自転車に対するイメージの差
前回は海外のテレビコマーシャルについて取り上げました。
あまり動画の数が多くなると、環境によっては表示が重くなるので数を抑えたのですが、まだまだ面白いものがたくさんあります。あらためて見てみると、このままボツにするのも惜しいので、今回は前回取り上げきれなかった自転車CMについて、追加でもう少し載せておこうと思います。
日本では、あまり見られない光景ですが、気持ちはわかります。
最初、自転車盗かと思わせますがそうではありません。自転車シェアリングのCMです。
こちらは何のCMなのかと首をかしげる人も多いのではないでしょうか。実はドイツの保険会社のCMです。
サイクリストは長生きするというコマーシャルです。まさに文字通りですが..。
あまり上品ではないものもあります。オーストラリアのCMですが、日本だとヒンシュクをかいそうです。
Fat Tire というブランドのビールのCMです。自転車を巡って展開するストーリーでCMが作られています。ちなみに商品のラベルにも自転車が使われています。
いつも下りばかりなら、ラクでいいんですけどね(笑)。
こちらはギネスビールです。自転車で走った後のビールは最高ということなのでしょうか。割愛しましたが、他にもミラーなど、なぜかビール会社のCMに、自転車を使ったものが多いのが不思議です。
自転車のCMかと思えば、実はクルマのCMです。
逆にこちらは、最後、クルマのCMかと思わせますが、日常的に自転車を使うことを勧めるCMです。
こちらは、自転車のライト点灯のルールが変わることを知らせるCMのようです。それにしては、シャレていますが..。
こちらはブラジルですが、ラテン系の国のCMとなると、またずいぶん陽気なものになります。このほか、自転車メーカーのCMの中にも、センスの良いものがたくさんあるのですが、とても載せきれないので、その中から一つ、最後に、TrekのCMを載せておきます。
ふだん、なかなか海外のテレビCMを見る機会はないので、新鮮に感じられるものもあったのではないでしょうか。単なるテレビCMと言えばそれまでですが、日本との文化の違いのようなものも感じられて、興味深いものがあります。日本では近年、自転車のCMは少なくなりました。
格安なものが市場を席巻し、CMを流すメリットがないこともあるでしょう。日本では自転車本来の能力について過小評価されており、子供の乗り物か日用品くらいの意識しかない人も少なくありません。しかし、海外のCMを見ると、総じて自転車に対するイメージが良いことを感じさせます。
こうしたCMが流されているということが、それだけ海外では、クルマよりも自転車という選択に違和感はなく、むしろ自然なことと見られつつあることを示していると思います。日本の自転車走行環境がなかなか向上しない背景には、自転車に対するイメージの違いもありそうです。
与野党の党首が極秘会談ですか。この調子だと、また今度の首相も短命になるのかも知れませんね。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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こんばんは。
日本の自転車のCMというと、ブリジストンあたりのシティサイクルがほとんどですよね。たまにイオンのトップバリュー自転車とか。こうして海外のCMを見ると逆にマウンテンバイクやロードバイクなど、スポーツタイプが多いように見えます。
やはり、走行環境が歩道を主体としたママチャリ中心でかつママチャリ(特に1万円前後)が圧倒的に売れること、そのせいで自転車に対する意識の違い(ママチャリもその他の自転車も皆同じと思われてること)が大きいんでしょうか。
メーカー側も全体的にニーズが低いものに対して広告費をかけられないんでしょうね。
さすらいのクラ吹きさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
最近増えているとは言え、日本の場合はママチャリの出荷台数が圧倒的に多いですからね。
もちろん海外でもシティサイクルは使われますが、スポーツバイクに乗る人も多いですし、国にもよりますが、盗難が多いので通勤や街乗り用のシティサイクルと週末用のスポーツバイクと使い分ける人も少なくないようです。
ママチャリは歩道を走ることに特化した、日本独自に発達してきた自転車ですから、自転車イコールママチャリが常識のようになっている弊害は大きいと思います。
ママチャリは完全にコモディティ化してますし、日用品になってますから、CMもなくなるのは仕方ないのでしょうね。
サイクルロード様、いつもありがとうございます。やはり世界は進んでいますね。紹介してくださったいずれの動画も、しっかりと伝わってくる思いがあります。
動画だと、インパクトが強く、印象に、記憶に残りやすいですし、もっと日本でもクルマから自転車への乗り換えを勧める動画があってよいものでしょう。
動画もですし、画像も、図も、文章も。大切なことであり、日本社会に、いま必要な行為なのですから。
日本の状況として、歩行者は歩道を安心してゆったり歩きたいし、自転車はでこぼこのない車道を安全安心に走りたい、しかし日本は、過剰するほど自動車ドライバーが幅を効かせているため、それがなかなか叶わないのが日本の歪んだ構造なのですよね。
先進国では在って当たり前の自転車通行帯すら整備されてない箇所が、日本には多すぎる。歩道すらない通学路を自動車がビュンビュン、自転車より遥かに速い速度、ただでさえ高めの制限速度を超えた速度で、歩行者や自転車のすぐそばを自動車が通過しています。極めて危険な状況が野放しになっています。
そこで、自動車への往来進入制限、速度制限が急務だと思います。歩行者や自転車の存在を考慮した弱者にあわせた速度制限と、その速度から1km/hでも超えたら作動するオービス等で徹底した取り締まりが必要でしょう。
交通弱者保護、交通弱者優先、この基本的なことを、もっとも危険な乗り物である自動車への制限や取り締まり強化、道路整備により、実現していく必要があります。子供らが、実際に、自動車により、大勢犠牲になっているのですから。
自動車の速度超過文化、横断歩行者等妨害等文化、万が一の安全が確保されない車間距離保持義務違反=煽り運転文化、往来妨害や事故誘引をいとわない路上駐車文化、警音器使用制限違反=クラクションの安易な使用も多い。
聞いた話では、バスの前を、小学生程度の子供が自転車で車道を真っ当に走っていたのですが、バスの我が物顔なクラクションにより、車道を走ってた自転車の小学生が転倒し、クラクションを鳴らしたバスが、自転車の小学生を殺めてしまった事例も耳にしたことがあります。
嘘か真かは定かではありませんが、十分にあり得る話です。もはや、クラクションは凶器のひとつと考えて、それに対して、市民らも警察も、厳しい姿勢を取る必要があります。
自動車乱用、法令軽視が当たり前になっている文化は、即刻矯正されなければなりません。
環境、人命、健康、を重んじる。クルマから自転車への乗り換えは、この考えに沿った、思いやりと良心にあふれた善行と言えましょう。世界先進国自体、その流れにあるのですしね。日本だけ孤立するわけにはいきません。
日本も、自転車環境欧米先進地域の次元に到達してほしいというものです。いえ、それよりもっと前へ進み、高みへ上ってほしい。
クルマから、自転車への転換により、日本は確実にステップアップできるのですから。
そもそも自転車は、本来、車道を歩行者よりずっと速い速度で走行するものなのですし、自動車ドライバー側、そして、交通行政担当者の、自転車走行環境整備への意識を高めてもらわなければなりません。
市民ら、サイクリストらも、そのためには、積極的に役所や警察、議員さん、自転車行政に影響力のある著名人に、アイデアや要望を伝えていっても良いものでしょう。
自転車先進国と称されるほど成熟した国は、市民らのそういった運動があってこそ、自転車が安全安心快適に活用できる環境が整っていったのですから。
日本の、自転車利用者はあまりに慎み深い人が多い。過剰なほどに、遠慮してしまっている。だからいままで、自転車のための環境整備が進まなかった。日本でも、欧米と同じように、主張しなければ整備はなかなかされないのです。
日本の自転車利用者も、自転車のための環境整備を、もっと主張して、訴えてよいのだ、という世界的な実態を、多くの人に知ってほしい、このように私は思います。
トレックのCMはただ自転車が走っている映像なのですがドラマティックで良いですね。以前SPECIALIZEDのCMにコンタドールとアンディ・シュレクが一緒に出ているのが有りました。 一方日本ではAKBのBAA 大手販売店あさひ 電動アシストつき自転車のCMくらいです。おそらく自転車自体が多くの人にとって値段が安い物を選ぶということになって広告効果が出にくい商品なのかもしれません。そんなことを感じていた矢先Jスポーツパリ〜ニース中継後新城・別府・宮沢・土井選手たち出演で自転車安全利用五則という自転車ルール啓蒙CMが流れました 自転車ルールを簡潔に説明しており現在無意識にルール無視や危険運転してしまっている人にもわかりやすくできていると思います。 サイクルロードレース視聴者はさすがにルールは承知しているでしょうから寧ろサッカー中継などの自転車と関係無い番組の時にも放送してほしいものです。ただサイクルロードレースファンでない人は新城選手達が何者なのかわからないでしょう これをきっかけに本場欧州で戦う日本のロードレーサー達を知ってもらえれば嬉しいですね。
パブコメに、こちらでコメントした文章を分かりやすく書き直して送りました。けど自然や地球環境の破壊に「責任」を感じなくなってしまった人々には依然として分かりにくいんじゃない?でもマインドコントロールに陥っている人を救済したい気持ちは「(家族)愛」に違いない。そしてきっと立ち直れると信じている。ところで『愛』っていったい何者?神様?それとも自然現象?まあ自然の掟の手のひらの上でしか所詮は生きられない定め(運命)なんだから動物園にでも行って先祖帰りすりゃ分かることだけど、こちらも参考になります。
<参考>
http://www.t-koyano.jp/ainie.html
パブコメです。10回ぐらい読み返してもらえればなんとか分かるレベルかな?ご迷惑おかけします。
「クルマ優先社会」には未来が無い。
「クルマ社会」がもたらした最も深刻な問題は、それが「交通弱者」を生み出し、社会の多数派によってイジメられる構造が出来上がったことにあります。
道路空間はもともとは地域住民の「公共の生活空間」でした。そこでは「迷惑には自由が認められない」という「公共(人権)感覚」がありました。ところが、クルマという「動く私空間」を手にしたドライバーたちにより道路は「私物化」され、クルマの普及とひきかえに「公共空間」が奪われ、渋滞、迷惑駐車、排気ガスのポイ捨て、騒音などの「迷惑」やりたい放題となり、人は歩道においやられ、日本では自転車まで歩道に押し込まれました。そして「迷惑」くらいはかまわない、かまってられないとされ、「自由」だけが一人歩きを許されて、「公共(人権)感覚」が麻痺してしまったのです。結果、「弱いもの」が「強いもの」の願望に隷属する「不平等な社会」となってしまいました。さらに人々は「経済成長至上主義」という宗教を唱え、「経済の歯車や奴隷」と化している人たちが一般的で支配的な社会となり、自分もその一部である自然や地球環境の破壊にも「責任」を感じなくなってしまったのです。
「公共空間」を取り戻して「迷惑には自由が認められない」という「公共(人権)感覚」を育てること、そして「平等な社会」を再構築することは、地球家族の一員である人類が果たすべき「未来に対する責任」ではないでしょうか。
日本で自転車のCMとして(国民を啓発するのに)効果
があるのは公共広告機構ACのCMではないでしょうか?
東日本大震災の時に節電のCMがありましたが、何故
自転車5原則のCMを作らなかったのか理解に苦しみます。
さて、日本国内ではあまりニュースになりませんが
中東情勢がかなりきな臭くなっています。イスラエル
とイランによる衝突による影響で間違いなく原油は$200/BARRELを超えると予想されます。私の幼少時代に
40年後には石油が枯渇すると言われたことがありまし
たが、それは気軽に石油を使えなくなるってことだと
考えています。
個人に対する長期のガソリン購入制限でもしない限り
自動車優先社会が変わることはないのかも知れません。
>「経済成長至上主義」という宗教を唱え、「経済の歯車や奴隷」と化している人たちが一般的で支配的な社会
これについては、変化が無さそうでも
http://kyasuhara.blog14.fc2.com/blog-entry-319.html
「ところが昨今のテレビや新聞などメディアには経済成長のすすめ、待望論が静まる気配はない。政治の世界も同様である。」
変えていこうとしている動きもあるから、傍観者ではいられないよね。
http://www.japanfs.org/ja/join/newsletter/pages/027324.html
「このように、会社設立の本来の目的である真の幸福を実現するために、事業を拡大しないことを決め、『成長しない方針』を採り入れている会社がほかにもいくつも出てきています。」
佐藤さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
全てのドライバーが悪いわけではありませんし、物流などで直接、間接にクルマによる恩恵も受けているのも確かです。
住宅地などへのクルマの進入制限や速度規制は進めるべきだと思いますが、『1km/hでも超えたら作動するオービスによる徹底した取り締まり』は無理があるでしょう。
オービスを設置するコストも莫大なものになりますし、事務コストなどを考えても現実的とは思えません。
クルマから自転車への乗り換えとおっしゃいますが、全て自転車で代替できるとは限りませんし、個人の自由も尊重する必要があるでしょう。
自転車で代用可能な移動ならば、自転車にしたほうがいいと思いますが、強制するようなものではないと思います。
イソップの北風と太陽ではありませんが、自転車の走行環境を整えていけば、自然と自転車を利用する人も増えていくに違いありません。
クルマから自転車へと強迫するのではなく、自然と使い分けが進むような環境づくりをするべきだと思います。
kuma406さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
トレックのCMには、センスの良さを感じます。他のメーカーも含め、好感がもてるCMが少なくありません。
個人的には、日本で流れている普通のCMは、うるさいばかりで、あまりセンスがいいとは思えないものが多い気がしますので、余計にそう感じるのかも知れません。
日本では、ママチャリは単価が安くてCMする意味が無く、スポーツバイクはまだまだニッチということなのでしょう。
そんな自転車ルール啓蒙CMが流れているのですか。あいにく、まだ目にしたことがありません。主に録画して見る番組もあって、CMは飛ばしてしまうのも理由かも知れませんが..。
サッカー中継に自転車系のCMは、番組スポンサーの関係で難しいかも知れませんね。例え、扱いがあるメーカーだったとしても、サッカーファンに訴える絶好のチャンスでもありますし、サッカー関係のCMを流したいでしょう。
競輪中継などであれば別でしょうが、今度は視聴者層が違い、必ずしも興味のある年代でなかったりします。そういう意味では難しいところがありますね。
sharetheroadさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
パブコメに書かれた文章、よくわかりますし、私も共感する部分があります。
ただ、公共の概念とか、自由と権利、未来への責任など、やや抽象的で概念的な部分は、理解しにくい、理解しない人も多いかも知れませんね。
そのことが即ち、公共の場でのモラルの低下に表れているのだろうとも思います。
経済至上がクルマ優先に結びついているのは、その通りだと思いますが、個人主義で、権利を最大に行使し、少しでも個人の経済的利益を最大化しようという昨今の風潮の中で、経済原理に逆行するような主張として、なかなか理解されにくいのも事実なのでしょう。
経済成長至上主義の話まで行くと、公共とかモラルの話だけではなくなってしまい、道路でのクルマ優先の話とは次元の違う議論で、一概には言えなくなってしまうと思います。
いろいろ参考サイトも教えていただき、ありがとうございます。のぞいてみようと思います。
yokoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
効果があるかどうかはともかく、直接的に国民を啓発するようなCMは、政府広報や自治体の広報などをのぞけば、公共広告機構くらいしか作らないでしょうし、流れないでしょうね。
公共広告機構のCMは、民放が自ら流しているだけで、わざわざそのために広告料が支払われるわけではないと言います。企業に、なかなか広告料を支払ってまで、公共性の高いCMを流すのは期待できないと思います。
東日本大震災の時には、節電のCMですら賛否があったようですから、暢気に自転車のCMをと反発が出たかも知れません。
40年で枯渇と言うのは石油業界に都合のいいデマでしたね。今後も40年やそこらでは枯渇しないでしょうし、EVなどが普及していけば、原油の需給は長期的に緩む可能性もあります。
ただ、直近でイラン情勢などが原油価格に大きく影響を与えるのは充分考えられる事態です。
ガソリン価格が高騰すれば、EVの普及がさらに加速するでしょう。
個人へガソリン購入制限はナンセンスですし、EVなどになっていくだけで、クルマ優先社会からの転換には必ずしも結びつかないと思います。
>結果、「弱いもの」が「強いもの」の願望に隷属する「不平等な社会」となってしまいました。
イジメ(=『迷惑』−『愛』)られてるのは道路だけじゃない。学校も、そして職場や家庭もイジメられてるよね。結果、地球環境(家族)も。
『1km/hでも超えたら作動するオービスによる徹底した取り締まり』
のアイデアは、こちらが出典です。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/hirotakz/bike/ab_gmbike3.html
私からしてみても非常に同意できる考えであり、ドイツでは既に実践されているという話が本当ならば、これほど理想的な姿はないでしょう。
日本は『交通の流れ』という概念のもとに、自動車の速度超過や車間距離不保持の煽り運転、追い抜きにまつわる違反、あらゆる危険運転が蔓延している恐ろしい実態はご存知の通り。
そのせいで、自転車の車道走行はなかなか浸透していない部分が大きいのです。車道における制限速度も、自転車と自動車の速度差を考えれば、あまりに高すぎる道路ばかり。
日本ではママチャリが普及しています、だから、自転車通行帯が整備されていない道路では、ドイツのそれよりずっと遅い制限速度に設定して、1km超過で作動するオービスなどで徹底取り締まりしなければ、秩序など到底生まれないでしょう。
日本のドライバーの実態を毎日肌で感じれば感じるほど、そう思います。
なぜ自転車が法律どおり真っ当に走行しているのに、自動車ドライバーらに蔓延している危険な違反運転により、自転車利用者が不当に恐ろしく危険な思いをしなくてはならないのでしょう?
いついかなるときでも弱者保護は徹底され、環境整備もそれに則すべきが、違反走行の自転車が危険な目に遭うのは、ある程度仕方ない面もあります、ですが、なぜ車道をまじめ真っ当に走っている自転車が、恐ろしい思いをしなければならない状況があるのか。
それは、車道の制限速度が高すぎることと、『交通の流れ』主義による自動車の危険運転違反運転が蔓延しているからに他なりません。
それらの矯正には、あらゆる面での、指導、啓蒙、警告、制限、取り締まり、罰則の強化が絶対に必要です。
『1km/hでも超えたら作動するオービスによる徹底した取り締まり』はその一環であり、肝となる部分であります。
日本に交通弱者保護優先を根付かせるためには、必要なことなのです。
自転車の秩序ある安全な往来を妨害し、事故の元凶ともなっている自動車駐車違反ですが、その取り締まりにしても、積極的な機械化、自動化でもしなければならないでしょう。
警察官の人手が足りないのなら、機械に委ねるほか無いのですから。
修正です、
いついかなるときでも弱者保護は徹底され、環境整備もそれに則すべきですが、
でした、失礼しました。
『環境整備』とは、道路整備や法整備もですが、啓発や指導取り締まりによる人々の考えの整備も含まれます。
現状、日本では、自動車という圧倒的な交通強者にすべてをゆずってしまっているのですから。
ドライバーらも『どけ!どかなければ大怪我するのはお前だ!』という恐ろしいコメントをネットで書き散らしており、同じ自動車ドライバーへの咎めもなければ、自動車規制強化の話もしない。実際の自動車運転も、それに則しています。
交通弱者迫害のシンボルである歩道橋の更なる建設や、車道における自転車という弱者の存在を無視した制限速度引き上げ、自動車関連罰則や取り締まりの軽減まで要求している始末です。
それらについて咎めると、咎めた相手に対して、誹謗中傷やネガティブなレッテル貼りに終始し話になりません。
自動車にまつわる経済を盾に、自動車の違反行為危険運転の見逃しや、規制取り締まりを軽減するべきだ、と、とんでもない論を立てるドライバーも少なくない。交通弱者保護優先の思想が、彼らからはカケラも感じられない。
また、何か交通事故のニュースについての話になれば、人に危害を加えた自動車ドライバーを徹底的に擁護、同情し、被害者の落ち度を徹底的に探し、決めつけ断定し、しまいには被害者遺族まで誹謗中傷し始める。
真っ当な、成熟した文化の国の人がそれらを見たら、日本の多くの自動車ドライバーを軽蔑することでしょう。私も同じ気持ちです。わずかでも公正な心や良心のある人であれば、同じ気持を抱くはずです。
過激なドライバーらの考えをきちんと矯正するには、それなりの対応が必要なのです。メディアでの啓蒙は強力ですが、肝心のマスメディアが日本では自動車産業と癒着しているので、それもなかなか望めない。
ならば、市民らが能動的、積極的に、自動車規制取り締まりの強化、自転車や歩行者という交通弱者保護のために、動かなければならないのです。
警察、議員、役所、その他安全な交通環境、自転車や歩行者という弱者保護の環境実現に影響力のある個人や団体に、積極的にアイデアや応援、要請をし続けていかねば、実現はかなわぬでしょう。
自転車先進国の名誉を受けた国々でも、市民らがそういった活動や運動を積極的に、能動的に、継続して行い続けてきたからこそ、自転車先進国、交通弱者にやさしい地域や道路を含めた総合的な環境の実現に成功したのですから。
sharetheroadさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、人の迷惑をかえりみないような行為、モラルの低下は、道路交通の場だけでなく、学校などでも目立つようです。
環境への負荷に関しても言えるかも知れませんね。
佐藤さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私の経験から言うと、ドイツでクルマを運転していて、うっかり、あるいは間違えて数キロとか十数キロオーバーしてしまったことは多々ありますが、オービスを光らせたことはありません。
もちろん日本と比べればはるかに厳しいのは間違いないと思いますが、1キロとか数キロでは誤差の範囲で、作動しないような印象があります。
ただ、ドイツ人は、他の規制にしても、非常に厳格に守るところはありますね。
日本のドライバーが速度制限を守らないことに対し、それを擁護するつもりは毛頭ありません。
取り締まるべきなのも、その通りであり、否定するつもりはありません。
しかし、住宅地などで速度超過させないために、オービスを設置するとなると、そのコストが莫大なものになるのも間違いないでしょう。日本では警察官僚の天下りと利権の温床となっており、オービス自体も信じられないほど高額なものになっています。
現状で反則金を素直に支払わない人の多さを考えると、それを督促したり、従わない人に反則金を適用を外して裁判するなど、莫大な事務コストがかかることも間違いないでしょう。
それを考えても現実的とは思えないと申し上げたまでです。
(続く)
(続き)
もちろん、法律からすれば、1キロたりとも超えれば違反なのは間違いありません。
機械を使えば、厳密に取り締まれるはずであり、取り締まるべきだというのも、理屈としてはその通りだと思います。
しかし、現実問題として難しい面は否めませんし、厳格なドイツの国民性との違いもあって、なかなか実現が難しい面もあります。
警察が過度に厳密な交通取り締まり等、警察権力の横暴と思われる事例があるとの市民の反発もあり、裁判なども行われています。
そうした国民感情を考えても、オービスを大量に設置して取り締まりを厳格化することは、現実的とは言えないと思います。
決して考え方を否定するわけではありませんが、現実的とは思えないというだけです。
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