自転車レーン整備進展のカギ
新しい年がスタートしました。
今年、世界では主要国の多くで選挙が予定されています。引き続きヨーロッパの信用不安の行方は予断を許しません。シリアやイランなど中東情勢も懸念を抱えています。国内では、国民の期待を裏切った民主党政権の前途が多難なものとなっています。今年はどんな一年になっていくのでしょうか。
国際情勢や国内政治とは別に、個人的な関心事としては、自転車の走行環境の整備の進展があります。昨年10月、警察庁が自転車の車道走行の原則の徹底を打ち出しました。これを受けて、自転車レーンの整備などを進めていく方針も表明しています。今年は、どのような展開を見せるでしょうか。
もちろん、走行環境の整備が一朝一夕に出来るとは思っていません。今年だけの短期的な話ではありません。しかし、車道走行は怖いという声も多い中、本来あるべき道路交通を実現することで事故の減少を目指す以上、警察は自転車の走行環境の整備の推進へ向け、道筋をつけていく必要に迫られています。
40年以上もの間、道路はクルマ優先、自転車は歩道走行で来てしまった結果、車道走行しにくい場所もあります。今まで何の疑いも持たずに歩道走行してきた人に、いきなり車道を通れと言うのは酷ということもあって、自転車の走行空間の確保が求められています。
日本の都市には狭い道路も多く、物理的な制約もあります。沿道の住民も設置に賛成する人ばかりではありません。事故の防止や安全性の向上に、いかに寄与するか、自転車レーンの必要性が、まだ必ずしも広く認知されているとは言えない状況もあります。
現状で、車道に自転車レーンが設置されている数少ない場所でも、違法駐車車両に邪魔され、スムースに走行出来ないケースが多いと言います。せっかく整備するのに、有効に活用できるものでなければ意味がありません。そのためにも、どんなレーンにすべきか、どんな方策が必要か、充分に検討していく必要があるでしょう。
整備に向けて、必要な自転車レーンの形について考える時、海外の事例も参考になります。これまでにも海外の自転車レーンの例は数多く取り上げて来ましたが、最近、クルマ社会と言われながらも、自転車の活用を指向する都市も増えてきた北米の事例を、二つ取り上げてみたいと思います。
シカゴでは、市長選でシカゴをもっと自転車にフレンドリーな都市にするとの公約を掲げた、Rahm Emanuel 氏が当選しました。そして当選して1ヶ月も経たないうちに、シカゴ交通局は“Kinzie Street”に動画のような自転車レーンを整備しました。素早く実行に移した市長の行動力は評価されます。
アメリカではペイントのみの自転車レーンが多い中で、より市民の安全を意識したレーンと言えるでしょう。彼は都市の交通と人々の安全、そして市民の健康との関係についての十分な理解に基づいて行動しており、最初の任期の間に、自転車レーンを少なくとも100マイル設置する計画です。
自転車レーンとクルマの車線の間に、仕切りを設けるべきかについては議論もあるでしょうが、少なくともこのようなレーンであれば、レーン上への違法駐車は排除できます。場所によって、レーンの設置余地や交通状況など条件も違うので一概には言えませんが、一つの形ではあります。
市長選で、自転車レーンの整備が公約になるというところも、日本とは異なる部分でしょう。日本では、自転車レーンなど票にならないということなのでしょうが、我々市民が、もっと自分たちの身近な道路の安全性の向上について関心を持つようになれば、自転車レーンも論点になっていくに違いありません。
トロントでは昨年11月、自転車で子供を迎えに行く途中だった妊娠中の母親、Jenna Morrison さんがトラックの車輪にひかれて亡くなるという悲劇が起きました。地元の自転車コミュニティによる道路の不備への指摘に、この交差点のカーブには、自転車レーンを設置する余地がなかったというのが、当局の答えでした。
しかし、この答えに疑問を持った、James Schwartz さんと、Dave Meslin さんという2人のサイクリストが、それを実験によって確かめようとしました。その方法は、現場に落ちていたゴミを使って即席の自転車レーンを設置し、本当にトラックが通る空間が確保できないか見るというものでした。
交差点のカーブにペイントされた自転車のマークも、Jenna Morrison さんが亡くなった後にペイントされたものだと言います。しかし、ゴミを置く前は、最初の写真のように自転車のマークなど目に入らないかのように、トラックのタイヤが踏みつけていくばかりでした。
それが、ゴミによってレーンの線をひいたところ、全てのトラックやトレーラーが、レーンの線を踏み越えることなく、曲がって行きました。つまり、この交差点のカーブには、自転車レーンを設置する余地が充分にあり、それが必要だったということがわかります。
Jenna Morrison さんの命を救うには、あまりにも遅すぎましたが、それでも自転車レーンは命を救うと二人は結論づけています。自転車レーンがあることで、ドライバー、特に巻き込み事故を起こしやすいトラックやトレーラーのドライバーにカーブの曲がり方を注意させることが出来るというわけです。
確かに写真を見ると、その通りです。自転車レーンの必要性に異論はないですが、私が個人的に思うに、ラインがゴミで出来ていたのも影響しているのではないかと思います。すなわち、ドライバーはパンクなどのトラブルを嫌って、異物をタイヤで踏むのを意識的に避けたのではないかという点です。
もしかしたら、自転車のマークに加えてラインがひいてあったとしても、横着して、そのラインを踏んで内側に切れ込んで曲がるドライバーはあるかも知れません。それを防ぐには、ライン上に例えば、チャッターバー(下の写真)と呼ばれる突起物などを設置すべきかも知れません。
日本でも注意して見てみると、カーブしている道路の路側帯の白線が消えているところがあります。カーブで内輪差を意識せず、内側に切れ込んで曲がるドライバーが多いことを示しています。私も実際に、そうしたカーブでトラックに幅寄せされるような形になって焦ったことがあります。
通行帯からはみ出すような未熟なドライバーがいるのは確かであり、自転車が車道走行しているのに、見落としたり、自転車を追い越したと思って、その速度を誤解しているドライバーもいます。おそらくトロントの例も、ドライバーの不注意があったのだろうと思います。
そうした不注意を防ぐため、場所によっては、自転車の通行スペースを意識させ、自転車レーンへのクルマの進入を防ぐことで、安全を図る配慮が必要と言えるでしょう。国によっては、ラインではなく、地上高が数センチから10センチ程度の縁石を使って、クルマの進入を、より確実に排除しているようなところもあります。
海外でも、自転車レーンの設置を求めたり、またその場所に適したレーン、必要なレーンの形を試行錯誤しているわけです。ただ、このトロントの例、車道走行が仇になった形にも見えますが、だからと言って車道走行が危険とは指摘されていないことに留意すべきです。
世界では、車道走行が危ないからと言って歩道を走行するなど非常識だからです。より弱者である歩行者を危険にさらす歩道走行は論外なのです。日本の場合、まだそのあたりの理解やコンセンサスが得られていない部分があり、自転車レーンの必要性や、歩道走行を排除する必要性に対しても誤解があります。
昨年の警察の方針転換以降も、自転車とクルマの悲惨な事故が起きています。実際には、ほとんどが交差点でクルマの進行方向と自転車の進行方向がクロスする形で事故が起きています。クルマと自転車が併走する形、すなわち自転車の車道走行が原因で事故が起きているわけではありません。
交差点での、いわゆる左折巻き込み事故の多くは、歩道から横断歩道を通って車道を横断しようとする時、左折してきたトラックなどとの間で起きています。クルマからの発見が遅れるわけですが、それは自転車が歩道を走行していると、車道のクルマからは死角となって気づかないのが原因となっているのです。
自転車側は、前方の横断歩道の信号が青だからと、そのまま車道に出ます。車道を走行していれば、ドライバーからも見えているのですが、歩道走行のために見えておらず、突然飛び出したような形になるわけです。つまり、歩道走行しているがゆえに事故に遭うわけですが、このことを知らない人が多すぎます。
車道走行は怖い、歩道のほうが安全だと感じるのは理解できます。しかし、実はそれが仇となって交差点で命を落としている人が大勢いる事実を、もっと広く知らせる必要があるでしょう。そうすれば、自転車の車道走行の必要性も理解されるようになるはずです。
自転車の車道走行の徹底については、まだ方向性が示されたに過ぎません。日本人の大多数にとって、長年慣れ親しんだ歩道走行からの突然の転換であり、抵抗感が大きいのも事実です。しかし、車道走行は歩行者保護の必要性だけでなく、自らの安全にも大きく貢献することを広く周知することが、まず必要と言えるでしょう。
自転車レーン整備の進展も、そうした理解を得ていくことが、今後の展開のカギとなるでしょう。警察は、せっかく道路行政の大転換というべき方針を打ち出したわけですから、ぜひとも自転車レーンを充実させ、自転車の車道走行という本来の姿に向け、少しずつでも前進していってほしいものです。
昨日、全国の交通事故死者数が11年連続で減少と発表されました。しかし、いまだに年間4千6百人も亡くなり、85万人も怪我をしています。まだまだ多くの悲劇が起きていることを忘れるべきではないですね。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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サイクルロード様、いつもありがとうございます。
こうしてみると、日本にはまだまだ改善、進歩の余地があるのだと強く実感しますね。
トロント当局の答え『この交差点のカーブには、自転車レーンを設置する余地がなかった』という論を、即席の自転車レーンで見事に打破した運動を心から賞賛したい。
こうした個人、団体の試みが日本でももっとあってもよいと思いますね。ドライバーや行政の怠慢により自転車が危険な状態に晒される、晒されているシチュエーションがあまりにも日本では多く見受けられます。日本、特に日本人で自動車しか乗らない者は、自動車原理主義、自動車以外は異常に軽視する考えが非常に根強く、それは交通弱者保護優先という当たり前の意識すらも感じられないものです。その思想を強く感じられるのが、信号のない横断歩道での自動車の振る舞いです。まっとうな先進国では歩行者が渡ろうとしていれば自動車はほぼ必ず停止します。ですが、日本において、日本の警察調査によれば、9割以上ものドライバーが停止しないという狂気の交通が横たわっている。日本のドライバーや行政がいかに未熟で自動車偏向、交通弱者軽視蔑視が極まっているかをよく示していると言えましょう。
また、全国の、保護柵のない自転車専用レーンはどうでしょうか。当然のごとく路上駐車違法駐車で機能不全に追い込まれている。これが日本人ドライバーの姿です。まずはドライバーへの徹底教育、制限強化、取り締まり強化、罰則強化は大前提と言えるでしょう。飲酒運転も厳罰化により大きく減少したのですから、違法駐車についても同様に厳罰化が必要です。
自動車の危険運転抑制物として、ハンプや保護柵については知っていたのですが
チャッターバーなる突起物については知識、または意識の外にありました。
自転車の安全を確保し、自動車の危険運転を防止する工夫が日本にはまだまだ足りていません。あまりにも足りていないと言えましょう。もしかしたら、先進国のどの国より未熟で後進的、後塵を拝しているのではないでしょうか。世界の進んでいる国々を知れば知るほど、強く思います。
そんな日本を進歩、改善、成長させていくためにも、市民らは行政へ積極的に声を届け、自転車走行における安全性確保のための施策をするよう訴え、時にはトロントの自転車市民らのような運動も必要となってくる時もございましょう。それだけ日本には自動車しか乗らない者が多く、自動車原理主義、自動車中心主義、自転車歩行者などの交通弱者を軽視・蔑視する考えが根強いのですから、ショック療法的なものでもないと治らない気が致します。
外を歩いたり自転車で往来するたびに見たり身に受けたりすることですが
生活道路において、自転車や歩行者に凄い勢いで迫ったり、手を伸ばせば触れられそうなぐらいスレスレを強引な危険運転で追い抜いたり、異常接近の恐怖でどかそうとしたり、クラクションまで鳴らす自動車。死角が多い細い道なのに、誰かが現れたら間違いなく事故となる、とんでもない速度で往来する自動車ばかりです。なぜ細く他者に対して危険な道をわざわざ通るのか?信号のある本線を嫌って、だそうです。あまりにも自己中心的な狂気が渦巻いていると言えましょう。自動車進入禁止区域として一刻も早く指定されるべき場所です。自動車を運転せず、歩いたり自転車での移動が主な私の祖母も、そうした悪魔的なドライバーたちの狂気に晒され、危険で怖い思いを受け続けてきました。絶対に許せるものではありません。
また、本線では本線で、制限速度内で安全走行している自動車や自転車に対して煽り運転、車間距離不保持、異常接近、強引で危険な追い抜き、クラクションを鳴らしたり、路上駐車違法駐車も日常茶飯事。ドライバーらはやりたい放題です。こんなことが許されてよいものではありません。テレビや新聞は自転車ばかり悪者にしていますが、自動車はその自転車の数百倍以上もの他者への危険性を有しており、排ガス(大気汚染、光化学スモッグ、酸性雨、ほか多数)や騒音公害、その重量及び占有面積の乗り物が往来することによる、地域環境、周辺環境への公害性も高く、地域を著しく危険にしている害悪の大きな乗り物だといことを、もっともっと広く伝え続けていかねばならぬでしょう。
さらに言えば、自動車は健康面でも深刻な悪影響を及ぼしています。
私の地域でも、自動車依存への高まりにつれ、失明や壊疽、あらゆる病魔の元凶となり、末梢神経がやられ手術もできなくなるとされる悪名高き『糖尿病』、そして『高血圧』、お馴染み『肥満』こちらは脳卒中や心臓病の原因となっており、これら三つで苦しんでいる患者の割合が、非常に高くなっています。日本や世界では、自転車専用レーン整備により、自転車を活用する人々が増え、市民らは健康になり、結果、社会全体でかかる医療軽減にも成功した事例はいくらでも見知ることができます。自動車はもはやマイナス面が非常に目立つ乗り物となっています。脱自動車、自転車推進。自動車を卒業し、自転車へのステップアップが急務と言えましょう。
信号のない横断歩道〜関係のコメントの補足となりますが、信号のない横断歩道で保護優先される存在には、歩行者の他、本来は自転車も含まれます。このことを正しく知り、その保護優先を徹底させているドライバーが日本に1%でも居るとは思えません。
(横断歩道等における歩行者等の優先)
第38条
車両等は、横断歩道又は自転車横断帯(以下この条において「横断歩道等」という。)に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車(以下この条において「歩行者等」という。)がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。
第6節の2 横断歩行者等の保護のための通行方法
もちろん、クラクションについても同様に罰則があります
http://nemonemo.nobody.jp/koutuu02.html
ですが、日本のメディアは自転車のベルばかり取り上げて、それより百倍以上は危険な自動車における警笛装置、騒音公害性もベルより遥かに高いクラクションについてほとんど何も取り上げない始末です。それに触発されて自転車ばかり批判し、自動車には甘い考えの偏った思想が、特に自動車関係のコミュニティで多く見受けられます。偏向、歪み、未熟、まさにこれらの単語がピタリと合いましょう。それら矯正には、良識ある市民らによる、偏向メディアへの抗議、自転車より遥かに危険な存在である自動車への取り締まり強化を警察に継続して要請するような活動、運動が欠かせません。日本ほど交通強者であり危険な乗り物である自動車に甘く、自転車や歩行者等の交通弱者を軽視蔑視している国を、少なくとも私は知りません。強く憤りを感じます。
自転車ばかり槍玉にあげ批判し、それより遥かに危険性が高く、加害死亡事故数も比較にならぬほど多い自動車にはそれをやらない日本における新聞、テレビを代表とするメディアの異常性。これを知るについては、こちらも参考になるでしょう。鋭く、力強く発信されています、ありがたいことです。
http://d.hatena.ne.jp/delalte/
メディアの歪み、偏向報道、未熟な報道は、自動車危険運転の元凶となっています。決して許してはならぬものです。
ついついコメントが長くなりました。サイクルロード様、返信が大変でしょうから私に対しては無理になさらないでも、私は他で慣れておりますので、無礼や失礼とは決して思いません。これからも良い記事を書き続けてください。
佐藤さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
信号の無い横断歩道での振る舞いについては、私もそう思います。教習所で習ったはずですが、守っている人は非常に少ないのは間違いないと思います。そのほかの事例についても、間違っているとは言いません。
ただ、すべてのドライバーを、ひとくくりにして論じるのは少々乱暴ではないでしょうか。
歩行者の立場で見れば、身勝手な行動、とんでもなく危険で神経を疑うような行動もありますが、全てのドライバーがそうだとは思えません。
全ての行動を、ドライバーが自転車や歩行者を蔑視しての行動と、ひとくくりにするのは、いかがなものでしょうか。
クルマのドライバーだって、歩行者になったり、自転車に乗る人もいるでしょうから、相手の立場に立つこともあるはずです。
例えば、交通ルールを理解していながらも、その厳守が難しい状況があるとしたら、個人の問題以外に、交通状況や他の要因もあるかも知れません。
俗に言う、ハンドルを握ると性格が変わるような人もいるとは思いますが、全てが傍若無人な人ばかりではないと思います。
とくに若者の中には、若気の至りで、何も考えていないとしか思えない行動をする人も居ます。
しかし、傍若無人な運転をした結果、自らにふりかかる責任や罰則、代償を正しく理解している人だって大勢います。
皆ひとくくりにドライバーを悪魔的とか狂気で片付けてしまうと、システムの問題や、環境の要因など、見えなくなるものもあるでしょう。そのことは、何を正せばいいのかをわからなくさせます。
(続く)
(続き)
取り締まりの強化とは言っても、人員や予算の問題もありますし、必ずしも現実的、実効性のあるものになるとは限りません。極端な厳罰化も、すべてが支持されるとは限らないでしょう。
保護優先を徹底させているドライバーが日本に1%もおらず、海外では大多数が徹底しているとしたら、何が違うのでしょうか。
日本のドライバーの大多数の行動に対する、ある種のコンセンサス、あきらめ、容認のようなものがあるのではないでしょうか。
もちろん、だからと言ってドライバーを擁護するわけではありませんが、非難だけでなく、解決に向けた現実的な議論も必要に思います。
クルマのデメリット、悪影響についても、ご指摘の点を否定するものではありません。
しかし、メリット、社会への貢献も多いわけで、それを無視するのでは片手落ちといわざるを得ません。
不要不急な部分で脱クルマを推進するのはいいと思いますが、全てのクルマを排せというのも、現状ではナンセンスでしょう。
クルマが必要不可欠な部分も多いわけで、ただ頭ごなしに非難、否定、怒るだけでは、多くの人に支持され、社会を変えていくような建設的な議論とはならない気がします。
歩道上に自転車レーンがある時は自転車は車道走行出来ないのでしょうか?実際に車道走行するかは車道の幅と自動車通行量によって判断するしかないと思います。歩道上に自動車レーンがある交差点では、自動車に自転車の巻き込み防止の為か、自転車レーンと横断歩道がかなり内側(車道から離れた位置)にあります。自動車が左折する時に、自転車レーンまでスピード落とさない自動車が多いです。その様な道路で自転車車道走行も怖いし、自分が自動車運転する時は曲がる前にスピード落としますが、何でこんな所で止まるのかとクラクション鳴らされる事もあります。
世田谷の保坂区長は安心してあるける歩道を提案しています。(区長のブログより)
世田谷花子さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
特に通行区分が指定されるような特殊な場所で無い限り、あくまでも車道走行が原則で、歩道は通行してもよいという位置づけですから、歩道上に通行帯として線がひいてあったとしても、車道走行は出来ると思います。
ご指摘のような場所でも、自分より前方にいるクルマが左折するかどうかは気をつける必要がありますが、クルマからも自転車は見えていますから、思ったほど危険ではないはずです。
よほど無謀な運転でない限り、交差点で左折するのに、スピードを落とさないほうが無理でしょう。ですから、自転車横断帯までスピードを落とさないとさないということも、普通はないと思います。
それでもクラクションを鳴らされるとしたら、一時停止の位置が手前過ぎるなど、何か別の要因ではないでしょうか。
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