December 16, 2013

自由な発想と独自のこだわり

世界には、いろいろなことを考える人がいます。


ネットを見ていると、自転車に関してだけでも、いろいろな人が見つかります。もちろん、自転車も趣味の世界の部分がありますから、独自のこだわりを持った人が多いのも不思議ではありません。普通の人がやらないようなことをやる人、独自の世界にこだわる人がいます。

そんなこだわりを見るのは、純粋に面白かったり、興味深かったりします。これまでにも、独創的な発想やアイディアをいろいろ取り上げてきました。今回も、ネット上で見つけたユニークな人、自転車、グッズなどを、いくつか取り上げてみたいと思います。

WingBike Project, home.solcon.nlWingBike Project, home.solcon.nl

自転車で水上を走行出来ないかと考える人は少なくありません。実際に、ゴムボートのようなフロートを取り付けて、自転車型のボートを自作する人がいます。すでに、それをキットとして売り出している会社もあります。アイディアとしては珍しいものではありませんし、アメリカには実際に水上自転車通勤している人までいます。



しかし、この人は空気で浮くボートのようなものではなく、文字通り水上を走行できる自転車が開発したいようです。フロートをつければ浮くのは当たり前で、浮くのではなく、水をきって水上を走行したいのです。そこで、独自のフレームを作り出し、試行錯誤を重ねています。



見たところ、水中翼船のような原理でしょうか。まだ走行できる距離はわずかであり、実用レベルには至っていません。果たして、実用になるのかどうかも定かではありませんが、くじけていません。忍者が使う水蜘蛛なら水中を歩けると信じ、少し歩いては沈んでしまうのと似ている気がしないでもありません。

WingBike Project, home.solcon.nlWingBike Project, home.solcon.nl

と、言うのは失礼で、この“Wing Bike Project”、サイトを見ると、なにやら理論が書かれています。私にはよくわかりませんが、おそらく理論的には可能なのでしょう。開発が成功して、誰でも簡単に水上を走行できるようになったら、自転車に新しい地平(水平?)が開かれることになるでしょう。

Ugo Gattoni, www.ugogattoni.fr

Ugo Gattoni, www.ugogattoni.fr

こちらは、イラストレーターの描く自転車のイラストです。自転車のイラストはいろいろあると思いますが、こんなに細かく、たくさんの自転車を丹念に描く作品というのは、そう多くないでしょう。すごい集中力と根気が必要なのは想像に難くありません。

Ugo Gattoni, www.ugogattoni.fr



フランスの イラストレーター Ugo Gattoni さんの作品です。細かいですが、よく見ると、その絵柄は見ていて楽しいものがあります。長さが5メートルもの作品もあるそうです。気が遠くなるような作業ですが、おそらく、Gattoni さんにとって、描くのは楽しい作業なのでしょう。

Wind-Blox, www.kickstarter.comWind-Blox, www.kickstarter.com

こちらは、自転車で走行中に聞こえる風切り音を軽減するというグッズです。事業化をするべくネット上で資金調達をしています。個人的には、耳元の風切り音が気になったことはありません。と、言うよりほとんど意識したこともなかったので、このアイディアは、その問題意識からして意外でした。



商品としては、ハンカチか何かを切って巻けば済むように見えなくもないですが、風切り音が不快な人にとっては、いいアイディアなのでしょう。言われてみれば不快と気がつく人もあるかも知れません。ふだん気づかない部分にも、不快を感じている人がいて、工夫の余地は無数にあるということなのでしょう。

Wind-Blox, www.kickstarter.comWind-Blox, www.kickstarter.com

こちらは都市の道路地図です。でも、ただの地図ではありません。なんと布で出来ているのです。紙の地図だと、何度も広げたり、たたんだりしているうちに切れたり破れたりします。しかし、これならばその心配はありません。イザとなれば汗を拭いたり、首に巻くなど防寒用品としても使えます。

Crumpled City Maps, poketo.comCrumpled City Maps, poketo.com

今どきは、自転車もナビの時代ですし、専用のナビでなくても、スマホを持っていけば現在地を教えてくれ、道案内までしてくれます。地図では現在地もわかりませんし、道案内も周辺検索も出来ません。ナビやスマホのほうが便利なのは間違いありません。

Crumpled City Maps, poketo.comCrumpled City Maps, poketo.com

でも、地図にも利点があります。軽いですし、落として壊れることもありません。バッテリーも不要で、布なので、丸めてサドルの下にでも突っ込んでおくことが出来ます。アナログですが、知らない街でなければ十分ということもあるでしょう。今どきだからこそ地図というのが、なかなかユニークです。

こちらの自転車は、その名も“Bike-be-que”です。BBQ、バーベキューのシャレなのは、すぐにわかります。オーストラリアでは、友人、知人、会社の仲間や関係者などを招待して、ちょっとしたバーベキューをするのは、社交の手段としてポピュラーなイベントなのだそうです。

Bike-be-que, hopopstudio.comBike-be-que, hopopstudio.com

そんな、ちょっと出かけてバーベキューという時に活躍する自転車というわけです。グリルや調理器具、皿などを運んでセットして片付けてというのは、なかなか面倒です。この自転車ならば、乗って行って、そのままバーベキューグリルになるのがポイントです。

いかにもベタなアイディアですが、個人的にはこういうノリ、嫌いではありません。バーベキュー専用自転車という割り切り方が笑えます。でも、よく見ると燃料のボトルもセットされていますし、バーベキューグリルの運搬方法としては、意外にリーズナブルなのかも知れません。

Bike-be-que, hopopstudio.comBike-be-que, hopopstudio.com

トライクというのも安定しますし、前の木箱や、フレームに取り付けられた、布製の食材などを入れるためのポケットも味があります。“Bike-be-que”なんて、ふざけているようですが、実用的であり、人付き合いを円滑にする上でも、なかなか役に立つ自転車なのかも知れません。

最近見かけたもの中から、いくつか取り上げましたが、それぞれその方向性は違うものの、アイディアやこだわり、独創性があって面白いと思います。いつも思うことですが、世界には、いろいろなことを考える人がいるものです。よく言われることですが、日本人は、やはり均質的なのかも知れません。





ルールを知ると、カーリング観戦は面白いですね。女子カーリングのソチ出場決定、嬉しいニュースです。

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