毎日、たくさんのテレビコマーシャルが流されています。
日本のテレビCMと言うと、人気タレントや好感度の高いスポーツ選手などを起用し、そのタレントを前面に押し出したものが圧倒的に多いように思います。毎年、出演したテレビCMの本数のランキングが発表され、タレントの人気度を測る、一つの指標のようにもなっています。
昨年のCM女王のランキングでは、AKB48のメンバーが軒並み上位を独占する形になったようです。グループで出演するため重複している部分があるにしても、大人気なのは間違いないでしょう。
社団法人・日本自転車協会の、「
自転車安全基準」啓発コマーシャルもAKBが起用されています。
もちろん人気タレントを起用すれば、注目度は高くなります。しかし、あまりにもAKBはテレビで露出しすぎているので、かえって埋没して目立たないのではないかと思ってしまいます。AKBの「チェック!」というセリフだけで、何のCMか印象に残っていない人も多いのではないでしょうか。
日本のCMはタレントものが主流ですが、海外のCMは日本とは印象の違うものも少なくありません。たまに海外の「おもしろCM」を紹介する番組などがありますが、日本だと顰蹙をかうような表現や、過激なものがあったりと、日本のCMを見慣れた目には新鮮だったりします。
なかなか日本で海外のCMを見る機会はありませんが、最近は動画サイトを見れば、海外のCMもたくさん投稿されています。膨大な数に上るわけですが、今回はその中から、自転車が出てくるCMを一部ピックアップしてみたいと思います。
なかなかセンスのいいCMだと思います。日本では最近、自転車メーカーのCMが流れることは少なくなってしまいました。たまに電動アシストの新製品とか、大手流通の独自ブランドのママチャリのCMなども見ますが、自転車メーカーによるものは稀です。
クルマと自転車を比べてストレートな感じですが、海外では、クルマをやめて自転車にする人、あるいはクルマと自転車を使い分ける人も増えているのでしょう。
場所によっては、クルマ通勤で毎日の渋滞がウンザリという人もあるでしょう。日本でも大都市だとそうですが、案外、自転車通勤のほうが速いということもあるに違いありません。
渋滞中の車列で、こんなパフォーマンスをしたら、顰蹙をかいそうですが..。
自転車メーカーや販売店以外にも、CMに自転車を使うところがあります。最近、世界的に自転車はブームだったり、トレンドとして見直されていることも背景にあるのでしょう。こちらはミネラルウォーターのCMです。
これもミネラルウォーターのコマーシャルですが、自転車とクルマの対比で、商品をさりげなく表現しています。日本で流したら、あまりピンと来ない感じになるかも知れません。
こちらは公共広告ですが、なかなかシャレたものになっていると思います。クルマ
をやめて自転車の利用を促すメッセージが、CMで流されているわけです。
こちらも、一人ひとりが自覚して行動をするよう訴えています。出来る部分をクルマから自転車へ代えていくという、一人ひとりの自覚によって未来を変えることが出来るというメッセージです。
これは公共広告ではありませんが、公共の視点から自転車の利用を促しています。クルマの移動に対し、自転車による移動という選択肢を“Plano B”と表現しています。AプランからBプランへと変える、この場合のAはクルマ、“automobile”で、Bは当然、“Bicycle”ということになります。
日本ではAKBですが、海外では、A Kara B(AからB)というわけです。ちょっと強引なこじつけですが(笑)、日本にはないCMです。海外では、特に都市部で自転車が見直されています。クルマを使うライフスタイルから、自転車を使うという選択肢へ、CMでも広く呼びかけられているようです。
今年は1日長いですが、もうすぐ3月です。寒い日が続いていますので、いい陽気になってくるのが待ち遠しいですね。
Posted by cycleroad at 23:30│
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ひとりでも多くの人がクルマから自転車に乗り換えれば、その分だけ地域はクリーンで安全性が高まり、趣も取り戻せますしね。京都なんかも、もっと自動車を減らして、自転車を増やすべきだと思いますよ。京都のみならず、日本全国もそうありたいものです。
特に、子供は自動車排ガスの影響を強く受けますし、死角の生じる自動車から見て、子供はたいへん視認しずらいものです。自動車を減らすということは、子供を大切にするに等しいと、私は考えています。
また、糖尿病、高血圧、肥満、メタボリックシンドローム、日本の、自動車や鉄道に依存した生活を送っている方は、何かしらの生活習慣病を抱えているでしょうし、それらは、自転車により大きく改善、予防できるものです。美容にもいいですしね、自転車は。
日本も、本来は公共広告で同様のCMをしなきゃならないんですよね。海外においても、日本においても、自動車自体の害悪は、さほど変わらないか、日本のほうが悪いでしょうから。
また、自動車企業は、速度を出した自動車の姿を映しているCMを、自粛してほしいものです。急左折?急右折?のCMも最近見かけますが、大変危険なことです。右左折は徐行してゆっくり行うべき行為なのだということをドライバーに忘れさせてしまいます。
自動車への執着から脱却し、自転車に乗り換え、自転車をあらゆるシチュエーションで活用する。
これにより、地域、環境の安全性やクリーン性、そして自分自身の健康や美容にも、大きく貢献できるのですから。