知ってるだけでは意味がない
今月は自転車月間です。
自転車月間は、1981年に自転車基本法が施行されたことを記念して、公益法人などの関係団体で構成する「自転車月間推進協議会」が制定しました。自転車振興や啓発活動を行うことになっており、総務省や経産省、環境省、文科省、国交省、警察庁といった省庁や東京都、日本自転車振興会などが後援しています。
必ずしも、この自転車月間に合わせたものばかりではありませんが、最近は自転車の事故やマナーの悪化が問題となっていることもあって、各地で自転車の交通安全に向けた活動が行われています。そんな交通安全に関する記事を、最近の自転車関連ニュースからピックアップしてみます。
自転車走行ルール、認知度・順守率を調査…東京都
東京都は8日、自転車の安全利用に関する都民の意識調査の結果を発表した。携帯電話の使用禁止などの走行ルールは9割以上が認知していたが、子供のヘルメット着用努力義務などを知っていたのは6割程度にとどまった。
調査は今年3月、都内に住む15歳以上の男女750人を対象に実施、368人から回答があった。走行ルールの認知度では、「夜間のライト点灯」(96%)、「携帯電話、傘差し運転の禁止」(94%)など、11項目のうち8項目は9割を超えた。一方で、「子どものヘルメット着用努力義務」(65%)や「2台以上の並走禁止」(78%)は低さが目立った。
ルールの順守率で最も低かったのも「子どものヘルメット着用努力義務」(64%)。以下「原則、車道通行」(72%)、「歩道走行時の歩行者優先」(82%)がワースト3だった。
一方、防犯登録の実施状況については、88%が購入時に新規登録をしていたが、自転車を処分する際に登録抹消したのは25%、自転車を譲り受けた時に再登録したのは22%にとどまった。住所を移転した時に変更手続きをしたのはわずか10%だった。
都は6月初旬に、自転車問題について関係団体の代表が議論する懇話会を発足させる予定で、担当者は「今回の調査結果も踏まえ、実効性ある施策を検討したい」としている。(2012年5月9日 読売新聞)
ここで挙げられている他にも、話題となったブレーキのない自転車での走行禁止(94%)、信号の遵守や一時停止場所での停止、安全確認(92%)、二人乗り禁止(92%)など、調査された11項目のうち8項目については、認知度が9割を超えています。
最近、マスコミなどでも自転車のルールが取り上げられたりすることもあって、ルールの認知度は上がっているようです。逆に言えば、これだけの割合で知っているのに、実際には守っていない人が多いというのが問題でしょう。法律違反が常態化している状態を解消していく方策が求められます。
同じ調査で、必要だと思う対策についての設問に対しては、ルールやマナーに関する広報啓発活動がもっとも多く60%、次いで、学校教育における自転車安全教育の充実が55%となっています。市民は、ルールを周知徹底していくことが重要だと考えているようです。
行政に期待する自転車対策については、市区町村による駐輪場の整備が61%、自転車の走行空間等の整備の推進が60%、自転車安全教育の強化が50%、ルールを守らない利用者への指導、取締りの強化が44%などとなっています。
自転車安全利用ロール:トイレットペーパーにルール 蟹江署、管内の小中学校に配布 /愛知
蟹江署は8日、自転車件を運転する際の禁止事項などを印刷したトイレットペーパー「自転車安全利用ロール」を蟹江町立新蟹江小に配布した。身近なトイレットペーパーを通じて自転車の安全運転への意識を高めてもらうのが狙いで、今後、署の管内の小中学校に計2600個を配布する計画だ。同署によると、トイレットペーパーでの啓発は東海3県で初めてという。
トイレットペーパーには「2人乗り」「傘差し運転」などの禁止事項を描いた11種類の漫画が印刷されている。「携帯電話の使用」など、今春の県道交法施行細則の改正にも対応している。
静岡県の印刷会社が製作し、蟹江町青色申告会が県交通安全協会蟹江支部に寄付した。蟹江署は「小中学生が交通ルールを覚えて、事故に『巻き込まれる』ことがないようにしてほしい」と話していた。(毎日新聞 2012年05月09日)
なんとか効果的な啓蒙活動を、というアイディアなのは認めますが、果たして効果があるのか疑問な気がしないでもありません。特に小学生は、学校でトイレの個室に入るといじめられるということで、学校でトイレットペーパーを使わない生徒も多いのではないかと思います。
「自転車免許」で事故ゼロ=筆記に実技試験、停止処分も−死者数最悪の愛知で県立高
昨年、交通事故死者が225人と再び全国ワーストワンとなった愛知県。今年も4月末時点で78人と全国最悪の状態が続いている。県は「交通死亡事故多発警報」を発令するなど事故防止に苦慮しているが、同県春日井市の県立春日井工業高校(生徒数801人)は、生徒に「自転車運転免許証」を取得させる制度を導入、事故件数をゼロにした。
生徒指導担当の中島浩晶教諭(45)によると、生徒の9割が自転車通学。制度導入以前は口頭で注意を促す程度で、「交通安全への生徒の関心も低く、効果はなかった」。2010年4月、3年の男子生徒が登校途中、信号のない交差点で出合い頭に車と衝突し一時重体となる事故が発生。双方が一時停止しなかったのが原因だった。
これを機に「生徒を守るためにどうすべきか」と教諭らが真剣に考え、免許制度の導入を決めた。自動車学校を借りて、休日に筆記と実技の試験をする。不合格者には免許証が交付されず自転車通学ができない。同年11月、まず自転車通学する1年生から実施した。
試験の前の学科講習で、交通ルールのほか、同校周辺の危険場所などを説明。筆記は自転車標識に関する設問など、学科講習で学んだ交通ルールを20問出題する。実技では、見通しの悪い交差点で一時停止したかや、駐車車両の脇を通過する際に後方を確認して走行したかなどを採点。各50点の100点満点で、80点以上が合格となる。「自動車学校での本格的な試験とあって、皆真剣そのもの」(中島教諭)という。
免許証は、顔写真付きで氏名や生年月日などを記載。取得できても、学校が2人乗りや傘差し運転などを把握した場合、1週間の免許停止処分もある。自転車の生徒が車と衝突したり歩行者と接触したりする事故は年に数件は起きていたが、制度導入後の11年度は1件もなかった。(2012/05/09 時事通信)
自転車免許証と言うと、よく小学校で子供向けの教育の一環として行われる場合が多いと思いますが、交通ルールを徹底する手段、本格的な試験制度として、愛知の高校が導入しています。生徒も真剣だと言いますし、これはなかなか効果が期待できるのではないでしょうか。
地域にもよるでしょうが、自転車マナーの悪い高校生が目につきます。他の自転車や歩行者の迷惑ですし、事故も起きています。もっと学校の指導強化が求められるところですが、ただ指導するだけでは、生徒も反抗的な年代ですし難しいこともあるでしょう。こうした制度の導入は広く検討されてもいいのではないかと思います。
自転車免許 導入高校増える
「2人乗り、携帯電話激減」 新たに2校試験へ 加茂地区
岐阜県内で初めて自転車運転免許を導入した県立加茂高校(美濃加茂市)の取り組みが広がりを見せている。新たに加茂地区の県立2高校が今月、加茂署などの協力で試験を行う予定で、同署は「高校生を中心に、地域で交通安全意識が広がる意義は大きい」と、各校の取り組みに期待している。
自転車の運転に免許は必要ないが、自転車の事故の多発で近年、免許を導入する自治体などが増えている。
新たに免許を導入するのは、加茂農林高校(美濃加茂市)と八百津高校(八百津町)。市や町の中心部に近く、周辺に坂道も多いため、生徒の9割が自転車通学。登下校時間は車が増える通勤時間と重なるため事故も多く、加茂農林高校生徒指導部長の石黒比利ひとし教諭は「車と接触して頭を打つなど、昨年は20件以上の人身事故があった。交通ルールを身につけさせ、事故を防止したい」と話す。
試験は地元の自動車学校で行い、加茂農林の1年生201人が8日、八百津の121人が24日に受験。学科と、踏切などのあるコースでの実技があり、100点満点中80点以上で合格となる。免許証は自動車の免許と同サイズで、顔写真も付く(加茂農林は修了証)。
一方、導入2年目の加茂高校も、今年は1年生360人が受験する。生徒指導部長の河田雅幸教諭は「2人乗り、走行中の携帯電話の操作や傘差しなどが激減し、事故も減った」と、免許取得の効果を強調した。(2012年5月6日 読売新聞)
「自転車免許」事故減った
自転車運転時の禁止事項を具体的に明文化した改正福岡県道路交通法施行細則が1日、施行された。背景にあるのは、自転車による重大事故の増加やマナー違反の横行だが、福岡市南区の県立柏陵高校(待鳥和海校長、980人)は、6年前から「自転車通学免許制度」を導入。違反を重ねれば停学処分もある厳しさで、事故防止とマナー向上に成果をあげている。
免許は同校で教職員や県警南署員によって行われる実技、学科の講習を受けた後、交通法規などに関する15問の学科試験に合格すれば交付される。今年の新入生も4月20日に320人が受講し、全員に自転車通学が許可された。
さらに同校では教職員や生徒による登下校時の「取り締まり」も実施。信号無視、携帯電話使用での運転は減点3点、「学校前の下り坂は手押しする」などの違反は同2点、免許証不携帯などは同1点といったルールを定め、減点が計10点になると免許を取り消すとともに、停学処分とする。
自転車通学が全生徒の8割に上る同校は、警察庁が自転車の悪質運転の取り締まりを強化した2006年に免許制度を導入。当時は住民から「自転車が道いっぱいに広がり迷惑」といった苦情が寄せられ、01年に自転車で下校中の男子生徒が信号無視をして小学生をはね、重傷を負わせる事故も起きていた。
導入後、年間約30件起きていた自転車に絡む事故は数件に減り、昨年度は2件だけだった。地域からの苦情もほとんどなくなり、これまで停学になった生徒はいない。(2012年5月5日 読売新聞)
岐阜や福岡の高校でも同様の取り組みが報じられています。福岡では、試験の合格によって自転車通学が許可されるだけでなく、職員が取り締まりまで行い、免許取り消しや停学まであるという徹底したものです。地域からの苦情がほとんど無くなるくらいですから、効果は高いものと思われます。
一般に自転車免許を導入するのは困難だと思いますが、学校教育の一環として導入することについては、賛成する人も多いのではないでしょうか。何より事故を防ぐのに効果的であり、本人のためでもあります。若いうちにルール遵守の習慣をつけておけば、その後の安全にも決して無駄にはならないはずです。
自転車の走行も習慣的な部分があります。若いうちに交通ルールを理解し、遵守して走行するのが習慣になれば、それが当たり前となって、自然と守るようになると思います。そんな高校生が大人になっていけば、ゆくゆくは社会全体の自転車マナーも向上していくのではないでしょうか。
自転車のルール 学科試験で確認
●一宮で高齢者競技大会
一宮市の自動車教習所で4日、高齢者を対象にした「プラチナ世代の自転車競技大会」があった。自転車運転中に事故に遭うことを防ごうと、実技だけでなく、自転車では珍しい学科試験も実施。65〜96歳の約100人が参加した。
大会はボランティア団体の「一宮交通モニター会」(倉地伸幸会長)が主催した。一宮署管内では昨年、交通事故で亡くなった14人中、65歳以上の高齢者が8人を占めた。このうち自転車運転中だったのは5人と、県内でも高い割合だった。同会は、改めて自転車のルールを知ってもらうため、学科試験を採り入れた。
学科試験は20問。「高齢者が間違いに陥りやすい問題を選んだ」(一宮署)という。高齢者に配慮し、問題の文字を大きくするなど工夫もした。参加した佐藤直子さん(73)は「普段あまり意識しない標識など、ルールの再確認ができた」。参加者は、学科と実技の合計点を競った。(2012年05月05日 朝日新聞)
高齢者にも自転車のルールを徹底する活動が行われています。免許のあるクルマと違って、交通法規を意識しない人は多いと思います。実際、ルール違反をして走行している高齢者を見ることも少なくありません。事故の可能性を減らすためにも、ルールの存在をあらためて自覚してもらうのは重要でしょう。
高齢になって、健康の心配とか病気の予防には気を使うのに、身近にある事故の危険には無頓着な人も多いと思います。実際には事故で多くの命が失われたり、寝たきりなどになっているという事実、それもほんの少しの油断や、ルールの軽視によるものが多いという事実を意識してもらうべきでしょう。
自転車通学に保険義務…立命大、全学生を対象
立命館大学は4月から、自転車で通学している全学生を対象に損害保険の加入を義務化した。
2011年6月に学生が滋賀県内で自転車を運転中に死亡事故を起こしたのがきっかけで、文部科学省によると、全校的に保険を義務化するのは聞いたことがないという。自転車が加害者になる事故が社会問題化しており、自転車通学が多い全国の高校、大学にも保険義務化の動きが広がりそうだ。
事故は、同県草津市内の県道交差点で、学生が自転車を運転中に信号無視をし、横断歩道を渡っていた主婦をはねて死亡させたもので、学生は執行猶予付きの有罪判決を言い渡されている。
立命館大は全学生の半数にあたる約1万6000人が自転車通学だ。理工学部など7学部がある「びわこ・くさつキャンパス」(滋賀県草津市)で11年9月から保険加入を義務化し、法学部など6学部の「衣笠キャンパス」(京都市北区)でも4月から実施し、今年の新入生は100%加入したという。
大学は賠償額が1億円以上(年間保険料1000円前後)の保険を推奨している。保険の契約書を学校側に提示しないと登録シールがもらえず、シールのない自転車は駐輪場で警備員が確認し、乗り入れないよう指導する仕組みだ。
自転車通学をする1年生の女子学生(19)は「運転中にヒヤッとすることもある。保険に入るのは当然の義務だと思う」と話す。
立命館大の大場茂生広報課長は「保険に加入することで事故への注意喚起にもなる。事故を起こせば学生、被害者とも不幸になるので今後も徹底したい」としている。
自転車は道路交通法で自動車と同じ「車両」扱いで、事故を起こせば刑事責任を問われる。相手にケガを負わせると、民事上の損害賠償責任も発生する。日本損害保険協会によると、自転車事故でも5000万円を超える賠償金の支払いを命じた判例がある。
立命館大の取り組みを知った大学や高校、中学などからは、学生・生徒の加入手続きなどについて問い合わせが殺到しているという。
大阪府教育委員会によると、府立高校生の自転車通学は許可制で、許可した生徒には任意で保険加入を勧めているという。また、大阪市教育委員会は、市内の中学生について自転車通学を原則禁止している。
同志社大なども、学生に損害保険を紹介、加入を促している。同大は「学生の自転車に対する意識の向上に向け、指導を強化したい」という。
りそな総合研究所の荒木秀之・主任研究員は「重大事故が多発しており、賠償責任の重さを考えると損害保険への加入義務化は時代の要請とも言える」と話している。(2012年5月10日 読売新聞)
最近は自転車保険を発売する保険会社が増えるなど、自転車保険への注目度も上がっていると思います。立命館大の課長も話しているように、保険の必要性を知ることで、自転車走行による賠償責任のリスクについても考えるようになる点で有効だと思います。
学校関係者からの反響も多いようなので、学生の保険加入が広がることが期待されます。この立命館大のような取り組みが広まっていけば、自転車に乗る学生がリスクを自覚することで、ルールの遵守や事故の減少が期待できるだけでなく、実際の事故被害者の救済にもつながります。
どちらかと言うと地味なニュースばかりですが、自転車の交通安全に対する取り組みや啓発活動などをピックアップしてみました。自転車月間ということもあって、ここで引用したニュース以外にも、各地でいろいろな活動やイベントなどが行われているようです。
警察の一斉取り締まりなど、世間の耳目を集めるものと比べると、こうした活動は、どれも地味で地道な活動であり、あまり大きな注目が集まることはありません。しかし、いくら取締りが行われても、交通マナーはなかなか向上しないのが現実です。
可能ならば、ルールを知っているのに守らないような人に対し、強制的に守らせるような仕組みの構築が求められます。しかし、それは物理的にも予算的にも難しい場合が多いでしょう。やはり、遠回りに見えても、安全教育や交通ルールの周知活動などにより、人々の意識を変えていくのが重要になってきます。
自転車は車両と言うより、歩行者の延長のような感覚で乗っている人が多いのが、日本の自転車マナーを悪くする元凶だと思います。この間違いを理解させ、ルールを守ることがいかに危険を減らし、人を死傷させるリスクを減らすかということが理解できれば、もっとマナーも向上していくに違いありません。
ルールを守る人が増えていけば、自転車のルールは守らなくても普通というような社会全体の意識も変わっていくはずです。周りでルールが守られていれば、ルールは無視しにくくなるものです。やがて自転車走行のモラルが確立し、秩序が醸成されることになるでしょう。
ルールを知っているが守っていない、軽視している人が多い今の状態では、本当に理解されているとは言えません。ルールを軽視し、自分は大丈夫だと思っていることが、いつか思わぬ事故につながり、重大で深刻な結果を招くことが理解出来、自分のためだとわかれば、知っているだけでなく守るようになるはずです。
調査にもあったように、ルールを知っている人は多いですが、守られなければ意味がありません。守ってもらうためには、安全教育や啓蒙活動を通して、ただの知識を真の理解につなげる必要があります。その意味でも、こうした活動の重要性が、もっと広く一般的に理解されるようになっていくことを期待したいと思います。
富士山直下に活断層と報じられています。地震に津波、水害に土砂崩れ、雪崩に土石流、台風、雷、竜巻、そして噴火に溶岩流、山体崩壊ですか。まさに災害のデパートです。せめて人災の可能性は減らしたいものです。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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自転車同士衝突で女性重体http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1006621131.html
11日午前、川崎市幸区で車道を走っていた自転車どうしが正面衝突し、45歳の女性が転倒した際に頭などを強く打って意識不明の重体となっており、警察が当時の状況を調べています。
11日午前8時20分ごろ、川崎市幸区堀川町のJRの線路下を通る道路で、車道を走っていた自転車どうしが正面衝突しました。
この事故で、近くに住むパート勤務の長谷川由美さん(45)が、転倒した際に路上に頭などを強く打って意識不明の重体となっています。
また、もう一方の自転車に乗っていた横浜市鶴見区の19歳の女子専門学校生も右足に軽いけがをしました。
現場は、JR川崎駅から200メートルほどの片側2車線の道路で、警察によりますと、長谷川さんは道路の左側を車と同じ進行方向に走っていたということです。
また、衝突した場所はそれぞれの方向から坂道を下りきった付近で、警察に対して専門学校生は「衝突の直前に自転車に気付き、ブレーキをかけてよけようとしたが間に合わなかった」と話しているということです。
警察は事故を目撃した人がいないか聞き込みを行うなどして、さらに詳しい状況を調べています。
05月11日 17時54分
anonymousさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
実際の原因はわかりませんが、逆走だったのでしょうか。
ルール違反による事故は、報道されないものを含めると、相当な数が起きているのでしょうね。
東京都の自転車の安全利用に関する都民の意識調査の結果ですが、走行ルールについて9割以上の認知というのは、間違いだと思います。
もしくは、調査する意識の内容が「携帯電話の使用禁止」などという程度なのが実態で、一番大事な、自転車はどこを走るかという、正しい走行区間については、まだまだほとんどの人が認識していない。
なぜそう断言するかと言えば、警察(もちろん警視庁も)に電話して話をすると、歩道を普通に走って良いと思っている警察官が大勢いるからです。正確に知っている人と話をしたことがありません。
だいたい、自転車に絡む問題を提起すると、それなりにルールを知っている警察官でも、歩道は通行しても良い場合があるという例外を最初に提示します。もちろん、徐行義務など、全く知らない始末。要するに、例外とは言っても、法律的に、実際は普通に走っても良いと思っているわけです。
本当は走ってはいけないという根本は、どんなに組織内部で「自転車安全利用五則」など、啓蒙していても、現場の警察官には伝わっていません。
このような、自転車をちゃんと車両と認識している警察や行政の人が皆無である以上、意識調査がその程度だと思うのが当然です。(もちろん、記事を書いている記者も知らないでしょうね。)
ということで、最後の方に「ルールを知っているが守っていない、軽視している人が多い今の状態」と書かれていますが、知っているとは思えません。まずは、ルールを知るべきで、知らせるべきです。
免許制を導入している学校の担当者に(警察官でも知らない)自転車のルールをちゃんと知っているか質問してみたいです。そして、本当のルールを子供たちに守らせるつもりがあるか、守っていなければ、厳しく指導するつもりがあるのか、はたまた、ルールを守ると危ないから、守らないように指導するのか(歩道通行を指導する例等)。問いただしてみたいですね。
イヨ伊予、日本で発足!「待ってましたっ!!」
「県警白バイシクル隊」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20120510-OYT8T01292.htm
GIANTが愛媛県に警察向け特別仕様のクロスバイク16台を寄贈
http://www.cycling-ex.com/2012/04/19_giant.html
ジャイアント(台湾)の劉金標会長
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201205120149.html
贈呈式
http://blogs.dion.ne.jp/akehi55/archives/10751342.html
ウエアーのデザインはいまいちだけど、自転車はかっこいいと思うよ。
僕が学校で交通安全について教えてもらったことは、「クルマに気を付けて」「事故を起こさないように注意して」などばかりで具体的に何をすれば事故を起こさずに済むのかが分からず役に立つアドバイスではなかったんですが、筆記試験で生徒に具体的なルールを教えるのは良いことに思えます。
これからは大人が子供の自転車の運転を見て交通ルールを勉強する時代が来るかもしれませんね。
ルールを知っているが守っていない、軽視している人が多い今の状態、これは、免許制である自動車にも蔓延しているのが、現状なのですよね。
制限速度以下で安全運転し、安全車間距離を十分に取る、自転車を追い抜くときは側方間隔1.5メートル以上あけて追い抜く、安全に追い抜けない時は安全な車間と速度をもってついていく。
この当たり前を自動車ドライバーに徹底させることが大事でしょうね。
現状、ただでさえ自転車にとって制限速度が高い道路で、自動車による速度超過や車間距離不保持、危険なスレスレ通過、警音器使用制限違反、駐車違反等、車道におけるもっとも守られるべき弱者=自転車に対して暴力的な行為が蔓延しているのですから。
学校は、自転車利用の生徒を守るため、生徒への教育に力をいれています。それは大事です。ですがもっともっと大事なのは、自転車生徒を脅かしている高い制限速度や、自転車に対して強引で危険な運転をする自動車、違法駐車の撲滅運動です。
学校全職員記名で自転車に対して危険運転する自動車の撲滅を、警察等に訴えてこそ、本当の学校、本当の職員と言えるのではないでしょうか。自転車生徒を守るため、駅で大声を上げて、旗を掲げ、自転車に対して危険運転をする自動車、安全な往来を妨害する違法駐車、それを野放しにしてしまっている行政に対して批判運動を展開してほしい。私はそう思います。生徒を、子供を守るために、必要なこと、それは、生徒への教育、そしてなによりも、思い上がった自動車ドライバーによる危険運転、違法駐車、それを野放しにしてしまっている行政、自転車が安全に往来できる環境整備を怠っている道路行政への抗議運動です。日本の道路において、自転車は完全に迫害されている状況にあるのですから。
日本の道路交通構造の現状は、車道において、自動車が自転車に恐怖や危険を植え付ける運転をして歩道に追いやり、歩行者が最終的なしわ寄せをうけている状態にあります。ですが、なぜか主要メディアは自転車利用者だけをバッシングするという偏向ぶり。自転車に対して危険な交通犯罪運転をする自動車や、自転車保護のための道路環境を整備しない道路行政には目と口をなかなか向けません。本質はそにあるのにもかかわらず。
警察、公安、道路行政は、自転車のための環境整備に努めるべきです。他の国では当たり前のようになされている自転車のための環境整備が、日本ではほとんどなされていないのですから。
車道において、路上駐車もせず、自動車が自転車に対して恐怖を与えないような安全運転をすれば、自然と自転車は車道を走るようになります。
先進国には当たり前のようにある基礎的なインフラである自転車通行帯の整備も急がれるべきです。
また、歩行者への教育、指導も欠かせません。現状、横断歩道や、歩道内または車道内の自転車通行帯を、歩行者が平気な顔で歩いているのが日常茶飯事なのですから。
安全な道路交通というのは、すべて道路利用者への教育や指導を徹底させなければ実現できません。歩行者もその例外ではないのです
manさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、私も印象より高い数字だとは思いました。一応知識としては知っているけれども守っていないということなのだろうと解釈しましたが、おっしゃる通り、統計の取り方などに問題があるのかも知れません。
取り締まるべき警察官ですらルールを知らない人が多いというのも、多くの人が指摘するところであり、そのような実態があるのは否めないでしょう。
警察官のクルマに関するルールの知識と比べれば、かなり曖昧ということもあると思います。
本当のところはわかりませんが、最近はマスコミなどで取り上げられることも多く、認知度が上がっている面もあるような気もします。
調査と違い、実態はまだまだということであれば、なおさら啓発や教育に力を入れる必要があるでしょうね。
sharetheroadさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
このニュースは私も見ました。いよいよ日本でも本格的なポリスバイクやバイク警ら隊が登場ということのようですね。
しまなみ海道での活動に限らず、通常の警察業務にも導入すれば、現行の白チャリと交番のお巡りさんより、移動も圧倒的に迅速になるでしょうし、警らにしても追跡・捕捉にしても、圧倒的な能力アップになると思います。
警察の自転車に対する意識が変わっていくきっかけになるかも知れませんね。
職人気取さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですね、自転車免許ということで、交通安全の知識にしても、より具体的で実践的なものになるでしょう。
きちんと理解して学ぶならば、なぜそのルールを守る必要かあるかも納得できるでしょうし、より安全に役立つことになりそうです。
高校生のマナーアップが大人へいい影響を与えるようになればいいですね。
佐藤さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
交通全般に関して言えば、クルマのドライバーに対する指導徹底が必要ということに対して異論をはさむつもりはありません。
しかし、だからと言って、自転車のルールがいい加減でいいわけではないと思います。
ここでは、自転車のことに関して取り上げているので、自転車よりもクルマに対する指導のほうが大事というのでは、論点がずれてしまいます。
クルマも歩行者も、交通に変わる主体それぞれの自覚や教育・指導が必要ということに関しても、その通りだと思います。
ただ、自転車に関しても、効果的な啓発・教育方法が考えられるべきではないでしょうか。
マナー悪いと目の敵にされがちな学生・生徒は、「学校」で教育の機会があるのだが、
そういう機会のない特に中高年にいかにルールを浸透させるのが課題。
松葉杖小脇にかかえてママチャリにのる高齢者がたまにいる。
そんなボケ老人は他人巻き込まずに自爆しろと切に思う。
anonymousさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
社会人に対して有効なルール徹底策が見当たらず、結果として無秩序な状態になっている以上、急がば回れという意味で、教育によってルールを徹底していくのは一つの方法論だと思います。いろいろ問題点はあると思いますが..。
松葉杖小脇にかかえてママチャリにのる高齢者というのも、ある意味、相当な運動能力だと思いますが、高齢者の中にも周囲の迷惑や危険を考慮していない人が少なくないのは問題ですね。
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