言い方をかえれば、変わった人です。自転車乗りには変わったヤツが多いなんて言う人もいますが、私自身は、そう思いません。むしろ常識的で普通の人が多いと思っていますが、もちろん、個性の強い人がいないわけではありません。自転車乗りの中にも、変わった人はいます。
インターネット上でも、時々変わった自転車乗りの動画を見つけることがあります。中には、気持ちがわからないではないものもあります。一つひとつは、わざわざ取り上げるほどのものではないので、記事にはしてきませんでしたが、今回は、そんな動画をまとめて紹介してみたいと思います。
たまに、自転車にクルマのようなホーンを取り付ける人がいます。しかし、この人の取り付けたホーンが出す音は、なんと178デシベルを超えると言います。周囲に迷惑どころか、下手をすると聴力障害を与えかねない大きさです。一般的に140デシベル以上はその危険があると言われています。

クルマでも、同様の音の大きなホーンを装着している人がいます。特に大型のトラックやダンプなどに多いと思いますが、道路を走行中、いきなりそんな大きな音を鳴らされて、驚いた経験のあるサイクリストも多いに違いありません。場合によっては腹立たしく感じたこともあるでしょう。
ベルやホーンは危険を回避するために鳴らすもので、邪魔だからと鳴らすものではありません。自転車とクルマ、ダンプの中で、一番の交通弱者であり、危険回避のために一番警報機の能力の必要な自転車のベルの音が一番小さく、窓を閉め切ったクルマやダンプには聞こえない可能性すらあります。
逆にクルマやダンプのホーンが必要以上に大きく、下手をすると驚いて落車しかねないほどの大きな音をさせるトラックやダンプもあります。その不合理さに頭にきているサイクリストもいるはずです。こんな音の大きなホーンを取り付けたくなる気持ちもわからないではありません。
音の大きさが逆になるよう、規格の制定や規制をしてもいいくらいかも知れませんが、自転車は電源も乏しく難しいのが実際のところです。そんな中で、わざわざスペースを犠牲にして重い圧縮空気のボンベを積み、8千ドルもの購入費と改造費をかけるのは、やはり変わっていると言えそうです。
自転車がクルマと比べて小さく、構造的・物理的にも弱いのは間違いありません。事故になれば当然被害も大きいわけで、弱い立場です。この人は、そのことが気に入らず、大きなタイヤを使った存在感タップリの自転車を作りたかったのかも知れません。
あるいは、独創的な自転車で目立ちたかったのでしょうか。たしかに目をひきます。これだけタイヤが大きければ、クルマに負けない威圧感です。サドルの位置も高く、見下ろす形になります。そのことも含め、乗っていて気持ちがいいということなのかも知れません。
クルマを見下ろすと言えば、トールバイクです。乗り降りが大変だろうと思うのですが、海外では一定のファンがいる分野です。特にアメリカに愛好者が多いように思います。とは言え、一般的な存在ではないので、この動画を撮った人でなくても、街で見かけたら笑ってしまうでしょう。
トールバイクには乗ったことがないので想像ですが、周囲を見下ろして気分がいいのかも知れません。しかし、滑りやすい雪道にも関わらず乗っているとしたら、やはり相当変わった人だと言わざるを得ません。本人は慣れたものなのかも知れませんが、周囲から見れば不思議です。
自転車を改造する人は少なくありませんが、自分で蒸気機関を積んでしまうのは珍しいでしょう。安定燃焼には見えず、いまにもバーストしそうに見えます。火傷しそうですし、煙そうです。その割にはたいしたパワーもなさそうで、お世辞にも乗りたくありませんが、本人はご満悦のようです。
改造ではないですが、こちらも意味不明です。自転車ごとバンジージャンプ、しかもビルの上から飛び降りて、何の意味があるのだろうと思ってしまいます。このあたりに来ると、さすがに気持ちがわかるというレベルではありません。変わった人たちがいるものです。
変わった体験という意味では、こちらもビックリです。アフリカでのオフロードレースのようですが、なんと野生のアンテロープに衝突されています。出会い頭というより、ぶつかって来られた感じです。大事がなくて幸いでした。ちなみに1千3百万回以上も視聴されています。
本家の日本にはない、変わったサービスとして、中国の吉野家は電動自転車で、牛丼を宅配してくれるそうです。これは日本でも、ぜひ実現してもらいたいと思う人は多いでしょう。ピザでも蕎麦でも寿司でも、宅配の需要は大きいですし、牛丼の宅配が実現すれば人気が出そうです。
アメリカの防犯カメラからの映像ですが、自転車を盗むために、なんと斧で木を切り倒しています。結局は放置して去ってしまいますが、自転車をとめた人も、まさか木を切り倒して盗もうとするとは予想だにしなかったのではないでしょうか。
こちらは、ちょっと変わった捕り物劇です。自転車と事故を起こしたのに逃走しようとしたクルマ(少年が運転)を、たまたまバックミラーで目撃したバスが行く手を阻んで逮捕に協力しました。後続の乗用車も、挟み込む形で協力しています。
走行する自転車のほうも危険な行為、車線の中央を走行していて危ないようにも見えますが、この道路は、自転車が外側の車線をフルに利用してよい道路のようです。自転車専用レーンではありませんが、自転車との共有レーンを意味する標識、いわゆる“
sharrow”の表示も出ています。
少年がウィリーの練習でしょうか。絵に描いたように前輪が外れるところが笑えます。別に変わった人と言うつもりはありませんが、乗る前の安全チェック、特に前輪の確認が必要でした。普通に走行しているぶんには、タイヤの緩みに気づかないこともありうるでしょう。
やはり結果は同じです。
中には上手な人がいて、ウィリー状態のまま、どこまでも走れる人がいます。練習して上手くなると、得意になって、ずっとウィリーで走行したくなるのも、わからないではありません。でも、街を行く人たちから見れば、前輪があるのに後輪だけで走行する、ちょっと変わった人に見えるでしょう。
だからと言って、前輪無しで走るのは、もっとインパクトがあります。やはり、相当変わった人に見えるのは間違い無さそうです(笑)。
野田総理が、大飯原発の再稼動の意向を表明しました。安全性が確認されないままの再稼動は、許されない暴挙だと思います。