August 12, 2013

お互いに補い合える組み合せ

お盆休みで帰省中という方も多いでしょう。


田舎に帰る以外にも、海や山や行楽地、温泉などに出かける人、東京に行く人、海外旅行に行く人など、お盆休みの過ごし方もいろいろだと思います。もちろん自転車乗りの中にはツーリング、あるいは旅先で自転車に乗ろうと計画している人もあると思います。

せっかくの休みだから、普通の週末に出かけるサイクリングとは違った計画を立てたいと考える人もあるのではないでしょうか。ふだん、自宅からのツーリングはコース的に飽きてしまった、普段の日帰りでは行けない場所へ行こうという人もあるに違いありません。

ふだんロードばかりなら、たまにはMTBでシングルトラックに挑戦してみるのはどうでしょう。夏のスキー場ならば、ダウンヒルが出来るところもあります。サイクリングターミナルなどを利用して、泊りがけの自転車旅行に挑戦するのも楽しいと思います。

単に自転車に乗るだけでなく、何かと組み合わせてみるというのも手です。例えば、自転車とキャンプ、自転車と渓流釣り、海外旅行で自転車に乗るというのもあります。なかには自転車とパラグライダーを組み合わせしまうツワモノがいるのは以前に取り上げました。

Dallas Trinity TrailsRio Grande Bikerafting

あまり知られていないスタイルですが、自転車とラフティングを組み合わせて楽しんでいる人がいます。ラフティングと言うと、大きなゴムボートで急流を下るのを想像する人が多いと思います。私も海外で何度かやったことがありますが、なかなかエキサイティングなスポーツです。



そのような大きなボートでなく、一人用の空気で膨らますボートを背負って出かけるパックラフティングというスタイルもあります。空気を抜いたボートをバックパックのように背負うところから、そう呼ばれているようです。川をボートで下って、上陸したら空気を抜いてボートを担ぐわけです。

Rio Grande BikeraftingBack Country Biking

さらに、そのスタイルを発展させて、自転車とパックラフティングを組み合わせて楽しんでいる人たちがいます。“Bikerafting”(バイクラフティング)などと呼ばれているようです。MTBを一人用のボートに積んで川などを下ったり、ボートを担いでMTBで走行します。



あまりメジャーではありませんが、動画を見ると、なかなかディープな趣味のようです。MTBで野山を駆け抜け、川や湖にぶつかったらボートに乗り換え、大自然を人間の力だけで踏破する、まさに冒険といった感じです。場所によっては体力や技術がいりそうです。



徒歩で出かけるパックラフティングでは機動力に欠けます。長い距離を走破するためMTBを使うのはリーズナブルです。逆にMTBだけで川や湖を越えるのは困難ですから、ボートを背負っていくのは合理的です。水陸が入り混じった大自然の中を人力だけで行くには、必然の組み合わせと言えるのかも知れません。

Bikerafting in MongoliaBikerafting in Mongolia

日本ならば、少し走れば民家があったりしますが、海外では日本とは比べ物にならないスケールの手付かずの自然が広がる場所があります。アラスカとかモンゴルといった場所だと、本当に自分の体力と技術、判断力などが求められるシビアなチャレンジになりそうです。

Fatbikerafting the ArcticFatbikerafting the Arctic

一方で、テキサスの郊外など、気軽に楽しめる場所でも行われています。装備は全てレンタルして、ガイドしてくれる業者などもあるようです。ボートを背負ってMTBと聞くとハードなイメージもありますが、大自然が堪能できて、観光客にも人気が出るかも知れません。日本でも一部で行われているようです。

BikeraftingBikerafting

もちろん、必ずしも山奥や原野のような場所である必要はありません。もっと街中に近い場所や、人通りの多い場所でも出来ます。規制されてるいところもありますが、観光地の近くの川や湖、林道などを使って、観光客向けのコースを整備するようなことも考えられるでしょう。



どうしても自転車だと、オンロードであれオフロードであれ、陸上を行くことしかイメージしません。浅瀬ならともかく、川があれば、橋がある場所まで迂回するでしょう。ボートが使えれば、コース取りも格段に選択肢が広がります。今まで行かなかったような場所へも行けるはずです。



逆にパックラフティングで、これ以上、川を下れない場所に来たら上陸するしかありません。同じボートを担ぐならば、歩くより自転車のほうが大きく機動力がアップします。やはり、コースの選択肢が広がったり、長い距離を走破できたりするはずです。

Big City BikeraftsBig City Bikerafts

そう考えると、相互に補完関係にあるボートと自転車、一緒に使わないほうが不自然にも思えてきます。それぞれ別にやったことがある人は少なくないと思いますが、両方同時、水陸かまわず走破するオフロードツーリングも面白そうです。バイクラフティング、もっとメジャーになってもよさそうな気がします。

バイクラフティングを知るまで、ボートを担いでMTBに乗るなんて考えませんでした。それぞれの趣味に興じていても、なかなか別の趣味には疎く、思いつかなかったりするものなのでしょう。たまには、自転車に何か別のものと組み合わせられないだろうかと考えてみるのも面白いかも知れません。





相変わらず厳しい暑さが続いています。今年は自転車よりプールって人も多そうですね。


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