October 28, 2011

例外は台無しにつながる欠陥

全国的な自転車行政の転換が図られようとしています。


先週も記事にしましたが、東京では警視庁が、自転車の車道走行の原則を遵守させる方針を打ち出しています。これまで積極的に摘発していなかった歩道走行の取り締まりを徹底する方針も合わせて表明しており、これは、これまでの歩道走行の容認を大きく転換するものです。

さらに警察庁が、全国の警察に対し自転車の車道走行徹底を指示しました。これによって、全国的に歩道走行の容認から、車道走行の原則の徹底へと大きく舵を切ることになります。もちろん現時点で、どれだけの実効性を伴ったものとなるかはわかりませんが、大きな方針転換が打ち出されたわけです。


自転車の車道走行徹底へ=ルール違反是正へ摘発強化−警察庁

自転車の車道走行徹底へ警察庁は25日、自転車は原則、車道を走るなどとした交通ルールの徹底を全国の警察本部に指示した。歩道を走る行為を積極的に指導・取り締まってこなかった従来の方針を転換。自転車利用者のルール・マナー違反の是正に乗り出す。

同庁は「車と同じく自転車も交通ルールを守るとの意識が十分浸透していない」と指摘。自転車と歩行者の利用空間を分離する総合的な対策が喫緊の課題だとしている。

同庁は全国の警察に対して、「自転車は車両」との意識を利用者に浸透させ、子どもや高齢者などを除き、車道走行を促すように指示。車の交通量が多くやむを得ず歩道を走る場合でも、車道寄りを徐行し、歩行者の優先を徹底させるように求めた。

自転車と歩行者の接触を防ぐため、自転車の通行を特別に認める歩道の見直しも要請。全国の計7万6600キロのうち、歩道の幅が狭く、交通量が少ない車道に隣接するなどしていれば、原則、自転車の走行を禁止するように求めた。

ルール違反への指導・取り締まりを通じた利用者の意識改革にも取り組む。車道の右側走行や歩道でのスピード走行、無灯火などは発見次第、警察官が注意。これを無視したり、信号無視やブレーキを取り外したりする危険な行為には、交通切符(赤切符)を切って摘発を強化する。(2011/10/25 時事通信)


警察庁のサイトには、全国の警察への通達が載っています。それを読むと、ただ車道走行の原則を徹底というだけでなく、ルールの周知と安全教育、指導取締りの強化と共に、車道での自転車の走行環境の確立がうたわれています。実際に車道走行を徹底させるには、走行環境の整備が必要不可欠であり、その点は評価できます。

集中指導○ 良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について(概要)
○ 良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について(通達)
○ 自転車に係る法令遵守意識等に関するアンケート調査の実施結果について
○ アンケート調査 集計表

自転車の通行量が多い片側2車線以上の道路では、クルマの車線をつぶして自転車通行帯を確保することを検討するよう求めています。実際問題として、どれだけ実現することになるかは不明ですが、今までのクルマ優先の考え方とは一線を画す姿勢を見せています。

東京では、今年度中にも独自の青色の自転車レーンの整備が始まるということです。警察庁の通達では、利用度の低いパーキングメーターの撤去や、残す場合でも、一番左の車線を駐車枠プラス自転車レーンとすることを検討するよう求めています。かなり踏み込んだ要請と言えるでしょう。


警視庁:自転車は「青レーン」 車道走行対策

通行場所を明示警視庁は28日、自転車の原則車道走行を促す総合対策の骨子をまとめた。新たな安全策として、車道での事故を防ぐために車道左側を独自のイラストでカラー舗装し、自転車の通行場所を明示する。来年1月から実施する方針で、全国の自転車事故の4割を占める東京都内での対策は、全国のモデルとなりそうだ。

警視庁は、歩行者と自転車を分離することが事故防止につながるとみて、車道左側走行や歩道での歩行者優先などマナー向上とともに、自転車の通行環境を整備する。具体的には、自転車が通行できる歩道を減らすことや、以前からある自転車専用通行帯(自転車レーン)と歩道のカラー舗装に加え、今年度から車道左側のカラー舗装を始める。

車道のカラー舗装は青色で幅約0.5メートル。歩道のある道路の車道左側に設ける。歩道がある道路は都内に約5740キロあり、このうち歩道の幅が3メートル未満で、車道の幅員にある程度の余裕がある駅周辺などの幹線道路について順次実施したい意向だ。

また、交差点の自転車横断帯について、直進の際に通行しやすいように横断帯を交差点の中央寄りに拡大することも検討する。さらに、車両の通行が少ない経路を示す「安全ルート推奨マップ」の作製を全102署に指示。各署は、管内で交通量の多い場所1カ所を選んで自転車が安全に走行できるルートを検討し、警視庁のホームページに順次掲載する。

総合対策は警察庁が25日に全国の警察本部に通達した対策に基づいている。警視庁は年内にも対策本部を発足させて詳細な推進計画を策定する方針だ。

昨年、全国で発生した自転車と歩行者の事故のうち、都内は1039件で約4割を占めた。今年は8月末までに自転車関連事故で全国の約2割にあたる26人が死亡。6月には、世田谷区の交差点を横断しようとした男性(当時81歳)が男子高校生の自転車にはねられ死亡している。(毎日新聞 2011年10月28日)


自転車レーン整備これまで再三書いてきましたが、自転車が車道を走行するのは当たり前の話であり、世界の常識です。日本では長年歩道を走行させてきたことで、それが当たり前のようになったため、さまざまな問題が引き起こされてきました。やっと本来あるべき姿に戻る可能性が出てきたわけです。

一時期、警察は自転車の歩道走行を固定化し、なんと車道走行のほうを禁止にしようと画策したこともあります。サイクリストが猛反発したことで、これは未遂に終わりましたが、長いあいだ間違え、迷走し、回り道もしてきたのです。車道走行という当たり前のことが、ようやくわかったか、という感じです。

現状では大多数の人が、自転車は歩道を通るものと考え、実際に通っています。そして歩道走行することで、自転車が車両ではなく、歩行者の延長のように思っています。歩道で歩行者を縫うように走行して事故になるだけでなく、ルールを無視してどこでも身勝手に走行し、無秩序な状態となる根本的な原因となっています。

歩道走行の常態化により、遅いスピードでも安定し、足つき性がよく、歩道を通るのに適したママチャリが自転車の大多数となっています。歩道走行には向いていますが、一方で重くて遅く、長い距離を乗るにも適さず、自転車本来のスピードや能力は発揮されません。このことが自転車の都市交通としての活用を妨げています。

せいぜい駅までのアシとしか使われず、駅前に自転車が集中して、放置自転車が増える背景にもなります。さまざまな形で、日本における自転車の有効活用を阻害してきた元凶が歩道走行と言っても過言ではないでしょう。歩道走行をやめ、走行空間の整備をして車道走行することで大きく変わっていくはずです。

自転車総合対策このブログは、「自転車にも走行空間を。」というメッセージを発信しようと始めました。当初は、「自転車レーンを。」と言っても、何を言っているのかという感じでしたし、日本で実際に整備されるようになるなんて、到底期待できないという雰囲気でした。それを思うと感慨深いものがあります。

もちろん、まだ方針が発表されただけであり、今後の推移を見守る必要があります。ただ、今回の自転車行政の方針転換で、欧米などと比べ遅れている自転車を有効活用する環境整備も進む可能性が出てきました。負の遺産がリセットされ、やっとゼロへ向かうという感じもありますが、歓迎すべき動きなのは確かです。

しかし、問題点もあります。車道走行の原則の徹底のため、自転車の通れる歩道、いわゆる自歩道は減らされることになりますが、全廃ではないことです。幅3メートル未満の歩道は自歩道の指定を廃止し、原則車道走行させるという方針ですが、幅3メートル以上の歩道は、自歩道のまま残ります。

幅が3メートル以上ある歩道では、相変わらず自転車が走行出来ることになります。むしろ新たに歩道上のレーンが設置される可能性もあります。これでは、せっかくの原則車道走行がなし崩しになり、守られなくなり、結局、元の木阿弥となる危険性すらあるのではないでしょうか。

幅3m自転車通行可の幅が広い歩道では、今まで通りスピードを出して走行されるでしょう。色分けされていても、区分が守られなかったり、駐輪場のようになっている歩道もたくさんあって、結局歩行者と交錯して危険です。また、そのまま通行不可になった歩道も走行する人が続出することは容易に想像されます。

本来、こうした例外は作るべきではありません。幅3メートル以上の歩道は改良し、自転車通行部を車道レベルまで下げ、自転車レーンにすべきです。どこでも同じように車道を走行する形にすべきなのです。せめて、その改良工事が終わるまでの暫定措置とし、早急に車道走行に統一していくべきです。

個々の場所では、いろいろと事情があり、車道走行は危険で歩道走行させるべきと考えられる場所もあるかも知れません。しかし、その場合はクルマの走行を制限するなど、自転車が車道走行出来るように改善されるべきであり、それまでの暫定措置とすべきです。まだまだクルマ優先の考えになっています。

高齢者や幼児も例外扱いです。つまり歩道走行です。私は高齢者や幼児であっても例外扱いすべきではなく、車道走行させるべきだと思います。高齢者や幼児は弱者なのだから仕方がないだろうと考える方も多いかもしれませんが、私は例外扱いするのが果たして妥当か疑問です。


高齢者や児童、幼児を始めとしたそのような利用を期待できない者等には、引き続き、一定の場合に歩道の通行を認めることとなるが、その場合であっても、自転車は「車両」である以上、歩行者優先というルールを遵守させる必要性があることは論をまたない。


警察庁の通達では、上記のようになっています。これは、つまり高齢者や幼児であっても、歩道では徐行させるということです。徐行は時速4キロとか6キロという速度です。あまり遅いとよろけて、かえって危険ということもあるでしょう。それくらいなら、降りて押せばいいという考え方も出来ます。

自転車は車道

高齢者でも、自転車ならそれ相応のスピードが出ますし、歩行者にとっては危険です。高齢の歩行者もいます。今でも歩行者を縫ったり、スピードを出して走る高齢者もいて、徐行が徹底されるか疑問です。高齢者の範囲もあいまいになりかねません。結果として、せっかくの車道走行徹底の意味がなくなります。

高齢者だけでも相変わらず歩道を走らせておくならば、歩行者には不安が残ります。高齢者だろうと歩行者優先と言うのですから、いっそのこと、例外規定は廃止し、歩道を通る場合は降りて押すということに統一したらどうでしょうか。そのほうが、歩行者優先が徹底されるでしょうし、ずっとわかりやすくなります。

高齢者とは言え、自転車に普通に乗れるのなら車道も走行出来るでしょうし、それが危ないのならば、自転車に乗ること自体問題です。どうしても危ないと思う箇所は、自転車を降りて歩道を押して通ってもらえばいいことではないでしょうか。外国人の高齢者は出来て、なぜ日本の高齢者は無理なのでしょうか。

ここは自転車専用

一方、幼児が歩道を走行するというのは、どういうケースでしょう。おそらく単独で通行する例は少ないでしょう。親と一緒の場合、親は自転車に乗っていたとしても、降りて押して通る必要があります。ならば、幼児も押して歩かせればいいのではないでしょうか。当然、自転車に乗る練習なら、公園などでするべきです。

教育的観点からも、歩道を通る癖をつけさせるべきではなく、幼児の年齢を超えても歩道走行する子どもを増やしかねません。車道が危なくて走れないなら、まだ車両である自転車に乗る年齢に達していないということでしょう。危なくない道路、乗れる場所で乗せて、危ないところは歩道を歩かせればいいことだと思います。

高齢者と幼児は例外だけど歩行者優先とするくらいなら、例外をつくることなく一切歩道走行禁止にしたほうがシンプルですし、明快です。3メートル幅ならいいとか、危険な場合はやむを得ないとか、例外規定を作り始めると、結果としてあいまいになり、車道走行徹底の意味がなくなる可能性が高いと思うのです。

自転車走行

歩道の幅がどうであれ、何歳であれ、一切歩道走行禁止にすれば、間違えて走行する人もいなくなります。誰も自転車で通らなくなれば歩道は通りづらくなり、ある程度抑止効果も期待できます。幼児や高齢者も含め、自転車が通らなくなって初めて、歩行者は安心して歩けるわけで、そうでなければ意味がありません。

せっかくの大方針転換なのに、中途半端なものになって状況が改善されないとしたら残念です。移行期間を設けて暫定措置としてもいいですが、最終的には一切歩道走行禁止にすべきでしょう。警察は、ここまで思い切ったのですから、ぜひこうした点について、勇気をもって修正して欲しいと思います。





タイの洪水は大変なことになっていますね。トルコの地震も現地は寒いようですし..。

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この記事へのコメント
確かに方向性としては評価できますが、いくつか疑問点があります。

第一に、自転車の歩道走行禁止を徹底させるのであれば、すべての歩道を3m未満に削減すべきなのではないのでしょうか。歩行者の通行需要に対して過大なこのような設備こそが自転車の歩道走行の温床なのではないのでしょうか。

第二に、貴稿で提案されているように例外を完全に排除するとなると、体力が乏しく、車道走行に耐えられない老人や幼児、女性のほとんどに対して実質的に自転車利用をあきらめさせるというような帰結に陥りかねないと考えますが、そのへんについてはいかがお考えでしょうか。
Posted by ほのおちゃん at October 29, 2011 15:43
これまで多くの人が無関心だった事がニュースになって一気に動きがありそうですね。

ほのおちゃんさんのコメントには疑問がありますが、歩道より車道の方が体力も使わないし、段差の振動も少なくラクだと思います。

車道だからってスピードを出さなくてもいいと思いますし、今までどおり漕げば、普通にスピードは上がるでしょう。

歩道を走って歩行者をはねるリスクの方が、車道を走って自動車にひかれるよりよっぽど怖いと自分は思います。

Posted by よっしー at October 29, 2011 20:25
こんばんは。

警察は単に歩行者対自転車の事故を減らしたいのだろう。

車両である自転車は車道を走るのが当たり前の事なのだが、高齢者と幼児は例外的に歩道走行を認める。ただし、歩道は歩行者優先を原則とする。中途半端にならなければいいのだが。国は法令を作成するにあたり、自転車に乗っている人間の意見をもっと聞くべきだ。

インフラ整備を進め取り締まりを強化するのも良いのだが、全国民に自転車に乗る時の交通ルールを徹底して再教育する必要があるのではないだろうか。あまりにも交通ルールを知らない人間が多すぎる。そして見本となる自転車警ら隊が必要だろう。

税金の無駄遣いにならなければ良いのだが。
Posted by passerby Ω at October 29, 2011 21:22
ここのサイトを見せてもらうようになり、「ようやくわかったか」との感慨を共感できるようになった気がしています。
中途半端な例外は望ましくないと、私も思います。誰であれ、車道左端を適切に運行できないようでは歩道を安全走行できるはずがなく、誰であれ、自分が楽するために歩行者を脅かしていたのは大間違いだったのですから。
そう言い放てるように、自転車の車道走行環境が整備されていることが、ますます大切になりますね。私も家族も車道走行に少しは慣れつつも、まだまだ邪魔者扱いされることはあります。現実の道路改善を推進くださる方、交通を取り締まる方、クルマを筆頭に様々な目的で道路を利用する方が皆一緒に「わかった」と思えて同じ理想状態を想像できるとといいのですが。
「これまでの誘導が間違っていました。ごめんなさい。誤った既得権益や優先意識から、どうか解脱されてください」と言うべき人からきっぱりと言ってほしいなぁ。勇気をもって。もちろん言うだけではなく、かっこうよくお手本を見せつけることも。
Posted by 七九爺 at October 29, 2011 21:25
クルマを運転する側に問題があるから、高齢者や幼児が安心して車道を走れないとはっきり言えば良いのにと感じます

今回の発表で、案の定というか、クルマでしか移動しないドライバー達から幼稚な批判が出て来ていますね
信号の無い横断歩道で歩行者優先を実行するクルマは極僅かだし…本当に情けない

自転車にしろクルマにしろ「皆がやってるから」と自分でしっかり考える事を放棄している方達が増え過ぎてしまっているので、完全転換には全世代に「公共物とは何か」という教育が必要となり相当な時間が掛かると思います

Posted by 乗り物大好き at October 29, 2011 23:22
こんにちは。

ここ最近の自転車関連のニュースを見て、自転車の環境改善がようやく現実味になってきたなと感じています。

まだまだ改革は始まったばかりですが、警察が積極的になることは評価できると思います。

冬季に雪が積もる北海道ではどうなるかわかりませんが、今後どうなるか注目したいと思います。
Posted by さすらいのクラ吹き at October 29, 2011 23:27
まずは、自転車が安全安心に走れる走行環境の整備が第一であると、断言できます。
それをせずに自転車の車道走行を徹底などとは、交通戦争の再来、二の舞になることは、もはや疑いようのないことです。

自転車の走行環境を整備するとは言うものの、第一次交通戦争を思い出してください。
圧倒的凶器である自動車により、ひ弱な交通弱者である歩行者自転車の人命が数多く奪われました。そしてあの時も
『自転車を"一時的に"歩道にあげ、自転車の走行環境を整備する』
というお触れがあったと聞きますが、あれから、日本において自転車専用道や自転車レーンがどれだけ整備されたでしょうか?
国外の先進諸国で、次々と自転車専用レーンや自転車専用道が整備されていった時代、日本はどうだったでしょうか?

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/231028-bcb1.html

現状をおさらいしてみましょう
まず第一に、ドライバーらの現状として、制限速度以下で安全走行なんてのはまず守りませんし、歩行者や自転車が混在する死角の多い生活道路においても、自転車より遥かに速い速度で徐行もせず、歩行者や自転車を縫うように通行するという危険運転が日常茶飯事です。邪魔な歩行者や自動車は、急加速からの威嚇、煽り運転、クラクションで解決です。自転車が歩道で人を縫うように走る光景は映してバッシングしても、生活道路で日常的になっている同様の、自転車運転とは比較にならないほどの交通弱者に対する危険な行為が、なぜ報道されないのでしょうか?
Posted by 佐藤 at October 30, 2011 08:54
また、生活道路においてもですが、車道における自転車への車間距離不保持運転(エンジンをふかして威嚇する者も!)はありふれてますし、側方距離についても、万が一の場合の安全を確保できない側方間隔1.5メートル以上あけないスレスレ追い抜きも珍しくないうえに
重大事故の引き金となっている路上駐車や違法駐車は日常茶飯事です。たとえ自転車専用レーン上であっても、それは変わりません。また、前方右折車両を追い抜こうと、自動車がレーンに侵入するという極めて危険な行為も見かけますし、自転車側にとって、安心安全とは程遠い状況にあります。全国の自転車専用レーンが心ないドライバーらによって、機能不全に陥っているのです。日本では、車道とレーンの間に、自動車の侵入を物理的に防止するソフトポール等が必要不可欠だと考えています。ドライバーらにより、機能不全に追いやられるのは目に見えているからです。
ウィンカーについても、右左折直前直後で出すという、ウィンカーの意味のない巻き込み事故の元凶でもある、極めて危険で摩訶不思議な危険運転で溢れています。前方自転車を制限速度も守らずスレスレで追い抜いて、直後に左折する、というドライバーもよく見かけます。ここまで読んで、自転車と十分な車間距離をとりつつ、速度に合わせる余裕すらないドライバーの割合が、日本は異常に高いということがお伝わりになっているとおもいます。制限速度すら守らず、信号のない横断歩道で歩行者を渡らせない運転をするドライバーが9割近い(県警調べ)という信じられない運転が横行しているぐらいですから、容易に想像はつくでしょうが、実態はそれ以上です。
私は、子供が横断歩道を渡ろうとしてるのに、急加速で威嚇し渡らせまいとするのです。子供がそのまま渡ったらどうなるかは、ご想像にお任せします。日本のドライバーの実態を、メディアではなく、現場と統計で見ることが大切です。
Posted by 佐藤 at October 30, 2011 08:57
こんにちは。
車道通行は基本的には賛成ですが、きちんと自動車(特にトラック)の路上駐車などを取り締まってほしいです。自転車通勤していますが、今の車道は、左側を必ずしも自転車が円滑に通行できるようにはなっていないですし、取締りである程度改善すべきと思います。あと、自動車以上に、マナーの悪いバイクとの共存がうまくできるかどうかがポイントですね。いつも危険を感じながら車道を走っています。たとえ自転車レーンができても、おそらくバイクが高速でうしろからすれすれを走ってきて、事故が発生する気がします。
Posted by 大倉山沿線住人 at October 30, 2011 08:59
さらに、『警笛鳴らせ』の標識がある場所以外での自分勝手なクラクションも蔓延していますし、それがもとで自動車前方の自転車が、驚き、転倒し、生涯を絶たれた者もおります。私の記憶では、たしかバス運転手でしたね。プロ中のプロドライバーでも、この有り様です。クラクションの違法使用と、制限速度超過や車間距離不保持の疑いもあることでしょう。
このように、自動車ドライバーのモラルが著しく低く、特に自転車に対しては異様な何かを感じざるを得ないドライバーらの言動が、ネットでも現実世界でも展開されています。そして、昨今のマスコミ報道ですが、新聞やテレビは自転車だけを集中的にバッシングしていますね。では、自動車ドライバーらの上記危険運転について、少しでも取り上げたでしょうか?路上駐車をわずかばかりに取り上げたぐらいだと私は記憶しています。路上駐車が映ったVTRを見たあとのコメンテーターや、特に司会は「自転車側が気をつけろ」と、自転車にだけ注文をつきつける徹底ぶりです。
マスメディアの、自動車に甘く、自転車に厳しく、の偏向報道はいまに始まったことではありませんが、ここ最近ほど常軌を逸していて、徹底している偏向報道はいまだかつて見たことがありません。
Posted by 佐藤 at October 30, 2011 08:59
最近の、報道番組、ワイドショーというというのでしょうか、番組内において、歩行者や自転車、スクーターの『ながら運転』は厳しく取り上げても、その数百倍以上は他者に対して危険な自動車ドライバーへの言及は一切ありませんでした。少なくとも、私の地域では、自転車より遥かに自動車のながら運転のほうを多く見かけるにも関わらず、です。二輪や歩行者は姿が丸見えなので一目瞭然ですが、自動車の『ながら運転』はよくよく見ないとわからないものです。しかし、それは自転車やスクーターなどと比べて危険性が著しく高いことはもはや言うまでもないでしょう。ですが、自動車の『ながら運転』への言及はなかった。どれほど自動車保護自転車バッシングが徹底しているかを示しておりましょう。

マスコミによる、自転車だけを異様に叩く偏向報道、それに流されてしまう歪んだ行政を鋭く指摘するなど、精力的に活動しておられます。ぜひ御覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/delalte/
Posted by 佐藤 at October 30, 2011 09:00
そして、道路に関してですが、
自転車は車道が『当たり前』と言われる先進諸国では、その『当たり前』という単語が、そっくりそのまま自転車専用レーンや自転車専用道整備にも当てはまります。
日本とは比べるものにならないほど、路上駐車や違法駐車で妨害されることもなく、幅に関しても良質で、また、総距離についても、桁からして違います。車道を走ることは、ほとんど、すなわち自転車専用レーンを走ること、なのです。それに、道路の幅からしても日本は狭いところが多いでしょう、しかも、ドライバーの質についても、先進諸国と比べて、決して良いとは言えません。
Posted by 佐藤 at October 30, 2011 09:00
ドイツでは、自転車専用レーンがごく当たり前のように溢れていることはご存知だとは思いますが
私の知るところによると、自転車専用レーンが整備されていない、自動車と自転車が混在する道路では、自転車と自動車の速度差を考慮し、交通弱者に合わせる形で、道路の制限速度を時速30km以下に制限しているそうです。日本はどうでしょうか?
まだまだ日本では、自転車に車道を走らせる前段階、まず第一に必要である自転車が安全安心に走行できる環境整備をほとんどやっていません。
自転車愛好家のみならず、道路利用者すべては自転車専用レーンや自転車専用道などの専用インフラ整備を、それが実現するまで、強く警察や役所等に訴えていかねばならないでしょう。
いままで自転車専用レーン整備が進まなかったのには、それだけの抵抗勢力があるのだと、私は推測していますし、実際にそうなのでしょう。それらを打破するだけの強い声、継続した要請が必要です。
Posted by 佐藤 at October 30, 2011 09:00
失礼しました、修正です。

>私は、子供が横断歩道を渡ろうとしてるのに、急加速で威嚇し渡らせまいとするのです。子供がそのまま渡ったらどうなるかは、ご想像にお任せします。



>私は、子供が横断歩道を渡ろうとしてるのに、急加速で威嚇し渡らせまいとするドライバーをよく見かけます。子供がそのまま渡ったらどうなるかは、ご想像にお任せします。
Posted by 佐藤 at October 30, 2011 09:05
欧州式の真っ当な自転車専用レーンを急ピッチで進めるのは当然として、
自転車レーンが未整備の、自転車と自動車が混在する道路では、主に自動車の速度抑制を狙い、制限速度を30km以下にし、取り締まりもドイツ式で1kmでも速度を超えたらきっちり検挙するようにする必要があります。覆面パトカーや自転車私服警官、オービス等、活用できるものはフルに使ってもらいたいものです。
自転車と自動車の速度差やドライバーの意識の低さを考えても、そうしなければ最低限の安全も確保できないでしょう。車道におけるもっとも弱い、守られるべき交通弱者である『自転車』ですが、その自転車への煽り運転、強引な追い抜き、違法なクラクション使用についても、指導啓蒙、取り締まり、罰則強化が必要不可欠です。警察官自身がシティサイクルやスポーツ自転車で、積極的に車道走行してもらう必要もあるでしょう。そうでなければ危機感を警察官に感じさせられませんからね。自転車警官が車道を走っている姿を市民らが頻繁に目にするようになれば、意識も変わることでしょうし。

日本のドライバーが、いかに制限速度を守らないか、制限速度ギリギリで走っている自転車に対して、どれほどムキになって追い抜くか、自転車で車道を走る者なら、ご存知のはずです。
まずは、自転車が安全安心に走れる走行環境が第一であり、鉄則であるとも私は信じています。
それをせず自転車は車道などとは、かつての交通戦争の環境と、なんら変わってないのですから。
Posted by 佐藤 at October 30, 2011 09:18
一つだけ不安があります。

片側一車線の交通量の多い道路の場合、自動車は自転車を追
い越すことが出来ずに、ずっと後ろを走ることになります。

間違いなく交通渋滞が起き、新たな社会問題になるでしょう。
Posted by ぶーちょ at October 30, 2011 09:47
こんにちは。
cycleroad様ひとつ教えてください。

自分は通勤に目黒通りを利用しています。大鳥神社の交差点に向け碑文谷方向からJR目黒駅方向に走行した場合、交差点手前で3車線から4車線(左折用・直進・直進・右折用)となります。

←↑↑→ の車線中で直進する場合は、中央2車線の左側車線左隅を直進することが正しい交差点の横断方法と理解して良いものでしょうか?

また、マナーとして車道走行時にはヘルメットを着用することも必要ですね。自分はRageのChallenge B/Bという日本製ヘルメットを愛用していますが、安心感はかなり高いものです。本当は山下り用のチンガード付きフルフェイスが良いと思うのですが、逆に公道では視界と遮音に問題がありました。(OGK DH-β)
Posted by Tokyo自転車通勤 iwasaki at October 30, 2011 16:36
自転車の通行できない道路を設定することも大切だと思います。
皆さんが引用するドイツの道路ですが、自転車の通行が禁止されている道路も多いと聞いたことが有ります。町と町をつなぐ路や通過道路、日本で言えば、バイパスのような道路は、自転車の乗り入れは禁止、制限速度も速い。そのかわり、裏道や農道をつないだ安心して走れる路で隣接都市までアクセスできる。反対に、市街地住宅地の道路は、原則30キロ制限となっていると聞いた事が有ります。
歩行者、自転車を優先する路、車を優先する路のめりはりをはっきりさせないと、双方の不満がつのるだけの様な気がします。
今回の件、法律までは修正していないのですね。ただ、厳格に取り締まることにしただけ(歩道の幅の規定や自転車横断帯については、無理のないよう規定を変えただけ)。歩道での徐行を徹底、速く走りたい自転車は車道へと言っているだけです(プラス車道を安全に走れる環境を整える)。報道機関も、そのように伝えていれば、お年寄りも気兼ね無く、ゆっくり歩道を走っていられたのにと思いました。
Posted by ひでさん at October 30, 2011 17:25
ほのおちゃんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
第一の点については、私も記事で書いた通り、歩道を削ってでも車道走行の原則を徹底すべきだと思います。
歩道上では物理的に歩行者と自転車を分離できないのは、現状を見ても明らかですし、例外を作ることで、車道走行の原則が徹底されなくなります。
第二の点については、体力が乏しいから、車道走行に耐えられないとは思えません。車道走行が歩道走行より体力が必要ということはないでしょう。歩行者をよけないぶん、かえってラクかも知れません。
確かに現状では車道走行に適していない道路があるのは否めませんが、欧米では、高齢者でも女性でも子どもでも、普通に車道走行しています。
最初からそれが当たり前ならば、普通に走行できるようになるでしょう。慣れや思い込みの部分であり、実質的に自転車利用をあきらめさせるというようなことにはならないと思います。
Posted by cycleroad at October 30, 2011 22:35
よっしーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、急に動き始めた感がありますね。
私も車道の走行のほうがラクだと思いますし、本来あるべき姿だと思います。ただ、間違えた形があまりにも長すぎたというだけで..。
そして車道走行によって、黙っていても歩道走行よりは速くなりますし、自転車本来のポテンシャルが発揮できるようになるでしょう。
はやく車道が走りやすいよう整備され、当たり前になってほしいと思います。
Posted by cycleroad at October 30, 2011 22:40
passerby Ωさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
たしかに、頭で考えすぎて、法令が複雑になりすぎている面は否めませんね。
いろいろ配慮したり、矛盾が無いようにしたりしているのでしょうけど、結果的に実態から離れ、また現実的でなくなっていく部分があります。
細かい部分を読めば読むほど、疑問な部分も多いです。例外の中にまた例外を作ったりして、理解しづらい部分もあり、あまりにも現実離れしています。
実際に自転車で1年くらい通勤するなりして、現場を知ることも大切でしょう。
教育についても通達では触れられていますが、どのように実施されていくかでしょうね。
Posted by cycleroad at October 30, 2011 22:50
七九爺さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
「ようやくわかったか」と思っている自転車乗りは多いかもしれませんね。感慨に共感していただけて嬉しいです。
理想の形、というより本来あるべき姿、当たり前の状態なのですが、それが現在の状態からは、あまりに乖離していて、一足飛びには実現が難しい面はあるでしょう。
その点で、暫定的な措置も必要かもしれませんし、過渡期には、配慮も必要となってくるでしょう。
しかし、それでもそれは、あくまでも暫定措置であり、例外が定着するようにすべきではないと思います。
おっしゃるとおり、自転車の車道走行環境の整備が、いかに実行されていくかが焦点になっていくでしょう。
ドライバーが交通弱者を邪魔者扱いなどすることのないような啓発も必要です。
そうした努力を重ねていって初めて、誰もが当たり前の形を共有できるようになるでしょう。しかし、そこまでは、まだまだ紆余曲折があるかも知れません。
お手本を示すことは期待したいと思いますが、いわゆる官僚の無謬性というヤツがあるので、「ごめんなさい。」とは言わないでしょうね。
Posted by cycleroad at October 30, 2011 22:57
乗り物大好きさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、一度交通弱者優先の原則について、あらためて考えてみるべき面はあるでしょうね。
ヨーロッパなどでは、クルマのドライバーが自転車や歩行者優先を当たり前のように実行しています。見ていても気持のいいものがあります。
それに比べて日本では、おっしゃる通り、信号がないと歩行者が横断歩道のところに立っていても、止まるクルマは稀です。
今のような考え方が改まり、交通弱者優先という世界の常識が浸透し、先進国らしい交通秩序が実現するには、長い時間がかかるのかも知れません。
ただ、それが無くては事故も減っていかないでしょうし、そこを目指すべきなのは、間違いないと思います。
Posted by cycleroad at October 30, 2011 23:08
さすらいのクラ吹きさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ホントにようやく、といった感じです。そう簡単にはいかない部分もあるでしょうが、楽しみな動きですね。
警察に引っ張られる形で、国土交通省や地方自治体などの道路管理者が、自転車走行空間整備へ動き出すことが期待されます。
たしかに地域的なバラつきは出てくるでしょう。雪が積もった場合の除雪の問題もありますからね。
Posted by cycleroad at October 30, 2011 23:16
佐藤さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自転車が安全安心に走れる走行環境の整備が必要であることについては異論はありません。
ただ、交通戦争と言われた当時と比べれば、はるかに道路も整備されていると思います。交通戦争の再来と言われるほどの状況になるかどうかについては、いろいろと異論のあるところだろうと思います。
警察庁にしても、これだけ長い間、歩道通行させる行政を続けてきたわけですし、下手に方針転換して交通戦争の再来となるのを一番恐れたはずです。そうならないか、当然検討したに違いありません。
もちろん、走行環境整備が不十分な中で、車道走行を進めると、クルマと自転車の事故の増加は心配されます。
ただ、一方で、より交通弱者である歩行者が死傷しているのも確かであり、そのあたりの兼ね合いなのでしょう。
そうした中で、環境整備を進めながら、車道徹底をしていこうという方針を打ち出したということなのだろうと思います。
(続く)
Posted by cycleroad at October 30, 2011 23:27
(続き)
歩行者や自転車が混在する生活道路で、クルマが自転車より遥かに速い速度で徐行もせず、歩行者や自転車を縫うように通行しているのは、その通りだと思います。
しかし、その問題と、ここでの自転車の問題とは別の話として取り上げています。それを一緒にして論じるのは、ここでの主題ではありません。
自転車を取り締まって、なぜクルマを取り締まらないかというのは、確かにそうかも知れませんが、ここでは、自転車の問題について記事にしており、そこまで話題を広げると、話が別の方向へ行ってしまいます。
そのことが報道されないのは、おっしゃるように日常茶飯事だからでしょう。
今回は、自転車についての通達が出たことが報道されているわけで、危険なクルマの問題は、今日始まった話ではないということだと思います。
なんで自転車ばかりを問題にして、クルマを取り上げないのかという怒りもわかりますが、報道でも、自転車の記事では自転車の話題を取り上げているだけだと思います。
(続く)
Posted by cycleroad at October 30, 2011 23:29
(続き)
自転車レーンと、クルマのレーンの分離については考える必要がありますね。路上駐車の問題もありますし..。
何で区切るべきかは、いろいろ意見があると思います。今後、そうした議論も出てくると思いますが、とりあえず、東京都では、青レーンを整備していこうということなのでしょう。
モラルの低いドライバーについて、いろいろ例をあげていただいていますが、私も総じて異論はありません。
お怒りはごもっともですし、私も歩行者として、自転車乗りとして、頭にくることは多々あります。
ただ、ここでは自転車行政の転換について取り上げているので、クルマのドライバーの問題とは分けたいと思います。
新聞やテレビで、いま自転車の話題が旬だとは思いますが、集中的にバッシングしているかどうかは、いろいろ意見のあるところだと思います。
確かに問題のある自転車利用者も大勢いますし、同じ自転車乗りとしても問題はあると思っています。
クルマのドライバーの危険運転についてのマスコミの取り上げ方についても、ここでの話とは別と考えています。
(続く)
Posted by cycleroad at October 30, 2011 23:31
(続き)
自転車の走行環境を含め、交通行政や道路整備、ドライバーのモラル問題など、欧米と比べて大きく遅れているのは、その通りだと思います。
私も各国で実際に自転車に乗った経験があるので、彼我の差は実感しています。見習うべき点は非常に多いと思っています。
ドイツでの速度規制についても知っています。自転車だけでなく、同国でクルマを運転していたこともありますので、市街地の規制エリアに入ると、それまでのスピードを大幅に落とすのも実際にやっていました。
ほかにも非常に合理的な点は多く、有益な示唆は多いですね。
(続く)
Posted by cycleroad at October 30, 2011 23:35
(続き)
ドライバーのモラルの問題も含め、自転車が安全安心に走れる走行環境が必要なことには異論ありません。
ただ、その整備が行われるまでの間の暫定措置とされていた自転車の歩道走行が、いまだに解除されていなかったわけです。
インフラの整備が先だと言うのは正論だと思います。走行空間の確保を先にすべきというのもわかりますが、その確保が遅々として進まなかったわけです。
自転車の歩道走行が常識のようになってしまった結果、車道での自転車空間の確保の必要性が理解されず、住民のニーズとして顕在化しないことも理由でしょう。
その意味で、車道走行を徹底することで、車道での自転車空間の確保の必要性が理解されるようになる面もあると思います。
むしろ、それがなされないことには、いつまで経っても、インフラの整備への理解や、世論の後押しが得られないということも言えるのではないでしょうか。
交通戦争の再来になるかは、今後の推移を見る必要がありますが、私は取り締まりの強化が先にくるのは仕方がないと思います。
ぜひ、これを突破口にしてインフラの整備も進めてほしいと思います。
いずれにせよ車道走行の徹底を決めた以上、両方同時に進めていくべきということでしょうね。
Posted by cycleroad at October 30, 2011 23:37
大倉山沿線住人さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
路上駐車は問題ですね。取り締まりの徹底もありますが、トラックは荷捌きの問題もあって、簡単にいかない部分もあると思います。
でも、車道で自転車が円滑に通行できる環境には、路駐の問題が避けて通れないのは間違いありません。取締り以外にも、構造的な検討などが必要になるでしょう。
オートバイとの共存も問題になってきそうですね。原付はともかく、スピードの差の大きいオートバイだと、事故も懸念されますから、何らかの対策は必須だと思います。
Posted by cycleroad at October 30, 2011 23:39
ぶーちょさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、その問題が懸念となる可能性はありますね。
歩道が広い場合は、改良が必要でしょうし、場合によっては警察は一方通行にすることも視野に入れているようです。
ただ、現状でも、そのような状態の場所はあります。道路幅が狭い上に、歩道部分も非常に狭く、自転車は現在でも車道を通るしかなく、一方なかなか自転車を追い越せない道路も存在しています。
渋滞は発生するかも知れませんが、とりあえず社会問題とは認識されていないようです。
Posted by cycleroad at October 30, 2011 23:45
Tokyo自転車通勤 iwasakiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
その場合、法律上は左折レーンを通るのが正しいとされていたはずです。
大鳥神社の交差点の形状は覚えていないので、なんとも言えませんが、現実問題としては、そのようにすると危ない場合もあります。
例えば左折信号が出る信号で、大型車がバンバン左折するのに、左折レーンの中で待つのは、左折巻き込みの可能性があって、危なかったりします。
場所によって、ケースバイケースで、安全な通行方法と言えない場合もあると思いますが、私の記憶に間違いなければ、法律上は、左折レーンだと思います。
法令では、細かい状況まで想定して、はっきり明示されていないことも多いんですよね。でも、法律の解釈上は、そうなるのだったと思います。
ヘルメットの着用も進めていくようですね。
Posted by cycleroad at October 30, 2011 23:51
ひでさんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
たしかに、その視点は大切ですね。
ドイツは近代的な都市から中世からそのままのような古い城郭都市まであって、街によっても事情が違うのですが、確かにその通りだと思います。
私もドイツでクルマを運転していて、前のクルマが市街地へ来ると急にスピードダウンするのに慣れず(忘れていて)、焦ったことが何度もあります。
日本でも、自転車の通行が禁止されている場所はあります。立体交差の部分とか、自動車専用道とか、バイパス、交差点などでも指定されているところもあります。ただ、違反している自転車も見ることがありますが..。
そのあたり、見直しや新たな指定も必要になるでしょうね。
速く走りたい自転車は車道へとも言っていますが、そうでない自転車も、歩行者との事故が懸念されるところなど、車道への誘導、徹底が図られる方針でもあるようです。歩道の徐行なども徹底していく方針のようです。
法律の改正ではありませんね。ただ今後は法令を含め、変える部分も出てくるのではないでしょうか。
Posted by cycleroad at October 30, 2011 23:58
>どうしても危ないと思う箇所は、自転車を降りて歩道を押し>て通ってもらえばいいことではないでしょうか。

全くそのとおりなのですが、なぜかみなさん降りないで通ろうとするんですよネ。そんなに急いでどこへ行く?

歩行者、自転車、自動車。これら三者は別々な存在ではなく、その時その時で同じ人間が入れ替わり立場が変わっている場合が多いのではないでしょうか?同じ人間が行なっているのに、歩行者→自転車→自動車の順に他者に対する思いやりが少なくなっていく。歩行者の時は自転車の暴走運転に憤慨し、自転車の時は自動車の幅寄せクラクション恐怖を覚える。自動車にしても小型車は大型自動車の煽り運転等に怯える。

「思いやり」だけで解決する問題ではないのですが、根底に「思いやり」がなければ解決はできない問題だと思います。

Posted by 英ちゃん at October 31, 2011 06:42
  cycleroadさんこんにちは、
 自転車の車道走行についてマスゴミは主に
歩道を走ってきたママチャリ使用者にアンケート
を取って車道は危ないという偏向報道をしています。
 でも例えば歩道上での盲人や障害者が歩道を走る
自転車に対して凶器になっていることを明記してな
いです。世界的に(特に先進国では)交通弱者優先
が基本事項であり、歩道では健全な歩行者ではなく
杖を突いた盲人や障害者、幼児、老人が優先です。
 自転車も車両なので自分の命と同様に他者の命を
も守る義務が当然ある訳ですからそれができない人
間は車両に乗る資格がないと言えるでしょう。
Posted by yoko at October 31, 2011 22:33
原則、自転車は車道走行、はもっともなので、賛成ですが、今すぐに実行は、無理が多いと思います。

Tokyo自転車通勤 iwasakiさん、の質問のように、現状では(例えば甲州街道の)左折車線で、自転車が何台も直進しようと信号を待っていたら、車が左折できなくなって、大渋滞になり混乱するのは必至でしょう。
これは、今でも2段階右折の時に、どこで待機するかと言う時に、場所が無くて困るのと同じです。

バスとの棲み分けも、はっきりさせなくてはいけません。
246号線のバスレーンを、僕は自転車で走りますが、正しいのかどうか???

それよりも、深刻なのは、自動車だけで目一杯の細い路地で、歩行者も自転車も怖い場所が東京には沢山あります。
自動車の完全徐行(欧米では常識、但し、都市部のみ)を、先ず第一にルール化し、徹底するべきだと思います。
Posted by ヨッシー at November 01, 2011 10:25
現在のルールも例外だらけで把握しきれないのでこれ以上は歩道走行の例外は作ってほしくないですね
Posted by 職人気取 at November 01, 2011 15:55
英ちゃんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
歩いたり、自転車に乗りながらケータイやスマホを使う人もそうですが、忙しい現代人は少しの時間でも上手く使おうとするというのが、あるのかも知れません。
メールを打つなら、止まって打ったほうが安全でかえって速いと思うのですが、少しでも早く着きたいと欲張ってしまうのでしょうね。
そうですね、違う立場にたつと、また違う気持ちになってしまうのでしょう。
それぞれの立場にたった気持ちは、誰もがわかっているとは思うのですが、思いやりを持つ余裕が失われているのかも知れませんね。
Posted by cycleroad at November 01, 2011 23:00
yokoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
実際に走ってみれば印象も違うと思うのですが、危ないという先入観もあるのでしょう。
そうですね、視覚障碍者にとっては、恐怖だと思います。高齢者も子どもも多いですし..。
おっしゃるように、歩行者より更に弱い立場の人が優先なのは当然ですし、そもそも歩道を走行するのが信じられない野蛮な行為です。
自分は歩道で危険を撒き散らしながら、車道は危険だなんて、とんでもないわがままです。
先進国として恥ずかしい状態ということが知られていないのも問題ですね。
Posted by cycleroad at November 01, 2011 23:11
ヨッシーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、現実には、いろいろな問題があるのは間違いないでしょうね。
なにしろ大転換ですから、多々ある問題点に対し、具体的な対応策を考えていく必要があるでしょう。
バスレーンは問題ないでしょう。やはり軽車両は車道の左端を走るべきだと思います。
海外では自転車レーンとバスレーンを併せるようなところもあります。
場所によっては、住宅地などの、いわゆる生活道路を渋滞の抜け道として使い、猛スピードで通り抜けるようなクルマも多いですからね。
すでに、そうした場所での速度制限はなされていると思うのですが、現実には守られていないのが問題です。ハンプを設けるなどの対策も間に合っていないようです。
なんと言っても、速度制限を遵守しない、モラルの低いドライバーが多いことが問題ですね。
Posted by cycleroad at November 01, 2011 23:22
職人気取さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、ルールが複雑すぎるのは、それだけで問題ですね。もっとシンプルに出来るはずです。
Posted by cycleroad at November 01, 2011 23:27
 
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