自転車レーンの整備は困難か
日本でも自転車レーンは一般的になっていくのでしょうか。
10月に警察庁が自転車の車道走行の徹底を打ち出したことを受けて、各地に波紋が広がっています。自転車走行環境の整備を推進していく主体となるのは各自治体ということになりますが、地域によっても受け止め方はさまざまで、考え方の違いや温度差があるようです。
自転車の歩道走行、山梨では一律禁止にせず
自転車と歩行者の事故を防ぐため、警察庁は10月、自転車の車道走行の原則を徹底する方針を打ち出した。山梨県内では今後、どのような動きが予想されるのか。
自転車は道交法などで「軽車両」に分類され、車道走行が原則だ。しかし、1970年に自転車の歩道走行が部分的に解禁されて以降、「自転車は歩道を走るもの」という認識が定着。そんな状況を改めるため、今回の車道走行徹底の方針が打ち出され、自転車と歩行者の分離が推進されることになった。
これまで自転車の走行が原則的に認められていたのは、幅2メートル以上で「自転車通行可」の表示がある歩道。10月25日に警察庁が各都道府県警へ出した通達では、幅3メートル以上に変更され、走行できる条件が厳しくなった。県警交通規制課によると、「2メートル以上」の旧基準で自転車が走行可能な歩道は県内に延べ約249キロ・メートルある。現在は、新基準で走行可能な場所や、車道走行が危険な場所の洗い出し作業を各署で行っており、2011年度末をめどにまとめる予定だ。
ただ、車が移動手段の中心となっている県内は、自転車と歩行者をめぐる事情が首都圏とは異なる。県警交通企画課によると、県内ではここ5年、自転車が絡む事故は年間700〜800件で推移しており、交通事故全体に占める割合は11〜12%前後。このうち自転車と歩行者の事故は毎年5、6件で、車との事故が大部分を占めるという。
こうした背景に配慮し、県警は歩幅が3メートルに満たない歩道を一律で自転車走行禁止にしない方針だ。交通規制課の金丸芳仁次席は「周辺に自転車通学の学校があるかどうかや、車道に出た場合の安全性は確保されるかどうかなど、状況を総合的に見て判断することになる」と話している。
警察庁通達は、自転車専用レーンの整備も求めた。県内で歩道と分離された自転車道が設置されているのは、甲府市中心部の平和通りと、同市朝日周辺の市道の2区間計約1・1キロ・メートルだけだ。朝日の自転車道をよく利用するという主婦(85)は「狭い道は怖いが、ここは走りやすい。自転車道がもっと増えればいいのに」と期待を寄せる。
県道の維持管理を行う県道路管理課の担当者は、「自転車と歩行者の安全のために一番いいのは、自転車専用の道を作ること」と理解を示すが、「路肩が広い道路でないと設置は困難。道路の拡幅もコストを考えると現実的ではない」と課題を挙げる。
県と県警、甲府市などは11月18日に会合を開き、通達の内容を確認したうえで、現状把握後に具体的な対応に移ることを決めた。(2011年12月3日 読売新聞)
石川県 自転車通れる? 21日から歩道調査
神奈川県 「自転車は車道」に課題
岡山県 自転車通行帯の社会実験スタート
富山県 自転車は原則車道を走る、安全か
北海道 除雪や路駐問題も
栃木県 自転車と歩行者、通行分離へ きょうから実証試験
東京都 総合対策計画を決定 警官のルール順守盛る
今まで歩道を走行していた人が、車道走行が危険と感じるのはわかります。しかし、だからと言って、今までのような歩道走行が許されるわけではありません。本来は歩行者を優先し、徐行しなければならないのに、スピードも落とさず歩行者を危険に晒しておいて、車道走行は出来ないというのも身勝手な話です。
そこで自転車レーンの整備が求められるわけですが、必ずしも整備推進の機運は高まっていないようです。もちろん、地域ごとに状況が違い、予算などもあるので、対応が違ってくるのは当然です。沿道を買収しての拡幅は非現実的ですし、ニーズが低いのに優先するのも市民の理解が得られないでしょう。
ただ、長年の歩道走行で、それが当たり前になってしまった結果、歩行者が危険にさらされていても、そのことの不当さに鈍感になってしまい、歩行者の過大なリスクが見過ごされている面もあるはずです。法律に基づき、本来の車道走行が出来るよう、可能な限り整備を進める責任もあるでしょう。
自転車道というとハードルは高いですが、車道の一部に線をひいて自転車レーンを整備しようと思えば、今すぐにでも可能な場所は、相当な割合に上るという調査もあります。実は設置が容易な箇所も多いのに、歩道走行のままでも問題が少ない、違和感がないと、その必要性を感じていない面もありそうです。
国会議員の動きについても報じられています。
自転車活用議連:1年9カ月ぶりに活動を本格再開
超党派の国会議員でつくる「自転車活用推進議員連盟」(会長・谷垣禎一自民党総裁)の会合が8日、参院議員会館で開かれ、1年9カ月ぶりに活動を本格再開した。自転車への関心が高まり、警察庁が自転車の車道走行徹底を打ち出したことなどを受けたもので、来年の通常国会中は月1〜2回ペースで会合を開き、国の自転車政策を議論する。
議連は99年発足で、現在は衆参50議員で構成。国の総合計画や走行空間の在り方などを議論してきたが、民主党が超党派議連への参加を原則認めなかったことなどから、昨年3月に役員の勉強会を開いて以降、活動は事実上ストップしていた。
この日は民主党議員も参加し、谷垣会長は「都市交通の手段として自転車の評価が高くなっている半面、事故が増えている。警察の『原則車道を走るべし』は間違いのない方向。議連としてやるべきことはやっていかなければ」とあいさつ。警察庁の担当者が10月に公表した総合対策を説明し、議員からは交差点や横断歩道の通行方法、車のドライバーへの理解促進などについて質問や指摘が出た。(毎日新聞 2011年12月8日)
自らもサイクリストとして有名な谷垣会長をはじめ、自転車に対する理解のある議員たちが集まっている組織ですが、与野党を超えた議員の集まりの一つに過ぎず、政策に反映させるとか、自転車レーンの整備に予算を配分させるといったリーダーシップの発揮を、すぐに期待できるわけではありません。
結局、警察庁が車道走行徹底を打ち出したのに、それを実現するための自転車レーンの整備について、各地の反応は、まだまだ鈍いといった感じでしょうか。車道走行の原則が打ち出された唐突感、あまりに長い年月の習慣からくる固定観念、車道走行への違和感といったものが、大きく影響しているのは間違い無さそうです。
ところで、自転車レーンが整備されおらず、圧倒的に少ないという点では、メキシコの首都、メキシコシティーも同じです。そんな状況を打開すべく2007年、、メキシコシティーの議会は2012年までに300キロの自転車レーンを設置すると約束し、法律にまで定めました。
しかし、実際には大部分の予算がクルマ用の整備に費やされてしまい、自転車レーンはいまだに約22キロしか整備されていません。この事態に業を煮やした市民団体は、当局に対して抗議の声を上げていますが、一向に改善されず、整備の見通しも立たない状況が続いています。
一部の市民団体とその賛同者は、単なる抗議では埒があかないと考え始めました。そこで、一向に進まない整備への抗議をアピールすると共に、議員に自転車や歩行者に対しても道路整備予算の一定割合を割くことを要求するため、議会前の道路に自分たちで自転車レーンのペイントをすることにしました。
これは同時に、大きな予算を使わなくても自転車レーンの設置は可能だということをアピールする意図もあります。高規格の自転車道を要求しているわけではないこと、わずかな予算でも、整備する気さえあれば、自転車レーンの設置が容易であることを具体的に示すための方法というわけです。
全体の道路予算のわずか5%でも割り当てられれば、自転車や歩行者の安全が大きく改善されると主張し、市当局には、非動力の交通、すなわち自転車や歩行者に対しても配慮するとの意思を示すことを求めたものでした。ところが市当局は、2日でこのペイントを消してしまいました。
しかも、そのことについて公式にはコメントしなかったのです。この対応によって、抗議活動は更にエスカレートすることになります。市民に広く呼びかけてキャンペーンを展開すると共に、もっと大々的に、大規模に自転車レーンのペイントをすることにしたのです。
ソーシャルサイトを通して資金を集め、ペンキやブラシ、ローラーなどを購入しました。資材運搬用の3輪車を借り、マークを切り抜いたステンシルを作り、ペイントだけでなく、木で作ったサインを立てることにしました。そして、議会前を基点に5キロにも及ぶ自転車レーンのペイントを敢行したのです。
ソーシャルサイトを通して呼びかけに応じた賛同者が集まり、グループに分かれてペイント作業が始まりました。沿道では、近隣の賛同者、支持する人たちからも激励が寄せられました。作業現場に警察も出動する騒ぎとなりましたが、代表者が事情を話すと、何も咎めずに帰って行ったと言います。
ちなみに、この手作りレーンにかかった費用は、1千米ドル、8万円もかからなかったそうです。もちろん、この抗議活動の参加者による手塗りなので、工賃などは入っていませんが、わずかな原価でレーンの塗装は可能であることを示した形です。ちなみに5キロを塗るのにかかった時間は8時間ほどでした。
市民による実力行使というわけですが、なかなか大胆な行動です。当然メキシコの法律でも、勝手に道路にペンキを塗ったら、何かの法律違反ではないかと思うのですが、警察も黙認とは、沿道の住民を含め、市民にも支持されている行動だったということなのでしょうか。
メキシコシティは、盆地という地形も手伝って、クルマの排気ガスによるスモッグがひどいことで有名です。公害防止、環境の面からも、こうした抗議活動が、一定の支持を集める背景にあるのかも知れません。そのあたり、日本とは事情が違うぶんを差し引いても、多少過激な感は否めません。
しかし、最近の起きているいわゆる「アラブの春」の一連のデモや、アメリカのウォール街での抗議活動などで、治安当局と衝突が起こり、死者や重傷者が出ているのと比べれば、当然ながら平和的かつ穏やかな抗議で、ある種、建設的な感じさえしてしまいます。いずれにせよ、彼らの熱意には敬服します。
ペイントすることによる具体的なイメージ、視覚的に訴える力が大きい点も見逃せません。見物客は別として、実際の作業をしたのは百人足らず、8時間で8万円もかからないで5キロですから、公約どおり3百キロ整備してもわずかな期間、わずかな費用で可能であろうことは、誰でも容易に想像がつきます。
日本では、ちょっと考えられない抗議活動です。もし、日本でやったとしたら、おそらくすぐ警察が飛んできて、器物損壊か建造物損壊、軽犯罪あたりで処罰されることになりそうです。もちろん、こうした違法性の高い抗議行動がいいと言うつもりはありません。
ただ、メキシコに比べると、日本では市民の間に、ここまでして自転車レーンの整備を進めさせようという熱意、あるいは必要だという認識が切実でないのがよくわかります。日本で自転車レーンの整備の推進が盛り上がらないのは、行政の問題だけでなく、働きかける側の市民の意識にも要因がありそうです。
下半身が麻痺していた女性が事故をきっかけに奇跡的に脚が動くようになったというニュースには驚きました。さらにパラリンピックから健常者の五輪を目指すというのですから、その志の高さには恐れ入ります。頑張ってほしいものです。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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自分ではやる気にはなりませんが手作り自転車レーンというのは面白いです。 まさかこんなに安くできるとは・・
警察が車道通行を徹底すると発表したから期待していたんですが、近所に新しい自転車レーンが完成しました。車道ではなく歩道に。
やっぱり警察の偉い人が発表しても末端の役所には伝わらないものなんですかね〜
最近整備された歩道にも自転車レーンありました。自転車に興味が無い人が歩道上の自転車レーンみたら、やっぱり自転車は歩道かと思ってしまいます。
トイレマークは「青系統は男、赤系統は女」と色分けされていますが、自転車レーンの色分けは各地でバラバラです。「茶系統が歩道で、灰色系統が自転車レーン」の所もあれば、全く逆に灰色系統が歩道の所もあります。
先日、歩道上のバス停で息子とバスを待っていました。息子が飛び出そうとするので、慌てて歩道上を走ったら自転車と衝突しそうになりました。周囲の状況確認しなかった私が悪かったのですが、歩道を自転車が走る危険性を改めて感じました。
でも飲酒運転、猛スピードで走る車、悪質ドライバーが減らない限り、車道自転車走行も安心出来ません。
自転車の車道走行の話をするとき、必ず外国の例が出てきますが、東京と欧州とでは交通量が雲泥の差なのではないでしょうか?
東京で自動車を締め出して、という議論は時間の無駄だと思います。
こんにちわ、何時も楽しく読んでおります。
自転車交通対策ですが、情報アンテナをはってないとダメなようですね、、
警視庁が自転車総合対策 車道走行強制せず、危険運転は指導強化
sankei.jp.msn.com/affairs/news/111212/dst11121216050007-n1.htm
方針が微妙に変わってきています。
このままだと都合の良いように解釈されて、車道・歩道問わずに(要は歩道の時は歩行者視点から、車道の時は自動車視点から見て)危険運転として捕りしまわれかねない状況になりかねません、、
歩道からの歩車分離(歩行者の安全の為)を行う為の自転車交通対策だったはずが、コレではまた宙ぶらりんな状況になるのだけは防いで欲しいところです。
#取締りだけが先行していて、何で"交通教育"とか"自転車教育"とか対策の根幹にないんでしょうね。
これは、良いですね!!
バイカーが自分達で出来ることをやった事例としては、最高ですね。
都心部と地方の道路ではまったく違う状況ですから一概に言えませんが・・・・
日本も、自転車先進国のように市街地や住宅街への自動車流入を厳しく制限するべきでしょうね。
あまりにも自転車歩行者といった交通弱者がないがしろにされており、自動車及び自動車ドライバーの我が物顔運転、言動が醜悪を極めています。
歩道すらない片側一車線の道路があり、そこには歩道すらないのですが、歩行者や自転車もそこそこ通るのに、自動車はビュンビュンものすごい速度で危険運転しています。自転車や歩行者は怯えるばかりです。
日本は自動車に対してカルト的な迄に信奉、譲歩しすぎています。他国を見れば見るほど、それを痛感しますし、サイクルロード様も同じ考えでしょう。
ドイツやオランダ、デンマーク、イギリス(ロンドン)他、交通弱者を守ろう保護しよう優先使用という当たり前の意識や良心がある国や地域では既にやっていることです。
自動車への制限、そして自転車優遇こそが真の交通弱者保護先進国、環境先進国、良識のあるまっとうな先進国であることを示すステータスと言えましょう。
ドイツやオランダ、デンマーク、イギリス(ロンドン)他、交通弱者を守ろう保護しよう優先使用という当たり前の意識や良心がある国や地域では既にやっていることです。
は
日本も、自転車先進国のように市街地や住宅街への自動車流入を厳しく制限するべきでしょうね。
に対してです。失礼。
しかし、日本ほど、ドライバーが傲慢で横暴な言動、運転が横行蔓延している先進国を私は知りません。
制限速度を守らない、煽り運転車間距離不保持=車間距離を守らない、違法駐車だらけで駐車場所も守らない、側方間隔も守らない、側方間隔1.5メートル強引な追い抜きや自分勝手で違法なクラクション使用は日常茶飯事他にも挙げればキリがないぐらいです。
また、先ほど、別サイトの話になりますが、自動車ドライバーと思しき人間のコメントで、自転車のベルは徹底的に許してはならないが、自動車のクラクションに対しては仕方ないという信じられない思想を目にしました。自動車は自転車より遥かに他者に対して危険で公害性も高い乗り物であり、警笛の音色も自動車のほうがよっぽど公害レベルであるにも関わらず、です。日本における自動車カルト思想の恐ろしさを垣間見ました。交通弱者保護優、先公正公平で良心のある人間のそれとはかけはなれており、非常に未熟な考えといえましょう。残念ながら、そういった未熟で暴虐的な考えのドライバーが多い日本であります。
日本のドライバーの特徴としまして
・制限速度は破って当たり前、『流れ』のためなら車間距離不保持や速度違反、横断歩行者等妨害等、安全確認のために徐行や一時停止すらしない右左折等、ある程度やらないと『邪魔』で『迷惑』で『運転する資格すらない』と言う。
・自転車は当然、その『流れ』を阻害する邪魔者だから車道を走るな、という自分勝手で極端な非寛容な思想、危険運転の横行。幅寄せやスレスレ追い抜き、クラクションで威嚇してサイクリストへの危険運転は枚挙にいとまがない。
・路上駐車、違法駐車を行う罪の意識、事故誘引性、危険性についての認識があまりに軽薄、未熟
・環境のために自転車に乗ることが大切、と言うと、上記、自転車は邪魔だのと言い出し『エコではなくエゴだよ』などとも言い出す
・センターラインがオレンジの追い抜き禁止線でも、自転車や対向車両に対して、強引かつ危険な追い抜きが横行。自転車が制限速度を正しく守って走っていてもムキになって、危険な追いぬきをするという信じられない運転が当たり前になっています。自転車に十分な車間距離を保ちつつついていく、という交通弱者保護優先の当たり前の考えが欠落している。
まだまだ書き切れないぐらいですが、とりあえずこれぐらいに。
そんなドライバーが多数な日本ですから、いま、日本で自転車専用レーンを整備するなら保護柵付きじゃないとお話にならないでしょうね。
自転車専用レーンを作っても、ドライバーが上記のような劣悪なモラルなのですから、どうなるか、どうなっているか。
自分勝手な反社会的行為、犯罪行為、危険行為である路上駐車違法駐車で機能不全に追い込まれ、右折車両追い抜きのため自転車専用レーンに侵入してきたり
危険でリスクの高いスレスレ追い抜き(センターラインとのスペースがかなりあるにもかかわらず自転車専用レーンスレスレを通行して自転車を脅かす)も日常的です。
保護柵つきの自転車専用レーンじゃないと機能しないほど、日本のドライバーはモラルが劣悪で犯罪行為が当たり前になっている。
そのことをドライバーらに指摘すると、誹謗中傷、暴言、脅迫、自転車に対して差別発言がマシンガンのように飛び出す。
まずはドライバーの意識改革なくして問題解決は絶対に無いでしょう。国としても非常に恥ずかしい状態といえます。
道交法通りに自転車で道路を走って、日本ほど危険で嫌な思いをする先進国は他にないのではないでしょうか?
世界中をまわったサイクリスト、欧州経験のあるサイクリストが日本を語る際、やはり日本の道路やドライバーの未熟さ、危険さを指摘されます。
これは日本人サイクリストのみならず、外国人サイクリストでも同様です。
日本はもっと自転車のことを真剣に考えてこそ、胸を張って環境先進国、交通弱者に優しい国に成れると言えましょう。
こないだも、信号を嫌ってか、自動車一台が通るのがやっとな住宅街の狭い道を、抜け道として高速走行している自動車をこれでもか!と言わんばかりに見かけました。死角が多数あるにも関わらず、です。ご老人か子供がひょっこりあらわれたら?あの速度と自動車の重量です、自転車にぶつかるのとでは次元がまったくちがう。重体か死亡の2つの道しか見えません。自転車や歩行者に対して煽り運転、車間距離不保持、クラクションまで。あのようなところは、自動車一方通行もしくは、完全に自動車進入禁止にするべきでしょうね。なぜ日本はこれほどまでに自動車の傲慢や危険運転、自己中心的な言動を許しているのだろうか?明らかに間違っており、未熟で危険な自動車優先思想・・・カルト的と言ってもよいでしょう、それぐらいに道路が危険になっています。生活道路までも!
職人気取さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
安いですね。ただ、5キロ全て塗りつぶしたわけではなく、ところどころにマークをペイントしたということのようです。
歩道に、ですか。ただ行政の仕事は、とても手間と時間がかかりますから、最近出来たレーンは、通達の前に計画されていたものでしょう。
まだ車道にレーンを整備していくことに関し、必ずしもコンセンサスが得られていないので、出来るとしても、まだ先の話でしょうね。
世田谷花子さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
最近は、かなり報道されているとは言え、まだまだ知らない人も多いのが実情でしょう。
色分けや体裁についても、本当は統一すべきだとは私も思います。今のうちに国政レベル、法律で基準を統一しておいたほうが、二度手間にならずに済むでしょうね。
歩道を自転車が走るリスクは見逃されていますね。警察沙汰にならないような小さな事故も多いに違いありません。
走り去られて泣き寝入り、といった経験をした人も少なくないでしょうね。
ぶーちょさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ロンドンやパリといった大都市ならば、東京に劣らず交通量は多いです。東京のほうが大きく、人口も多いということはありますが、雲泥の差ではありません。
(ロンドンなどでは流入を制限していることもありますが..。)
東京で自動車を締め出すと言っても、完全に締め出すのは不可能ですし、ナンセンスでしょう。
ただ、渋滞解消や環境改善、歩行者の安全向上のために、流入量を制限しようという議論はあります。
通過交通も多いので、迂回を促す政策は進められていますし、クルマが通る幹線と、歩行者を優先して通過を制限する道路といった考え方があってもいいのではないでしょうか。
Tomohiroさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
べつに警察の肩を持つつもりはありませんが、こうした対応は十分に予想されたこと、想定内だと思います。
なにしろ180度逆といってもいいくらいの転換ですから、そう簡単には変えられない部分も多いはずです。
いままでの道路行政によって、車道走行がことさら危険になっている面がありますので、そうした危険を是正しない限り、車道走行を義務付け、実際にそれを促すのは世論の理解も得られないでしょう。
それまでは車道走行を強制できないのも当然だと思います。
これまでにも、迷走した事例もあるので、おっしゃるような取締りが行われるような事態にならないとは言い切れませんが、他のニュースなども合わせて見る限り、方向性として逸脱しているわけではないと思います。
今後の推移を見る必要がありますが、警察はルビコン川を渡る決意をしたように見えます。
紆余曲折はあるかも知れませんが、世界の常識である車道走行を目指すのだろうと思います。当然と言えば当然過ぎる話ではありますが..。
教育は時間がかかりますが、当然力を入れていくでしょう。
目下の取締りの強化は、車道走行の問題というより、ノーブレーキや信号無視、イヤフォン、携帯などが問題とされているのではないでしょうか。
上埜滿さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
この行動力には敬服します。行政がやらないなら、自分たちで作ってしまおうというのは大胆、痛快です。
たしかに地域によって緊急性、切実さは違うと思いますが、少なくとも歩行者と自転車が歩道上で混在しているような場所では、本来の車道を走行できるようにすべきですね。
佐藤さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃるように、日本でも、市街地や住宅街への自動車流入を厳しく制限するのは必要でしょう。
市街地は賛否があると思いますが、警察庁の通達には、そうした考え方も示されています。
住宅街については、多くの人が賛成するところではないでしょうか。
しかし、渋滞の抜け道として住宅街を猛スピードで走行するようなドライバーの問題は以前から指摘されていますが、残念ながら、なかなか対策は進んでいないようです。
私も、ヨーロッパや北米など各国でクルマを運転したことがありますし、自転車で走行したこともあるので、ご指摘の日本との違いは、よくわかります。
アジアや南米などには、日本より酷いところもありますが、交通モラルに関しては、先進国と言えないというのも、その通りだと思います。
ただ、最近のニュースなどを見ていますと、モラルの低下は交通だけに限らないのかも知れません。
よく言われることですが、欧米先進国と違って、日本は宗教的な道徳観が、諸外国とは違うことがあります。
その代わりに、日本には恥の文化がありましたが、最近は、その崩壊が著しいと指摘されています。
日本の交通モラルの低さが、なかなか是正されていかないのは、そのあたりも影響しているのかも知れません。
(続く)
(続き)
以前も書きましたが、保護柵付きの自転車レーンについては賛成しかねます。
その理由については、何度も書いているので省略しますが、実際に整備された保護柵付きの自転車レーンには、多くの不評が寄せられています。
設置にもハードルが上がってしまい、現実的ではありません。
また、クルマ優先を思い切って見直すならば、保護柵でなくても、クルマの車線を減らしたり、間隔を開ける等、方法はいろいろあるでしょう。
柵で囲ってしまうと、事故が誘発されたり、沿道の不便を招いたり、災害対応などにも問題になるなど、いろいろマイナスの面があります。
自転車レーンの整備と、その認知、ルールの徹底が行われれば、ある程度は自転車の安全性、歩行者との分離を含め、改善すると思います。
ただ、自転車利用者も、クルマのドライバーも含めた、全体的な交通モラルの向上なくしては、抜本的な解決には至らないのも確かでしょうね。
色々と意見がありますが、まず私たちができることは見本を示すことだと思います。
自転車に乗るときの見本(歩行者優先、信号の厳守、夜間灯火、傘差し運転しない、ヘッドホンで音楽聴きながら走らない)、自動車に乗るときの見本。
それぞれの立場で見本を示していくことが大切だと思います。
もし皆さんが自動車を運転するときがあるならば、模範の運転を示しましょう。私も自転車に乗るときは模範になるように努めていきます。
自転車保護柵について意見がわかれる所ですが、自動車駐車防止だけの柵は邪魔ですね。駐車防止柵の外側を自転車を通る、危険過ぎます。
自転車車道走行の疑問点2つあります。1つめは、片側1車線で中央車線が黄色の場合は車両追い抜きの為にはみ出しは出来ないけど、対向車がいなくて安全が確保されれば自転車を追い抜く為に中央車線はみ出しても大丈夫ですか?パトカーもはみ出して運転しています。法律的にすっきりすると安心出来ます。
2つめは、湾岸部とかで片側3車線位あり、歩道は3m以上あり、信号の間隔が1キロ以上ある場合で、目的地が自分の進行方向の右側にある場合は、サイクルロードさんならどうしますか?厳密に車道走行守ったら、目的地先の信号まで遠回りしますか?進行の間隔が数百m単位なら良いですが、数キロ余計に走るのは辛いです。多くの人は目的地手前の信号を渡り、歩道上を慎重に自転車漕ぐか、自転車押して歩くかでしょうか?
幼稚園送迎バスに未だにシートベルト免除されているのがおかしいです。路線バスと違い、何人位の子どもが乗車するのか前もってわかっています。観光バスの補助席にもシートベルトがついています。自動車メーカーがその気になれば直ぐに開発出来そうです。
幼稚園送迎バスのシートベルトの役目は万が一の事故の時に命を守るだけでなくて、幼い時からシートベルトを締める習慣をつける大事な役割があります。幼稚園送迎バスにシートベルトがないと、「安全運転さえすればシートベルトしなくて大丈夫」と勘違いされてしまいます。保育園の遠足は観光バスでしたから、先生方がシートベルトつけてくれました。
シートベルト締める習慣が安全運転出来る大人になる為に必要だと感じます。
マルコさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
それは大切なことですね。実際には悪い手本となっている大人が少なくないのが現状です。こどもに対して悪い手本となっている中高生も含め。
交通ルールを守ることは、事故から身を守る点で、自分のためでもあります。
自転車のマナーについても、サイクリストが率先して手本を示すような走行をし、こどもがカッコいいと思うくらいでないといけませんね。
世田谷花子さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自転車レーンの保護柵については、邪魔なだけでなくいろいろと危険も招く恐れがあります。よほど幅に余裕がある場所ならば、自転車専用道として柵で分離することもあるでしょうが、自転車レーンを柵で分離すべきではないと思います。
パトカーもはみ出しているくらいで、罪に問われることはないのでしょう。私は法律の専門家ではないので、法律的に厳密なことは言えません。
ただ、厳密にはみ出さないで通行しようとすると、自転車との距離がとれず、危険を招くという点で、あいまいなのは問題がありそうですね。
2点目は、ケースバイケースですが、遠回りすることもあります。見える範囲くらいであれば、多少余計に走っても別段苦にはなりません。実際にそのようにしています。
ただ、あまりに遠い場合、時間的にロスが大きい場合だったら、歩道を徐行して通行するなり、押して歩くと思います。もちろん車道を逆送することだけは絶対にしません。
幼稚園送迎バスのシートベルトの規制についての事情には詳しくありませんが、国交省も義務化を検討しているようですね。
私の文章の書き方が悪かったです。4輪自動車の違法駐車を避ける為に設けられた「歩道よりの車道の柵」が、一方通行道路にあります。その柵は四方が塞がれています。柵があるので、路線バス一台通れる車幅ギリギリです。そこを自転車が通ると自転車は追い抜けなくていらいらするでしょう。自転車車道走行推進するのなら、違法駐車よけの柵も撤去して欲しいです。
世田谷花子さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
なるほど、そういうことですか。確かに、そういう柵などで囲ってあるために、自転車の通行の邪魔になっている場所はありますね。
ほかにも、ちょっとした配慮によって、自転車の通行がしやすくなる場所も多いはずです。今までは歩道走行させようとしてきたため、車道走行を想定してこなかったためなのでしょうけど、まずそのあたりの改善には着手してもらいたいものです。
自転車は車輌、走る凶器。歩道を走行するなんて蛮行で、隣国のマナーやモラルについて口出し出来る立場にない。欧米では自転車専用レーンってすぐヒステリー起こす輩がいるが、そんなのごく僅かであり子供でも車道を走っている。自転車が現在の道路交通法を遵守するだけで、人身事故は相当防ぐ事ができるはず。
日本人さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通りだと思います。ただ一方で、中南米のクルマのドライバーのマナーの悪さも酷く、歩行者優先の意識が低いので、横断歩道を歩いていても危険だったりするとの話を聞きます。
その辺に対する抗議もあるのでしょうね。
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