サイクルロード 〜自転車への道
世界の都市で自転車が選ばれ始めている。さまざまな角度から自転車の話題を。
November 12, 2011
自転車用ウェアも多様化する
サイクルモードでは、アパレル関連の展示も増えています。
自転車本体だけでなく、ウェアやアクセサリーなど、関連のファッションが気になる人も多いことでしょう。どんなウェアやアイテムを買おうか参考にしたり、ぶだんの自転車生活の中でのファッションのヒントを探したい人もあると思います。今回はそのあたりを中心に振り返ろうと思います。
イベントステージでは、毎年恒例のサイクルウェアのファッションショーが開催されていました。
次々とモデルが登場する華やかなステージに、多くのギャラリーが集まっています。
会場内では、サイクルジャージなどの自転車用のウェア類が、メーカーごとに分かれて多数展示されています。
スポーツ向けの自転車用ウェアとして従来の機能をさらに追及したものや、流行の発熱素材を使ったものなど、新しい機能を提案するものなどもあります。
知られたブランドもあれば、新たに参入するブランドもあります。メーカーによっては、レーパンなどを実際に試着出来るところもあって、ウェアの機能性を実感するには絶好の機会でしょう。もちろん、女性用の試着室も用意されています。
こうしたサイクルジャージなどのスポーティーなウェア類は、以前からアパレルの展示の中心ですが、近年は加えてカジュアルなもの、タウンユース系のウェアなども多数展示されるようになってきました。少し前のサイクルモードと比べると、あきらかに明るくてポップな色使いのアパレルが増えています。
サイクルモードは今年で7年目ということですが、始まった頃は今よりマニアックなイメージが強く、ウェア関係も、いわゆるサイクルジャージが中心でした。ロードレースの有名チームのジャージのようなスポーツ走行向け、機能優先といった製品が多数を占めていました。
やはり最近の自転車ブームで、スポーツ走行以外にもさまざまなスタイルで自転車に乗る人が増えているのを反映しているのでしょう。もちろん機能優先のウェアも多数展示されていますが、カジュアルなウェア、ファッション性を重視したサイクルウェアが増えています。
普段着で自転車を楽しめむためのインナーウェアとか、スポーティーながら、ややカジュアルなウェアも目立ちます。
薄手のダウンというのは、最近の流行もあるのでしょう。各メーカーのブースでは、いろいろなスタイルのウェアが展示されています。
シックで普段着に近いファッションも提案されています。
スポーティーなジャージばかりの自転車ウェアの中では新鮮に感じます。
今はやりのレギンススタイルもあります。
従来のサイクルジャージ・スタイルにとらわれず、いろいろなファッションが選べるようになってきたということでしょう。
時節柄、防寒関係のアクセサリーなども目立ちます。
アクセサリーもバラエティーが増えてきました。
最近は自転車女子などと呼ばれていますが、街には女性サイクリストたちが増えています。以前は、どうしても男性の趣味といった趣きが強かったスポーツバイクの世界ですが、サイクルモードでも、女性向けのアパレルが大幅に増える形となっています。
やはり女性は、男性と比べて機能や合理性だけでなく、見た目のかわいらしさも重視します。各メーカーも自転車用のアパレルに求められる機能や快適性も兼ね備えた上で、いかに女性の心をつかむか、そのファッション性のアピールに腐心しているようです。
女性入場者も年々増えている感じです。
女性を意識した展示をするブースも目立ちます。
今年も女性サイクリスト向けの情報コーナーが設けられて盛況のようでした。
ファッションや女性の好みに合わせる形で、自転車やパーツなどの色使いも華やかになってきました。
女性は色の好みが自転車本体の選択を左右することもあります。色を自由に選んだり、オーダーしたり出来る点を打ち出すところも増えているようです。
以前に比べると、ヘルメットのブースにも多くの人が集まっています。普通の帽子の内側にヘルメットを装着した「ヤッカイ」も展示されていました。
こちらは別のメーカーですが、似たようなシステムで、普通の帽子に見えるヘルメットです。今年はこうしたヘルメットを出したメーカーが何社かありました。
ファッションとあわせたヘルメットが欲しいというニーズをにらんでいるのでしょう。そのほか、スカートで乗ることを想定したタイヤガードとか、普段着の上に着て夜間の安全性を高めるベストなど(反射するだけでなくLEDで光る。)、地味ですがファッションの多様化を見据えたアイテムもありました。
ジャージやレーパンが身体にピッタリしすぎていて恥ずかしいという人は少なくありません。風の抵抗などを考えると合理的なのですが、「あの服装」がイヤで乗らないという人もよく聞きます。普段着でも構わないわけですが、特にロードバイクはジャージとレーパンというイメージがあって普段着で乗りにくいのもあるのでしょう。
気持ちはわかります。一方、どっかり腰を下ろす感じでサドルに座るママチャリと違い、スポーツバイクの場合は、どうしてもペダルがこぎにくかったり、お尻が痛くなったりします。やはり、専用のウェアのほうが快適性が高いのも事実です。もう少し普段着に近い感じで乗れる専用ウェアが欲しいというニーズは多いことでしょう。
自転車用の機能とカジュアル性を備えたウェアという選択肢が増えてくれば、そのあたりの事情も変わってきそうです。ふだんはジャージとレーパンの人でも、街乗りの時などに着たいという人もあるはずです。乗り方や場面に応じて選択肢が広がるという意味でも、いろいろなウェアが出てくるのは悪くありません。
カジュアルなウェアを着て、オシャレに自転車に乗る人が増えれば、スポーツバイク独特の服装を敬遠していた人も見方が変わってくるでしょう。スポーツバイクを何か特殊なもののように見たり、敷居が高いと感じていた先入観もなくなり、ママチャリから乗り換える人の更なる増加につながる可能性があります。
日本では、道路行政の間違いでママチャリという特殊な自転車が大多数を占めてきた結果、非常識な自転車の歩道走行やルール無視の無秩序状態、放置自転車などを招いてきました。自転車用ウェアの多様化は、スポーツバイクを一般化するという点で、日本の自転車環境を変える力の一つとなっていくかも知れません。
預かったメール便を700通も配達せずに焼却したりシュレッダーで裁断とは、ヤマト運輸もひどいですね。発覚したので料金を返すようですが、それだけで済ますようなら、この会社のコンプライアンスは深刻ですね。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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この記事へのコメント
こんばんは
ロードレーサー色の強すぎるイメージでは自転車も単なるブームにすぎず、
そろそろ飽きる人が出てくる頃かな、と思っていたところでした。
これからも文化として定着させるには、もっとお洒落にする事が不可欠だと思います。
なので、今回の記事、いいね!て感じです。
Cycleroadさんniceone
Posted by ぶーちょ at November 13, 2011 19:33
そろそろ自転車のアクセサリーやウェアに力を入れた店が出てきてもいい頃ですね。
店舗の一部に少し置いてあるってお店ばかりですもんね。
Posted by ぶーちょ at November 13, 2011 19:41
ぶーちょさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
サイクルモードでの展示を見ていますと、最近はロードバイクばかりではなく、クロスバイクやピストなどのシングルスピード、電動アシストやシティサイクルなど、けっこう多様化しているように思いました。
また、自転車女子なども意識したと思われる、色使いやデザインを重視したオシャレな感じの自転車や用品も確実に増えていますね。
見本市ですから、当然先行しているとしても、そのうち街でも、いろいろなスタイルの自転車か増えてくるのではないかと思います。
そうですね、一部でアパレルなどに力を入れるショップも出てきているようですが、まだまだ少ないと思います。
ニーズが高まれば、自転車ショップではない普通の店に自転車用ファッションも置かれるようになるかも知れませんね。
Posted by
cycleroad
at November 14, 2011 23:58
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