スポーツの秋本番、スポーツとしての自転車を楽しむ方も多いと思います。
自転車:さいたまツールドフランス 新都心駆け抜けた風 雨上がりの沿道、ファン魅了 /埼玉
「さいたまクリテリウムbyツールドフランス」が26日開かれ、国内外56選手が、さいたま市のさいたま新都心地区の周回コースを高速で走り抜けた。台風27号による雨の影響で、午前に予定されていた市民体験走行は中止となったが、雨が上がった午後には多くの自転車ファンや家族連れらが沿道で声援を送った。
JRさいたま新都心駅周辺の歩道には、メインレース前のポイントレースから観客がビッシリ。清水勇人市長のスタート合図でレースが始まると、観客は会場実況の片山右京さんの合図によるウェーブで盛り上げた。
ヨーロッパカー(フランス)に所属し、今年の全日本選手権で優勝した新城幸也選手の両親は沖縄県の石垣島から駆けつけ、親族約10人とのぼり旗を立てて応援。本大会はテレビでしか観戦できないため、父貞美さん(59)は「数少ない国内大会で、ぜひ行こうと決めていた」。妻るみ子さん(54)と共に声援を送った。
メインレースで優勝したクリストファー・フルーム選手(英国)は「(沿道のファンが)歓迎してくれて、日本に来られたことが良かった」。ポイント賞を獲得した別府史之選手は「日本の都市部で、こんなに大きな大会が行われるとは思ってもみなかった。日本の自転車文化に風穴を開ける」と話した。
清水市長は終了後「素晴らしいレースにさらに自転車ファンが増えたのではないか。来年度開催に向けて事務レベルでも話し合いたい」と語った。(毎日新聞 2013年10月27日)
ヤマハ発が配送業者向けに3輪電動アシスト自転車 最大123キロの荷物が積める
ヤマハ発動機は24日、3輪自転車とリヤカーを連結した電動アシスト自転車「PAS GEAR CARGO(パス ギア カーゴ)」を11月1日に発売すると発表した。配送業者などの利用を念頭にヤマト運輸の協力を得て開発した法人向け専用モデルで、最大123キロの荷物を積むことができる。同種のモデルは電動アシスト自転車では初めてという。
近年、街中でリヤカーを自転車でけん引したり、3輪自転車などに大きな荷物を積んだりして配達する業者が増加。免許がなくても運転できるためアルバイトの配達員を増やせるなどコスト面での効果が大きい。
ただ、リヤカーのけん引は後退や停止時の操作が難しく、走行が安定しない。また、自転車には道路交通法に基づく都道府県ごとの積載重量の制限があり、例えば東京都内では自転車は30キロまで、リヤカーなら120キロまでと決まっている。自転車に荷物を載せすぎた場合、この規制に抵触する恐れがある。
こうした状況を受け、ヤマハ発は3輪自転車とリヤカーを一体化して、自転車とほぼ変わらない操作で運転できるモデルを開発した。リヤカーは車体から取り外し、そのまま台車として使うことができる。合法的に100キロ超の荷物を積めるうえ、同社で最も強力な電動アシストユニットを取り付け女性でも安定して運転できるようにした。
既にヤマト運輸への納入が決まっており、年間販売目標は500台。価格はオープンだが、1台数十万円になる見通し。電動アシスト自転車は1993年にヤマハ発が世界初のモデルとなる「パス」を発売してから今年で20年がたち、国内では年間約40万台の市場に拡大した。ヤマハ発動機事業開発本部の森本実事業部長は「パイオニアとして常に新しいものを投入しようと努力してきた。今回のモデルも将来的には数千台規模を販売したい」と話している。(2013.10.24 産経新聞)
消費者は要注意!「電動アシスト自転車の値下がり」は喜んでばかりいられない
電動アシスト自転車の価格が下がっている。標準小売価格で5万円を切る商品まで登場している。
電動アシスト自転車は、低迷する自転車市場で唯一といっていいほど売れ行きが伸びている商品。また、ある販売店の店主は「東京オリンピックの開催決定で自転車ブームが到来する可能性が高い」と鼻息も荒い。では、電動アシスト自転車の値下がりも、来る“自転車ブーム”に向けた意識的な値下げと思いきや、メーカー側は意外なことを語る。
「電動アシストまで、ママチャリの末路をたどり始めた」と、ある自転車メーカーの社長はため息を付く。ママチャリは、今や数千円で販売されるケースもあり、“安かろう、悪かろう”が横行している。半年でタイヤの側面が割れてパンクしたり、少し壁にぶつかった程度で泥よけがひどく曲がってしまったりといったことは当たり前だ。消費者にとってはまさに“安物買いの銭失い”、また、メーカーにとっては「大手のプライベートブランド以外は作れば作るほど赤字になる」(先のメーカー社長)商品となっている。
多くの消費者にとって自転車は近くのスーパーに買い物に行くときに使う程度の移動手段とはいえ、まさかの故障で大事故につながりかねない。にも関わらず、価格競争一辺倒でどんどん品質が悪くなってしまっているのは、「ひとえに、日本の法律が悪い」(同)ためだという。
実は、自転車には厳格な品質基準がない。もちろん、JASマークなど、品質保証規格を取得できる。しかし、法律上は、こういった規格を“取ることができる”、とあるだけで、取得が義務付けられているわけではない。極端な話、いくらでも品質を落とした商品を売ることができるのだ。
電動アシスト自転車も、「そう遠くない将来、ただ価格が安いだけで、半年も乗ればモーターが故障する粗悪品が市場を席巻するようになる」と、このメーカーの社長は断言している。
消費者も“たかが自転車”、“壊れても値段が値段なので仕方ない”、とあきらめる傾向があるのも事実。しかし、自分が乗っている自転車が品質保証さえないものである可能性があることにもう少し、注意を払うべきだろう。(2013年10月26日 財形新聞)
窃盗:狙われる高級自転車 対策にあの手この手
後を絶たない自転車の盗難は、認知件数こそ減少傾向にあるものの、全刑法犯認知件数に占める割合はむしろ高まっている。九州・山口では長崎県を除き、自転車盗が全刑法犯の中で最も多く、2割以上ある。福岡県では今年は4年ぶりに件数が増加に転じかねないペースで、人気の高級車が売却目的で大量に盗まれる事件も相次いだ。県警や自治体はあの手この手で対策に力を入れている。
「売る目的で高そうなやつを狙った」。自転車22台を盗んだとして9月27日に福岡・南署に逮捕された30歳と40歳の男2人は、調べにそう供述した。福岡市南区の複数のマンション駐輪場から盗んだ自転車を軽トラックの荷台に積み込み、同区内のリサイクル店へ売却した疑いがあるという。(中略)男は「タイヤにかけられた鍵が切れない場合はタイヤを外して車体を盗んだ」と供述しているという。
「中古自転車店の中には、盗品と感づいてもあえて確認せずに買い取っている店もある」。福岡市内のある中古自転車店の男性店主(35)はそう明かす。高級自転車を改造する愛好家もいて、部品だけでも需要があるという。
(中略)「防犯登録をしていない自転車が少なくなく、盗まれた自転車を別人が乗り捨てるケースもあり、誰が盗んだのか立証するのが難しい」と話す。高級自転車の購入者は「防犯登録のシールを貼ると見た目がダサくなる」などの理由で登録をしない傾向もあるという。県警は9月以降、防犯登録や「ツーロック(二重施錠)」の徹底などを呼びかける街頭キャンペーンを強化している。
他県の自治体や警察も、さまざまな対策を進めている。宮崎県警は10年から、駅周辺などの駐輪場で無施錠の自転車に特製の鍵をかける「思いやりロック作戦」を展開。持ち主が鍵に書かれた交番の電話番号に連絡すると、警官が解錠に出向く。
大分県中津市は09年末から、JR中津駅高架下の市営公共駐輪場に防犯カメラ6台を設置。赤外線センサーが人の接近を感知すれば「自転車の盗難が多発しており、防犯カメラを設置しています」とアナウンスを流す装置も導入している。(毎日新聞 2013年10月27日)
年内に逆走禁止に。自転車の法律はどう変わる?
(ガジェット通信 2013.10.21)
自転車のルールが変わる−「改正道交法」について知っておきたいいくつかのこと
(ハフィントンポスト 2013年10月18日)
違反者続出間違いなし! 自転車の路側帯右側通行で罰金5万円の恐怖
(週プレnews 2013年10月16日)
「車の邪魔」自転車禁止、違反者に罰金科す都市
インド東部の大都市コルカタ(旧称カルカッタ)中心部で、「車の邪魔」との理由から自転車の通行が禁止され、市民が困惑している。市民団体は「環境に優しい自転車が見直されている世界の風潮にも逆行し、国の恥」と禁止撤回を求め、行政当局を提訴する構えだ。
人口約1400万人のコルカタは1日平均数十万台の車と自転車が行き交い、狭い道が多い中心部の渋滞が慢性化。当局は9月以降、渋滞解消のため174の道路で自転車を排除し、違反者から罰金110ルピー(約173円)の徴収を始めた。
自転車はインドで主要な交通手段で物品の運搬にも利用されており、市民団体によると、約250万人の生活に支障をきたしているという。同団体メンバーのビネ・ジャジュ氏は「渋滞は解消されず、大気汚染が悪化。通行制限が必要なのは車だ」と話した。(2013年10月21日 読売新聞)
「自転車担当相」提言へ=東京五輪で移動手段に−超党派議連
自民、公明、民主各党などの超党派国会議員でつくる「自転車活用推進議員連盟」(会長・谷垣禎一法相)は24日、自転車の利用を促進するための提言案をまとめた。「自転車担当相」を設置し、各省庁にまたがる関連行政を一元化。インフラや環境の整備を図り、2020年の東京五輪で有効な移動手段とすることも求めている。議連は28日の会合を経て、政府に提言する。
提言案には、自転車レーンの設置や駐輪場の整備、自転車を共同利用するシェアサイクルを進めるための規制緩和などが盛り込まれている。自転車担当相は、サイクリングを趣味とする「サイクリスト」を資格要件とした。議連内には、サイクリストとして知られる谷垣氏を推す声がある。(時事通信 2013/10/24)