バスと自転車の組み合わせで

佐野市は、栃木県南部に位置する市です。
2003年にオープンした佐野プレミアム・アウトレットが有名で、関東だけでなく南東北からも広く買い物客が集まります。ただ、市の人口は12万ほどで、1990年頃をピークに少しずつ減っています。その佐野市の市営バスの話題が、少し前になりますが、地元の新聞に載りました。
バス停まで自転車で 佐野のサイクル&ライド
【佐野】市営バス「さーのって号」の利用促進のため、市は、名水赤見線の運動公園バス停そばに乗降客用の駐輪場を整備した。
自転車でバス停まで行き、バスに乗り換える「サイクルアンドバスライド」の取り組みで、市内で初めて整備した。バス停まで歩くには遠くても自転車なら行けるという人の利用が見込め、市営バスの課題である収支率の改善につながるほか、マイカー利用の削減で環境に優しいなどのメリットがある。
市は本年度、4系統あった名水赤見線の路線を2系統に再編する一方、1日10本だった運行本数を11本に増やした。駐輪場の整備は、再編で削られた路線沿いの住民らがバスで駅や病院に行きやすくする狙いもある。
体育館前のロータリーにあった運動公園バス停は昨年度、同公園と佐野松桜高を結ぶ市道沿いに位置が変更になった。市道沿いにはプール用の駐輪場があり、夏季以外は利用されていないため、屋根や看板を設けてサイクルアンドバスライドに使えるようにした。 (4月20日 下野新聞朝刊)
地味なニュースですが、市営バスの収支を改善し、その存続を図るための策として、自転車が使えないかという発想です。クルマと鉄道、鉄道と自転車の組み合わせはありますが、バスと自転車というのは、ありそうで、あまり聞いたことのない試みと言えるのではないでしょうか。
バス停に駐輪場を設置し、バス停まで自転車での利用を提案することで、バスの潜在的な利用客の居住範囲、バスの商圏を広げようというわけです。なるほど、「サイクルアンドバスライド」というスタイルを選択する人が増えれば、利用客数が増加する可能性はあります。

周辺の大都市に引き寄せられるなどして、人口が微減し続けている佐野市のような自治体は、日本全国にあると思います。公共交通の幹線となる鉄道はあるものの、市内各所を結ぶ鉄道網があるわけではなく、バスが市民の重要な足である自治体も多いに違いありません。
バスは鉄道と比べて運行が正確でなく、渋滞などもあって時間が読めません。不便だからとマイカーを選択する人も多いでしょう。バスの利用客が少なくなれば、運行本数も減らさざるを得ず、余計に不便となります。こうした悪循環に陥って赤字となり、なんとか公的な補助によって存続させているバス路線も多いと思います。
赤字だからと言って、公共交通をすぐに廃止さるわけにもいきません。自治体の財政にも余裕がないので、少しでもバスを利用してもらおうという気持ちはよくわかります。この「サイクルアンドバスライド」がどれほど効果があるかは未知数ですが、その一環としてのアイディアなのでしょう。
ところで、バス停というと、ただバス停の標識が一本立っているだけというところが多いと思います。都市の中心部ではスペースもないですし、仕方がありません。しかし、郊外でスペースに余裕があるところならぱ、駐輪場も含め、もっと整備してもいいのかも知れません。
バス停は、鉄道で言えば駅です。もちろん駅ほど投資は出来ないにしても、場所によってはバス停をもう少し整備し、顧客サービスを向上させる手はあるでしょう。雨風をしのぐ場所もない中、炎天下や寒空の下、長時間立ったまま待たなくてはいけないのも、利用客が敬遠し、乗客数の減る悪循環の一因に違いありません。

長崎県の諫早市には、ユニークなバス停があります。イチゴやメロン、スイカやトマト、ミカンなどをかたどった色とりどりのバス停です。全部で16箇所ありますが、これは長崎県の玄関口として訪れる人たちの心を和ませるために、当時の地元の小長井町が整備したものだそうです。
これならば、バスを待つ間、雨風をしのげますし、座って待つことも出来ます。果物の形については、景観との兼ね合いもあって賛否があるでしょうが、形は別として何らかの小屋を作るのは悪くないと思います。ちょっとした、地域のコミュニケーションの場となるかも知れません。
個人的には、郊外を自転車でツーリングしていて、突然の激しい雨に降られ、バス停の小屋で雨宿りをした経験があります。周りに何も建物がないような場所だったので助かりました。雷雨でしたので、木の下というのも怖く、余計にありがたく感じた覚えがあります。
ちなみに佐野市のある栃木県南部は、雷銀座とも呼ばれるくらい雷が多い場所と聞きます。栃木県南部のゴルフ場へ行くと、雷の非難小屋が各所に設置されているコースが多いと思います。場所によっては、バス停が雷からの避難小屋として役立つ場所もあるかも知れません。

海外にもユニークなバス停があります。右は、椅子に座ると体重が表示されるというバス停です。余計なお世話と言うか、かえって座りづらい気もしますが、フィットネスクラブの広告の一部のようです。バスに乗らずに歩けと言われているような気がしてしまう人もあるでしょう(笑)。
左、サッカーのゴールをかたどったバス停もあります。上は屋根になっています。風は吹き込みますが、そのぶん夏は涼しく過せるでしょう。こちらも、看板だけでなく全体が広告として作られたようです。宣伝をしたい企業に、一種の広告メディアとしてバス停を作らせるという手も考えられます。

中東ドバイにあるバス停は、空調完備です。バス停の中から、バスのドライバーに合図を出す装置もあるそうです。近代的なバス停ですが、ドバイで日中、炎天下でバスを待たせるためには、現実問題としてこのくらい必要ということなのかも知れません。
右側は郊外ではなくロンドン市内のバス停ですが、ブランコを取り付けてしまった人がいます。遊び心満点です。最初は不審がったり、ためらったりしながらも大人がブランコに乗り、童心にかえっている様子がうかがえます。工夫次第でバスを待つ時間が楽しいものになるかも知れません。

屋根にソーラーパネルを載せているバス停もあります。夜間のバス停の照明を自給自足でまかなわせることも、場所によっては可能でしょう。たかがバス停ですが、世界を見渡すと、そのほかにも、いろいろなアイディアやデザイン、個性的なものがたくさんあります。

自転車があれば、バスを利用せずに鉄道の駅などまで行ける場合もあると思います。しかし、高齢者など、駅までは無理でもバス停まで自転車で行けることで行動範囲が広がる人もあるはずです。バス停に駐輪場を整備することで、自転車で行きやすくなり、いわゆる買い物難民化を防ぐことが出来るかも知れません。
自転車通勤、自転車通学している人でも、悪天候の時などバスに乗る場合もあると思います。バス路線は、地域によっては重要な公共交通手段であり、人によってはライフラインです。自転車があればバスはいらないということではなく、双方を組み合わせることで、さらに便利にもなるでしょう。
バスを存続させるため、利用者を増やすため、いろいろな方策を探っている自治体は全国各地にあると思います。佐野市のように、バス停に駐輪場を整備して自転車と組み合わせるアイディアも含め、もっとバス停の充実に目を向けてみてもいいのかも知れません。
W杯アジア最終予選、快勝でしたね。気持ちよく中継を見ることが出来ました。相手の問題もあるのでしょうが、決定力不足と言われていたのがウソのようです。

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Posted by cycleroad at 23:30│
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サイクルアンドバスライドなら宇都宮市もやってます。
市のサイトに掲載されているバス路線図に設置場所が載ってます。
宇都宮市内バス路線マップ
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kotsu/buskotsu/004874.html
全体図(PDF) http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/004/874/H23basumap-zenntai-ver2.PDF
サカヒロさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですか。栃木県ではどこもサイクルアンドバスライドに力を入れているのでしょうか。
なるほど、地図に載っていますね。情報ありがとうございました。
JR高尾駅から路線バスで30分位の所に住んでいました。私はバス停近くに住んでいたので歩いてバス停に向かっていました。バス停側に、自然と駐輪所みたいになっていました。行政的には「放置自転車」なのかもしれませんが、他の通行に邪魔にならない所なら、駐輪所として整備して欲しいです。都内では横断歩道手前パーキングメーターがあり、安全確認が大変な事があります。自動車の為なら、無理にでもパーキングメーター作り、自転車だったら邪魔にならない所も迷惑駐輪と言われて不公平感があります。
都内でも歩道橋下にフェンスはる位なら自転車駐輪所にして欲しいです。
世田谷花子さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
実際はとめられるとしても、きちんと駐輪場になっていたほうが安心できますし、他の利用者に気がひけることもないでしょうから、駐輪場整備は必要でしょうね。
確かに、横断歩道の手前にもパーキングメーターを設置し、歩行者の安全より駐車の利便性を重視しているのではないかと思われるところもあります。
放置自転車が歩行者の通行を妨げ、迷惑なのは間違いありませんが、それを迷惑駐輪と排除するだけではいたちごっこです。
迷惑駐輪をさせないための駐輪場の整備を進めてほしいですね。
クルマを持たないで済む自由に賛成、でも輸送されずに済む自由があればもっといい。歩いて行ける距離に街が作られていればそこに住みたくなる。そんな街ではクルマも自転車の速度で十分だ。
「通学路安全へ議連 民主、亀岡事故受け発足」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120604-00000016-kyt-l26
ゲームやスポーツ感覚でハンドルを握る若者が時速40キロのスピードが支配する道路で起こした事故。「クルマによる歩行者へのイジメを絶対に許さない」という決意や「歩行者にやさしくなれる(スピードが出せない)道路環境」を学ばなかった若者、そして身を挺して歩行者(ハンプ)となり「クルマの暴走を許さない道路環境」を守り抜こうとしなかった大人。責任はみんなにある。
参考書、
「ゆっくり歩こう日本」玉井善臣著
「エコロジスト宣言」アンドレ・ゴルツ著
公共交通機関を維持するのは大事だと思います。そのために色々なやり方があると思いますが、佐野市の取り組みも一つの例ですね。
しかし国がちゃんとビジョンを持って、国民の移動について、交通体制を計画し、維持推進してもらう政策が足りないと感じます。移動方法は個人の自由とは言え、国民の個人個人の選択だけに任せるのでは、不足と思います。
地方の人と話をすると、自家用車がないと生活ができない。自家用車に依存してしまうのは仕方がないという意見を耳にします。私の住んでいる群馬でもその通りと思います。このような、自家用車がないと生活ができない状況を、行政がちゃんと改善すべきではないでしょうか?
自動車を運転できない学生の通学や移動、高齢社会が進み、若い頃は運転できていた人も、高齢になり公共交通機関に頼らざるを得なくなってきます。
私の子供の頃は、バスも多く走っていたし、自動車がない家がほとんどでも、全く不便はありませんでした。
ローカル線がどんどん廃止され、バス路線も軒並み減り、地元自治体が血税を注いで、コミュニティーバスを運営している状況。今のようになってしまったのは、正しい状況とは思えません。日本国中同じ状況なのに、国は何をやっているのでしょうか?
高速道路無料化は経費節減になるので大賛成ですが(料金所の土地や、料金徴収のたにかかる経費などばからしい)、マイカーには課税などで制限をかけるべきと思います。同じ車でもローカルバス、高速バスを優遇すべきと思います。トラックなど物流の車も、経済活性化には、優遇ありでしょう。バスに安く便利に乗れ、新鮮な魚が安く流通するのは、多くの国民にとって利益ですが、マイカーが多いのは、環境を考えると、一部の人の利益にしかならず、他の公共的なトラフィックへの圧迫にもなり、環境負荷も大きいです。
小長井町民でした。
帰省するたび、フルーツバス停はブログに書きますが、このブログにアップされるとは嬉しいです。
バス自体は少ないですが、雨の日の通学で使ってました。
このR207は長崎県内でも平坦な部類の道です。
sharetheroadさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
議連が出来たのですか。こうした悲惨な事故が起きるたびに、対策の必要性が言われますが、実際の対策は遅々として進みませんね。
通学路の安全を確保する、住宅街の道路を抜け道にさせない、ハンプをつくる等の物理的な対策も必要ですが、少年の無免許運転など危険行為を許さないための方策も必要ではないかと思います。
manさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
交通などのインフラ整備を進めるのは、当然のことながら行政の役目です。
問題は、インフラ整備の予算を各地域の議員が地元への利益誘導のため奪い合ったり、利権などの思惑も絡み、捻じ曲げられてしまうことにあるような気がします。
国と地方自治体と、管轄する道路が分かれ、いわゆる二重行政の非効率もあるでしょう。
人口減少の時代に向け、財政の制約も厳しくなっていきます。すでにあるインフラの維持管理費も膨大です。
高齢者の買い物難民などの課題も出てきます。利権と官僚の論理と対処療法ばかりでは、対応できなくなるのは必至であり、コンパクトシティなど、大きなビジョンと合理性の元にインフラ整備を進めなければならないでしょう。
高速道路の無料化も、料金所を廃止し、人件費や道路会社を廃止するなど経費を削減することで無料にするなら意味がありますが、実験などと称して税金を使って無料にするなら、意味がないと思いますね。
よっしーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
地元でらっしゃいましたか。ユニークなバス停ですね。このバス停は外国人が見てもインパクトがあるのか、海外のサイトにも紹介されています。
長崎には何度か行ったことがありますが、実物を見にR207を走ってみたいものです。
小・中・高校とさんざん虐められてきた若者にとっては免許証は「イジメのライセンス」。「暴力」の連鎖を断ち切らないと。
参考、
Facebook「幸姫ゆきひ-愛鈴ありん-ありがとう-」
「地蔵とは?」
http://eikojuku.seesaa.net/article/236212375.html
sharetheroadさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
いじめられた鬱憤を晴らすということでしょうか。結果として無免許で居眠り運転して事故を起こした事とはつながらないような気がしますが..。
何の罪もない被害者がまことにお気の毒ですね。
加害者も被害者もクルマ社会という家族の問題。親の暴力は連鎖する。親(社会)から子への人権教育(18年間)の上に免許制度がある。教習所に通う以前の問題。それとも教習所(道路?)にしか手本が無いの?だったら免許証は「イジメのライセンス」。
sharetheroadさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
加害者の家庭の事情はよく知りませんが、問題があったのかも知れませんね。
クルマ社会の暴力(イジメ)は悪しき人権教育として人権感覚を麻痺させ今の免許制度を支えている。今の免許制度は徴兵制度、交通戦争に若者たちを追いやる「暴力(イジメ)のライセンス」あるいは免罪符。徴兵拒否は重罪なんです。クルマとの強制結婚が強いられる社会。離婚すれば不自由な暮らしという懲罰。生命の叫びが絶え間なく聞こえる社会。それに対して「理不尽な!」で思考停止する社会。お地蔵さんの体重は14.4キロですが、これでは幼児までしか守れない。せめて小学一年生(21キロ)が守れるお地蔵さんでなきゃ。
現場の街道にもあることはあったけどね。
http://www.asahi.com/kansai/travel/kansaiisan/OSK201007140089.html
話が本題からそれますが、高速道路等、公共の道路は無料なのが当たり前と考えています。そもそも利用者負担である理由がわかりません。もしそんな理由があるとすれば、一般国道や県道が、(高速道路より安い負担で)利用者負担ではないのか説明できないと思います。
それとも、高速道路はお金持ちの優遇道路という設定なのでしょうか?
今現在、高速道路は事実として有料での運用がされているので、それに合わせて全てが出来ているでしょうから、それを無料に変更するのには、ストレスがあるでしょう。政治的にもめたり、無駄な実験やら、アヤマチちと思える事もあるでしょうが、それらが有るからと言って、誤った状態を維持する理由にはなりません。
自動車優遇になるから、環境にも良くないという人もいますが、自動車の移動が非効率なのが環境によいとは思えません。純粋に何が正しい状態かを考えるべきで、マイカー制限なら高速道路だけではなく、購入時や車検時に、どんどん課税すべきです。真夜中に、ガラガラの高速道路を走らず、一般道を走って費用を浮かせる長距離トラックの存在など、移動効率の悪さや騒音や道路の消耗、交通弱者への負担、を考えると、社会悪です。
なんといっても、利用料金のどれだけが料金徴収(料金所の土地取得やETCの開発・維持・メンテも含む)のために使われているのかと考えると、無駄この上ない。そもそも公共の道路は国民の大事なインフラなのですから、税金で維持すべきで、それが一番効率的です。
バス停で雨宿り
歩いて旅行していた頃、雷雨にあい
良くバス停に助けられました
JR(旧国鉄)の駅のベンチも仮眠所に使わせて頂きました
再訪したいですが現在は放射能事故で立入り禁止エリアです
sharetheroadさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
人権との兼ね合いなど、いろいろな論点があると思いますが、免許制度の問題というのもあるかも知れませんね。
危険運転致死傷罪の適用も含め、量刑にも問題があるような気がします。
manさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
道路を整備する際に建設国債を発行し、その償還財源とするという発想から有料道路ということになったのでしょう。
道路は社会インフラであり、国の経済を支え、発展させる基盤であり、公共の資産であるのに、クルマの所有者に便宜を図る施設のように感じている人が多いのも問題なのだと思います。
私も、民主党が高速無料化を打ち出した時に、国際的に見ても普通ですし、経済効果や環境的にも正しい政策だと思いました。
しかし、それは料金収受システムを全廃し、人件費などを削ってやるべきであり、今のシステムを残したまま、社会実験と称して税金を投入してやるのはナンセンスです。無駄に余計な費用をかけていることになります。
公共インフラとしての価値が理解されていないから、狭い範囲で受益者負担のような考え方が出てくるのでしょうから、社会的な投資効果と経済性、政策としての意義と効果をもっと広く周知させなくてはいけないと思います。
ただ、利権や既得権が絡んでおり、政治もそれに引きずられているのが一番の問題なのだと思います。
ロードバイク初心者さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
旧国鉄バス時代のバスの停留所が残っている場所も、ありますね。
国鉄の在来線の廃線跡を道路にし、バス専用道路にしている場所もあります。
福島県にもそういうところがあったと私も記憶しています。
バス路線と共に、懐かしてバス停もだんだん失われていくのかも知れません。
私は欧州をサイクリングしていて、高速道路(もちろん無料)が併走している一般道は、大型車などが皆無で、走りやすいと思い、20年ぐらい前から、日本の高速道路の利用者負担に疑問を持っていました。しかし、当時、誰に言っても笑われました。利用者負担でなく、税金で運用すると言うことは、利用者ではない人も負担するので、あり得ないと。
それらの人は、自分の税金が、生涯利用することもない北海道の最果ての国道の造成・維持・管理にも使われていることは想像もしないのでしょう。一般的な税金に関しての考え方のレベルの低さを知るにつけ、日本では無理とあきらめていました。
そこに、民主党。私も期待しましたが、出入り口も増やすとマニュフェストに。無料にすれば利用者も多くなるので、出入り口は減らして、国道との差別化をして、長距離利用者だけを対象にすべきと考えていたので、怪しいと思いましたが、cycleroadさんのおっしゃるとおり、日本のインフラとして効率的な運用を想定したのではなく、単なるバラマキ公約だったのかもしれませんね。
やり方の善し悪しはあると思いますが、高速道路は利用者負担ではないのが正しく、そのほうが効率的であることを多くの人に理解してもらいたいと思います。利用料金の高さに文句を言うケチな人に限って、税金で運用すると言うと、いやがりますね。
自分の払った料金の内の多くが、料金徴収のために使われているなんて、考えただけでも、ばからしい。それが許されるなら、私は自分の家の前の路地を有料にして私が通行料を取る仕事をします。どうして金を取るのか聞かれたら、「私の人件費だ。」と、胸を張って言いますね。
manさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、公共の施設と税負担について、日本の一般的な人の認識は、あまりに視野狭窄だと思います。
高速道路の無料化にしたって、それは流通にも大きく影響します。価格への転嫁を考えれば、誰でも大いに恩恵を受けることであるはずです。
誰かが、たまに高速に乗るのが優遇されるからダメなんて、全体から見れば小さなことに過ぎません。
それだって、ガソリンを使い、観光地にお金を落とし、クルマが売れると考えれば日本経済にプラスに働きます。経済の循環により、多くの国民にプラスに波及する要素でしょう。
一般道からクルマが減れば、大気汚染や騒音、渋滞、交通事故も相対的に減るはずで、そのことも国民全般の利益になるはずです。
高速料金が、高速料金の収受のための人件費やシステムの維持など、無料にすれば必要のないことに使われ、また何より国交省の天下り先をつくり、官僚の高額な報酬や退職金の使われるくらいなら、無料化したほうが、よっぽどいいと思いますけどね。
長崎のバス停は素敵ですね!
今度九州ライドして見学に行きます。
欧州は突然の土砂降りがあるので、バス停は貴重なんですが、体重計も面白いですね!
バスライドなら、スイスみたいに、背中に自転車スタンドを付けて欲しいですね?
他のお客さんに気を遣って自転車を載せるのは、いやですね。
それと、バス停に後何分で到着するか分かると良いですね。
デイスプレイを設置するとお金がかかるので、スマホ等でサポート出来ませんかね??
ヨッシーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
何の変哲もない普通の道路が、ポップで楽しい感じになりますよね。
常設ではないようですが、知らずに座っていたら、周囲の人に体重を知らせてしまうというのが笑えます。
バスへの搭載するスタイルはいろいろのようですが、自転車搭載が当たり前になってしまえば、気を使うこともなくなると思います。
バス停への到着予想時刻をバス停に表示したり、ネット経由で確認したりするシステムは、すでに日本でも導入されているようです。
電車でも平気で遅れる外国と違い、日本は時間を気にしますからね。
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