サイクルロード 〜自転車への道
世界の都市で自転車が選ばれ始めている。さまざまな角度から自転車の話題を。
May 21, 2014
自転車好きからのメッセージ
海外には自転車好きがたくさんいます。
日本では自転車イコール、ママチャリというイメージを持つ人が多く、どちらかと言うと最寄り駅までのアシとか、日用品のように考える人が大半でしょう。最近でこそ、スポーツバイクの認知度も高まってきましたが、自転車が趣味と言うと、まだまだオタク的に見られることがあります。
しかし、欧米では自転車に乗ることはクールと捉えられており、環境にも健康にもいい乗り物として良いイメージを持つ人が少なくありません。企業も、自転車のクリーンで健康的なイメージを広告などに利用したりします。自転車の活用が未来を開くとのコンセンサスも醸成されています。
自転車スポーツがさかんでイメージが良く、自転車好きがスマートに見られる土壌もあって、自ら自転車好きを認めるにやぶさかではありません。他の人にも自転車に乗るよう勧めたり、自転車を安全に活用できるよう、ステッカーを貼ったり、メッセージの入ったTシャツを着る人もいます。
日本では、「自転車が好き」「もっと自転車に乗ろう」などと書いたステッカーやTシャツを着ている人を見たことがありません。もちろん、そのような主張をしている人はいますが、普通の人がステッカーを貼ったりTシャツを着たりしていません。このあたりにも、日本との違いを感じるところです。
海外でも自転車の安全環境などに問題がないわけでなく、まだまだ理解が不足している部分もあります。そこで、自転車が好きというストレートな表現だけでなく、いろいろなメッセージを掲げる人がいます。今回は、そのようなメッセージをピックアップしてみたいと思います。
最初の画像もそうですが、「アイ・ラブ・マイ・バイク」は、さまざまなデザインのものがあります。ラブをハートにするのは定石ですが、アイを目に置き換えたり、「アイ・ラブ・ニューヨーク」になぞらえたり、実に多くのパターンがあります。
不等号に3というのは、どういう意味かと戸惑いますが、これはハートのマークを横にしたものです。英語の顔文字などに使われるパターンから来ているのでしょう。右のは坂道を表わしていて、運動エネルギーが好きというユーモアでしょう。
「シェア・ザ・ロード」、クルマだけでなく自転車とも道路をシェアしようというメッセージも、おなじみになっています。
自転車も車輌、交通の一部であることをアピールしたり、自転車とクルマで仲良くしようというメッセージもたくさんあります。
クルマのバンパーに貼り、自らは自転車に優しいドライバーであること、自転車の安全に配慮するドライバーであることをアピールするものもあります。
もちろん、クルマに対して自転車の安全への注意を促すものもあります。左は安全キャンペーンで配られたもの、右は事故で亡くなった方の遺族が制作したものです。
自転車に乗ろうと呼びかけたり、クルマを使わないようにしようと呼びかけるものもあります。
こちらは、図柄のデザインも秀逸です。自転車に注意を払うこと、道路をシェアすること、ドライバーとサイクリストがお互いをリスペクトすること、自転車にスペースを与えること、自転車の視認性の悪さに注意することなどが訴えられています。
環境面から、自転車が大気を汚染しないことをアピールするものもあります。相変わらず、クルマが公害をもたらすものであることを指摘しています。
健康面から、ガソリンではなく脂肪を燃やせというメッセージもあります。肥満大国のイギリス人やアメリカ人には耳の痛いフレーズでしょう。
もはや変革はモータリゼーションではもたらされないこと、自転車の活用こそ変革の道だとアピールするものもあります。(ちなみに、このブログのロゴは私が自分で作成したものですが、右の絵とよく似ています。似たことを考える人は世界中にいるのでしょう。)
右のマーク、日本では馴染みが薄いですが、ピースマークとして平和運動や反戦運動のシンボルとして世界中で使われているものです。このマークを自転車の車輪に使ったロゴもときどき見かけます。
「爆弾ではなく自転車を」といったメッセージもあります。自転車と平和、直接関係なさそうに感じますが、何か両者に共通するものがあるのでしょう。
アインシュタインを念頭に、「天才は自転車に乗る」なんてものもあります。自転車は、SNSならぬSNV、人力によるソーシャル・ネットワーク・ビークルだなんていうメッセージもあります。
ユーモアをまじえたもの、人によるとは思いますが、共感をよぶようなメッセージをそえたものもあります。下のステッカーはメッセージではありませんが、欧米人にとって、漢字はクールに見えるようです(笑)。
取り上げたのは、ほんの一部です。日本では、交通安全のポスターは見ても、サイクリストやドライバーが、こうしたステッカーを貼っているというのは、ほとんど見ません。自転車にも乗るドライバーも少なくないと思いますが、まだまだ社会的なイメージ、コンセンサスが欧米のようなレベルにないということなのでしょう。
もちろん、ステッカーを貼ったり、Tシャツを着るには、それかカッコ良く感じられなければなりません。もっとイメージが良くなり、自転車という交通手段の評価や社会的な認知度が上がる必要もあるでしょう。その意味でも、まだ彼我の差は大きいと言えそうです。
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ブラジルから建設遅れに事故にスト、デモ、暴動、災害と次々にニュースが伝わってきますが、開催は大丈夫なんでしょうか。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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