2月も半ばになりましたが、まだまだ寒い日が続いています。
米保険会社、薬物使用認めたアームストロング氏を提訴へ 報奨金返還求め
自転車ロードレース元選手のランス・アームストロング氏が競技参加中の禁止薬物使用を認めた問題で、保険会社の米SCAプロモーションズは6日、過去に同氏に支払った1200万ドル(約11億2000万円)の報奨金の返還を求めて訴訟を起こす意向であることを明らかにした。SCAの弁護士ジェフリー・ティロトソン氏がCNNに語った。
ティロトソン弁護士によれば、SCAはアームストロング氏に対し、自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」の優勝に対して支払った報奨金の返還を求めたものの、アームストロング氏側が応じなかったという。アームストロング氏はツール・ド・フランスで獲得した7連覇のタイトルをすでに剥奪(はくだつ)されている。
アームストロング氏は05年、SCAが禁止薬物の使用疑惑を持ちだして報奨金の支払いを遅らせたとしてSCAを訴えた。裁判でアームストロング氏は禁止薬物を使ったことはないと宣誓証言し、06年に両者は和解した。
ティロトソン弁護士によればこの時、アームストロング氏らは「もしタイトルを剥奪されたら金は返す」と言ったという。ティロトソン弁護士は「自分で言ったことはちゃんと実行してくれ、金を返してくれと頼もうとしているだけだ」と語る。
だがアームストロング氏の弁護士は、06年の和解によってSCAは返還を要求する権利を失ったと主張する。「和解条件に異議を唱えない」ことで合意したからだという。(2013.02.07 CNN)
市道の不備で高級自転車破損 市の賠償金138万円ナリ
自転車の自損事故をめぐって道路整備に不備があったとして、千葉県東金市が自転車の所有者に138万5千円の損害を賠償することがわかった。高くつくのは、壊れた自転車が特殊な手作り品だったためだ。市は8日開会の定例市議会に賠償の議案をはかる。
市によると、事故があったのは昨年8月19日の夕方。市内の40代男性が自転車で市道を走行中、道路の端にある集水ますと側溝の間の幅5センチ、長さ60センチの溝にはまって転倒し、車体が破損した。けがはなかったという。
自転車は男性が趣味で手作りしたもの。車体は高級素材のカーボン製。背もたれ付きのシートに座り、仰向けに寝そべるような格好でペダルをこぐ「リカンベント」と呼ばれるタイプだ。
自転車の価格は鑑定人の査定で265万円。市と男性の過失割合は6対4に決まり、減価償却分を除いた額が賠償額となった。賠償金は保険で支払うが、市幹部は「市内を見回り、同じような溝を全部ふさがないといけない」と頭を抱える。(2013年2月7日 朝日新聞)
銀輪の死角:自転車事故の和解、「ADR(裁判外紛争解決手続き)」で 近所に知られず安価
◇「選択肢あると知って」
自転車事故の当事者同士を「裁判外紛争解決手続き(ADR)」で和解させる取り組みに期待が高まっている。民事訴訟では弁護士費用の問題や「近隣同士の事故が多いのに、公開の法廷では紛争が周囲に知られる」といった懸念があるのに対し、ADRは比較的安価な上、非公開で周囲に知られず解決できる可能性があるためだ。認知度の低さから各地の「ADR機関」が受理した件数は1月末時点でまだ19件だが、関係者は「自転車事故の紛争解決に適しているので、気軽に利用を」と呼び掛けている。
ADRは裁判によらずに法的トラブルを解決する仕組みで、07年4月に関連法が施行された。裁判官ではなく、各分野の専門家で構成する民間事業者がADR機関になりたいと法務省に申請。公正で適切な手続きの実施が可能と判断されれば認証を受け、「かいけつサポート」の愛称とロゴマークの使用を許可される。1月末時点で各地の社団・財団法人や弁護士会、司法書士会、社会保険労務士会、土地家屋調査士会など119団体が認証を受け、消費者問題や医療、スポーツ、ペットなど多様な分野で紛争解決を目指している。
このうち八つの行政書士会(東京、神奈川、埼玉、新潟、愛知、和歌山、兵庫、岡山)が、取り扱う分野の一つとして「自転車事故に関する紛争」を登録。他にも「民事全般」の登録で自転車事故の紛争を扱う機関もあるとみられるが、毎日新聞が8行政書士会にアンケートを実施したところ、実際に自転車事故で申し立てを受けたのは東京10、神奈川8、愛知1の計19件。このうち和解成立に至ったのは東京5、神奈川2、愛知1の8件あった。
アンケートでは、認証から間もない実績のない会も含め、各会が自転車事故の紛争をADRで扱うメリットを指摘。「狭い地域の中で近所同士のトラブルを考えた時、(非公開なので)紛争が近所に漏れない」(新潟)、「土日も実施でき、当事者双方の都合の良い場所まで出張して行うこともできる」(埼玉)などの回答が寄せられた。
また、訴状提出から約1カ月後に初回が開かれることが多い裁判と異なり、ADRは当事者の都合さえ合えば申し立てた当日でも開始できるため「期間が短くて済む」(愛知)との意見も。ADR機関に支払う費用は生じるものの弁護士費用がかからないため「比較的安価」(東京)との利点も挙げられた。
一方で、「相手方の出席が強制できない」(愛知)などのデメリットも指摘された。多くの会はPR不足があるとして、新聞やラジオ広告の利用や自転車量販店とタイアップした広報を進めていきたいと回答した。
ADRの認証を所管する法務省司法法制部の担当者は「『裁判はハードルが高い』という人でも、ADRは気軽に利用できて便利。身近なトラブルを解決するためADRという選択肢があることを多くの人に知ってほしい」と話している。(毎日新聞 2013年02月07日 東京夕刊)
詐欺:京都市、容疑で自転車回収業者を告発 重量を過小申告 /京都
京都市が撤去した放置自転車を引き取っていた西京区の回収業者が重さを実際より軽く申告し、市に支払う代金を不正に安くしていたことが7日、同市への取材でわかった。市は業者を詐欺容疑で中京署に告発。被害額は数千万円にのぼるとみられ、近く損害賠償請求する。
市自転車政策課によると、撤去自転車のうち使えないものは入札で選ばれた業者に払い下げる契約を結んでいる。重量当たりで買い取り金額を決めるが、この業者は実際よりも少ない重量が記載された計量証明書を提出。差額を不当に得ていたとみられる。
昨年9月、市の担当者が同年4月以降の書類を点検していた際、引き取り台数は前年並みなのに、重量が減少しているのに気付いた。南区にある府認可の民間計量事務所に5日間張り込むなどして調査した結果、事務所で計っていないのに証明書が出ている日があることがわかった。
業者は市に、10年の契約当初から過小申告していたことを認めたという。同課は「府認可事務所の証明書もあり、信用していた」と話している。市は1月末でこの業者との契約を解除。2月以降は台数に応じて買い取り価格を決める方法に変えるという。(毎日新聞 2013年02月08日)
自転車に乗って、担いで競う「シクロクロス東京2013」開催…2月9、10日
シクロクロス東京2013が2月9日〜10日が東京・お台場海浜公園特設コースで開催される。
シクロクロスは、未舗装の悪路(オフロード)で行われる自転車競技の一つで、距離ではなく時間制で行われる。障害物が設置されたオフロードコースを、決められた時間内に何周できるかを競う障害物レースとなる。
一般的にはコースは2〜4km、競技時間は30分〜60分で、急坂や障害板(シケイン)、階段など、乗車したまま越えることが不可能な障害物を、下車して自転車を担ぐ。ピットでの機材交換(自転車乗り換えを含む)も可能。
今回の大会は自転車競技未経験者「エンジョイ」、シクロクロス・MTBレース初参加の「ビギナー」、AJOCCカテゴリーC3の「スポーツ」、カテゴリーC2/ジュニアの「エキスパート」、カテゴリーC1/JCF登録選手などの「エリート男子」、小学生を対象にした「キッズ小学生」、1チーム2人で参加する「エンデューロ」などのカテゴリーで競技する。(2013年2月7日 レスポンス)
自治体全国初、自転車見本市「埼玉サイクリングショー」を開催…3月20日
埼玉県は、自転車の楽しみ方を広め自転車市場の拡大による埼玉経済の活性化を目的として、自転車見本市「埼玉サイクリングショー」を3月20日(水・祝)に大宮ソニックシティと隣接する鐘塚公園で開催する。
自治体が主催する見本市としては全国初となるこのイベントには、自転車関連企業や市町村など45企業・団体が出展予定。
見本市では、自転車関連企業による展示・試乗・販売をはじめ、競輪選手によるサイクルタイムトライアルの実演、県内市町村によるお薦めサイクリングコースの紹介、物産やB級グルメの販売、その他トークショー、ミニライブと、多彩な催し物が企画されている。(2013年2月6日 レスポンス)
宮城・利府の県道 東北初、自転車の一方通行導入
歩道を走る自転車と歩行者の接触事故を防ごうと、塩釜署は通学の自転車利用者が多い宮城県利府町の県道塩釜吉岡線で、自転車の一方通行規制を始めた。自転車の一方通行規制は東北で初めて。県警は規制の効果を検証した上で、自転車の通行量が多い他の地域での導入を目指す。
規制区間は同町加瀬のヨークタウン利府野中前交差点から同町中央の県道仙台松島線(利府街道)との交差点までの約2.4キロ。付近にある利府高の自転車通学の生徒が多く利用する。
この規制で、自転車は歩道の車道寄りの部分を車と同じ方向に進まなくてはならない。従わないと、道交法違反で罰則の対象となる。塩釜署は標識などを整備し、1日から規制を実施していた。
同区間では5日朝、街頭キャンペーンが行われ、塩釜署員や利府高生ら約40人が自転車の利用者にチラシを渡し、一方通行の徹底や安全走行を呼び掛けた。
県警によると、宮城県内では昨年、自転車と歩行者の人身事故が前年比3件増の12件発生。自転車利用者のマナー向上と、自転車の通行環境の整備が事故抑止の課題になっている。
塩釜署は「東日本大震災以降、自転車の利用が増えている。規制を周知し、自転車と歩行者が安全に通行できる環境を整えたい」と話している。(2013年02月06日 河北新報)
宇都宮に自転車共用路 青色矢印の設置工事始まる
車道に自転車の共用走行位置を示す青い矢印を設置する工事が宇都宮市内で進められている。矢印設置は4日から始まり、宇都宮市今泉の国道4号と市道が交わる宇都宮東警察署南交差点の南北約1キロに設置。交差点内は自転車横断帯が撤去され、矢印が交わって設置される全国初の試みが実施される。
宇都宮国道事務所によると、矢印のそばには通行ルールを示す看板が設置されるほか、パンフレットを配り周知をはかる。予定では11日夜に工事が完了し通行が可能となる。2月末ごろから付近の学校や運送業者、通行人などを対象にアンケートを実施し、安全性や利便性の検証を行うという。(2013.2.8 産経新聞)