January 26, 2012

自転車にすればきれいになる

サイクリングの危険が指摘されています。


少し前のものですが、AFPの記事から引用します。


都会のサイクリング、環境保護にプラスでも肺には危険 英研究

都会のサイクリング愛好家は、高レベルのすすを吸い込む危険性があるとの研究が9月23日、オランダのアムステルダム(Amsterdam)で開かれたヨーロッパ呼吸器学会(European Respiratory Society)で発表された。環境にやさしい交通手段であるサイクリングの思わぬ危険性が明らかになった。

肺には危険研究を行ったロンドン大学(University of London)によると、都会で通勤に自転車を使う人は、歩行者と比べて肺に2.3倍の黒色炭素が入っていた。黒色炭素は化石燃料の燃焼によって生み出され、車の排気ガスに含まれている。

ウェブサイト「MyHealthDailyNews」は9月27日、同研究についてこのように報告した。「歩行者もすすの極小粒子を吸い込んでいる。だが自転車に乗った人は排気ガスに距離が近く、また呼吸がより深いために、もっと吸い込んでいる」

研究を行ったChinedu Nwokoro氏は、声明で以下のように述べた。「さまざまな要因が考えられる。その1つとして、自転車に乗っている人は歩行者よりも排気ガスに近い距離で、より速いペースでより深く呼吸するため、肺に入る空気中の微粒子の数が増えている可能性がある」

Nwokoro氏は、サイクリングを諦めてしまうのではなく、交通量の少ないサイクリング順路を選んで排ガスにさらされる量を減らすことを提案した。(2011年10月02日 発信地:英国 (c)Relaxnews/AFPBB News)


日本でも高度経済成長期には、都市部の酷い大気汚染が、ぜんそくなどの公害病をひき起こし、大きな社会問題となりました。その後、規制が強化され、当時と比べれば大きく改善されています。最近では、花粉の飛散や黄砂などに関心が集まり、排気ガスによる大気汚染の問題が話題になることも少なくなりました。

大気汚染対策しかし、都市の大気汚染は、以前の状態が論外なのであり、大幅に改善したとは言え、いまだ人々の健康にとって深刻なレベルにあることを指摘する専門家は少なくありません。特に肺胞にまで達する微粒子は健康への影響が大きいと言われています。相変わらず排気ガスは人体に対する大きな脅威です。

東京と周辺の八都県市では、共同で平成15年から条例によってディーゼル車の排気ガスに含まれる粒子状物質の排出規制を強化しています。これによって汚染が改善し、当初の目標は概ね達成されつつあるものの、周辺に比べ、粒子状物質の濃度は依然として明らかに高くなっています。

東京都などでは、黒煙を出しながら走行するディーゼル車を発見したら通報するよう市民に協力を求めていますが、域外からの流入車両も多く、乗用車などの例外もあり、健康に対する影響への懸念は解消されていません。この記事は日本の都市部のサイクリストにとっても、気になる報道です。

高速道路のトンネル、車内も大気汚染―二酸化窒素が環境基準超す濃度

高速道路上では、ぜんそくなど呼吸器疾患の原因となる二酸化窒素(NO2)の濃度が大気環境基準値を超えることが、独立行政法人交通安全環境研究所(東京都調布市)や東京大のチームの調査でわかった。自動車車室内への影響調査結果をまとめ、10日発行の大気環境学誌に発表した。

同研究所の山田裕之主任研究員らは、昨年4〜7月、車内外のNO2濃度を計測できる機器を乗用車に積み、東京都の調布インターチェンジ(IC)から静岡県御殿場ICまでを5往復して、大気を調べた。

大気汚染その結果、生活空間の大気環境基準(1日平均値)である0.06ppmをほとんどの区間で上回り、渋滞や上り坂では約0.2ppmが計測されたという。特に、交通量の多いトンネル内では、短期暴露指針値の10倍を超える値が確認された。車内空調モードが外気導入モードである場合には車室内もほぼ同様の濃度となったが、内気循環モードにすると環境基準にまで下がった。

このため、トンネル内など高濃度区間を走行する際には車内空調を「内気循環モード」にするなど、場所ごとに空調の使い分けが求められそうだ。

 NO2による大気汚染状況についてはこれまで、車道上での計測はほとんど行われていなかった。同研究所では今後、さらに広範囲な濃度状況調査を進めていく。山田研究員は、調査結果をフィルターなどにより濃度を下げるシステムの開発に活かしたいとしている。(2012年1月12日 International Business Times)


こちらの調査は高速道路上のものですが、交通量が多く、渋滞の激しい都市の幹線道路の状況も推して知るべしでしょう。自転車で交通量の多い幹線道路を走行していれば、すすのような粒子状物質だけでなく、NO2などの有害物質も相当量吸い込んでいることになります。

自転車だけではなく歩いていても、あるいはクルマに乗っていても相応の影響は受けることになるでしょう。すぐに症状が現われるわけではないので、危険を感じにくいですが、都市部に住み、働き、暮らしている人は、有害物質によって将来、呼吸器系統の疾患を発症するリスクに晒されているのは間違いありません。

花粉症にも、クルマの排気ガスが関係していると言われています。スギなどの花粉が、より多く飛散している山沿いの地域より、都市部のほうが花粉による被害の割合が高いことなどが、その根拠です。こうした脅威も含め、クルマの排気ガスは人々の健康に対する大きなリスクであることには変わりありません。

都会に住んでいると、慣れもあってなかなか大気汚染によるリスクを実感出来ないのが実際のところだと思います。もちろん、クルマの利便性や恩恵も受けていますし、流通は生活を支えています。クルマを無くすのはナンセンスですし、単純にクルマを排除せよなどと言うつもりはありませんが、弊害も無視できません。

このあたりのバランスをどう考えるかは、人それぞれだと思いますが、少なくとも自分たちの居住環境への汚染について、あるいは健康へのリスクについて、無頓着でいていいものでしょうか。世界では、市民が行動を起こして、社会に対して問題提起をしたり、呼びかけている例もあります。





こちらは、ブラジルの南部で行われた、クルマのドライバーへの呼びかけです。“Bike não suja tanto”と書かれていますが、「自転車はそんなに汚さないよ。」といった意味です。健康のためにも、通勤通学や買い物、ピーチへ行くのにクルマより自転車を使おうというメッセージなのです。

Bike não suja tantoBike não suja tanto

ゲリラ的に他人のクルマにメッセージを残すわけですが、何かで落書きをするのではなく、砂埃や泥などの汚れを落とすことでメッセージを浮き上がらせています。型紙を切り抜いてステンシルのように使い、文字の部分だけ汚れを落とすわけです。汚れ全体を落とせば、すぐに消せます。

「自転車はそんなに汚さないよ」というのは、クルマのように排気ガスで空気を汚さないよ、ということです。クルマのように砂埃によって車体を汚さないという意味ではありません。汚れを利用していますが、当然ながら、そんなことを言っているわけではありません。

Bike não suja tantoBike não suja tanto

クルマよりも自転車のほうが、空気を汚さない、自分たちが住む都市の環境に対して負荷をかけないよという、婉曲なメッセージです。クルマを排除しろとか、モータリゼーション反対といった、クルマ排斥の強い主張をしているわけではない部分もポイントでしょう。





こちらは、エクアドルのNPOの活動の一つです。メッセージは、“+Bicis -Smog”、自転車を増やそう、スモッグを減らそうという意味です。ストレートでわかりやすい表現です。やはり型紙を使い、トンネルなどの壁の排気ガスによる汚れを部分的に落とすことで表示しています。

BICIACCIÓN, www.biciaccion.orgBICIACCIÓN, www.biciaccion.org

エクアドルでも大気汚染は深刻です。ススのような粒子状物質によるスモッグが頻繁に発生し、呼吸器の障害で苦しむ人が増え、子供への影響も見逃せないレベルだと言います。もっと自転車の利用を増やすことで、このスモッグを減らそうと呼びかけているわけです。

まさに排気ガスで黒く汚れた壁面に書かれるメッセージですから、そのコントラストの大きさは、大気汚染の酷さを如実に表していることになります。このNPOでは、ほかにもさまざまな方法によって、ドライバーに対する啓発や、自転車の活用拡大などを目的とした活動をしています。

BICIACCIÓN, www.biciaccion.orgBICIACCIÓN, www.biciaccion.org

日本でも、幹線道路沿いの壁や構築物などが、排気ガスによるススで黒く汚れていることがあります。近年、改善傾向にはあるとは言っても、都市部の幹線道路沿いなどでは、まだ環境基準の達成率は低いとされています。こんなものが肺に入っているのかと考えると、ゾッとするものがあります。

クルマは有害だから排除しろと言うのではありません。大気汚染に関しては、電気自動車などの新しい技術も期待されます。ただ全面的に普及するまでには時間がかかります。当面できることとして、クルマの不要不急な利用を抑制しようという考え方は、一定の説得力があると思います。

排気ガス日本では震災以降、節電が叫ばれていますが、節電と同じように節車、クルマの利用も節約してはどうでしょう。自転車で代替できる部分については、クルマの利用をやめて自転車にするという選択肢も考えられるはずです。一人ひとりが心がけ、それが積み重なっていけば、トータルでは大きな効果をもたらす可能性があります。

その効果はエネルギーの節約や渋滞緩和に留まりません。運動不足解消による健康増進、それに伴う医療費の削減、そして、これまで見逃されがちだった大気汚染を低減し、そのぶん、私たちの健康へのリスクも軽減されるというメリットが得られます。

冒頭の記事にあるように、排気ガスを避けて走行するのもいいでしょう。しかし、それではリスクの根本的な解決にはなりません。大気汚染は自転車に乗るときだけの問題ではありません。ことは一部の幹線道路沿いなどだけに留まらないでしょう。

光化学スモッグなども都市の広範囲に影響を及ぼします。空はつながっています。自転車に乗る時だけ気をつければいいという話ではありません。私たちも問題の本質、すなわち、もっと空気をきれいにしていくことを考えてみるべきではないでしょうか。





謝礼として6千円払って知人に依頼し自転車を盗ませ、架空の窃盗事件を捏造して検挙って、いったい何なんでしょう。また神奈川県警ですか、ここの警察は本当に腐っている気がしますね。

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この記事へのコメント
排ガスも問題ですが、それ以上に知的レベルの低いドライバーが切実な問題です。産廃を運ぶダンプや工事に向かうトラックを運転するドライバーは、弱者優先(保護)なんて概念はありません。実際に事故になり加害者となっても不運とは思っても反省など夢のまた夢です。現在の日本はオランダの様に洗練された社会ではなく途上国と同レベルです。また。自転車の右側通行も日常的に行われており、レベルに合わせた段階的な教育を学校や教習所、試験場や会社で徹底的に行わないと自転車の車道走行など画に描いた餅だと思います。
Posted by kandy at January 27, 2012 23:18
やはり、もっともっと自動車への制限、取り締まりを強化し、通行台数を大きく削減しなければなりませんね。自転車利用者のみならず、歩行者や、周辺住民に対して、排ガス対策としてマスクをさせるという窮屈な思いを強いているとも言えます。自転車用途としてのマスクではレスプロや8822E-DS2という名前は目にしますね。本来は、そのようなマスクをせずとも健康的で快適、クリーンに移動、住めるようにしてこそ健全な行政というものです。ですが、日本はそうなってない。未熟で後進国的と言えるでしょう。市民らはもっと自動車及び、排ガスを出す乗り物に対して制限強化を訴えてよいのです。代替案アイディアもあれば尚よいですが、まずは自動車についての危険性や苦情、訴えを伝えることが大事です。そのようにして、日本を安全、健全にし、"進め"ましょう。
Posted by 佐藤 at January 28, 2012 02:40
排ガスや排ガスによって引き起こされる酸性雨、そしてご紹介の光化学スモッグにより、地域、建物、文化財、そして人・・・(発育途上の子供が、もっとも排ガスの悪影響を受けるのです!)をも汚染、破壊、劣悪化し、騒音公害、振動公害も深刻。自動車によって、趣も安全も平穏もクリーンさもかけらもない地域の出来上がり。自転車通行帯すら整備せず、自動車での移動以外不便・危険な道路構造にして自動車依存を高めた地域では、例外なく高血圧、糖尿病、肥満、そしてメタボが蔓延し、合併症として、脳梗塞、脳卒中、失明、糖尿病、心臓病、腎臓病、悪性腫瘍、壊疽、各種癌・・・多く見えるでしょうが、まだ全てではありません、ごく一部です。これら恐ろしい合併症にかかり、生活上常に不便や苦痛、合併症を改善させるための医療費負担も、個人や、そして社会全体の財政に重い負担をかけています。脱自動車、自転車推進を成功させた地域では、自転車で市民らは健康になり、医療費も軽減されたと聞きます。自動車が減ることにより、地域は趣と安全、排ガスで悩まないクリーンさを取り戻す。自転車の健康効果、自動車からの転換による環境への好影響効果は絶大です。
Posted by 佐藤 at January 28, 2012 02:41
自動車の害悪、危険性に話を戻しましょう。排ガスも自動車依存の高まりによる生活習慣病合併症蔓延もですが、なにより、自動車の重量や占有面積、加害死亡事故数を見れば一目瞭然の通り、自転車の数百倍以上もの危険性を孕んでいる乗り物です。しかも、下記のような背筋も凍る殺戮運転が横行、蔓延している。子供や高齢者に対しても容赦はない。

常態化
・速度超過(制限速度を1kmでも超えれば速度超過の危険運転に該当。重大死亡事故の元凶。制限速度マイナス5キロ以下での安全走行が望ましい。)
・車間距離不保持(側方間隔含め、あまりに自己中心的な危険運転が蔓延している。生活道路でもそうだが、万が一の安全が確保されない、人命軽視運転の蔓延が深刻。)
・横断歩行者等妨害等 http://d.hatena.ne.jp/takopons/20060808/1154999687 http://blog.jablaw.org/?eid=1074745
・合図不履行 ・歩行者側方安全間隔不保持等 ・追越し違反 ・指定場所一時不停止等 ・踏切不停止等 ・通行帯違反
・警音器使用制限違反 http://nemonemo.nobody.jp/koutuu02.html

頻発
・駐車違反 ・路線バス等優先通行帯違反 ・割込み等 ・無灯火 ・携帯電話使用等 ・進路変更禁止違反 ・通行区分違反 ・飲酒運転
Posted by 佐藤 at January 28, 2012 02:41
・・・日本において、道交法通り車道を自転車が走れば、いかに理不尽で思いやりや秩序のない思いをするか、サイクルロード様のブログを読まれている方なら痛感しているはずです。
自動車は制限速度を超えた危険運転は当たり前、信号のない横断歩道で人や自転車が渡ろうとしているのに停止しない『横断歩行者等妨害等』に至っても、県警調査によれば9割が違反者です。車間距離不保持の異常接近、煽り運転も頻発。追いぬき時に側方間隔1.5メートル以上あけないという極めて危険で万が一の安全が確保できないスレスレ追い抜き、『警笛ならせ』の標識がない場所以外で傲慢自己中心的にクラクションを鳴らす警音器使用制限違反。『自転車が車道を走るのは危険だからクラクションを鳴らす』という甚だしい勘違いをして違反行為に手を染めるドライバーも珍しくないのが日本の現状です。これはタクシーやトラック、バス(市バス含め)等の、所詮、プロドライバーですらも、例外ではありません。自転車に対して危険運転、傲慢運転を行うのが日常茶飯事です。
Posted by 佐藤 at January 28, 2012 02:42
また、歩道すらない生活道路でも、上記車道と同じく、人命を脅かす危険運転を、歩行者や自転車等"交通弱者"に対して、平然と、当然な顔をして行なっています。そこには交通弱者保護優先の思想は無く、あるのは交通弱者軽視(蔑視)、自動車優先の狂気だけです。万が一の安全を考えない速度や、異常接近、スレスレ追い抜き、暴力的なクラクション等で、自転車や歩行者などをおびやかし、排ガスや騒音、重量占有面積等により、地域環境を著しく危険及び劣悪化させる生活道路における抜け道利用も目に余ります。過去には、歩道すらない道路において、何十人単位で死傷者を出した無謀自動車運転も騒がれましたね。児童生徒らの列に暴走し、死傷させるケースがあちこちで起きています。まさに虐殺、惨劇です。あまりに惨たらしく、地獄絵図が、そこには確かにあったことでしょう・・・自動車は年間5000名近く人命を奪っています。私が自動車進入や走行をもっと制限するべき、取り締まるべき、というには、自動車が、一瞬にして大勢の人命を奪える極めて危険な凶器であり、その被害は自転車加害とはまったく別次元の残虐性を有しているからです。悲劇は防がねばなりません。
Posted by 佐藤 at January 28, 2012 02:42
マスメディアは、間接的な殺人行為をしていると、私は考えています。自動車の害悪、危険性、甚大な被害をろくに伝えず、歩行者の携帯電話歩行、自転車の危険性、自転車利用者の問題点ばかり報道し、自動車の害悪、危険性、甚大な人的被害、危険運転違反運転の蔓延状態をろくに伝えず、自動車ドライバーを思い上がらせている。悪いのはいつも歩行者や自転車で、自動車ドライバーを強くバッシングしたりはしません。そして自動車のCMを流し続け、VTRも、番組司会者も、コメンテーターも、自動車やドライバーには絶対に矛先を向けません。これが日本のメディアの狂気を帯びた実態です。その襟を正させるのも市民のつとめと申せましょう。市民らの安全のためにも、往来する自動車量は、もっと減らさねばならないのです。年間5000名近い人命を奪っている圧倒的な凶器=自動車により、人命が脅かされているのですから。人命、特に自転車や歩行者等、交通弱者の人命は、何よりも保護優先されなければならない、かけがえのないものだという絶対的な事柄を前提にすれば、どうするべきかは明白です。
Posted by 佐藤 at January 28, 2012 02:50
2010年、自転車による加害死亡事故数たった5件に対し、自動車は5000人近い人命を奪っています。
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20111025/1319554054
自動車は、ご承知の通り、人や建物、衣服、文化財、植物、道路等を汚染、破壊する、危険性、公害性の高い大量殺戮機械。ですが、進入制限、走行制限、取り締まりが甘すぎるのです。市民らは国内でもっとも人を殺戮している凶器=自動車 について厳しく考える必要がございましょう。むしろ、厳しいというより、自動車という圧倒的な凶器への制限や取り締まり強化により、自転車や歩行者など交通弱者を、保護優先しよう!という当たり前のことを、それが実現するまで伝え続けよう、ということなのです。死亡事故、重大事故が起きてからでは、何もかも遅いのですから・・・私はほぼ毎日、児童らが自動車の違反・危険運転により、怖い思い、即人命に関わる危険な思いをしている光景を目にしています。そして、実際に、多くの児童らの人命が、自動車によって奪われている・・・自動車制限、取り締まり強化に、一刻の猶予もありません。マスメディアによる、自転車だけを猛攻撃、バッシングする極めて異常な偏向報道により、自動車依存を高め、交通戦争の再来、ということもありうるのです。
Posted by 佐藤 at January 28, 2012 02:50
自動車の重量と占有面積による凶悪な殺傷性、そして実際に、重大事故のほとんどは自動車が関わっています。自動車を減らせば重大事故は激減させることができる。自転車、歩行者など、交通弱者を保護優遇する政策が日本にはまったく足りていない。それらを充実させ、重大事故を未然に防ぐことは、すなわち命を救う活動でもあると言えましょう。自動車を減らせば、重大事故も減る。重大事故防止のため、一刻の猶予もありません。

昨日ですが、ライジングボラードについての資料を目にしました。ああいった自動車進入制限装置の積極活用も、交通弱者保護、年間5000名近い人命を奪っている自動車の暴走運転から市民を守るためにも絶対に必要です。重大事故が起きてからでは、何もかも遅いのですから。

サイクルロード様、この度の記事にも感銘を受けました。これからも、ご自分のペースで、良い記事を執筆しつづけてください。
Posted by 佐藤 at January 28, 2012 02:52
  自動車に対する制限は賛成ですが、これも
総論賛成各論反対ありきでなかなか難しい所
です。実際、物流の殆どを車に頼っている現状
ではこれを少なくするのは難しいでしょう。
  ここは大岡裁きにもある3者1両の損の精
神を発揮してお互い譲り合うことが一番だと思
います。例えば配送に関しては1日1回とかナ
ンバープレートによる利用制限、住宅地に対す
る20km/h制限、その代わり高速道路に於ける120
km/hへの緩和等。これから高齢社会になれば当然
免許の返納も増えると思いますがその状態で車依
存社会を維持するのは困難でしょう。
  ホルムズ海峡危機により原油の高騰も予想さ
れる現状で車社会の維持は困難というしかないです。
  事故を起こさない設備はないということを念頭に
置く限りにおいて私は原発については現状再稼動支持
です。現状火力依存が進む=大気汚染が進むというこ
と。古い施設から順次廃止或いは核融合への転換も必
要でしょうし、太陽光、地熱等の開発も必須でしょう。
要は分散投資こそ必要ではないでしょうか?
Posted by yoko at January 28, 2012 11:57
kandyさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、排気ガスより問題なことは、いろいろあるでしょう。
ただ、クルマのドライバーのマナーや弱者優先などの安全意識、安全運転義務違反等については、ほかの記事で再三とりあげているので、ここでは、排気ガスについて取り上げています。
車道の右側を走行する自転車については、同じ自転車の立場からしても危険で迷惑で、腹立たしく感じます。
教育の必要性についても否定するわけではありません。しかし、そのあたりについても、これまでにも再三取り上げています。
ここでは、市民が自発的に活動し、同じ市民に向けて呼びかけている例を取り上げてみました。
Posted by cycleroad at January 28, 2012 23:20
佐藤さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、排気ガスによって、自転車だけでなく歩行者、あるいは住民全般の健康が脅かされているとしたら、それが依然として深刻な脅威であるとするならば、行政は規制を強化するなり、市民の健康を守る義務があると思います。
被害者たる市民がマスクを装着せざるを得ない状態もおかしいとも思います。
ただ、日本の現在の排ガス行政が、未熟で後進国的とまでは言えないでしょう。それは偏った見方だと思います。実際、排ガス規制により、一時と比べれば大きく改善しています。
クルマが必要なのも確かですし、経済面も無視できません。
そのあたりのバランスも必要で、排ガスによる健康リスクばかり一方的に言い立て、その恩恵を考慮しないのも片手落ちでしょう。
(続く)
Posted by cycleroad at January 28, 2012 23:32
(続き)
クルマ対市民のような対立軸で考えるのも無理があります。クルマを使うのもまた市民です。トラックなどによる流通も市民生活には必要です。
「自動車についての危険性や苦情、訴えを伝え」、一方的にクルマの排除、通行制限を訴えても、多くの市民の共感が得られるでしょうか。
むしろ現状で、クルマの利用を抑え、節電のように節車をすることも、一つの方法ではないかと思うわけです。
化石燃料を燃やす限り、技術的に有害物質ゼロは不可能と言いますから、排ガスについては、早期の電気自動車などの普及も期待されます。しかし、全面的な普及には時間がかかりそうです。
行政に可能な限りの努力を促すのも当然必要ですが、われわれ市民に出来ることとして、クリーンなクルマが実現するまでは、クルマの利用を節約し、少しでも被害を少なくしようとする、ブラジルやエクアドルのようなやり方も一考の余地があると思います。
Posted by cycleroad at January 28, 2012 23:40
yokoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も、一方的にクルマへの規制を求め、それを訴えているわけではありません。
クルマが必要なのも確かであり、経済面も無視できないと私も思います。トラックなどによる流通も市民生活には必要です。
おっしゃるように、お互い譲り合うような仕組みも考えられるでしょうね。
私は、ここであげたような、不要不急なクルマの利用を節約するという考えも、一定の意味があるように思えます。
エネルギーを節約し、クルマ依存を少しでも低減することにもなります。移動にクルマばかりでなく、自転車という手段に分散することにもなるでしょう。
政府も呼びかけましたが、震災を受けて、市民は自発的に節電に取り組みました。
同じように、クルマへの依存を減らし、環境や健康のためにも、自発的に節車に取り組むこともできるのではないでしょうか。
Posted by cycleroad at January 28, 2012 23:49
 
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