自転車のルールを意識させる

自転車には、当然ですが走行のルールがあります。
道路交通法をはじめ、各都道府県の定める条例や細則、場所ごとに決められたローカルなルールまで、決められた規則は守らなければなりません。しかし、実際は法律ですら守られていないことが多く、事故やトラブルの原因となっていることは、改めて言うまでもありません。
ルール違反、マナーの悪さについては多くの人が指摘するところであり、自転車の走行秩序の確立が求められるところです。現在の無秩序な状態は、間違った道路行政を40年も続けてきてしまった結果、日本では自転車を車両としてではなく、歩行の延長のように考えている人が多いことに大きな原因があると思います。
ただ昨今、自転車に乗る人が増え、自転車を取り巻く環境にも関心が高まってきており、こうした状況を改善しなくてはいけないと意識されることも増えてきました。今回は、最近のニュースの中から、そんな取り組みについてピックアップしてみようと思います。
自転車一方通行 富山市がテスト 中心部歩道で来月
エコ促進&マナー向上
富山市は、自転車の一方通行を促す社会実験を、市中心部の歩道で7月9〜31日に行う。自転車の利用促進や歩行者の安全確保を図るのが狙いで、取り組みは全国4例目となる。富山駅前東交差点から城址(じょうし)公園前交差点までの約九百メートルで、土日祝日を除く午前七〜九時に実験する。
通勤や通学で多くの人が行き来する幅約五メートルの歩道のうち、自転車は車道側の幅約二メートルの部分を車と同じ方向に走ってもらう。県警などの協力を得て一方通行を示す標識を設置する。
市は二酸化炭素(CO2)の排出量削減や街中の居住人口の増加を目的に、マイカーからほかの交通手段への乗り換えを促進。市中心部では、二〇〇九年に路面電車の環状線が運行を始め、一〇年には自転車共同利用システムがスタートした。
社会実験は、より安全に自転車を運転できる環境を整えることが目的で、一二年度六月補正予算案に事業費百万円を計上した。市生活安全交通課によると、自転車の一方通行は、静岡市と相模原市で道路交通法に基づく規制があるほか、松山市が今年一月に社会実験を実施した。
同課の担当者は「自転車も歩行者も安全に通行できる環境づくりとマナー向上につなげられれば」と話す。市は、通行者へのアンケートで効果を検証し、秋に再び実験する。(2012年6月9日 中日新聞)
一部で見られる、自転車を道路の左側の歩道を走行させようという取り組みです。本来は車道走行が原則であり、歩道上を通すことに基本的には賛同できません。ただ、歩道をどちらにでも走行できることが、車道の逆走につながっているので、次善の策として、左側通行を習慣づけさせることにはなる可能性があります。
もちろん、守られればの話です。場所限定、曜日限定、時間限定の一方通行で、果たして浸透するのか疑問な面はありますが、自転車は歩行者のように無作為に走行していいわけではないと規制をし、自転車走行の秩序を確立しようという動きは少しずつ増えているようです。
自転車降り押し 模範の女性表彰
◆近鉄奈良駅前の商店街
商店街で自転車を押して歩き交通マナーの模範になったとして、近鉄奈良駅前の「小西さくら通り商店街」で23日、奈良市神殿町のパート従業員、国光歌子さん(64)の表彰があり、商店街振興組合から表彰状と記念品が贈られた。
1日の通行量が市内最多で、歩行者と自転車の接触が多発している商店街では、自転車の「降り押し」を呼びかけている。商店街が今年1月に宣伝ポスター用の写真を商店街で撮影した際、ギターを背負い自転車を押して歩いていた国光さんの後ろ姿が偶然写り込んだため、商店街は「この人は誰?」と尋ねるステッカーを作るなどして探していた。今月5日になって「イオカ美容室」の井岡一代さんが、撮影時と同じギターを背負っていた国光さんが商店街を歩いているところを発見した。
表彰された国光さんは「人にけがをさせてはいけないと思い、いつも歩行者と並んで歩いている。探されていることは知らず、まるで当て物に当たったよう」。振興組合の井岡正浩理事長(67)は「混雑している商店街で自転車をこぐのは本当に危険。利用者にはマナーを守ってほしい」と話した。(2012年06月24日 朝日新聞)
高松丸亀町商店街:自転車乗り入れ禁止を継続 あす以降、暫定的に /香川
高松丸亀町商店街振興組合(古川康造理事長)は今月初め、社会実験として15日までの予定で実施している商店街への自転車乗り入れ禁止の措置を今後も継続できるよう、高松市や県警などに要望した。県公安委員会が可否を審議するが、16日以降は高松北署長の権限で、自転車乗り入れ禁止の措置が暫定的に続く。
組合は「自転車の走行が危険」との商店街利用者の声を受け、商店街の南北約470メートルの区間について、4月16日?6月15日の予定で、実験を始めた。
商店街は実験前、1日1万8000人の通行者のうち、自転車利用者は7200人(40%)だった。ところが、実験開始後に調査したところ、通行者が1日3万4000人に増える一方、自転車利用者は1100人(3・2%)まで減少。歩行者の数が急増したことが分かった。また、商店街利用者からの苦情もほとんどなかったとして、禁止継続の要望を決めた。
古川理事長は「当初、利用者から反発があると思っていたが、クレームはほとんどなかった。『規制をすべきだ』という市民の声は強いのではないか」と話している。(毎日新聞 2012年06月15日)

歩行者がたくさん通る場所でもスピードを出し、平気で自転車で歩行者を縫うように走行する人を見るのは日常茶飯事です。歩道走行が当たり前になっている中で、特に危ないとは思わない、悪いことをしているという自覚のない人も多いに違いありません。しかし、実際には事故が起きています。
この高松の例のように、人通りの多い商店街などで、自転車を降りるよう呼びかけているところもあると思いますが、なし崩し的に通行されてしまっている場所も多いはずです。自転車は降りて歩くよう徹底し、断固とした態度で貫くことも必要だと思います。
こうした場所が増えていけば、人通りが多い場所での自転車走行は非常識として、自転車を降りるのが当たり前になり、習慣になり、ルールとして根付いていくことが期待されます。悪いと感じていない人も多いのですから、はっきりと禁止する場所を明確にしていくことが必要だと思います。
自転車の安全な乗り方学ぶ
スタントマンが自転車事故実演
自転車安全教室:大垣工高が開催 3年生314人参加 /岐阜
自転車事故“実演” 安全な乗り方学ぶ
自転車の危険性、ルールを守らないことのリスクなどを啓発する地道な取り組みも行われています。特に、最近はスタントマンが事故を再現してインパクトを与えるなどして、効果的に印象付ける、スケアード・ストレートと呼ばれる手法が多くなっています。
ここに挙げたのは、ごく一部で、全国各地で多数開催されています。ルールを無視し、いい加減に走行していたら、明日にも命を失うかも知れないこと、それほどリスクが高いこと、実際に事故で毎日のように人が死んでいることについて考えてもらい、安全について真剣に向き合うべきだと是非気づいて欲しいものです。
関心高まる「自転車の保険」
健康や体力づくりのために自転車に乗る人が増える中、同時に自転車事故も急増中だ。自転車の乗り手に高額の賠償を命じる判決も出ており、自転車を使う人たちの間で、保険加入への関心が高まっている。(後略)(2012/6/22 J-CASTニュース )
最近は、自転車の保険が相次いで発売され、関心も高まってきています。現状の加入率は微々たるものですが、多くの人が入るべきとは考えているようです。保険料も安いですし、ケータイやコンビニで手続きできるなど、手軽なものも増えています。徐々に加入率が高まっていくことを期待したいと思います。
自転車盗難に“歯止め” 足立区が「愛錠ロック大作戦」
東京都足立区は、区営駐輪場で無施錠の自転車に勝手に鍵を掛け、持ち主が戻れば解錠する「愛錠ロック大作戦」を月内に開始する。盗難防止意識を啓発するのが狙い。
同区の昨年の刑法犯認知件数は1万363件で、都内の区市で最多。うち自転車盗難が3割以上を占める。また、区によると、自転車盗難のうち無施錠によるものが約6割を占めており、「少しの間でも油断していると盗まれる。自転車から離れるときは必ず鍵を掛けてほしい」と呼びかけている。(2012.6.20 産経新聞)
自転車に二重ロックを
西口駐輪場新たに

自転車盗を減らそうという取り組みも、相変わらず各地で行われています。自転車盗を防ぐためには、当然各自が施錠をすべきですし、自分のものだからと自転車盗を誘発するような無施錠は無責任ということを周知・徹底していく必要があるでしょう。
放置自転車を減らすためには、面倒でも駐輪場を使うようにするよう、誰もが習慣にすることが求められます。そのためにも駐輪場の整備は必要です。実際は撤去を繰り返すばかりで、放置と撤去のいたちごっこに陥っているケースも多いと思います。少しずつ駐輪場の整備に力を入れる自治体も増えてきているように思います。
道路デザイン 自転車守れ
筑波大学の構内に一風変わった道路ができた。車道全体にケヤキと葉っぱの模様が描かれ、両脇には「枯れ葉色」の自転車専用レーン。「シェアードスペース」という概念をもとに、同大の教授らが設計した。白い中央線や縁石はなく、一見すると危ないようだが、その分、車と自転車が互いに注意を払うことで安全運転につながるという。
この自転車専用レーンは今春、完成した。大学を囲むように学外へと通じる全長約4キロの「ループ道路」の一部260メートルにあり、車道は幅を9メートルから6メートルに狭め、両脇の1・5メートルずつを自転車用レーンにあてた。レーンの枯れ葉色は、茶色を薄めたような色合いだ。
道路を整備した背景に、南北で5キロ、東西に1キロと全国でも最大級の敷地と約1万6千人の学生を抱える大学の悩みがある。自転車のマナーと安全の問題だ。学内で自転車を使う学生は1万人以上。大学の各施設を結び、学内を縦断する遊歩道(ペデストリアンウェイ)を走り回る。学内で発生する自転車事故は年間約150件にのぼる。
そこで、敷地内の遊歩道に集中する自転車を分散させる狙いで、敷地を囲むループ道路に自転車専用レーンの導入を決めた。ループ道路は車の往来も多いため、安全策としてシェアードスペースを取り入れることにした。「危険を感じさせて、交通を沈静化させるのがねらい」。自転車の問題に取り組み、シェアードスペースを研究する西川潔名誉教授(サイン・アート計画)はこう解説する。
レーンは枯れ葉色で、車道いっぱいに葉っぱとケヤキの模様が描かれている。白色の中央線と横断歩道の表示を消し、路面と同系色にした。車と自転車双方にとって危ないようにも見えるが、西川さんは「車は中央線がない分、注意を払うのでスピードが落ちる。車と自転車が互いに危険性を認識することでかえって安全運転につながる」という。
景観も損ねない。枯れ葉色のレーンは、道路沿いのケヤキ並木にとけ込んでいる。「ドライバーに不快感を与えず、かつ注意を払える色」と西川さん。国道や県道にできる一般的な自転車レーンは青色が多い。同じく学内の自転車問題に取り組む山本早里准教授(色彩計画)はいう。
「青は発色が強く目立つのは利点だが、景観を損ねてしまう」
大学は今後、利用状況を調べ、問題解決に一定の効果があれば同じような道路を増やすことも検討する。 西川さんは「道路を道路らしく造ってしまえば、自転車も車も走りやすくなるだけで、危険性はかえって高まる。道路を、大学のキャンパスという文脈に置き変え、問題を解決したい」と話す。
「シェアードスペース」
オランダの交通技術者ハンス・モンデルマンが1980年代に発案した都市デザインの概念。標識や信号、横断歩道、中央線などをなくすことで歩行者や車の自主性を高め、アイコンタクトをしながら通行するよう促すことで、交通の安全性も高まる。欧州が先進的に取り組む。日本では2011年、京都市で2週間、白線を消してカラー舗装する実験があった。(2012年06月25日 朝日新聞)

自転車レーンと言っても、歩道に色を塗るだけだったり、現状ある路側帯や車道外側線を利用しただけの狭いレーンも多いと思います。従来の道路の一部を修正するのではなく、全面的に見直して分割しなおすというのは、予算もあるので、なかなか出来ることではありません。
そんな中で、道路をどんな形状にすれば事故が減らせるか、根本的に考え直すという意味でも興味深い取り組みです。ハッキリと区切るより、曖昧なほうが安全性が高まるというのも注目すべき考え方です。実際にこの考え方を取り入れ、街中の信号や標識などを撤去した街もヨーロッパにあります。
車道走行を怖いと感じる人が多い中で、車道に自転車の走行空間を確保することが望まれています。でも、ただ車道の端を申し訳程度に色を塗るのではなく、どんなレーンなら実用的で、駐車車両に遮られたりせず、安全に走行できるかというのも考えていく必要があるでしょう。

全国各地でさまざまな取り組み、試行錯誤が行われています。まだまだ小さなことばかりですが、以前はそれすら盛んでなかったことを思えば、確実に変わりつつあると思います。もちろんまだ十分でないのは明らかですが、自転車走行空間や走行秩序の確立に向けて、少しずつですが進みはじめていると言えるでしょう。
ルールの遵守やマナーの向上の必要性については、多くの人が感じていますが、長年の習慣を変えるのは容易なことではありません。しかし、身近なところに自転車レーンが出来たり、規制が始まったり、駐輪場が整備されたりすれば、少しずつ人々の行動も変わり、意識も変わっていくことが期待できます。
まだまだ歩行者の延長のように考えている人が多いですが、そのことに違和感を感じ、ルールを意識するようになる機会も少しずつ増えていくでしょう。自転車は無秩序にどこでも走行していいわけではないということが、多くの人に浸透し、少しずつであっても秩序の確立に向かっていくことを期待したいと思います。
欧州選手権、やはり本場のサッカーは違いますね。特に個人技では彼我の差を感じずにはいられません。
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Posted by cycleroad at 23:30│
Comments(8)│
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無灯火で奇声上げながら突っ込んでくるババアをなんとかしろ
まず、富山市の記事にコメントいたします。
このような実験をするに至ったのか、報道記事では細かく解りませんが、「より安全に自転車を運転できる環境を整えることが目的」となっているので、現在は、自転車を安全に運転できる環境になっていないということなのでしょうか。
他でも首尾一貫してコメントさせていただいているとおり、自転車は、法律通り、車道を安全に走らせられる環境を実現し、歩道は本当に徐行させれば、このような、歩道一方通行等の指定は不要と思います。
こういう実験を行う前に、まずは、それ(法律通りの走行)を実現すべきであり、それができないなら、そのできない要因を排除すべきでしょう。
この手の行政政策を見ると、やっぱり根底には「自転車は歩道走行が前提」というような、違法性が見えます。
ちなみに、写真を見る限り、この自転車通行空間は、歩行者がいなければ、徐行ではなく、安全なスピードで普通に走れるもののようです(境目に白いラインが見えるので)。しかし、歩行者が脇から出てきたら、すぐに徐行に切り替えなければならないので、車道上のように普通走行ができないわけです。そういう法的な空間での自転車利用を推進するというなら、自転車利用の阻害になると思います。
そんなことを指摘したら、「やっぱり車道は自動車の物で、自転車はそこを避けて通行してもらいたい。」という本音をまだ言うのでしょうか? ちょっと前なら、警察もそんなことを堂々と言っていましたが、最近はそういう本音は言えなくなりました。行政も、そのような本音を言えなくなるような時代が来るのは間近だと考えていて、行政との会話では、法律を引き合いに、本音を言わさないように先に釘を刺すことが多いです。「まさか、車道は自動車優先などと考えていないでしょうね。」と。
おうさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
想像するに、自転車を上手く制御できないフリをして、大声を出せば歩行者の方が避けてくれるので、止まらずに済むと思っている無灯火の自転車の女性というところでしょうか。
確かにいますね。歩行者優先など少しも考えておらず、歩行者の方に避けさせようとするずうずうしい人..。
ただ、私に言われても、どうしようもありませんが..(笑)。
manさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も再三書いていますが、原則車道走行という本来の姿、世界的に見ても当たり前の状態にするべきだと思います。
この歩道の一方通行にしても、本当は車道走行にすべきだと思いますし、歩道上に自転車走行帯をつくること自体、ナンセンスだと思います。
ただ、自転車に歩道走行させるという誤った道路行政を長年行ってきた結果、一気に車道走行に変えるには、環境的にも人々の心理的、習慣的にも抵抗があるという部分もあるでしょう。
その意味で、車道走行へ移行する過渡期の形態として、あるいは次善の策として、歩道走行をする場合には、車道の左側走行と同じ方向に一方通行を義務付けるというのも、考え方としてはあるのかなと思います。
ただ、曜日や時間限定で、場所も限定的にやっても、効果は疑問だと思います。
そのあたりを考えれば、車道走行を促したほうが、よっぽどスッキリしますし、意味があると思いますが、行政もこれまでと劇的に変えるのも躊躇われるので、苦肉の策というところなのかも知れません。
cycleroadさん、レスポンスありがとうございます。
cycleroadさんもご理解の通り、大事なのは方向性です。自転車が安全に効率的に車道を走れるようになる社会にベクトルが向くのであれば、実現するまで何十年かかろうとも、正しい政策と思います。もちろん、歩道の問題よりも、車道の問題の方が大きいと思います。段階を踏んで、法的に正しい道路利用ができるようにする行政政策の一歩というのが明確に解るようなやりかたなら、私も評価します。
しかし、富山の例も、そうではない気がします。歩道については、実験などするのに、車道については、安全に自転車が通れるような対策は一切していない(様に見える)。これは、方向性が正しいとは言えず、何十年かかっても車道は自転車にとって安全に走れる空間にはならない。
例としては、車道に「★自転車★が優先ですが★自動車★も走行可能」と表記するとか、歩道についても、「歩道は歩行者優先ですが、徐行なら自転車も通行できます。」など、看板を立てたり、法律に則した看板はすぐにでも出せるはず。
明確に「●●月より徐行義務違反の取り締まりを行います。」とか時期を区切って、車道と歩道の体制を整えて行く等、表記レベルでも、簡単にできることはたくさんあると思います。それをやった上で、いろいろ実験するべきですね。
ちょっと前に歩道の自転車の一方通行指定ができる法律ができましたが、それは、方向さえ指示通りなら普通走行を黙認するようなイメージがあり、実際に導入第一号の静岡のトンネルについての国交省のレポートを見る限り、徐行などと言うのは一言も出てこない処か、「走行性」がアップしたなどと、違法のアンケート結果を出して、自慢しています。自転車走行は法律違反で、通行(もちろん徐行)できるだけです。道路管理者がこれでは、あきれるばかりです。
http://www.cbr.mlit.go.jp/shizukoku/press/h23/0228_1.html
manさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、標識が歩道走行を推奨しているように見え、歩道走行を正当化、強化、定着化する方向に働きかねないことは懸念されます。
歩道の一方通行という方針が出された時にも、その点で、交通政策としては疑問だと書きました。
歩道上に自転車走行帯をつくり、色を塗っただけてお茶を濁すような自治体よりは多少意識が高いのでしょうが、いまだに歩道走行の観念が抜けないところも残念な部分です。
ただ、実際問題として車道走行に対する恐怖があり、歩道走行の習慣がしみ付いてしまっている人も多いわけで、簡単に車道走行に切り替えられないというのも、現実なのだろうと思います。
決していいとは思わないものの、歩道走行するならば、せめて道路の左側通行だけでも習慣になるならば、逆走のまま車道に降りるようなケースも減らせる可能性があります。
そう考えれば、多少はマシかな、過渡期として仕方が無いのかなというところです。
おっしゃるような文章を表記するのも一つの考え方かも知れません。
ただ全般的に言って、シンプルに原則車道走行にするのと比べ、歩道の一方通行は、かえってルールを複雑化してしまうのも問題だと思います。
富山市がどう考えているかはわかりません。確かに、ベクトルが違うのかも知れません。ただ、試行錯誤が始まっているのも確かであり、世の中的には、徐々に本来あるべき姿へ向かっていくのではないかと期待しています。
こんばんは、ご無沙汰しておりました。
いや、実に色々な試みがなされているのですね。しかし、根本的な解決方法には中々遠い印象ですね。小さな努力を積み重ねていくしかないのでしょうか。
最近、自転車のマナーが逆走したような気がします。つまり、啓蒙により少し良くなっていたのが、無謀な輩が増えたように、大阪では感じているのです。毎日の事ですので、直観で増えたかどうかわかります。
特に(たぶん全国的なものと思いますが)、信号無視、これが多いです。進行方向側が赤になって数秒後に通る自転車はまだ良いほうで、片側4車線くらいの大きめの道路でも、全く交差車線を見ずに突っ込んでくる人の多さには驚きます。一時停止でも同様で、どうしたらああいう思想というか考えで走れるのか疑問です。車や自転車が自動的に避けてくれると、思っているのでしょうかね?こちらとしては当りたくないですので、必ず速度を落として、左右を確認しながら進みます。が、これはもはや異常事態と言えます。優先側が、常に速度を落としたり停止が常になるというのでは、道路交通法の意味がありません。一体どうすればよいのでしょうね。
長文失礼しました。
noriさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
まだまだ、どこも試行錯誤の部分があるということでしょうね。市民の意識も、行政も、なかなかすぐには変わらないところもあるのでしょう。
マナー悪化してますか。新しく乗り始める人も増えていますし、そういう傾向は多かれ少なかれ、各地で見られるのかも知れません。
ご指摘の部分は、私も感じるところですね。ルールを無視して身勝手に走る人が増えると、きちんと法令を遵守している人には大迷惑ですし、事故やトラブルにもなるでしょう。
社会にも問題意識が拡大し、自転車に対するイメージも悪化することが懸念されます。
自転車を取り巻く環境整備や自転車政策などにも悪い影響を与えるでしょう。
行政も、ますます混乱することになるのかも知れません。
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