円安・株高が進み、企業の景況感も上向いています。
自転車産業振興協会が2012年度自転車生産状況を発表…生産台数は8.3%減
自転車産業振興協会は3月1日、2012年度の自転車生産状況を発表した。2012年の自転車生産台数は101万416台で、前年110万1894台に対し、8.3%減となり、金額ベースでも、402億円と前年428億円に対し6.1%減となった。
車種別では、台数ベースで軽快車が、対前年比11.0%減(6万899台減)、その他が6.0%減(8697台減)となったほか、増加傾向にあった電動アシスト車も5.4%減(2万1882台減)と、全ての車種で減少している。
平均単価は、軽快車で1万9325円(対前年比333円増)、電動アシスト車は7万1758円(505円増)、その他は2万4196円(23円増)と、いずれも若干ながら上がっている。(2013年3月5日 レスポンス)
自転車輸出2012年実績、大半がアジア・アフリカ向けの中古自転車
自転車産業振興協会は、2012年の自転車輸出状況を発表した。
2012年の自転車輸出台数は298万台で、対前年比11.4%増、金額ベースでは39億円で、対前年比10.2%増となったが、その平均単価が1296円、輸出先がアジア・アフリカという地域から推察できるように、輸出自転車のほとんどは日本で使用された中古自転車であると思われる。
国別では、ガーナ:58万台、カンボジア51万台、タンザニア33万台、ミャンマー33万台が上位を占めている。前年に対しては、ミャンマー:対前年比74.3%増、イラン56.5%増などが増加を示している一方、ベトナムなどは64.6%減と減少している。
地域別では占有率で、カンボジアやミャンマーなどのアジア地域が201万台で67.6%、ガーナやタンザニアなどのアフリカ地域が95万台で32.1%と、この両地域で輸出全体の99.7%を占めている。(2013年3月5日 レスポンス)
駐車場の駐輪場転用に注目 自転車通勤 オフィス街の放置自転車が深刻化
自転車ブームに乗って、自転車通勤のビジネスマン(自転車ツーキニスト)が増えている。一方で、オフィス街の放置自転車問題が深刻化。地価が高い都市部に自治体が十分な駐輪場を整備するのが難しい中、空車が目立つ駐車場の駐輪場への転用策が注目されている。
条例改正を
日本最大のビジネス街、丸の内を抱える東京都千代田区。数年前から放置自転車が深刻化し、同区によると、JR東京駅と有楽町駅など区内主要駅付近では1日に計2436台にも達する。目立つのは、ロードバイクと呼ばれる長距離走行に適した自転車だ。
そもそもオフィス街では自転車通勤者は想定されていない。JR東京駅周辺にビルを所有する三菱地所(千代田区)によると、自転車通勤者が少ない冬場の今も同社所有の駐輪場(計350台)の8割が埋まり、「官民問わず、オフィス街の駐輪場は圧倒的に足りない」(同区)のが実情だ。
そんな中で注目されているのが、都市部の駐車場の有効活用策だ。都立日比谷公園(同)の地下駐車場の一部を活用し、2月にオープンした自転車ツーキニスト用室内駐輪場「HIBIYA RIDE」((電)03・3591・1462)は、専用ラックに約120台もの自転車を収容できる。
開発を手掛けた「NEXCO東日本」(同)によると、もともと駐車場として使用していなかった会議室や倉庫などの遊休場所を活用して設置した。シャワーやロッカーを備え、利用料は月額1万5千円から。高めの利用料にもかかわらず、利用客は増えつつある。
一方、オフィス街のビル管理者などからは「駐車場の一部を有効活用できないか」との声も聞かれる。ただ、既存の大規模ビルの駐車場の一部を駐輪場に転用するには、床面積に比例して駐車場の数を義務付ける都条例があり、現状では不可能だ。このため、周辺自治体などからは条例改正を望む声が上がる。
不法駐輪対策にも
駐輪場増設に知恵を絞る京都市では平成21年度から、駅前などの小規模駐車場を駐輪場に転用する企業に最大400万円を助成する制度を開始。「市の財政事情が厳しい中で駐輪場という箱物を作るのは難しい」(同市)ことから発案された。
これを受け、駐輪場でのビジネスを目指す企業が応募。百貨店の商用駐車場やコインパーキングなどが33カ所の民間駐輪場として生まれ変わり、繁華街の不法駐輪は3分の1に減った。NPO法人「自転車活用推進研究会」(東京都杉並区)の小林成基理事長は「都市部には車より自転車で通勤する人が目立ってきている。官民が協力し、駐輪場を増やしてほしい」と訴えている。(2013.2.26 産経新聞)
【JAPAN SHOP13】自転車のコインロッカー、8月から販売開始
東京ビッグサイトで開催された「JAPAN SHOP2013」(3月5日〜8日)で、東京都葛飾区の中小企業、GXコーポレーションは自転車のコインロッカーを出展。今年8月から販売を開始するという。
東日本大震災以降、東京都心では自転車が見直され、自転車通勤する人が増えている。なかには1台10万円を超えるような高級自転車に乗っている人も少なくない。その人たちの心配事は、自転車が傷つけられたり、盗まれはしないかということ。
「そういう人が安心して駐輪できるようにと、自転車のコインロッカーを開発したわけです。決済はスイカやお財布携帯でもできるようにしようと考えています」と同社の島戸常晴専務は話し、そのためのシステムを業者に現在依頼しているところだという。
1台用のコインロッカーの大きさは幅115cm、奥行70cm、高さ200cmで、自転車は縦置き。荷物などを置けるスペースも十分確保されている。 価格は今のところ未定だが、1台分が30万円ほどになるとみられる。同社はこれからビルのオーナーや駅前に駐輪場をつくろうとしている業者などを中心に売り込んでいく計画だ。(2013年3月11日 レスポンス)
電動アシスト自転車に新たな商機
電動アシスト自転車の市場が拡大している。親子乗りなどの個人用だけでなく、法人向けに自転車を運搬・配達用にカスタマイズするビジネスも好調。東京の「シゲオ−」は、去年の売り上げが前年比20%と事業が拡大しています。
全日空は、空港での荷物運搬用に、酒販売チェーンカクヤスは配達用に利用し大幅なコスト削減につなげています。個人用でも「サイクルベースあさひ」が大阪・豊中市に電動アシスト自転車専門店をオープン。売れ筋は日本メーカー製で価格は10〜13万円だと言います。
トップシェアの「パナソニックサイクルテック」の工場にカメラが初めて入りました。工程の大半は国内工場で、日本流のものづくりを貫いています。実は、電動アシスト自転車には、国の規制によって日本独自の規格があるため特殊な技術が必要で、日本市場は海外勢から守られていると言えます。
ただ最近、中国資本の「ラオックス」による低価格ブランドが登場。日本の販売店などと組んで新規参入して、ビックカメラでは売れ筋ランキングに入って来ました。一方で、海外進出の動きも。歯磨き粉で知られる「サンスター」は、もともとは自転車部品のメーカー。原点回帰で得意のモーターに絞り、急拡大するヨーロッパ市場進出を、これまで以上に加速させる計画です。(2月15日 テレビ東京)
楽天、リヤカー付き自転車による人力配送のエコ配と提携、15%出資して協業
楽天株式会社は8日、宅配サービスを提供する株式会社エコ配との資本・業務提携を発表した。楽天がエコ配の株式15%を取得して株主になるとともに、東京都内における楽天の一部配送サービスにおいて協業を開始した。
エコ配は“エコロジー&エコノミーな宅配便サービス”を掲げ、リヤカー付自転車を用いた“ほぼ人力”による配送や、電気自動車を用いた配送などを東名阪エリアで展開している。
資本提携に伴う協業の第1弾として、楽天マート株式会社が運営する食品宅配サービス「楽天マート」において、東京における配送体制強化のための協業を開始した。今後、エコ配が事業を展開する他の大都市圏での連携も検討するという。(2013/3/8 INTERNET Watch)
ボルボが世界初の「自転車検知機能付フルオートブレーキ・システム」を発表
ボルボ・カー・グループは、2013年ジュネーブモーターショーにおいて世界初の『自転車検知機能付フルオートブレーキ・システム』を発表。歩行者検知機能を備えたすべての車に、この自転車検知機能が組み込まれる予定だという。
新機能である「自転車検知機能付フルオートブレーキ・システム」は、現在の歩行者検知およびオートブレーキ技術の改良版であり、『歩行者・自転車検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム』と呼ばれることになる。今後は歩行者検知機能を備えたすべての車に、自転車検知機能が組み込まれる予定だ。
事故データによると、ヨーロッパにおいて交通事故で亡くなったサイクリストの約半数は、車との衝突によるものであり、この数値は、ボルボの新しい歩行者・自転車検知技術で減らすことが可能。高速画像処理機能を含む新しい高度なソフトウェアにより、現在の歩行者検知およびオートブレーキ技術を拡張して、サイクリストの一定の状況にも対応できるようになった。
ボルボ・カー・グループのマーケティング・セールス&カスタマー・サービス担当上級副社長のダグ・スペックは、「歩行者との衝突を避けるための当社のソリューションは、業界において独特のものです。当社は、対応可能な物体および状況を増やすことにより、自動車の安全分野におけるリーディングカンパニーとしての立場を確固たるものにしています。さらに、当社は、衝突しない車を設計するという長期的なビジョンに向けての取り組みを続けています」とコメントしている。(後略 2013.03.07 @DIME)
ロンドンの甃 ボリスの自転車王国
金髪のボサボサ頭がトレードマークの英国の人気政治家、ボリス・ジョンソン・ロンドン市長(48)が、ロンドンを「世界でも最も魅力的なサイクリストの街にする」とぶち上げ、話題となっている。
自らも自転車で通勤する市長が先週明らかにした計画では、自転車専用の高速レーンや橋を建設、裏道から「静かな道」を経由して中心部の専用レーンに行けるよう、10年かけて数百キロに及ぶ道路を整備しようというものだ。
予算総額は9億1300万ポンド(約1310億円)というから半端ではない。総延長24キロの欧州一長い専用レーンもできるという。
「自転車に乗り換えれば交通渋滞も減り、人々に力を与え、健康にもいい。より幸せにもなる。すでに多くの人がそのことを実感している。重要なのはより安全にすることだ」
そう語る自転車好きの市長は、ロンドンで自転車の共有システムを設けて自転車ブームをもたらした。だが、車道を走らなければならない自転車に関わる事故は毎年増大し、「安全」を高めることが急務だった。
英国は昨年、自転車レースの最高峰ツール・ド・フランスで初優勝を飾るなど追い風が吹いている。ロンドンを自転車王国に大改造するボリスの「破天荒な夢」が、どう実を結ぶか注目したい。(2013.3.13 産経新聞)
明治期の三輪車か 越谷の元自転車店で発見
越谷市内の元自転車店で、100年以上前の明治期に鍛冶職人が製造した可能性がある貴重な三輪自転車が見つかった。一般財団法人「日本自転車普及協会自転車文化センター」(東京都千代田区)の調べでは、同様の三輪自転車は国内に数台しか残されていないといい、市教委が保存の検討を始めた。
三輪自転車が見つかったのは、2002年に廃業した同市中町の前田自転車店。高さ95センチ、全長135センチ。車体は鍛造鉄製で重量23キロ。前輪にペダルが取り付けられ、ペダルとスポーク、サドルは木製。タイヤの代わりに木枠に鉄の輪がはめ込まれている。
元経営者である前田康夫さん(90)が体調を崩して施設で生活しているため、元従業員で近くに住む三輪岩男さん(68)が店舗を改装した住宅を管理している。
三輪さんは「物置の古い自転車を誰かに見てもらってほしい」と前田さんから指示された。越谷市郷土研究会(宮川進会長)に写真を見せ、宮川会長が県立歴史と民俗の博物館に問い合わせたところ、同センターを紹介され、鑑定を依頼。
その結果、同センターの学芸員、谷田貝一男さんは「フレームがハンドル部分にU字形に付いていることやサドルを支えるU字形のバネは、明治10年代に流行した自転車の特徴」と話し、明治期の職人が製造した可能性のあることがわかった。
三輪さんによると、前田自転車店は1900年(明治33年)頃に初代の経営者が開店したという。三輪さんは「当時は修理のために鍛冶屋も兼ねていた。初代経営者が作ったのではないか」と話す。
市教委は三輪自転車を寄贈してもらう方向で三輪さんと協議を進めており、生涯学習課は「さび止めなどを施して、市が保存・管理している同市大間野町の旧中村家住宅で夏頃にはお披露目したい」としている。(2013年3月5日 読売新聞)