再びこの事故を繰り返さない

東日本大震災から1年が経ちました。
多くの人命が失われ、街も産業も人々の心も大きな打撃を受けました。いまだに避難生活を余儀なくされている人たちも大勢います。震災から1年を迎え、あらためて復興に向けて力を合わせていくと共に、せめてこの災害によって得た貴重な教訓を、今後に生かしていく決意を新たにしなければなりません。
各地で、これまでの津波の想定が見直されたり、建物の耐震化などの対策、あるいは如何に減災を進めるかといった検討が始まっています。そうした中で、今後に是非とも教訓を活かして取り組むべき事の一つは、原発が爆発するような事故を2度と起こさないということではないでしょうか。

未曾有の原発事故により、放射性物質が広範囲にバラ撒かれ、人々には大きな不安が広がっています。いまだに帰宅できずに避難生活を強いられている人も大勢います。生活の基盤に加え産業や雇用が失われ、農林水産・畜産物など、出荷の見通しが立たずに苦境に陥っている人たちもいます。
海外では、日本からの輸入を控える動きが食料品以外にまで広がり、訪日客は激減、観光地などでも存続の危機に立たされているところがあります。電力需給の逼迫や電力料金の値上げで、日本の経済全体にも大きな影響を与えています。今後の除染や放射性廃棄物の処理にも多額の費用がかかります。
今後数十年間、あるいはそれ以上に渡って続く、廃炉に向けた膨大なコストも日本国民が負担していかざるを得ません。まさに国難とも言うべき大損害を与え、長期に渡って国力をそぐことになる原発事故が、再び起きるようなことがあったら、日本の将来は無いといわざるを得ません。
今回の事故は、実は幸運なほうで、もっと酷い結果も起こりうると指摘する専門家もあります。事故後、点検のため次々と停まってきた原発ですが、いま再稼動に向けた綱引きが始まっています。夏に向けて電力需給の逼迫への懸念もわかります。しかし、果たしてこのまま再稼動を認めていいものなのでしょうか。

原子力安全保安院は、ストレステストによって安全が確認されたとしています。しかし、あの保安院が審査すること自体ナンセンスです。もちろん、でたらめな原子力安全委員会も全く当てになりません。私は専門家でも何でもありませんが、この点は明らかでしょう。
そもそもストレステストはコンピュータのシミュレーションだと言います。それなりに意味があるのかも知れませんが、一部をのぞけば元々地震が無い欧米の原発のテストを流用して、果たして意味があるのだろうかと思ってしまうのは、私だけではないでしょう。
ストレステストの結果などより、素人目にも問題な点はたくさんあります。電源車を何台か配備したくらいで、津波への備えが万全になったと信じる人は、ほとんどいないはずです。浸水する恐れがある地下に、依然として非常用電源設備があるという点だけで失格でしょう。
建物の設計上、そう簡単には移せないのでしょうが、それは即ち安全とは言えないことを表しています。正面の防潮堤を高くしたところで、海水は迂回して浸水してくるでしょうから、抜本的な対策にはなっていません。福島第一原発でも、原子炉建屋には津波が直撃しておらず、津波で建物が破壊されたわけではありません。
非常用電源が全て失われたのは全体の設計の問題ですが、その前に通常電源が失われたのは、送電線の鉄塔が地震で倒れたからだと言います。長期の電源喪失を想定していなかったのに、震度6程度で長期間停電するような送電設備だって問題でしょう。地下に埋設するとか、二重化するとか、やるべきことは多いはずです。

非常時にベントが困難だった構造も問題でしょうし、建屋の水素爆発を防ぐ構造なり装置なりを新たに設置すべきなのも明らかです。行き場のない使用済み核燃料が大量に貯蔵してあることも問題でしょう。格納容器の中の原子炉の圧力容器内にある核燃料と違って、いわばむき出しの状態にあります。
福島第一原発の4号機の燃料プールも余震で崩れかねないと懸念が広がっています。冷却水が失われたら、むき出しの燃料が深刻な状態になります。安全性の点で大きな問題でしょう。いわゆる核のゴミの問題も含め、こうした原発について詳しく知らない素人が考えてもわかるような不備だけでもたくさんあります。
原発の安全神話は完全に崩壊したわけですから、事故が起きた時に周辺の住民が避難するための手段や体制を構築しておく必要もあるでしょう。今回の震災時には秘匿された、スピーディの予測データを日頃から公開しておくことも求められます。ヨウ素剤の備蓄や配布体制も整えておくべきでしょう。
事故時の住民への通報体制や情報の公開などもそうですし、まだまだたくさんあると思いますが、こうした目に見える改善、対策、備えを行い、全てを公開して初めて住民の理解を得るスタートラインに立てるはずです。何もしない状態でストレステストでお茶を濁すなんて問題外、話になりません。

今回、被害が立地市町村にとどまらず、広範囲にわたったことから、再稼動に対する周辺住民の合意にしても、今まで通りでいいとは思えません。電力会社が、これら何一つ条件を満たしていない中、こんな状態で、なし崩し的に再稼動を許すべきではないと思います。
事故から1年が経ち、具体的な改善も無いまま、うやむやのうちに再稼動に結びつけようとしているように見えます。もちろん、電力事情、産業への影響も重要だと思いますが、ここで安易に再稼動させれば、再び悲惨な事故を繰り返しかねません。今こそ教訓を活かすべき時ではないでしょうか。
特に東京電力に対しては、再稼動どころか会社の存続も許すべきではないと思います。東電自身の事故の中間報告では、津波による不可抗力、想定外、責任回避と自己弁護に満ちています。被害者への補償に対しても全く不誠実です。まき散らした放射性物質は無主物であり、東電に責任はないと裁判で主張するような会社です。
国の原子力政策の問題もありますが、あくまで事故を起こしたのは東京電力です。一部にはミスがなければ爆発は防げたとの見方もあります。今まで火災や爆発事故を起こした工場やプラントなどには警察が捜査に入り、刑事責任が問われているのに、東電には警察の捜査すら入っていません。

もちろん今回は特殊で、警察の捜査能力では手に負えないとしても、誰も責任を問われないまま、うやむやのまま終わらせるべきではありません。これだけの事故を起こしておきながら、平気でボーナスまで支給しています。これは人災であり、原因の究明と、責任の追及も必要なのではないでしょうか。
東電の社長は、電力料金の値上げは権利だと言い放ちました。電力供給をほぼ独占しているので、低姿勢を装いつつ、要求は拒否できないとタカをくくっているのでしょう。事故が起きても、電力料金を上げて処理すれば済むという安易な対応を認めてしまえば、事故を再び起こすまいと本気になるはずがありません。
廃炉に向けた作業や補償の問題などがあるので、東電は破綻させられないのではないかと考える人もいます。しかし、破綻させた日本航空だって、そのまま普通に飛んでいます。東電をいったん清算、解体して、新しい枠組みで事後処理を続けさせることは可能なはずです。
電力の安定供給を大義名分に地域独占を許したことが、原子力村と呼ばれる既得権を守ろうとする人々を生み、国会議員への献金や広告費を通して政治やマスコミとの癒着を生み、結果的に事故を招いたと指摘する人もいます。いずれにせよ、こんな会社をそのままにすることは、百害あって一利なしです。

アメリカや韓国より、倍以上高い電力料金を徴収し、地域独占をいいことに高給を取り、余計なものまで電力の原価に潜り込ませるなど、やりたい放題だったのも明らかになっています。多くの人が言うように、発送電の分離は不可欠でしょう。そのためにも東電は清算、解体すべきだと思います。
倫理的・道義的な面からだけでなく、多額の公的資金を投入する以上当然の話です。結果として原発の事故を招いた背景、お粗末な安全体制を生んだのは、原子力村の論理や癒着構造だったとするならば、その仕組みから正す必要があります。それが、事故の教訓を活かすことだと思います。
当面の電力の確保の問題はありますが、私は少なくとも現時点で、地震の多い日本での原発は、安全面で無理があるのではないかと思います。ここでは脱原発の是非はおきますが、新規建設は不可能ですし、再処理など多額の原子力関連予算や核のゴミの問題も含め、少なくとも抜本的な見直しが必要でしょう。
原発は私たち自身の将来や日本の命運に直結する問題であり、再び原発の事故を起こさないために何が必要か考えるべきです。議員やマスコミには電事連からの献金やスポンサー料が行き渡っており、追及の手は緩みがちです。私たち国民の一人ひとりが声を上げていくべきではないでしょうか。
原発事故の影響が復興を大きく妨げる原因にもなっています。「原発事故さえなければ..。」と怒りと悔しさに震える人も多いに違いありません。あらためて、震災の犠牲者のご冥福をお祈りしたいと思います。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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私は 政府の対応、東電経営陣に非常に怒りを感じています。
原発について【退屈な日々 楽しいこと無いかなぁ・・・】at March 13, 2012 12:49
初めまして。仙台在住の者です。
言いたい事が山ほど有りすぎて書ききれないのですが、ご意見まったく同感です。震災後の政府の対応、東京電力の対応を見ていると何とも言えない喪失感でいっぱいになります。日本人にはたくさん素晴らしい人がいますし、復興に向け今も汗を流している人も大勢います。しかし、そんな頑張りさえも無に帰すような対応には怒りを覚えてしまいます。日本の中枢とはこんなものなのでしょうか?頭の良い人達の集団なんだろうけど、思わずバカなのかと言いたくなってしまいます。
ここまで国民の信用を無くした政府は見たことがありません。ガレキの処理が進まないのも信用が無いのが原因ではないでしょうか。いくら政府機関がガレキに放射能は付いてませんと言っても誰が信用するでしょうか。原発は安全ですと言っても誰が信用するでしょうか。
核廃棄物の処理には10万年かかるといいます。人間の時間軸でこれを扱うのは不可能です。確実な廃棄の技術が確立されていない以上、未完の技術と言えるでしょう。つまり見切り発車で稼働させて後のことは知らないと言っているのと同じです。現代人はとんでも無いところに足を突っ込んでいるのかもしれませんね。
最後に自転車を愛する者として応援しています。これからも頑張って下さい。
さとうさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
原発に関しては、多くの方が、政府や東京電力の対応に怒りを感じていることでしょうね。ただ、なかなか市民の声は形にならない、明らかになる場面が少ないということもあってか、東電などは、国民をなめきったような発言をして平気なようです。
原発を推進してきた政府も政策も、結局は国民が認めてきたわけであり、その意味で認めてきた国民、あるいは原発について関心を持ち、気をつけて来なかった国民にも責任があるという人もいます。
確かに、そういう面が無いとは言いません。国民みなで反省するという日本国民の謙虚さなのかも知れません。しかし、それによって政府や東電の責任をウヤムヤにしてしまってはいけないと思います。それが、事故を招く土壌になります。
責任者を吊るしあげろとか、賠償させろということではなく、これだけ大きな事故を起こしたのに責任をとらない、責任の所在をはっきりさせない体質が問題です。
厳しく責任を追及しなくては、原発の運転は、重い責任を負っているという自覚がなくなり、いつか再び事故を起こす体質につながっていくに違いありません。
原発の技術が未熟で危険という点は私も同感です。国民の多くが気が付いたと思います。その国民の声が製作に反映されるよう、一人ひとりが努力していかなければならないと思いますね。
応援、ありがとうございます。
cycleroadさんは原発のことを正しく理解されていると思います。
僕も事故が起きてから原発のことを調べましたが「人間は処理することもできない、とんでもないものに手を染めてしまった」と実感しています。
使用済み核燃料は地球外に持ち出すことになるのではと懸念しています。
月が原発の墓場にならなければいいが。
かぐや姫が嘆きそうです。
事故が起きたときに中心になって指揮を執るオフサイトセンターが、近すぎて機能しませんでした。
先日ようやくもっと離れたところに移そうと決まったばかりです。
こういう対策も取られないうちから原発の再稼働をしようとしています。
54基中動いているのは2基。原発全部を止めたって今年の夏は乗り切れます。
いまだに原発を規制する組織ができていないのが問題ですね。
三春町のお坊さんが「人類は地獄の蓋を開けてしまったようだ。」とおっしゃっていましたね。
使用済み核燃料を地中深く埋めるための研究に1000億円単位の税金が使われていることも納得がいきませんが・・・。
とどのつまりは、原発を廃炉にして、新しい物は作らないということにつきると思います。
もう、後戻りはできないから。
後世に僕達は何を残して逝くんでしょうか?
この薄汚れた大地だけでしょうか。
カネを残しても、そんなものはただの紙切れでしょう。
モノを残しても、そんなものはだだのゴミでしょう。
原発の避難訓練で、口にハンカチをあてて逃げる訓練を見ていて空しくなりました。
もう僕達の手の及ばないところまで行ってしまったのでしょうか?
大好きな自転車に乗っても最近は気分が晴れません・・・。
>行き場のない使用済み核燃料が大量に貯蔵してあることも問題でしょう。格納容器の中の原子炉の圧力容器内にある核燃料と違って、いわばむき出しの状態にあります。
僅か千円で東京から福島(記憶が定かで無い)のバス旅行出来るからと、お寿司の昼食付きの原発見学ツアーに参加しました。建屋内の水に浸かった核燃料を間近で見ました。核燃料を同じ部屋で見れる、これが核燃料なのかと疑問だらけでした。プルサーマルとか聞きましたが、よくわかりませんでした。
今回の事故で核燃料はお湯を沸かしているだけで、もんじゅはナトリウムを使っていて事故っても水かけて冷やせない危険な物とよくわかりました。
私も東京電力の美味しい話に乗っていただけなのですね。流石に今は原発見学なんてないのでしょうね。
トンサンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、私たちも原発のことを知らなさ過ぎたというのはありますね。
逆に、使用済み核燃料を地球外に持ち出すのは、かなり困難ではないでしょうか。
一度に少量しか運べませんし、コストが莫大になります。何より、打ち上げが一度でも失敗したら、高レベルの放射性廃棄物を地球上にばら撒くことになってしまいます。
リスクが高すぎて、それは出来ないでしょう。
私も原発なしで夏を乗り切るしかないと思いますし、火力発電の増強などだけで乗り切れると思います。
わずかなピーク時の電力不足のぶんだけ対策を立てれば可能だと思います。
原発の再稼動は最終的には政治判断ということになるでしょうけれど、このまま何もかも不備なまま、中途半端なままに再稼動をすれば、さらに政府は信用を失い、原子力行政はむしろ危機に瀕するでしょうね。
二浪独河さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
まだどこの国も最終処分の方策に目途がたっていない、最終処分場すらないというのも問題だと思います。
福島の事故は世界に衝撃を与えましたし、最終処分場を受け入れる自治体を探すのは、どの国でもますます困難になると思われます。
よく言われるトイレの無いマンションのような状態なのに、平気で運転し、廃棄物だけたまる一方で来てしまいました。
原発を廃炉にして、新規建設をしなかったとしても、いわゆる核のごみを、10万年も管理していかなければならないという問題は残ります。
人類がそれまで絶滅しないとしてという前提ですが..。
もう私達の手の及ばないところまで来てしまったのかも知れませんね。
世田谷花子さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
僅か千円ですか。おそらく東電か、電事連あたりの画策で、市民の原発へのアレルギーを減らすための方策の一つだったのでしょう。
今まさに余震での崩壊が心配されている4号機の使用済み核燃料の貯蔵プールをご覧になったのかも知れませんね。
さすがに、今はもう原発見学はさせないでしょう。一般の人で、行きたいと思う人も少ないでしょうし..。
国民は、誰もがみな、電力会社と官僚と御用学者、族議員やマスコミも含め、原子力村の嘘と安全神話に騙されていたのは間違いないでしょうね。
自転車乗りの中にも、原発に対して、容認するひと、反対するひと、推進する人、慎重な人、いろんな立場と意見があります。
自転車ファンのためのWEBとしてここがあるのなら
「地震の多い日本での原発は、安全面で無理があるのではないかと思います」
と結論づけるのはふさわしくないと思います。
ここは自転車ファンのWEBではなく、cycleroadさんの個人のブログだということであれば、問題はありません。
はじめまして。
Cycleroadさんに同感で、コメントさせてもらいます。
私はアメリカに住んでいます。日本でこの大地震があった1年前もアメリカにいました。だから実際どうだったかなんてわかりません。両親は東京に住んでるのでそれを聞いただけです。でも、あんなに大きな被害があったのになんとかやっていけてるのは一人一人の努力の成果だと思います。政府も会社側も、国民のように協力、改善していけばもっと理解できますが、原発への対応にはひどくて驚きました。
これは国民が何とかしてなおすというよりも上の人たちが動き出さなくてはならない問題なので更にショックでした。
また大きな地震がありましたが、お気をつけください。
原発は無い方が絶対に良い、ということは確かですしね。
原発がないとダメ、という思想の方は、原発の無くても済むようなライフスタイルや社会を追求していく努力をするべきでしょうね。
電気もですが、原油への過剰な依存も問題視されています。自動車移動前提の地域は、早急に、自転車と歩きや公共交通機関での移動で済むような地域づくりを進めるべきでしょう。
地域の、安全や公害指数を含む環境のためにも。
自転車や徒歩での移動が危険で不便な道路環境を放置している地域は恥じるべきです。
また、電気自動車なるものがありますが、排ガスを出さないのはすばらしいとして、しかし電力供給事情のことを考えれば、どうかなあと思うところでもあります。
原発依存脱却のことを考えれば、運用に、ライト関係やケミカルでの極少量使用以外で石油や電気を使わない自転車、スポーツ自転車がまさにぴったりでしょうね。
電気自動車に乗るぐらいなら、電動アシスト自転車のほうが、よっぽど省エネで健康への貢献度も高い。
大きく重たい乗り物である自動車という存在が減れば、地域はより安全になりますしね。子供らものびのびと道端で遊べるようになりましょう。
サイクルロード様、いつも素晴らしい記事をありがとうございます。記事が更新されるたび、目にするたび、見聞の広がりを感じるものです。
エアコンは消費電力ドカ食いとして有名ですが
エアコン無しでも、きちんと着込んだり、窓を開けて通気性を高くすれば、夏や冬はしのげる場合が多いですしね。
外が排ガス臭いから窓を開けられないのであれば、その地域への排ガスを出す乗り物=自動車等の流入をきちんと制限するなどをするべきですし、ロンドン他、先進国の都市部でも珍しくない政策なのですから。
外の空気環境を汚すような設備や乗り物には、きちんと規制をかけて、その地域における空気のクリーンさを維持向上する。
次に消費電力で大きいのは照明ですね、LEDをもっと安価に消費者へ提供できるよう、国は補助金等で、あらゆる場所でのLED導入支援をもっともっとおこなってもよいものです。ハロゲンや白熱電球等、消費電力の高い照明は、これだけ脱原発が叫ばれ、電力供給についての話題が絶えないなか、平気で使ってよいものではないでしょうしね。もはや、使用制限があってもよいのではないか、とすら思います。
3つ目に冷蔵庫
スーパーまで自転車で行き、野菜や肉、缶詰等を、常温保存で消費しきれる量だけ買う。これを心がける、そして、そういった生活ができるよう国も最大限に支援していく政策を行うべきでしょう。
電力消費量も減り、電気代もかからず、自転車で健康増進・美容向上、医療費軽減で地域財政も助かり、自転車の美容効果で少子化も改善されたりするかもしれません。
テレビも電力消費量大きいですね。
テレビ利用の目的は情報です。情報はPCだけで十分なようにも思いますが、いかがでしょうか。
総消費電力のことを考えれば、テレビ+PCでは電気使用効率的に無駄が多い。
なので、情報取得はPC使用だけ、あとはラジオぐらいかな、に絞った生活を支援する政策をとってもよいと思いますね。省エネPCには補助金を出したりね。
『エコPC補助金、減税も!』消費税分をちょっぴりカット、みたいな。
いろいろとアイデアがあるものです。脱原発目指して、共に邁進していきましょう。
Hidekazuさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
もちろん、いろいろな考え方があると思いますし、それを否定するつもりはありません。
原発についても、エネルギー安全保障、燃料価格と産業競争力、廃炉や廃棄物処理に向けた技術や人材育成の必要性など、いろいろな要素があって、単純に脱原発とはいかない部分があることも充分に理解しています。
「地震の多い日本で〜」と書いたのは、その前に「私は」と書いてあるように、あくまで私の意見です。別に結論付けているわけではありません。
「ここでは脱原発の是非はおき」とも書いており、結論付けるつもりもありません。
ただ、絶対安全といわれた原発が、地震をきっかけにこれほどの事故を起こしたことで、少なくとも現時点で原発の地震への備えに疑問があるのは、誰が見ても明らかでしょう。
そもそも、この文章自体、事故防止や再稼動についても私の意見です。問題提起をしているわけですが、反対意見を排除するつもりはありません。
前後の文脈も含めて判断いただきたいと思います。
クリーンクリーンPCさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
政府の原発事故への対応はお粗末と言うほかは無く、当時は誰もが驚き失望したのは間違いないでしょうね。
そして、この対応によって政府は本当のことを発表していないと信用を失い、その後の状況にも大きな影響を与えています。
国民が原発に対して直接何かの手を下すことは出来ませんが、政府を動かすのは最終的に主権者たる国民しかありません。
私たち一人ひとりが考え、選挙などを通して、その意志を反映させていかなければならないと思います。
佐藤さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
脱原発の声が増えていますが、かつて原発を夢の技術と歓迎し、容認してきてしまったのも国民と言えるでしょう。
私も原発については、少なくとも現状では安全面に問題があると思っています。脱原発が可能だとするならば、それに越したことはありません。
しかし、原発を無くす、廃炉を進めるためにも、様々なハードルがあり、廃棄物の処分も含めて、長期的に技術開発や人材育成も必要になってきます。そう簡単なことではありません。
また、エネルギー安全保障、燃料価格と産業競争力などを考えれば、ただ原発を無くせばいいという単純な議論でもないでしょう。
電力供給やその値段が経済や雇用に影響することを考えれば、単純にライフスタイルの問題だけでもないと思います。
日本は、例えばアメリカと比べれば明らかですが、鉄道などの公共交通が発達しており、その点では原油への依存は低いと言えます。
しかし、公共交通機関での移動で済むような地域づくりと言うのは簡単ですが、どこも赤字ローカル線ばかりになってしまわないとも限りません。そう簡単な話ではないと思います。
道路環境の整備にも公共事業や予算配分が必要になりますし、自治体の財政の問題も出てきます。
電動アシスト自転車で、電気自動車を全て代替できるわけでもないですし、あまり問題を単純化するのもどうかと思います。
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