今年も、相変わらず自転車の話題をマイペースで更新していきたいと思っています。記事へのコメント、ご意見やご感想、また何か情報などもありましたら、下のコメント欄に書き込んでいただければ幸いです。今年もよろしければお付き合いください。
さて、明けて2012年となりました。大晦日に除夜の鐘を聞きながら年越しそばを食べて、元日は未明から家族や友人と初詣に出かけたという方も多かったのではないでしょうか。やはり日本人は、日本のお正月の光景を目にすると正月が来たことを実感します。
元日から一夜明けて1月2日は、古から書初めをする日とされています。この日は初硯(はつすずり)とも呼ばれ、元日に汲んだ若水で墨を磨り、恵方を向いて書くのが良いとされています。毎年、目標などを書いている人もあるでしょう。たまには筆で文字を書くというのも、気持ちが落ち着いていいものです。
また、この日は初売りや初商いなど、仕事始めの日とされています。官公庁や一般企業などは、正月三が日が明けて1月4日が仕事始めというところが多いと思います。この日の仕事始めは、形だけという場合も多いですが、古くからの慣習としては2日が仕事始めの日とされています。
今どきは元日から営業しているスーパーやコンビニなどもありますが、初売りも本来は1月2日です。すでに年末からフライング気味にお楽しみ袋が売られたりしていますが、福袋も1月2日に、その年を占う運試しとして売られるものでした。
福袋も毎年、さまざまな趣向をこらしたものが販売されます。海外でもそうかと思えば、実は日本独自の風習で、ほかには台湾や香港とアメリカなど一部の国と地域にしか見られないと言います。しかも、海外に広まったのは、ごく最近のことのようです。
初夢も元日ではなく、1月2日に見る夢のことです。昔から初夢は「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」などと言い習わされています。一年を占う初夢は、縁起のいいものが見られるようにと、七福神の乗った宝船の絵などを枕の下に敷いて眠ると良いとされていました。
正月2日だけでも、いろいろと風習やしきたりなどがあるものです。ただ最近は、こうした伝統も廃れてしまったり、変わってきたりしています。元日から店が営業しているので、おせち料理を作らなかったり、お雑煮やお屠蘇もいただかず、正月飾りや鏡餅なども飾らない家が増えています。
年賀状は年々減っており、メールなどで済ます人が増えていると言います。子供は最新のゲームに夢中で、凧揚げに福笑い、双六に羽根つき、コマ回しやカルタとりといった遊びをする光景も見られなくなりました。お正月ならではの光景が減っていくのは、一抹の寂しさがあります。
生活様式が変わっていく中で、風習や行事、伝統やしきたりが変わっていくのも仕方がないのでしょう。お正月だからと、昔ながらの風習にこだわる必要はないと考える人もいます。ただ、毎年同じことが繰り返され、変わらないことにホッとしたり、ありがたみがあったりするようにも思います。
大晦日から一晩経っただけで人間が変わるわけではありませんが、お正月を迎え、お正月ならではの光景に接し、年が変わったことを実感します。そして、お正月は決意を新たにする機会です。過去にひとまず区切りをつけ、新しい一歩を踏み出したり、気持ちを切り替えることが出来ます。
特に昨年は、たいへんな一年でした。被災地は未だ復興の途上であり、除染などもこれからです。年が明けても困難な状況におられる方も多いとは思いますが、国難とも言うべき年に区切りをつけ、日本全体で前を向いていきたいものです。今年はいい年になりますように。
2012年、辰年が始まりました。今年もよろしくお願いいたします。
Posted by cycleroad at 01:00│
Comments(4)│
TrackBack(0)
はじめまして。そしてあけましておめでとうございます。ずっと拝読しております。片道10kmの自転車通勤を始めて約6年になります。休みの日はあまり乗りませんが、時間があれば、旅に出たいなぁと思いつつこれからも読んでいると思います。なので続けて下さい。