July 31, 2013

常に乗っているとは限らない

自転車の使い方は、人によっていろいろです。


趣味でスポーツバイクに乗っている人、スポーツとして乗る人は、自転車に乗ること自体が目的でしょう。例えば週末にツーリングに出かけたりすれば、食事や休憩する時間を除く、ほとんどをサドルの上で過ごすようなケースも多いのではないかと思います。

主として通勤や通学に使っているという人なら、自宅と職場や学校との往復、もしくは最寄り駅までの往復がメインということになるでしょう。通勤や通学用のカバンを載せるため、前かごのついた自転車が便利だったりするかも知れません。

買い物に行ったり、何かの用事のために移動するなど、日常の足として使っている人も多いと思います。場合によっては荷台に荷物を積んで運んだり、リュックを背負って乗ったりするかも知れません。駐輪場に駐輪して、そのまま電車などで移動するようなこともあるでしょう。

ツーリングや自転車通勤に使う場合と違って、自転車を置いて歩いたりするケースも多いと思います。自転車はドア・ツー・ドアの乗り物のような気がしていますが、必ずしも目的地の前まで乗り付けられるとは限りません。特に都市部では、自転車を駐輪して歩かなければならない場所もたくさんあります。

駐輪場から駅まで遠い場合もあるでしょうし、大きなショッピングセンターとか、大型の高層ビルや商業施設だったら、駐輪場にとめてから歩く距離が長い場所もあります。荷物がある場合、自転車をとめてから徒歩で長い距離を運ばなくてはならないこともあるでしょう。

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そんな時に便利な自転車を考え出した人がいます。前2輪のトライクスタイルで、カバンを取り付けられるようになっています。優れているのは、自転車をとめた場合、その前輪部分を自転車から取り外し、キャリーカートのように、ひいて運ぶことが出来るというところです。見た目はさておき、ぜひ下の動画を再生してみてください。

トライク、3輪の自転車の前2輪がそのままキャリーカートになるという工夫です。荷物が重い時、大きい時などには重宝するでしょう。言われてみれば簡単なアイディアですが、なかなか面白い発想と言えるのではないでしょうか。前輪部分を外して駐輪するためのアタッチメントもついています。

日本で一般的なママチャリの場合、前後の車輪は固定されており、簡単に取り外すことは出来ません。ですので、知らない人も多いと思いますが、スポーツバイクの場合は、もともと車輪を簡単に外すことが出来るようになっています。いわゆるクイックリリースと呼ばれる機構です。



この機構を利用して、簡単に取り外してカートとして利用出来るわけです。カート部分は自立しますので、家の中に持ち込んで置いておくことも出来ます。自転車のほうは前輪が無い状態で駐輪しておくことになるので、盗難防止になるというメリットも期待できるかもしれません。

さらに、2輪のカートの代わりに普通のタイヤを取り付ければ、普通の2輪の自転車として使えます。実際には、カートになる部分が製品ということのようです。つまり、クイックリリースがついていれば、普通の自転車を、カーゴバイクのように使うことが出来るというわけです。

動画にもありますが、自転車を乗り入れるのは気がひけるような場所、例えば混雑した市場のような場所ではショッピングカートのように使えます。最近、日本では商店街を自転車で走行し、歩行者と事故になるケースが増えて問題となっています。自転車の押し歩きを推奨したりしていますが、この解決にもつながりそうです。

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仮に、商店街への自転車での進入が禁止されていく傾向が顕著になって、これが日本で発売されれば、人気を博すことも考えられるでしょう。自転車ごとショッピングカートのように使っている主婦は少なくないと思われますので、案外、潜在的な需要は大きいかも知れません。

この自転車、イスラエルの工業デザイナー、Ofir Yadan さんが考案したもので、“S-cargo”と名づけられています。特許出願中です。バックパックのようなカバン部分は、トランクのような箱型のものやチャイルドシートと交換することも出来ます。つまり、子供を乗せるバギーを連結できる自転車としても使えるわけです。

運びたいものによって、カバン部分を代えれば、いろいろ使い道が広がるでしょう。製品としては、まだプロトタイプであり、前輪のブレーキ部分など改良すべき余地はあるようですが、荷台部分をセパレートできるカーゴバイクとして、なかなか面白い存在になる可能性がありそうです。

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普通の自転車に乗っている場合、別にカーゴバイクを購入するのは保管場所がネックという場合も多いと思います。このスタイルならば、キャリーカートを買うのと変わらないスペースを使うだけで、自転車をカーゴバイク兼用に出来るわけですから、荷物を運びたい人にとっては魅力的な選択肢になるでしょう。

余談ですが、この“S-cargo”を見て、個人的に連想した商品があります。“S-cargo”とは全く関係ありませんが、キャットアイ社のサイクルコンピュータです。普通のサイコンとちょっと違って、取り外せば歩数計として使えるという機能が搭載されています。

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自転車ではサイコンとして使って走行距離などを記録し、駐輪して歩く場合に取り外して持っていれば、歩数などが記録されます。サイコンなのに、徒歩のケースも想定しているという点で珍しい商品と言えるでしょう。ニーズが多いのかわかりませんが、両方持ち歩かなくて済んで便利という人もあるのではないでしょうか。

両者に共通するのは、ユーザーが自転車を降りて歩く場合を想定しているという点です。自転車が必ずしもドア・ツー・ドアで使われるとは限らず、途中で降りて歩く場合も多いということに着目すれば、まだまだ斬新なアイディア、新しい製品が生まれてくる余地はありそうな気がします。





東京の地下鉄の終電を遅くすることを検討中だそうです。飲んだ時には便利ですけどね..。

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この記事へのコメント
ナイスアイデアですね

この前輪部分に
自転車の後ろ半分を載せれば(トランスフォーム?)
輪行も可能かもしれません

押して歩ければ駅構内の移動など
便利そうです

但し輪行袋に収納してもかなり大きくなってしまいそうです

前輪部分をセグウェイの小型版にすれば
電動バイクにもなりそうです
Posted by ロードバイク初心者 at August 05, 2013 23:48
ロードバイク初心者さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
言われてみれば、なるほどと思いますが、これまで、ありそうでなかったアイディアと言えるでしょう。
たしかに、フォールディングバイクのアイディアとしても応用可能かもしれません。
前輪部分を交換すると電動バイクになる製品は他にもありますが、いろいろ交換するオプションを設定するのも面白いかもしれませんね。
Posted by cycleroad at August 06, 2013 23:23
 
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