いわゆる、ながら歩きが問題となっています。
携帯に気を取られ?男性死亡 「ながら」歩き 相次ぐ事故
東京都板橋区で十六日夜、携帯電話を操作しながら歩いていた男性が踏切に進入し、電車にはねられ死亡する事故があった。スマートフォンや携帯電話の画面に気を取られ、駅のホームから落ちたり、人と接触したりする事故が相次いでおり、警察や鉄道会社は注意を呼びかけている。
板橋署によると、死亡したのは区内の無職男性(47)。現場は東武東上線大山駅に隣接する踏切で、事故当時、左右両側から遮断機が下り、警報機も鳴っていた。男性は携帯電話を操作しながら、中央部分に数センチ開いた遮断機の隙間を通り抜けて電車と衝突し、死亡したとみられる。
署が男性の家族に事情を聴いたところ、「自殺する原因は思い当たらない」と話したといい、「携帯電話の画面に気を取られ、誤って進入した可能性がある」と署幹部。近くにある飲食店の男性店員(38)は「同僚が事故を目撃した。警笛が鳴り、男性は踏切の中で驚いた顔をしていたそうだ」と話した。
今年五月には、新宿区のJR中央線四ツ谷駅のホームで、携帯電話を見ながら歩いていた小学五年の男児がホームに転落する事故が発生。その際、電車が進入したが、男児はホームと電車の隙間にいたため、あごをけがしただけで済んだ。
携帯電話をめぐる事故を受け、鉄道各社は車内放送やポスターなどで注意を促すキャンペーンを始めている。東武鉄道(東京都墨田区)も先月三十日以降、駅構内や電車内に「スマートフォンや携帯電話の『ながら歩き』は危険」という内容のポスターを掲示していた。広報担当者は「今回の事故は遮断機が下り、警報機も正常に作動していたので、電車の接近は気づくはず」と戸惑いがちに話した。(2013年10月17日 東京新聞)
携帯見ながら自転車走行、正面衝突で重傷負わす
大阪市北区の天神橋筋商店街で起きた自転車同士の衝突事故で、重過失傷害容疑で現行犯逮捕後、釈放された男性会社員(32)について、大阪区検は22日、過失傷害罪で略式起訴したと発表した。
9日付。大阪簡裁は同日付で罰金20万円の略式命令を出した。起訴状では、男性は4月10日夜、自転車で走行中に携帯電話の操作に気をとられて安全確認を怠り、対向の自転車と正面衝突。運転していた50歳代の男性を転倒させ、約5か月の重傷を負わせた、とされる。(2013年10月23日11時44分 読売新聞)
波紋を呼ぶ「Google Glass」、使用を禁止する動きが米国で相次ぐ
米Googleが消費者向け製品を開発しているめがね型端末「Google Glass」について、装着を禁止する動きが相次くなど、波紋を呼んでいると複数の海外メディアが報じている。
米New York TImesは現地時間2013年5月6日付の記事で、Google Glassによる映像の撮影が顧客のプライバシー侵害につながるとして店内での使用を禁止すると表明した米シアトルの飲食店や、自動車運転中のGoogle Glassの装着を禁止する米ウェストバージニア州の法案などを紹介した。
また米ラスベガスのカジノでもGoogle Glassを装着してギャンブルをしたり、ショーに参加したりすることを禁止している。カジノではコンピュータや録音機器の使用を禁止しており、Google Glassはこの規則に違反するという。
一方で、米Wall Street Journalは、Google Glassを使用するにあたってのマナーについて伝えている。同紙は、利用者は顔にカメラを装着していることを念頭に置き、更衣室や公衆トイレ、ビジネス会議、映画館といったカメラの持ち込みが禁止されている場所ではGoogle Glassを外すべきだとしている。
このほか米InformationWeekはテレビ番組やWebサイトなどさまざまな方面でGoogle Glassは批判や嘲笑の的になっているなどと伝えている。
Googleは、商品化前に開発者などにテストしてもらうことを目的として、Google Glassの早期バージョン「Explorer Edition」を販売するプログラムを実施しており、すでに同プログラムに参加した一部の人にはExplorer Editionが届けられた。
New York TImesによるとExplorer Editionを手にした開発者の数はすでに2000人。まもなく残りの8000人の手元にも届くという。同紙は「(Google Glassの使用を禁止する動きが各所で起きているが)これはまだ始まりにすぎない。Google Glassは今後多くの騒動を引き起こすだろう」とするプライバシー問題の専門家の見解も伝えている。 (ITpro 2013/05/08)
運転中の「Google Glass」装着を禁止に、ウェストバージニア州で法改正案
米ウェストバージニア州では、自動車やバイクを運転中にヘッドマウント型ディスプレイ付きウエアラブルコンピュータを装着することを禁じる法案が、現地時間2013年3月22日に提出された。可決されれば、米Googleが開発を進めている拡張現実(AR)機能を組み込んだめがね型端末「Google Glass」を使用しながらの運転は認められないことになる。
現在の同州の法律では、公道を走行しながらテキスト入力したり、ハンズフリー機能の無い携帯電話を操作したりすることが禁じられている。今回、同州議員11人が申請した法案は、これにヘッドマウント型ディスプレイ付きウエアラブルコンピュータを禁止対象として加えている。
ここで言うヘッドマウント型ディスプレイ付きウエアラブルコンピュータは、利用者の視界内に視覚的情報を投射するウエアラブル機器を意味している。同法案は、これを装着しての運転を違法と見なし、初犯で100ドル、2回目で200ドル、3回目で300ドルと、罰金を科すことを提案している。
米メディアの報道(TechCrunch)によると、禁止の理由は、運転者の目の前に情報が映し出されるため、テキスト入力するのと同様に注意力が削がれるおそれがあるとの考えからだという。
Google Glassを巡っては、米シアトルの飲食店がプライバシー侵害につながるとして、店内での使用を禁じるというメッセージを「Facebook」に投稿して話題になった。 (ITpro 2013/03/25)
「Google Glass」はプライバシー侵害? 米シアトルの飲食店が店内での使用を禁止
米Googleがまもなく発売する予定の拡張現実(AR)機能を組み込んだめがね型端末「Google Glass」について、米シアトルの飲食店がプライバシー侵害につながるとして、店内での使用を禁じるというメッセージをFacebookに投稿したことが話題になっている。
投稿はThe 5 Pointというバーの店主が行ったもの。「当店は、シアトルでGoogle Glassを禁じる最初の店になる。違反者は店を追い出されることになる」と記している。
米MyNorthwest.comがこの店主に取材したところ、店主が問題視しているのはGoogle Glassによる映像の撮影。店は人に知られたくないと思う客が多く来るプライベートな空間。だが、米Amazon.comの本社が近くにありテクノロジー好きの人が多く、店主は近い将来のことを危惧しているという。「Facebookへの投稿は半分ジョークだが、半分大まじめ。Google Glassによる店内の撮影は店の客にとって迷惑な行為になる」と述べている。
Forbesは、これについて、スマートフォンでも撮影は可能だがGoogle Glassは人に気づかれず撮影できるところが決定的に違うと報じている。Google Glassのこうしたプライバシー侵害への懸念は今後さらに物議を醸すことになり、Googleは問題が大きくなる前に対処する必要があるとしている。
一方Ars Technicahaは、Google Glassは撮影時に赤いライトが点灯し、一目で撮影中であることが分かるという点がこの議論で触れられていないと伝えている。むしろ議論の中心は密かに撮影されてしまうことでなく、撮影されたことに気づいた人がどう反応するかということ。将来多くの人がGoogle Glassをかけて外に出歩くようになれば、あちらこちらでいさかいが起こるかもしれないと伝えている。(ITpro 2013/03/11)