、車道の左端のレーンという扱いにして、左側通行を徹底したほうが、本当はいいと思いますね。
このくらいの幅がとれることだし、両側をどちら方向へも走行できたほうが便利という考え方なのでしょう。
しかし、車道か歩道かはともかく、この整備された区間は対面通行で両方向に走行できるとしても、レーンが終わってしまえば、逆走を誘発することになってしまいます。
ただ、歩道上とは言え、これだけのレーンが整っているわけですから、このレーンを走行するのは賢明だと思います。
車道の幅に余裕がなく、大型車両がスピードを出しているのであれば、当然レーンを走行したほうが安全です。
もう少し街中だと、歩行者が歩いているなどレーンが守られていないことも多いですが、このくらい空いていれば、問題なく走行できそうです。
せっかくですので、掲載させていただきます。ただ、過去の記事になってしまっているので、コメントがつくことは期待できないと思います。
ご丁寧に補足の説明までありがとうごさいました。
Posted by cycleroad at September 18, 2011 23:13
 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)