February 01, 2013

自転車に電池が欲しいところ

自転車にも電池を使うアクセサリーがいろいろあります。


でも、走行するための動力は人力ですので、なるべく無駄なものは装着したくない、自転車はシンプルなのがベターと考える人も多いと思います。道路を走行するぶんには、アクセサリーも含めて余計なものは極力なくし、車体を軽くしたほうが有利です。

自転車に電池と言えば、電動アシスト自転車もそうですが、時速24キロ以上になるとアシスト力はゼロになってしまい、ただ無駄に電池を積んでいる形になってしまいます。少し遠出すれば、すぐ数十キロ、百キロ位いきますから、とても電池の航続距離が足りません。電池が切れれば、ただの重い自転車です。

もちろん、電動アシスト自転車も、近所へ出かけるぶんには充分実用的だと思います。坂道などではラクなのも事実ですから、用途によっては便利だと思います。ただ、スポーツバイクに乗るような人にとっては、性能的に中途半端で、メリットに乏しい場合が多いと思います。

PAS VIENTA機動力が必要ならば、オートバイや原付バイクなどの二輪車に乗ればいいわけですし、趣味やスポーツとして自転車に乗る人にとって電池は不要ということになるでしょう。アシスト以外の機能にしても、自転車は家電ではないのだから、電池を使うような機能は不要という意見も多いと思います。

最近、自転車用のナビげーションが相次いで発売されていますが、取り付けようとは考えていない人も少なくないと思います。スマホやケータイなど携行するものは別として、電池が必要なもので自転車に取り付けるのは、夜間のライトと、せいぜい従来のサイコンくらいという感じでしょうか。

私も、今のところ、あまり自転車に電源が必要な部品を搭載するメリットを感じていません。遠出などで必要な時は、地図やスマホを持っていけばいいので、ナビゲーションを装着する必要は感じません。走行軌跡を記録したい時は、GPSロガーをポケットに入れておくなどすれば充分です。

走行中は音楽も聞きませんので、携帯音楽プレーヤーやスピーカーを装着することもありません。もちろん、夜間走行時にはライトやテールランプをつけますが、それ以外は従来型のサイクルコンピュータくらいです。ただ、今まで考えたことはありませんでしたが、こんな製品は、あってもいいかも知れません。

Orp Smart Horn, www.orpland.comOrp Smart Horn, www.orpland.com

その名も“Orp Smart Horn”、見た目は普通のライトですが、電気的なブザーを鳴らすホーンの機能を持っています。イザという時、大音量の警笛を鳴らすことが出来るという製品です。ホーンをわざわざ取り付けようという人は少ないと思いますが、これならば、ライトをつければ、ホーンの機能もついてきます。

法令で決まっているので、ベルは取り付けているけれど、ホーンが必要とは思わないという人が多いと思います。私もホーンは付けていません。ベルにしても、危険を回避するなど以外で、むやみに鳴らすことは法令違反ですし、実際あまり鳴らすケースは多くありません。

Orp Smart Horn, www.orpland.comOrp Smart Horn, www.orpland.com

しかし、自転車用の普通のベルは、実際に危険があって鳴らす場合でも、他の自転車に対してならともかく、クルマに対しては効果が薄いのも確かだと思います。ベルの音量は大きくないですし、回りの騒音にかき消されたり、クルマの窓が閉まっていたり、ドライバーが音楽を聴いていたりすれば、なかなか音は届かないでしょう。

車道上での危険に対して、一番弱い立場の自転車のベルが一番音が小さく、次に小さいのは原付バイクでしょうか。その次がオートバイ、クルマと続き、トラックやダンプには大音量のホーンが装備されていたりします。考えてみれば、この順番も合理的でない気がします。

Orp Smart Horn, www.orpland.comOrp Smart Horn, www.orpland.com

滅多に使わないかも知れませんが、例えばクルマのドライバーの死角に入ってしまうなどして、本当に危険なシーンで、その危機を回避するため、クルマのドライバーに伝わる警告手段があれば、それは安全面で大きな意味があるのではないでしょうか。そう考えると、ホーンを備えておくという選択肢はある気がします。

指ではじくベルでは大きな音量は出せません。大音量を出すには、どうしても電池などの動力を使う必要があります。最近は電池も小型のボタン電池や充電池が使えますし、大きさや重さも従来に比べれば小さく出来ます。コンパクトで軽量なものならば、装着しておく手もありそうです。



ましてや、ライトと一体ならば、邪魔にもなりません。その意味でも気の利いた製品だと思います。ホーンを取り付けている人でも、ライトと2個取り付けるよりも省スペースになります。工夫としては、2つを一緒にしただけの単純なものですが、なかなか目の付け所が面白いと思います。

この“Orp Smart Horn”、事業化に向け、“Kickstarter”で製品化資金を調達しようとしています。9万ドル、日本円で8百万円余りの目標に対し、期限まで10日を残す段階で8万2千ドル強と、多くのサイクリストからも支持を集めている様子がうかがえます。

96デシベルもの音量と強い光の点滅で危険を知らせる機能に加え、簡単な合図に使えるようなトーンの76デシベルの音も出せます。ライトについても、点灯や点滅などのモードを切り替えて使うことが出来、着脱も簡単、リチウムイオン電池を採用し、取り外してUSBから充電出来るようになっています。

Orp Smart Horn, www.orpland.comOrp Smart Horn, www.orpland.com

実績のある工業デザイナー事務所が製作チームを組んでおり、人間工学的にも優れたデザイン、設計になっています。素人が思いつきで製作しようというものではありません。すでにプロトタイプも製作され、専用のサイトも用意されており、実現の可能性は高そうに見えます。

幼児用の自転車などに電池式のブザーがついていることもありますが、日本では、ほとんどの自転車に装着されているのはベルでしょう。それが普通だと思いますし、わざわざ自転車に電池を利用したホーンにする必要は無いというのが、一般的な意識なのではないでしょうか。

ホーンなんて邪道だ、カッコ悪いなどと考えている人も多いと思います。しかし、道路を走行していれば、危険な状況に陥るケースもあります。そんな時の効果を考えれば、ライト類やサイコンに加え、ホーンくらいは電池式のものを使ってもいいのかも知れません。





柔道も体罰で強化なんて考え方だから、メダルもとれなくなってきているのでしょう。他のスポーツはどうなのでしょうか。

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この記事へのコメント
Airzoundは音がデカくていいのだが、
http://www.youtube.com/watch?v=YYkBHGurj-I
ポンプで空気補充しなきゃならんのが玉に疵。
欲しいな、それ。
Posted by buunyann at March 02, 2013 00:14
buunyannさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
エアーを使ったホーンもありますね。確かにエアーを補充が不便ですが、それほど頻繁に使わないとしたら、必ずしも致命的な欠点ではないような気がします。
かさばるのは短所だと思いますけど..。
Posted by cycleroad at March 02, 2013 23:51
 
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