October 26, 2013

新しい発想にちょっとの工夫

自転車のアクセサリーにも、いろいろなものがあります。


人によって、例えば、夜には絶対乗らないという人ならライトは不要でしょうし、トレーニングなので家を出たら、戻るまでどこにも駐輪しないという人なら、盗難防止用のロックは不要かもしれません。とは言え、多くの人は、何かしらの自転車用アクセサリーを使っていると思います。

自転車の使い方や、乗るシーンによっても変わってくるとは思いますが、アクセサリーがあることで便利だったり、どうしても必要になってくることも多いはずです。その多くは定番の商品であり、一度買ったら、そうそう買い換えるものではないかも知れません。

ただ、自転車ショップの店頭などで、初めて見るものとか、ちょっと変わったデザインのものを見たりすると、思わず手にとってしまう人も多いのではないでしょうか。場合によっては、そのアイディアやデザインなどに惹かれ、欲しくなってしまうかも知れません。

ある程度のキャリアがある人なら、ライトだとか、サドル、バッグなどのアクセサリーが押入れにたくさん眠っているという人も多いことでしょう。今回は、ネット上で見かけた、ちょっと気になるアクセサリー類について取り上げてみたいと思います。

KNOG  STRONGMANKNOG  STRONGMAN

こちらは、いわゆるU字ロックです。U字ロックと言えば、どれも決まってUの字をしているわけですが、これ単体で見かけたら、何だかわからない人も多いのではないでしょうか。U字錠はUの字型をしているという固定観念を打ち破ったデザインと言えるかも知れません。

これは、ライトなどでもおなじみのKNOG社の製品で、アマゾンでも売っていますので、単に私が知らなかっただけかも知れません。私のよく行く自転車ショップに売っていなかったというだけで、すでにご存知の方が多いのかも知れませんが、なかなか洒落たデザインです。

KNOG  STRONGMANKNOG  STRONGMAN

一般的にワイヤー錠よりはU字錠のほうが切断されにくいわけですが、U字錠をフレームなどに取り付けて走行するのは、いかにも野暮ったいと敬遠する人も少なくないと思います。でも、これなら許せる、あるいは使いたくなる人もあるのではないでしょうか。

U字錠は切断されにくく、盗難防止効果が高いとされる一方で、ワイヤー錠と比べると融通が利かないという欠点もあります。固定物とつなげようにも、その長さ、形が決まってしまっているので、場合によっては、つなげて施錠することが難しい場合もあります。

Lock-Loop, lock-loop.co.ukLock-Loop, lock-loop.co.uk

でも、この“Lock-Loop”があれば、施錠の可能性を大幅に広げられるでしょう。U字錠に連結して使います。U字錠だけでは施錠できない時に、ワイヤーと組み合わせて使っている人もあると思いますが、これならば、ワイヤーを使うより、切断のリスクが下がります。

Lock-Loop, lock-loop.co.ukLock-Loop, lock-loop.co.uk

さらに、施錠しにくい場合だけでなく、これを使うことで、前後のタイヤをロックすることが出来ます。スポーツバイクの場合、タイヤを外すのが簡単なため、タイヤだけ盗まれる場合があります。日本では少ないですが、海外へ行くとタイヤだけ盗まれている光景もよく見かけます。

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自転車のフレームに取り付けて持ち運ぶ場合にも邪魔にならないよう考えられています。言われてみれば、ごく当たり前の工夫に思えてきますが、今まで無かったとすれば、なかなか考え付かない発想と言えるでしょう。こちらはイギリスのメーカーが開発した商品です。

Infinity Seat, www.kickstarter.comInfinity Seat, www.kickstarter.com

アクセサリーではなくパーツですが、サドルも、しばしば交換される部品です。お尻の痛みに悩んでいる人でなくても、この“Infinity Seat”の形は目を惹きます。中央に穴が開いているサドルは珍しくありませんが、ここまで大きく、くり抜かれているのは見たことがありません。



専門家の研究をもとにデザインされているそうですが、骨を支えるという観点からすれば、合理的な形と言えるのでしょう。サドルの場合は個人差が大きいので、誰でもこの形がいいわけではありませんが、サドル自体が軽くなるというメリットもあります。現在、事業化資金の調達中です。

See Sense, www.seesense.ccSee Sense, www.seesense.cc

夜間走行する場合、あるいは帰りが遅くなった場合のために、テールライトは用意しておきたいアクセサリーです。前方を照らすライトだけの人も多いですが、事故に遭わないためには、後方から接近するクルマのドライバーへの視認性も重要な要素です。

See Sense, www.seesense.cc

この“See Sense”は、周囲の暗さに反応して自動点灯します。暗くなり始めたら早めに点灯し、周囲の暗さに応じてライトの明るさを調整してくれます。日没だけでなく、昼間にトンネルのような場所を通った場合も自動で点灯しますし、信号待ちの停車など、動きも検出してオンオフや明るさを自動で調整してくれます。



視認性ということで言えば、ずっと最大光度で光っていてもよさそうなものですが、無駄に光ってる場所や瞬間もあるわけで、細かく制御すれば、バッテリーの持ちが違ってきます。消し忘れても自動で消灯します。なるほど、インテリジェントなライトと言えそうです。こちらも同じく資金調達中です。

Seil Bag, leemyungsu.comSeil Bag, leemyungsu.com

後ろからくるドライバーに対する視認性、存在を知らせるだけでなく、進路変更や減速など、意図を明確に伝えることが出来れば、それは安全に貢献するでしょう。昼間なら腕を使って手信号を送ることも出来ますが、夜間の場合は見えにくいのが難点です。

Seil Bag, leemyungsu.com



この“Seil Bag”があれば、夜間でも後方のドライバーとコミュニケーションがとれます。単純な右左折を知らせるウィンカーとしてだけではなく、短いテキストを使ってシグナルを送ることも出来ます。顔文字のような記号を使うなど、オリジナルのサインも設定できます。似たようなアイディアは多いですが、面白いと思います。

Seil Bag, leemyungsu.comSeil Bag, leemyungsu.com



“Thank”とか“Sorry”などのテキストを使って感謝や謝罪の意を表わすことも出来ます。意図せず迷惑な走行になってしまった場合など、無用なトラブルになることを避ける効果も期待できるでしょう。御礼を言われて、嫌な気持ちになる人もいません。こちらも資金調達中です。

RearViz, www.rearviz.comRearViz, www.rearviz.com

視認性や合図ということでなくても、後方の安全を確認することは重要です。前方の障害物を避けるため、道路の中央側に寄るような場合、後方から接近するクルマや他の自転車、オートバイなどがいないか確認するのは、安全のために当然の行動です。

普通に走行している場合でも、後方の状況を把握していれば、余裕のある走行が可能でしょう。ただ、四六時中振り返るのも疲れますので、バックミラーを使っている人もあると思います。この“RearViz”は、なんと、腕に取り付けるバックミラーです。

RearViz, www.rearviz.comRearViz, www.rearviz.com

ヒジの下や二の腕に取り付けると、自転車のフレームに取り付けるより、目からの距離が近くなります。そのぶん、鏡が見やすくなるというメリットがあります。貸し自転車など、自分のものでない自転車に乗るときでも、そのまま使えて便利ですし、同じような目線を確保することが出来ます。

角度が調節出来るようになっているほか、不要な場合、たたんでしまえば邪魔になることもありません。これまでにもバックミラーは、フレームやハンドルから、ヘルメットに取り付けるものまで、いろいろ取り上げてきましたが、腕に取り付けるというのは新しい発想だと思います。なかなかユニークです。



個人的には、こうしたアイディアを見ているだけで楽しくなります。既に同じ用途のものを持っている場合も多いですし、いちいち買っていたらキリがありません。ただ、アクセサリーは自転車生活を便利に、楽しく、豊かにします。これからもいろいろなアクセサリーが出てくることを期待したいと思います。





今日未明の地震、マグニチュード7・1もあって、津波も押し寄せたとは驚きました。アウターライズ型だと、それほど揺れが大きくなくても津波が来る場合があるんですね。

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