今年も、さまざまな角度から自転車の話題を中心に取り上げ、マイペースで更新していきたいと考えています。記事へのご意見やご感想、また何か情報などがございましたら、下のコメント欄に書き込んでいただければ幸いです。本年もよろしければお付き合いください。
さて、あけて2013年がスタートしました。今年も日本全国で、正月飾りに鏡餅、お雑煮やおせち料理に囲まれ、いつもと同じお正月の光景が繰り広げられていることでしょう。毎年同じではありますが、こうした風景を見ないとお正月という感じがしません。
一方、徐々に変わりつつあるのも確かです。元旦から営業している商業施設が増えて、昔のような静かなお正月という感じではなくなってきた場所も多いのではないでしょうか。お正月に働いている人が多くなっているということですから、正月気分で過す人が減っていることになります。
毎年、日本全国で交される年賀状の枚数は着実に減っているそうです。年賀の挨拶は、いわゆる「あけおめメール」で済ますという人が、周囲に増えているのではないでしょうか。このままいけば、元旦の朝にポストに届く紙の年賀状を楽しみにするという習慣は、近い将来、なくなってしまうのかも知れません。
年齢が若くなるにつれ、正月飾りや鏡餅を飾らない、お雑煮やおせち料理を用意しないという人が、かなりの割合になると言います。お正月に働いている人の増加もあるのでしょうけれど、お正月の風情が、どんどん消滅して少なくなっていくというのは、寂しい気がしないでもありません。
テレビでは、相変わらず初詣の人で混雑する神社仏閣が映し出されます。有名なところには、何百万という単位で人が押し寄せます。三が日、あるいは大晦日の夜から初詣に行く人も多いと思いますが、これもアンケート調査などによれば、若年層を中心に、初詣には行かないという人が増えているそうです。
私も決して信心深いわけではないですが、特に事情がない限り、毎年三が日に初詣に行くことが多いです。わざわざ混雑する初詣に行くより、街で遊んだり、食事や買い物をするほうが楽しいというのも理解出来ますが、初詣に行くと、今年もお正月が来たという実感がわくのも事実です。
ただ、今のように初詣に行くようになったのは、明治以後と言いますから、それほど伝統のある行事ではありません。三が日や大晦日の夜から行かなくても、毎年の最初の参拝が初詣だとするならば、もっと空いてから行くほうが合理的という考え方もあるでしょう。
そもそも、今のように三が日に大勢の人が参拝に行くようになったのは、沿線に有名な神社仏閣を抱える電鉄会社が参拝を呼びかける宣伝をしたことから始まったと言われています。チョコレート会社の戦略によって、バレンタインデーにチョコを贈るようになったのと同じようなものです。
結局、特に信心深いわけではない多くの日本人にとって、初詣はクリスマスやバレンタインデーなどと同じ、年中行事の一つということなのでしょう。お正月の行事としての初詣も、流行や世相を反映して、時代と共に変わり行くものなのかも知れません。
サイクリストの中には、走り初めを兼ねて、自転車で初詣に行く人もあると思います。自転車乗りなので、交通安全にご利益のあると言われる神社仏閣に行くという人もあるでしょう。私も自転車では行きませんが、一応交通安全は祈願することにしています。
混みすぎていて、じっくり手を合わせる時間はなかったりしますが、一年の初めに、家内安全や商売繁盛と共に、交通安全を祈願するのもいいでしょう。ただし、神仏のご加護がどうのとか、ご利益がどうのとか言いたいわけではありません。
日々、安全には細心の注意をしながら走行しているつもりでも、特に事故や怪我がなければ、日常の中で、安全への意識も薄れがちになると思います。神頼みと言うことではなく、一年の初めに改めて、自分の中での交通安全の意識を新たにする、一種の区切りにするというのも、意味のあることだと思います。
わざわざ人混みの中へ出かける必要はありません。道の神様ということでは身近にある道祖神でもいいでしょう。どこか地元の空いているところ、最寄の寺社などに出かけ、旧年中の無事故を感謝し、今年一年の安全走行の決意を胸に、手を合わせてみるのもいいのではないでしょうか。
さて2013年、どんな年になるのでしょうか。今年もよろしくお願いいたします。
Posted by cycleroad at 00:30│
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