日本各地で自転車が見直されつつあります。
広島の自転車道2本整備完了 呉・尾道・今治とつながる
広島県の湯崎英彦知事は16日、県内2本の自転車道の整備が完了したと発表した。整備済みの2本と合わせて、広島県と愛媛県の沿岸部や島を回るネットワークが完成。一部をフェリーで乗り継げば、広島市から江田島市を経由して尾道市、愛媛県今治市までを自転車で巡ることができる。
今回、整備したのは呉市から尾道市まで約82キロメートルを結ぶ「さざなみ海道サイクリングロード」と呉市から江田島市の約70キロメートルを結ぶ「かきしま海道サイクリングロード」。車道の端に目的地までの距離を示す距離標や推奨ルートを示す「ブルーライン」を設置した。
整備済みの「しまなみ海道サイクリングロード」と「とびしま海道サイクリングロード」と合わせると、今治市から同市の岡村島と広島市から江田島市の2区間でフェリーに乗れば、ほとんどを自転車で一周できる。
10月には愛媛県と共催で国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ」を開催する。知事は尾道と松江間に自転車道を整備する構想を披露。「体力や目的に合わせて様々に利用できるようにさらに自転車道の改善を図っていきたい」とした。(2014/4/17 日経新聞)
自転車そのままで乗車OK JR予讃線などで春秋に運行
折りたたまずに自転車を持ち込めるサイクルトレインが19日、JR予讃線と予土線で走り始めた。移動を列車にすれば、目的地でサイクリングが存分に楽しめる。気候が良い春と秋の休日に運行される。
予讃線の松山―今治間(約50キロ)を走る「しまなみ号」と、予土線の宇和島―高知・窪川間(約80キロ)の「四万十号」。ともに愛媛県や自治体、観光協会などによる、自転車文化の振興と観光客呼び込みを狙った企画だ。
しまなみ号は貸し切りの臨時列車1両で、定員30人。運行を昨年の8回から40回へと大幅に増やす。海上でペダルがこげるしまなみ海道をサイクリストの聖地に、と力を入れる県と今治市が負担金を出した。(2014年4月20日 朝日新聞)
“自転車天国”目指す愛媛県--マイクロソフトがクラウドなどで支援
日本マイクロソフトと愛媛県は4月22日、愛媛県が展開する「愛媛マルゴト自転車道」の推進で連携すると発表。その取り組みとして「愛媛マルゴト自転車道サービスサイト」を公開した。
愛媛マルゴト自転車道は、瀬戸内しまなみ海道を中心に、県下全域で自転車道を整備するなどして、愛媛県が「サイクリング・パラダイス」となることを目指す取り組み。日本マイクロソフトは、ICTの利活用促進を通して愛媛県内の地域活性化や情報リテラシーの向上支援で1月に愛媛県と覚書を締結。愛媛マルゴト自転車道の推進をICTの側面から支援するという。
愛媛県知事の中村時広氏は「愛媛県は約3年前にサイクリストの聖地になることを目指し、県内に上級者と中級者向けで11コース、ファミリー向けで15コース、合計26コースのサイクリングコースを用意した」と解説、以下のように続けた。
「四国と本州をつなぐ橋にはそれぞれ特徴があるが、しまなみ海道は自転車の専用道を持っているという特徴がある。本州までの間に3種類の橋があり、橋梁技術を知ることにもなり、絶景を楽しむことができる。道路は自動車のためだけなく、歩行者のためであり、そしてサイクリストのためである。
愛媛県では自動車や歩行者、自転車がお互いに思いやりをもった利用を提案する条例を作っている。自転車の新たな文化を提案したいと考えており、健康や生き甲斐、友情を育むことができる。10月26日には、広島県と協力して日本最大級の国際サイクリング大会である“サイクリングしまなみ”を開催する。今回の日本マイクロソフトの支援で愛媛マルゴト自転車道サービスサイトの活用を促進したい」(2014/04/22 CNET Japan)
MS、愛媛県をサイクリング天国に、自転車乗りのための地図・投稿サイト構築
愛媛県と日本マイクロソフト株式会社は22日、「愛媛マルゴト自転車道サービスサイト」を公開した。県内のサイクリングロードのルートを地図サービス上で紹介するほか、コースごとの高低図や走行動画、グルメ・観光スポット情報も提供する。また、実際に現地を訪れたサイクリストや県民から写真や情報の投稿も受け付け、地図上から検索できるようにしていく。
愛媛県では、県内全域を“サイクリングパラダイス”にすべく、「愛媛マルゴト自転車道」という事業を推進中。その一環として、同県と日本マイクロソフトが連携してサービスサイトを開発した。
愛媛県のサイクリングロードとしては、本四連絡橋の中で唯一、自転車道が整備されているという「瀬戸内しまなみ海道」がある。中村時広愛媛県知事は同ルートについて、サイクリングで絶景が楽しめる世界に誇れるコンテンツだとアピール。これを核に県内各地にサイクリングロードを整備することで、日本・世界各地からサイクリストを集客したい考えだ。現在、中・上級者向け11コース、ファミリー向け15コースの計26コースが設定されている。
サービスサイトはウェブベースで提供するが、Androidアプリも用意し、スマートフォンから手軽に投稿できるようにする。時期は未定だが、iOSアプリも提供予定だ。(2014/4/22 INTERNET Watch)
NTT西、「瀬戸内しまなみ海道」75kmにWi-Fi整備、サイクリストらに無料提供
西日本電信電話株式会社(NTT西日本)愛媛支店とNTTメディアサプライ株式会社は22日、愛媛県内にキャリアフリーのWi-Fiスポットを整備し、サイクリストらに無料提供すると発表した。
まずは10月26日までに、愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ本四連絡ルート「瀬戸内しまなみ海道」のサイクリングロード(全長75km)において、周辺の休憩ポイントや観光スポット、宿泊施設などを中心に150カ所を整備する。同日開催される「瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会」を見据えたものだ。これに並行して、松山城や道後温泉など、愛媛県内の観光地にも設置していく。
外国人観光客向けにはスクラッチカード「えひめFreeWi-Fiカード(仮称)」を配布。記載されたID・パスワードで2週間使い放題となる。今夏より提供予定で、具体的な配布場所は今後調整する。国内の観光客にも、1日最大60分(15分×4回)まで無料で提供する。
各Wi-Fiスポットでは、インターネット接続サービスに加えて、周辺の旬の情報やクーポンなどの配信も行う。スポットを設置する場所のオーナーにとっても、店舗のホームページを自動表示したり、サイクリストらの集客が見込めるなどメリットがあるという。
愛媛県では、瀬戸内しまなみ海道をはじめとしたサイクリングロード計26コースを県内全域に整備する事業「愛媛マルゴト自転車道」を推進中。その一環として4月22日には、各コースの地図情報や観光スポット情報などを提供・共有するサイト「愛媛マルゴト自転車道サービスサイト」を日本マイクロソフト株式会社の支援を受けて開設した。同サイトでは、サイクリストが現地の写真などを投稿できるアプリも用意する。
NTT西日本は、NTTメディアサプライが提供する店舗向けWi-Fi構築サービス「DoSPOT」を活用してサイクリングロード周辺のWi-Fiスポットを整備することで、サイクリストの集客に向けた愛媛県の取り組みに協力する。(2014/4/22 INTERNET Watch)
東京五輪、自転車活用へ環境整備を 超党派議連が舛添都知事に要望
自民、公明、民主などの超党派国会議員で構成される「自転車活用推進議員連盟」事務局長の岩城光英参院議員らが21日、舛添要一知事を訪ね、2020年の東京五輪で、自転車を有効な移動手段とするための環境を整備するよう求めた。
同連盟は超党派の衆参両議員計94人で構成。昨年12月に政府に示した提言では各省庁にまたがる関連行政を一元化するために特命の担当相を設置することや、駐輪場の整備や自転車レーンの設置、シェアサイクルを促進するための規制緩和などを提案。東京五輪開催に向け国や自治体に対し、五輪会場周辺の車道に自転車通行帯を設けることなどを要請。岩城事務局長らは「(五輪では)世界から大勢のお客さまが来る。世界一の自転車先進国だということを示すためにも、都内の交通体系整備など、しっかりと後押ししていただきたい」と訴えた。
舛添知事も「直下型地震が起きると車で動けない。自転車だと移動できる。3日分くらいの備蓄を自転車のかごの中に入れることもでき防災面でもいい。一石二鳥、三鳥、四鳥、五鳥くらいあるんじゃないか」と理解を示した。そのうえで「議連の皆さん方と連携をとりながら、来年の予算化にむけて頑張りたい」と前向きな姿勢を表明した。
自転車利用をめぐり舛添知事は、就任直後から、自転車シェアの普及促進のための調査費などとして今年度予算案に2千万円を計上するなど、自転車の利用促進を含めた交通体系の見直しに意欲をみせている。(2014.4.21 産経新聞)