November 21, 2011

自転車レーンが必要かどうか

果たして日本でも、自転車レーンの整備は進むでしょうか。


今般の警察庁の通達で、自転車の車道走行の原則の徹底が指示されました。その実現のためには車道に走行空間が必要ということで、日本でも自転車レーンの整備が進む可能性が出て来ました。今まで、車道でも歩道でも邪魔者扱いされてきた自転車利用者にとっては期待が高まる展開です。

欧米の先進的な都市と比べると、日本の都市には自転車レーンが圧倒的に少なく、その充実が求められます。そして、どうせ整備するなら、歩行者が危険な箇所だけなどと了見の狭いことは言わず、主要な道路を広範にカバーし、ネットワークとして機能させるという視点を是非持ってほしいと思います。

警察は、パーキングメーターの撤去や車道レーンの数を減らすことも視野に入れた、思い切った見直しを進めるとしています。一方では、歩道幅が広い場所では引き続き歩道走行も容認するなど、中途半端なことも言っていますが、場合によっては歩道の幅を削ってでも車道に自転車レーンを設置し、極力例外は排除すべきです。

自転車レーンに付帯する二段階停止線や自転車専用信号など、自転車とクルマの事故を防ぐための設備の充実も必要です。さらに、自転車レーンへ駐車の厳罰化などによって、駐車車両がレーンをふさぎ、実効性を損うことのないようにすることも重要でしょう。

グリーンパス欧米には、中世に造られた城壁や石畳の細い道が残る古い都市など、自転車レーンの整備が困難なところもありますが、パリやロンドン、ニューヨークをはじめとして、近年自転車レーンの総延長を急激に伸ばす都市が増えています。自転車レーンを整備しようという動きは多くの都市に広がりつつあります。

日本は、ようやくその緒についたばかりですが、一足早く自転車レーンを充実させた欧米の先進的な都市では、さらにその先へと進もうとしています。自転車レーンの量的な充実に留まらず、その効率を上げたり、魅力を高めることで、さらに多くの利用を促し、より効果が発揮されるような工夫も導入されつつあります。

例えば、デンマークにあるグリーンパスと呼ばれる自転車専用道では、普通の道路と交差する場合、グリーンパスのほうが原則優先されます。ここでは自転車がノンストップで走行し、クルマのほうが一時停止するのです。このような道路は、イギリスなど他の国でも一部導入され始めています。

郊外と都市部を結ぶ自転車専用道などに導入されるのですが、機動力のあるクルマを停止させる方が合理的であり、自転車を、より優先する考え方に立っています。人々は自転車で安全かつ快適、より短い時間で移動出来ます。幹線道路との交差を立体化する対策を進める国もあります。

郊外の道路にラウンドアバウトと呼ばれる交差点を導入し、信号を廃止するところもあります。その際、車道に設置された自転車レーンは、交差点の中でクルマよりも優先して通行出来るようになっています。以前、ラウンドアバウトを取り上げた記事を見ていただければ、その考え方がわかるでしょう。

Green Wave, www.copenhagenize.comGreen Wave, www.copenhagenize.com

一方、都市の一部の自転車レーンにはグリーンウェーブというシステムが導入されています。これは、信号を制御することで自転車レーンの自転車をノンストップで走行させるというものです。レーンを時速20キロ程度で走行すると、次々と前方の信号が青になり、止まらずに走れるという自転車には快適で便利なシステムです。

信号で止まらなくて済む分、平均速度は上がります。調査によれば、平均時速15.5km/hが、グリーンウェーブによって、20.3km/hになりました。デンマークではテスト期間を経て2006年に導入されましたが、これによるクルマへの影響はほとんどなく、ドライバーからの苦情は無かったと言います。

コペンハーゲンなどでは自転車を利用する市民が多いので、朝夕のラッシュ時などに、交差点に自転車が多数滞留するのを防ぐ狙いもあると思われます。日本では、自転車の赤信号無視が問題視されていますが、向こうでは、極端に言えば、自転車が信号無視しなくていいようにしているわけです。



人力ですから、ストップアンドゴーを少なくしたほうがラクになります。せっかくスピードに乗ったら、なるべくエネルギーをロスしたくないのは人情でしょう。脚力を鍛えようとか、少しでもダイエットをしようと思っていない限り、このグリーンウェーブはありがたいシステムです。

逆に、自転車のスピードを制限する効果もあります。より速いスピードで走っても、交差点で止まらざるを得なくなるので、自然と20キロ程度にスピードが落ちるわけです。結果として自転車同士の速度差は小さくなり、自転車レーンの走行が、より安全になるという効果もあります。

動画を見ると、確かにノンストップでスムースに流れています。歩行者が立ち止まったり歩いたりすることもなく、自転車の走行を妨げることもないよう横断にも配慮しています。このシステムが導入されているのは、まだ一部の区間、一部の時間帯に限られますが、自転車利用者には嬉しいシステムでしょう。

Grüne Welle ,www.nationaler-radverkehrsplan.de

自転車レーンと自転車用信号さえあれば、信号のタイミング制御を変えるだけで、特別な費用も発生しません。これだけで都市交通としての自転車の輸送能力が上がります。通勤時間帯のクルマは、どうせラッシュで渋滞が避けられませんから、自転車を優先的に走行させるのは、きわめて合理的な判断と言えるでしょう。

ヨーロッパの自転車先進都市では、郊外と都市を自転車専用道で結び、都市部の自転車レーンを整備して終わりではないのです。さらにその先、専用道を優先道に格上げし、自転車レーンには優先通行システムを取り入れ、自転車の利用がさらに魅力的になるよう、高速化などの質的充実も進めているのです。

日本では、自転車は歩道だ車道だと言っている段階ですが、一部のヨーロッパではその先を行っています。インターネットに例えれば、欧米の都市では専用回線が完備され、更にブロードバンド化を進めているのに対し、日本ではブロードバンドどころか、インターネット環境が必要かでもめているようなものです。

Grüne Welle ,www.nationaler-radverkehrsplan.de



ちなみに、動画を見ていると、駐車車両もありますが、おおむね自転車レーンの通行は確保されています。日本でも駐車車両の問題が懸念されていますが、やり方次第なのかも知れません。一部、自転車で歩道を通る人も写っています。全体的にモラルは高いのですが、どこにでもルールを守らない人はいるものです。

でも、よく見ると、この人たちは交差点が変則な形のため、自転車レーンを逆行するわけにもいかず、向こう側へ横断するため、やむなく一部歩道を通っているように見えます。コペンハーゲンの道路当局は、まだまだ物理的に無理がある場所、ルール違反を誘発するような不都合な箇所があることを認めています。

むしろ注目すべきは、場所によって問題はあるものの、自転車レーンの運用を行いながら、改善を進めようとしていることです。自転車レーンが完全に整備されてからでないと通行出来ないという考え方ではありません。全ての問題をクリアしようとしていたら、いつまでたっても進みません。



日本では、これから自転車レーンの整備をしていこうという段階ですが、都市部では、かなりの割合で自転車レーンを設置する余裕があり、比較的すぐ整備できるという報告もあります。まず出来るとこから始め、少しずつ充実させながら、問題点を解決していくべきでしょう。

利用者側も、全て整わなければ車道走行出来ないなどと言わずに、走行できるところから車道に出て行けばいいと思います。慣れれば、意外と怖くないかも知れません。危ない場所は当面、歩道を通るのもやむを得ませんが、車道の安全性や便利さもわかってくると思いますし、だんだんとシフトして行けばいいと思います。

日本は自転車先進国とは言えませんが、これほどの台数が利用されているという点では自転車大国です。いずれにせよ、自転車の走行空間は必要です。自転車レーンがネットワークとして構築されていけば、自転車や歩行者の安全性だけでなく、自転車の社会的な有用性も、さらに大きく高まるでしょう。

Grüne Welle ,www.nationaler-radverkehrsplan.de

インターネット環境と同じで、もはや自転車の走行環境が必要かどうか議論するような時代ではないのです。自転車は車道か歩道が、本当は議論の余地はありません。自転車レーンを整備し、車道を通行してこそ、自転車が安全・快適で、さらに便利になり、スピードも上げられるのです。

日本でもようやく車道への自転車レーンの整備が視野に入ってきました。しかし、それは歩行者と自転車の事故の増加などに迫られ、やむを得ずいった印象が拭えません。市民レベルでも自転車レーンの意義や有効性、そもそも自転車本来のポテンシャルが十分に理解されているとは言えません。

歩行者と分離すれば安全になることは理解しても、自分の店の前の道路に自転車レーンを設置することには反対する商店主もいます。でも、海外には自転車レーンが設置されたことで、かえって来店客が増え、商店街の売り上げが大幅に増えたという例だってあるのです。

自転車レーンの整備は、単なる自転車の走行空間の確保というだけではありません。欧米では、都市の渋滞、事故、公害などを緩和し、都市の生活環境を向上させるものと受け止められています。また結果として市民の健康を増進し、医療費の軽減に貢献することも注目されています。

少ない投資で新しい都市交通を生み出すことでもあります。バスや地下鉄にも匹敵する都市の移動手段が生まれます。自転車レーンは都市のインフラであり、社会全体の利益になります。こうした面を、もっと多くの人々が知るようになれば、自転車レーンの設置も進んでいくのではないでしょうか。





オウムの裁判が結審しましたが、その教えを信奉する教団が2つもまだ存在しているのが気になりますね。そう言えば、まだ逃げている犯人はどうなったのでしょうか。

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この記事へのコメント
歩道を走っていると歩行者は何の合図もなしに曲がったり止まったりしますがクルマはウィンカーを見れば次の動きを簡単に予測できますから意外と車道走行のほうが事故らないんですよね

一連の自転車のニュースは間違って伝わっている気がします
これからは徐々に車道走行にシフトしていくということだと思いますけどテレビの街角インタビューで歩道を走ったら即捕まるんじゃないかと心配している人もいるのでテレビの報道って難しいんだなと思いました
Posted by 職人気取 at November 22, 2011 17:12
むしろ、今回の規制強化を機に、ママチャリユーザーに自転車利用をあきらめさせて、駅前の放置自転車問題に解決のめどをつけさせ、かつ金食い虫の公営バスやコミュニティーバスに転移させようとしてるのでは?

もちろん専用レーンなんてものは一切整備せずに。
Posted by ほのおちゃん at November 22, 2011 18:40
欧州は良いなぁ
羨ましい

先日、近所の河原を走っていたら、ずっと未舗装だった部分が舗装工事を始めていました。
その部分だけ走る事が出来ず、わざわざ車と同じ道に迂回していたので、嬉しくてたまらず、工事の人に「有難うございます」なんて言ってしまいました(笑)

その時思ったんですが、今は確かに最低でも、後は良くなるだけだし、
これから少しずつ良くなるのを肌身で感じる事が出来るのも、なかなか良いもんかもしれませんね。
Posted by ぶーちょ at November 22, 2011 21:04
コペンの市内の駐車スペースですが、道路の所々(お店の前とか)に作ってあります。
自転車専用道の内側(車道側)に縦に、自動車道路部分を削って、作っています。(ビデオで駐車している車がそれです。)
バス停も同じく、自転車専用道の内側に作ってあります。
従って、原則、自転車専用道は遮るものは有りません。

朝夕の通勤時は、もの凄いスピードで飛ばしているので、怖くて走れません。
Posted by ヨッシー at November 22, 2011 23:21
徹底的に放置されてきた自転車の教育と同時に徹底的に甘やかされてきたクルマの再教育を行わないとなかなか安全にはならないでしょうね
現状では歩道の無い道路を歩いていると大型トラックが猛スピードで50cmぐらいの間隔で通っていく有り様なのでお話になりません
自分の子供に同じ事をするのかと…情けない限りです
Posted by クルマいい加減にせいや at November 23, 2011 01:32
>走行できるところから車道に出て行けばいいと思います

現実的な対応としてはコレが一番ではないでしょうか。
確かに100%の自転車道整備を待っていたらいつまでたっても車道を走ることはできないと思います。私も地元では少々変な目で見られているようですが、できるところは車道走行を実施しています。

※近年新しくできた広〜い歩道、その半分が自転車レーン。私の地元にはかなりあるのですが、みなさんのところはどうでしょうか?私はこんな場所でも原則車道走行をしているのですが。
Posted by 英ちゃん at November 23, 2011 04:21
こんばんは。

暇があれば、時々郊外の自転車道へ走りに行っている。その自転車道を走っている時にいつも思うのだが、自転車道を一般道が横切っている箇所が幾つかある。いくら一般道であろうとも脇道から出て来ているのであれば、自転車道を横断する際は一時停止が当たり前。しかし、実際は自転車道側に何故か”止まれ”の文字。
例えて言うなら、高速道を横切っている一般道があるとする。その一般道を車両が通過する際、高速道を走行している車両に止まれと言っているのと同じだと思うのだが。いかがだろうか。

そんなに四輪車を優先して何の得があるのだろうか?
このような考え方の日本がどこまで変わるのか、見ものだ。笑
Posted by passerby Ω at November 23, 2011 21:49
職人気取さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、クルマの動きもそうですが、クルマも自転車の動きが見えていることが事故を防ぐ大きな要因でしょう。
逆に信号が青だと、歩道からそのまま横断しようと直進する自転車は、左折するクルマからは死角から飛び足してくる形になるので、事故になる例が多くなるのも道理です。
このあたり、何が事故になるかがよく知られておらず、単にイメージで車道が危険と思ってしまうのが問題です。
テレピなどの報道では、必ずしもわかりやすく伝わっていない部分がありますね。
Posted by cycleroad at November 23, 2011 23:09
ほのおちゃんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
日本で自転車を利用する人口は膨大な数に上ります。その大多数を占めるママチャリ利用者全てに利用を諦めさせるのは現実的ではないでしょう。
通勤時などの利用を全てバスに代替するのも、大混乱になると思います。
それはちょっと考えづらいのではないかと思います。
Posted by cycleroad at November 23, 2011 23:14
ぶーちょさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ヨーロッパには、恵まれた環境の都市がありますね。たしかに、うらやましい限りです。
気持ちはわかります。普通の維持管理なんでしょうけど、道路の舗装を直してくれるのもありがたいですからね。
おっしゃる通り、これから良くなると前向きに考えるべきでしょう。
しかし、40年経って、やっと車道転換ですから、今後自転車環境の向上に向かうとしても、そのペースが気になります。ここまでは結果として時間がかかりましたが、今後は加速度的に勢いがつくことを期待したいですね。
Posted by cycleroad at November 23, 2011 23:20
ヨッシーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
動画で見る限り、多少はみ出しているクルマはありますが、自転車レーン部分が確保されているようですね。
コペンハーゲンなどでは、調査でも平均速度が出ていますし、うまく機能しているようです。
ただ、オランダあたりでもグリーンウェーブは導入されているところがありますが、違法駐車がひどくてレーンがふさがれて、うまく機能していない場所もあるようです。
朝夕のラッシュ時は利用者数も多いですし、走行には、確かに慣れがいりそうですね。
Posted by cycleroad at November 23, 2011 23:31
クルマいい加減にせいやさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、ハード面だけではうまくいかない部分があるでしょうね。40年以上続いてきた習慣というのも、なかなか抜けない部分がありそうです。
クルマに対する規制、歩行者や自転車の保護などに関しては、ルール的、あるいは物理的にスピードを制限するような仕組みも含め、もっと強化する必要があるのは、私も強くそう思います。
Posted by cycleroad at November 23, 2011 23:36
英ちゃんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
車道走行への理解も深まっていくことが期待できますので、出来る人が出来る場所から実践していくことで、少しずつ広がっていくでしょうね。
警察も率先していくことにしているようですし..。
広い歩道で、歩行者の邪魔にならない限り、通行するのは問題にならないとは思いますが、そのことが、車道走行の原則をなし崩しにし、徹底されない原因になっていくと思います。
そのような広い歩道の半分の自転車レーンは、これまでの間違った道路行政の遺物ですから、行政は恥ずかしいと感じて、車道の自転車レーンへと修正していってほしいですね。
Posted by cycleroad at November 23, 2011 23:41
passerby Ωさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も再三、クルマ優先、クルマ優先と書いていますが、さまざまな場面でその思想が反映しているところがありますね。
経済効率を考えれば、仕方が無い部分もあるとは思いますが、ご指摘のように、どう見ても合理的とは思えない場所、無理やりな場所があるのは、私もほうぼうで感じています。
ヨーロッパなどでは、当たり前のように交通弱者優先、人命優先、環境負荷の低い方を優先する思想が、ますます広がっています。
そうした国々と比べると、遅れていると感じるのは確かですね。
Posted by cycleroad at November 23, 2011 23:53
読売新聞のサイトで
警察庁の自転車車道走行ルール、賛成ですか?
http://sum.qooker.jp/O/jobBizYesno28/ja/sp1.html
なんてのをしてたので投票したけどご意見は200字以内に制限されてるので軽くオーバーしちゃいました。以下は私のコメントです。
「歩道では自転車は降りて歩くのが原則」なのに、現状は「自歩道」と化しており(徐行規制のみ)歩行者の人権が損なわれている。結局、この国の不幸な道路行政のしわ寄せが「自歩道」を生み、「歩行者化」した無責任な自転車を増加せしめたわけですから、「自歩道」は廃止して無責任な自転車を歩道から追放するのは当然だと思います。問題は歩道から追いやられた自転車が車道でも無責任でいようとすることなのです。肉体的な欲求(運動したい、カッコ良く走りたい)を満たすのは若者の特権だなどと主張して車道を無法に走られては他の交通者のいい迷惑ですよね。横断歩道はもちろん歩行者優先です。生活道路では歩行者に配慮して15キロ以下で走行しましょう。曲がり角は必ず一旦停止して左右を確認しましょう。でも一番守ってほしいのは車道では左側通行が原則だということです。これさえも守れないような無責任な自転車なら車道からも追放しましょう。車両としての自覚の無い「無責任な自転車」を取り締まるのが今回の警察庁の自転車車道走行ルールだと思います。
Posted by sharetheroad at November 25, 2011 04:22
最近心なしか車道を走る自転車が増えているように思います。
同類が増えて嬉しい限りなのですが、まだまだおっかなびっくりの人が多く、車道の端ギリギリを走行している人がほとんどです。
あまり端を走行していると、車は自分の走行ラインを変えなくても追い抜きができると判断するのか、かえってギリギリをスピードを落とさずに追い抜いていきます。
車の左タイヤが通るところを走っていれば、車は意識して走行ラインを変えなくてはならず、追い抜きができる所で間隔を空けて追い抜いてくれます。
また、あまりに追い抜けず後ろの車にストレスがかかる場合は、そのとき初めて左端に寄ってやると、車はスピードを落として追い抜いて行きます。
自転車は「車両」なのですから、堂々と車道を使用していいのです。もちろん、譲り合いの精神と遵法精神は必要です。
Posted by 自転車通勤者 at November 25, 2011 14:19
sharetheroadさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
読売新聞のサイトで、そんな投票をやっていたんですね。知りませんでした。
私も全くおっしゃる通りだと思います。「『歩行者化』した無責任な自転車」というのは、その言葉にこめられた意味が、一般の人にはわからないかも知れませんね。
すなわち、単に歩道を通る自転車ではなく、歩行者の延長のような感覚で交通ルールも意識せず、無責任にどこでも走りたいように走る人のことだとまでは、わからないかも知れません。
逆にわかる人なら、そんな走り方はしないということかも知れませんが..。
投票結果を見ますと、3分の2近い人が車道走行に賛成のようですね。
といっても、こうした調査に投票する人は、その問題に関心の高い人でしょうし、ネットを使っている人に限るわけですから、世間一般の意見をそのまま反映しているとは言えませんけどね。
Posted by cycleroad at November 26, 2011 23:07
自転車通勤者さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私の気のせいかと思っていましたが、やはり増えているのかも知れませんね。
車道の端ギリギリというところに、サイクリストの遠慮が出ていますよね。おっしゃる通り、もっと権利を行使するとともに、存在をアピールすることで安全を確保することも大切だと思います。
ただ、まだまだクルマのドライバー側にも、無理解や反発もあるのでしょう。
ヨーロッパのように交通弱者優先が当然という意識の基盤が出来ていれば、自転車への配慮も当然になるでしょうし、自転車乗りも、そんなにギリギリを通らないでしょう。
そのあたりの事情が走行ラインに反映しているような気がしますね。
Posted by cycleroad at November 26, 2011 23:23
 
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