自転車は徒歩の延長ではない
ここのところ気温も下がり、すっかり秋めいてきました。
自転車に乗るぶんには快適な陽気ですが、汗をかいた後は、身体が冷えないように気をつける必要を感じる時もあります。さて、今回は例によって記録する意味も兼ねて、最近の自転車関連のニュースの中から目についたものを取り上げてみたいと思います。
自転車道:8年で倍増 都が整備計画、延長221キロに 事故防止に有効 /東京
都は24日、自転車レーンや自転車道を設けた都道を20年度までに約100キロ増やすことを軸とした「自転車走行空間整備推進計画」を公表した。交通量が多く事故が起きやすい道路などが対象で、整備区間は既設の112キロからほぼ倍増して221キロになる。
都内の自転車利用者は健康や省エネブームの中で増加しており、08年度の保有台数は約900万台。全交通事故に占める自転車関連事故の割合も増加傾向にあり、11年は全体の37%を占めた。
事故防止にも有効な自転車走行空間の倍増は、都の長期計画「2020年の東京」に拠点駅の周辺整備対策の一環として盛り込まれた。整備の手法は▽自転車、自動車、歩行者の通行部分を縁石などで完全に分離する「自転車道」▽車道の左側に幅1・5メートル以上の専用通行帯を設ける「自転車レーン」--など複数ある。
都は計画の中で、優先整備区間として約150キロを選定。このうち109キロを今後8年で整備するとした。優先区間は▽自転車交通量が1日2500台以上あり、自転車同士や歩行者との事故が5年で2件以上起きた▽複数の観光スポットや集客施設を結び、自転車の利用促進が期待できる▽既存の自転車走行空間と接続することで利便性が高まる??といった基準で選んだ。主に自転車レーンが設けられる見通しだ。
選定されたのは、上野と浅草、東京スカイツリーを結ぶ浅草通り(台東区)や東八道路(三鷹市など)、平和橋通り(葛飾区)など。都安全施設課は「自転車走行空間の整備を積極的に進め、誰もが安全に通行できる道路環境を実現したい」と話している。(毎日新聞 2012年10月25日)
東京都はこれまで、国が車道走行原則の徹底を打ち出した後も、歩道上への自転車走行帯の設置続行を表明していました。一部では自転車へのナンバープレート導入が画策されるなど、自転車政策に関しては、旧態依然とした疑問を感じざるを得ないような対応が続いていました。
今回の報道を見る限りでは、これまでとは違って妥当な方針のようです。都庁の担当者だって、世界の都市の趨勢、ロンドンやパリ、ニューヨークなどが積極的に自転車インフラの整備に取り組んでいる実情は耳に入ってくるでしょうし、先進的な自転車都市の事例を見聞きすることも増えているはずです。
海外の人から見れば、自転車が歩道を走っているなんて信じられないような野蛮さであることも知っていると思います。高度経済成長の時代の歪みだとは言っても、40年も経ってなお、世界にも例のない自転車の歩道走行を続けているなんて、恥以外の何ものでもありません。
警察庁や国土交通省も車道走行の原則徹底へと方針を転換しています。オリンピックの誘致などもあるでしょうし、都の体制や方針も変化してきているのかも知れません。ただ、この報道だけをとって好ましい方針転換であると手放しで喜べるものではありません。
これまでにも、実際に利用するには問題のある自転車レーンが設置されてきました。問題どころか危険なもの、かえって混乱を招くようなものもあります。計画もまだ僅かな距離に過ぎませんし、変化の兆しとは捉えられるかも知れませんが、今後の動向を注意深く見守っていく必要がありそうです。
鹿児島市:自転車は左側通行を 天文館地区に誘導表示、試験整備 /鹿児島
鹿児島市は、天文館地区の市道6路線で、自転車の左側通行を誘導する「自転車走行空間」の試験的整備を終えた。誘導目的での導入は県内初の試み。市は「天文館地区を自転車で通行する際は、整備区間を利用してほしい」と呼びかけている。
市が今年度から実施している、自転車が市街地を走行しやすい環境を整える「自転車走行ネットワーク形成事業」の一環。今回整備したのは電車通りの裏道にあたる市道で、市営駐輪場につながる6路線、計約680メートル。電車通りはバスなどの停車が多く、自転車の車道走行が困難とみられることから、裏道を整備した。
車道左端の幅約40?80センチのスペースに、進行方向を示す矢印と「左側通行」と書かれた路面表示、青いラインを引いて誘導。表示は誘導目的のため法定外となる。
15日から誘導員が整備区間で誘導や啓発活動を実施し、今後は交通量やアンケートなどで効果を調査した。効果が見られれば、今後整備を拡大することも検討中という。
警察庁は、全国で歩道を走行する自転車と歩行者が衝突する事故が多発したことを受け、昨年10月に自転車の原則車道走行の徹底を打ち出した。県警交通企画課によると、自転車と歩行者との接触事故は今年は8月末現在で16件発生、09?11年は年間で20件発生し、うち4、5件が重傷事故になっている。(毎日新聞 2012年10月19日)
自転車レーンについては、各地で体裁が違っていますが、鹿児島では「左側通行」と路面表示が入れられています。あまりスタイリッシュとは言えませんが、考えてみれば、道路には他にもいろいろな標示が入っています。法定外とは言え、自転車レーンに文字を入れるのも一つの手だと思います。
歩道走行が常態化し、自転車は歩行の延長のようになっています。そのため、車道を逆走する人がいます。これは他の自転車にとっても危険ですし、クルマとの事故の危険も高まります。滑りやすくなるなどの問題も考えられますが、逆走の禁止を徹底する上で有効な措置となるかも知れません。
「ナゴヤシティサイクリング 2012」開催へ−市街地を約千人で自転車走行
名古屋市都心部で11月10日、「ナゴヤシティサイクリング 2012」が開催される。市内約15キロメートルにわたるサイクリングは、名古屋では初めての試み。主催は、公益社団法人名古屋青年会議所(名古屋市中区栄1、TEL 052-221-8590)。
同イベントは、昨年度、警察庁から発表があった「自転車の原則車道走行」の通達を受け、自転車利用のルールやマナーの啓発を目的として実施。「通達はあったものの、実際には車道のどこをどう走ればいいのか分からなかったり、車との並走を怖いと感じたりする自転車ユーザーも多い。そういった現実とのギャップを埋めたい」と、名古屋市自転車利用課都の松村さん。
当日は、名城公園をスタートし、テレビ塔をゴールとする走行時間 120分ほどのコース。約1000人が参加予定で、河村たかし名古屋市長も参加する。「ルールに従って団体で走ることで、恐怖感なく、車道走行を体験してもらえるのでは。名古屋城や久屋大通、大須、鶴舞と各所を回ることで、中区周辺の街の魅力も発見してほしい」とも。
走行時には、参加者は同じTシャツを着用。「カードライバーや地域住民の方々に、車道を走る自転車の存在を意識してもらいたい。自転車・自動車・歩行者がお互いに認識しあい、共存できるような社会づくりのきっかけとして、楽しみながら自転車利用のルールやマナーを学んでもらえれば」(松村さん)。
開催時間は8時30分〜13時(受付=7時30分〜、小雨決行)。申し込みはオンラインエントリーかFAXで、10月31日まで受け付けている。詳しくはホームページで確認できる。(2012年10月25日 サカエ経済新聞)
スポーツイベントとしてのサイクリング、ライドイベントはよくありますが、自転車のルールやマナーの啓発のためのライドイベントというのは珍しいと言えるかも知れません。確かに、記事にあるように車道走行の経験がなく、怖いと思っている人は多いはずです。
そうした人に車道走行を体験してもらうだけでも有意義だと思います。体験すれば、歩道を通るより快適な部分も理解できるでしょうし、意外に怖くないと思うかも知れません。日常で車道走行するきっかけになり、歩道から車道へ出る人を増やす可能性もあります。
同時に自転車は車両ということを理解し、逆走や併走などの危険性を認識するなど、ルール遵守の必要性への意識も高まることになるでしょう。それまで歩道走行をし、歩行の延長の感覚で、いかにルール遵守という意識が欠けていたか気づくことになるかも知れません。
自転車走行終日禁止、賛成7割/丸亀町商店街
「走行禁止には賛成だけど、店舗が閉まっている早朝などは乗ってもいいのでは」。高松市の丸亀町商店街で実施する自転車走行の終日禁止について、県民の約7割が規制に賛成しているものの、「人通りの少ない早朝や夜間は解除してほしい」との声も約7割と圧倒的で、規制実施者に臨機応変な対応を求めている実態が、時事通信社と四国新聞社の合同世論調査2012で明らかになった。
自転車走行を終日禁止する規制は、高松丸亀町商店街振興組合(古川康造理事長)と高松市などが買い物客らが安心して歩ける商店街空間を創出しようと、4月16日から2カ月間の社会実験を経て、県公安委員会の決定の下、7月16日から本格規制を始めている。
調査結果をみると、規制そのものに「賛成」する人は69・6%と「反対」の11・0%を大きく上回った。一方で、「店舗が閉まっている早朝や夜間は規制を解除した方がいい」との問いには「そう思う」と「まあそう思う」が合計70・3%と大勢を占めた。
年代別にみると、終日禁止への「賛成」は、20代から60代へ年代が上がるほど多くなっているが、早朝や夜間の規制解除については、年代が下がるほど規制解除を求める声が強い。日ごろの運動不足や糖尿病など生活習慣病の防止策として、最近は自転車で通勤する「ツーキニスト」が増えていることもあって、雨天時に不便を強いられる「働き世代」が早朝や夜間での臨機応変な対応を求めているようだ。
「同様の要望は組合にも届いている」という古川理事長は「『自転車が危険で商店街を歩けない』という買い物客の声が多く、まずはこれに応えなければならなかった。今のところ、歩行者からは大きな支持をいただいている」と説明。その上で「終日規制によるマナーなどの状況変化や、さまざまな立場からの意見を拾い上げながら、腰を据えて商店街のあるべき姿を導き出したい」と理解を求めた。
一方、丸亀町での終日禁止によって、ライオン通りなどを走る自転車が急増して、危険度が増しているという事態も起きている。
市交通政策課は「規制は丸亀町だけだが、商店街ではできる限り自転車を押して歩いてほしいという思いが根底にある」と説明。商店街で自転車の大事故が起きてからでは遅く、市が目指している「日本一のちゃりんこ便利都市」の市民にふさわしいワンランク上の自転車利用マナーを心掛けてほしいと訴えている。
【調査方法】8月6日から26日までの21日間、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施。県内の20〜69歳の1千人(男女各500人)が回答した。(2012/10/01 四国新聞)
少し前の記事ですが、高松市街の中心部にある丸亀町商店街の自転車走行を終日禁止にしたという報道です。全国の商店街、アーケードなど、クルマは通行出来ず歩行者しか通れない場所でも、自転車については当たり前のように走行しているところも多いはずです。
中にはスピードを出す人もいて、危ないと感じているものの、潜在的には顧客でもあるので、黙認しているところも多いのではないでしょうか。また、店舗の前でも平気で駐輪して通行の邪魔になっていても、なかなかそれを注意出来ないという店も多いに違いありません。
自転車を買い物カートのように使って、店ごとに店頭にとめて買い物をする人もあります。なかなか自転車の通行禁止にしにくいという事情もあるのだろうと思います。一方で、徒歩の客からは自転車が危ないという苦情が寄せられ、対応に苦慮しているところも多いのではないでしょうか。
駐輪場を設けたり、商店街内は押して歩くよう呼びかけても、なかなか守られません。この丸亀町商店街では、アンケートや実験を繰り返した後、自転車走行の全面禁止という措置をとるに至ったわけです。「商店街のあるべき姿」は、地域によっても違うと思いますが、一つの決断だと思います。
こうした商店街の自転車の問題も、自転車の歩道走行が生んだ副産物と見ることが出来ます。自転車が歩道を走れることで、自転車利用者は歩行の延長のような感覚でいます。商店街だろうと、混雑した駅前だろうと当たり前のように自転車で通行します。
押して歩くならまだしも、駅の屋内連絡通路やペデストリアンデッキなどであっても、平気で走行している人がいます。歩行者で混雑する中ですから、当然危険があるわけですが、当人は全く悪いと思っていないように見えます。それが当たり前になって気づかないのでしょう。
徒歩で入っていける場所なら、自転車でも入っていくのは当然という感覚なのだと思われます。しかし、自転車は車両という本来の姿に立ち返れば、これは異常な状態と言わざるを得ません。駅前の迷惑駐輪、放置自転車も、駅前広場でも、どこでも入っていけることが原因になっていると見ることが出来ます。
自転車の原則車道走行という本来の姿に戻す上で、自転車が通行してはいけない場所、通行すべきではない場所を、はっきり区別する必要があると思います。車両通行止めの商店街に、本来自転車は通行させるべきではなく、近接の駐輪場などに駐輪し、徒歩で買い物してもらうのが普通の姿ではないでしょうか。
もちろん地元の同意で通行させる場所があってもいいと思いますが、そろそろ自転車はどこでも走れるという状態は考え直すべき時期にきていると思います。全国の悩める商店街は、この丸亀町商店街のように行動を起こし、行政も積極的に通行禁止の措置を検討していくべきではないかと思います。
こうして見てくると、自転車の車道走行という本来あるべき姿へ向かおうとする動きが少しずつ出てきているようです。ほんの数年前ですら、自転車レーンなどという言葉がマスコミに登場することなど稀で、ほとんど話題にならなかったことを思えば、隔世の感があります。
「日本でも自転車レーンを。」などといっても理解されず、怪訝な顔をされるだけでした。それが近年、自転車ブームと言われて人々の関心が高まると共に、自転車の走行環境に対する問題も大きくクローズアップされるようになってきました。
ただ、あまりに長い間、歩道走行させられてきてしまったため、人々の意識がまだ追いついていない部分があります。少しずつであっても、自転車に対する意識を変えるための試みが重ねられていくことが、自転車環境の整備の必要性、そしてそのメリットが広く理解される上でも重要なことだと思います。
自転車の活用は世界の趨勢でもあり、歩道走行という野蛮で恥ずかしく、歩行者が危険な状態を改める千載一遇のチャンスでもあります。単なるブームの延長で自転車環境を問題にしたり、とりあえず目先の対応を変えるというのではなく、不可逆的で確実な転換へとつながっていくことを期待したいと思います。
自転車を嫌っていた都知事が辞任しましたから、さらに都の姿勢が柔軟に良い方向に変わっていくことを期待したいものです。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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上の記事に出ている東八道路ですがこういう道です。
現在も工事をしています。
東京都がやろうとしてるのは車道走行を推進するのではなく、
自転車を車道から追い出して歩道を走らせることだと思います。
当たり前ですが対面通行なうえに歩行者と分離されておらず死角も多く大変危険な道です。
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ちょうど今日、仕事で街中を車で片側1車線の道を走っている時でした。
前の前を行く車がセンターライン寄りに右折しようとしていたので、私は左後方から自転車が来ないのを確認して前の車と同じようにその車の左側を抜けようとした瞬間、前から自転車が。
もちろん、減速していたのでぶつかったりはしませんでしたが冷やりとした瞬間でした。
逆走は怖いですね。
こう言う事が有ったから、という訳では有りませんが自転車は原則車道走行を宣言したのですから、国は全国津々浦々、老若男女を問わず周知徹底するようなプログラムを実施すべきだと思います。
こう言う事に特に熱心な政治家は、いないものですかね〜。
東京都の記事を見る限り、以前のように、ことさら「歩道上を自転車の走行空間と考える。」と書いてはいませんが、それがやっと法律に反することを理解し、その表記部分を削除しただけ。という印象もありますね。今後も注視したいと思います。
本題とはそれますが、石原都知事は、自転車を嫌っていたとのことですが、欧米並みの自転車政策が実施できないので、自転車がらみの要望を無視していたという印象が強いです。
パラリンピック誘致のために、2輪タンデムの定員乗車が出来ない首都は世界中で東京だけだと、タンデムの解禁のお願いの意見提出を、都知事宛にしたばかりですが、次の都知事が引き継いでくれることを祈ります。
都市博の時のように、都知事が変わって、オリンピック・パラリンピック誘致をいきなり止めてしまう可能性も有りますが・・・。
Lemondさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうですか。自転車レーンや自転車道というので、当然車道に設けられるものと思っていましたが、相変わらず歩道につくる自転車通行帯のことだったのでしょうか。
ニュース記事も、そのへんの違いを意識せずに書いているのかも知れませんね。
これまでは、あくまで歩道に自転車通行帯を設置していくと明言していましたから、てっきり変わったのかと思ってしまいました。
都内でも、歩道に設置する余地がないところなど、場所によっては、車道に設置されていますから、必ずしも歩道ということではないのでしょうけれど、無駄で危険な歩道の自転車通行帯は止めて欲しいですね。
写真のURLまで掲載いただき、ありがとうございます。
群馬の自転車屋さんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ありますね、逆走の自転車にヒヤリとすること。見えていれば、まだ対処も出来ますが、突然歩道から出てきたり、クルマなどのせいで見通しが悪く、直前まで気がつかないようなこともあり、危うくぶつかりそうになることもあります。
鹿児島のような、「自転車は左側走行」というペイントは、全国的に必要なのかも知れません。
歩道でも車道でもいいというような、いい加減な状態を放置しているうちは、逆走はなくならないのでしょう。
こうした問題を理解している、自転車議員連盟に所属している政治家もいることはいるんですけどね。
manさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通りです。以前のように歩道上が強調されていないので、てっきり車道への設置に転換したのかと思ってしまいました。
警察庁や国土交通省は、車道走行に転換し、車道への設置を推進すると言っていますから、都への指導などもあるのではないかと想像していたんですが..。
たしかに無視していた感じはありますね。ただ私は、インタビュー記事か何かで、自転車を毛嫌いするような発言をしているのも見たことがあります。
例の調子で、自転車なんかいらないくらいの、議論も何もないような頭ごなしの発言だったように記憶しています。
やはり行政側にとっては、放置自転車など、予算ばかりとられて目障りで邪魔で恨めしい存在なのだろうという印象をうけました。
そうですか。オリンピック誘致については、国民の支持、盛り上がりも低いですし、どうなるかわかりませんが、自転車環境については、都民の命や生活にも直結する問題で、今後ずっと続く問題ですから、新知事に期待したいところです。
3日のサイクルモードで「泣き虫ペダル」渡辺航の前座にさせられちゃった毎日新聞記者馬場直子氏も指摘してましたが、
自治体の姿勢によって自転車政策の巧拙が出てしまうのは、今流行りの『地方分権』の弊害の典型例だそうです。
金沢市のように上手くいってるところもあれば、東京都のようにやる気のないところもあったり。
これからは住民が声をあげて自治体に申し入れるとか、議員連中に票を入れないぞと圧力をかけなきゃならないない時代になってきました。
さて来年の都議会議員選挙をどう利用するか、、、
anonymousさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりでしょうね。巧拙が出ることもそうでしょうし、無駄に独自性を出したがるという傾向もあるのではないでしょうか。
都知事も変わりますし、東京の政策の方向性も変わる可能性があると思います。
ただ、自転車政策は選挙の争点にはなりづらいですし、なかなか全体的には住民の意向が反映しづらいところがありますね。
自転車レーンのニュースもそうですが、最近は中学や高校で安全教室、それも自転車免許や体験型講習(スケアード・ストレイト方式)のニュースが多く取り上げられています。
これもかなり前ではあまりなかったことだと思います(元々実施していたところは除いて)。やはり、地域差はあるものの自転車の安全に対する意識が高くなってきている証拠でしょうか(それともいままでが酷すぎた)?
さすらいのクラ吹きさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、以前はスケアード・ストレイト方式の講習というのは、あまり聞きませんでした。
迫力があって、印象に残り、生徒に注意を喚起させるのに効果的ということで、採用するところが増えているのでしょう。
安全意識に対する意識の高まりもあると思いますが、最近はケータイやヘッドフォン使用など、中高生の利用実態が悪化していることも学校側の危機感としてあるのではないでしょぅか。
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