サイクルロード 〜自転車への道
世界の都市で自転車が選ばれ始めている。さまざまな角度から自転車の話題を。
November 07, 2013
比べて試して新しく知る機会
自転車生活に、いろいろと必需品があります。
人によって、あるいは乗り方、使うシーンによっても違いますが、自転車本体以外に盗難防止用のロックだとか、バッグ、ヘルメットなど、いろいろなものが必要になってきます。中には、そうした自転車用品を買い換えたい、選びあぐねている、今持っているものが気に入らない、という人も多いと思います。
ものによっては、行きつけの街の自転車ショップに種類が乏しく、見比べて選べないこともあるでしょう。
サイクルモード
では、自転車関連商品も数多く出展されていました。手にとって比較したり、試してみることが出来ます。今回は、先週サイクルモードで見てきた自転車用品やパーツ等について触れておこうと思います。
盗難防止用のロックは、どのショップにも、まず確実に置いてありますが、よくある定番の商品ばかりで、選択肢が少ないことも多いのではないでしょうか。ネットやカタログでも見られますが、実際にさわってみないと、重さや頑丈さなど、実感できないこともあります。
ロックひとつとっても、素材や形状などにいろいろ工夫をこらした製品が登場してきています。普通のワイヤー錠などを使っていて、特に不安を感じていない人でも、たくさんの種類の製品を見ていると、もう少し盗難防止機能を強化したほうがいいのかなと思えてくるかも知れません。
今年は、例年にも増してヘルメットの展示が多かったような気がします。それだけヘルメットを買う人が増えているのでしょう。ショップで定番の製品を試してみたものの、自分に似合わない、気に入らないという人も多いに違いありません。会場でも、ヘルメットを試す人が大勢見られました。
カバーをつけたりすることで、普通の帽子のように見えるヘルメットを展開するメーカーも増えているようです。いわゆる定番のヘルメットは、派手で恥ずかしいとか、自転車に乗るときの服装と合わないと感じている人のニーズも増えているのでしょう。
少し前に取り上げた、横方向に縮むヘルメットが早くも日本に上陸し、すでに一部販売が開始されているようです。カスク(簡易なヘルメット)も展示されていました。やはりヘルメット類は通販では選びにくいので、せっかくの機会に、かぶってみて使用感や似合うかどうか確かめたいという人も多かったようです。
子供用のヘルメットの展示も目立ちました。子供へのヘルメットの着用は保護者の努力義務となっています。子供が自分で乗る場合以外、親が子供を乗せて走行する場合にも、ヘルメットをかぶせておくことで、思わぬ怪我の防止になります。子供が喜ぶデザインなども含め、相応のニーズがあるのでしょう。
自分の身体にあったフレームを選ぶためのフィッティングシステムも進化しているようです。数社が出展しており、その新しさや違いについて説明していました。またがってみただけで大雑把に決めてしまう人もあると思いますが、後々問題が出てくる場合も少なくないので、フィッティングには気を使うべきでしょう。
フィッティングと言えば、サドルのフィッティングコーナーが大盛況になっていました。一人ひとりの骨格の違いを計測して、身体に合うサドルを選べば、お尻の痛みの軽減が期待できるということで、長い行列が出来ていました。お尻の痛みなどで、サドルの選択に悩んでいる人は相当に多いようです。
靴もフィッティングが重要な製品です。ビンディングペダルに対応したビンディングシューズのフィッティングコーナーです。従来のスポーツタイプ以外に、カジュアルな感じのシューズ、通勤などで使えそうなもの、スーツや普段着にも合いそうなビンディングシューズが出てきているようです。
最近の社会状況を反映して、スマホを自転車にマウントするパーツが多数出品されていました。スマホをナビなどに使うため、自転車に取り付けたいというニーズが急拡大しているということなのでしょう。取り付け器具からカバーのついたものなど、いろいろな種類が出ています。
スマホだけでなく、タブレットを取り付けようという人もいるのでしょうか。確かにタブレットのほうが地図でも見やすいとは思いますが、ちょっと大きすぎな気がします。でも、スマホが当たり前になり、やがてタブレットのマウントも普通になるのかも知れません。
最近、新しい自転車関連用品と見なされるようになってきた製品もあります。例えばビデオカメラなどもその一つでしょう。ドライブレコーダーのようにも使えますし、ロードムービーを動画投稿サイトにアップするなど、いろいろな使い方が考えられます。
ヘルメットにマウントする製品もあります。カメラを取り付ければ、乗り手の目線で動画を記録することが出来ます。スマホをヘルメットに取り付けるのも、動画撮影機能を利用するためなのでしょう。画面が後ろ向きで、ちょっと滑稽な感じがしないでもありません。
ペダリングを分析するシステムが大々的に披露されていました。レースなどに出る人にとって、パフォーマンスを上げるためには効率的なペダリングは重要なポイントです。かなりマニアックなニーズだと思いますが、自分でペダリングを分析するためのシステムという、新たな分野を開拓しようというのでしょう。
レースに出るので、少しでもタイムを縮めたいという人でなくても、ペダリングの改善によって、同じ力で少しでもラクに、少しでも速くなるなら、それに越したことはありません。ほかにも効率的なペダリングのためのグッズや指導などのブースが出ていました。
ガスマスクのような製品も展示されていました。花粉症の人、花粉の時期以外でも、最近はPM2・5など、空気中の浮遊物質が話題になっています。幹線道路を通るような場合には、排ガス対策としてマスクの装着を検討する人が増えているのかも知れません。
そのほかにも、いろいろな自転車用品が多数展示されていました。街の自転車屋さんが減っている一方、量販店では扱われないようなグッズも多いので、販路を探りたいメーカーも多いものと思われます。ふだん見ない商品も多いので、入場者にとっては、新しいものを発見する楽しみがあります。
スポーツ飲料など、一部その場で展示即売しているものもありますが、ほとんどのものは買えません。ただ、欲しいものを発見したり、数々の選択肢の中から比較して決めておけば、あとは最寄の取り扱い店や通販サイトを探すだけです。一度に確かめられるショールームとしての利用度は小さくないと思います。
自転車本体は購入したばかりとか、試乗の必要のない人でも、関連商品やパーツなどを見る、発見する楽しみがあります。特に検討しているパーツがなくても、日本に新しく上陸した商品、新たな分野、新しいニーズを喚起するような商品が登場してきています。自転車好きなら、見ておいても損はないでしょう。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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この記事へのコメント
自転車やその関連用品は身体にあったサイズや大きさ、手の感覚が選ぶ基準になりますが、サイクルショップのほとんどで在庫の数が極端に少なく、最終的にはネットで注文してしまいまうようです。
自転車も人間の身体もアナログですから、ネット販売は向いていないように思いますが、僕もネットで買うことが多いです。
ママチャリが幅を利かせているうちは街の自転車屋さんにも活気が戻らないように思いますね。
小中高校生とおばちゃん以外の年齢層に自転車ブームが起きていることに気がつかないんでしょうかね?
残念です。
Posted by 二浪独河 at November 08, 2013 09:54
二浪独河さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
街の自転車ショップでは、なかなか在庫の豊富さが期待できないのが実際のところでしょう。ネットならば品揃えが豊富で安かったりしますから、ネット購入が増えるのも当然の結果だと思います。
たしかに格安で粗悪なママチャリが市場を席巻しているのは問題ですね。それを量販店が大量販売するのでは、自転車屋さんが減っていくのも道理です。
ママチャリが欲しい人、ママチャリが用途にあう人も多いでしょうから、ママチャリも売れるでしょう。
ただ、車種にかかわらず、本来の自転車のポテンシャルを知れば、格安な自転車が、いかに性能的にスポイルされているか、いかに楽しくなくさせているか知ってほしいと思いますね。
Posted by
cycleroad
at November 08, 2013 23:35
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