May 30, 2014

不快に感じる事を我慢しない

少し身体を動かすと、汗ばむ季節になってきました。


自転車の場合、走り出せば風を受けて身体が冷やされるので、比較的汗をかきにくい面があります。ただ、バックパックやメッセンジャーバッグなどを背負っていると、背中と密着している部分に汗をかきます。不快な経験のある方も多いでしょう。

かと言って、手に提げるバッグだと自転車の種類によっては運びにくいということがあります。ビジネス用のバックなどでも、形や大きさによっては、ママチャリのカゴにも入らなかったりします。前カゴのないスポーツバイクだと、さらに運びにくいということになります。

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自転車に乗るとき、何らかのバッグを携行することが多い人は、ハンドルに取り付けるフロントバッグやサドルバック、荷台に取り付けるサイドバッグなどを取り付けている人もあるでしょう。バックパックなどを背負いたくないなら、自転車専用のバッグを取り付ける方法があります。

ただ、困るのは、自分の自転車以外に乗るときです。多いのは、最近増えてきた自転車シェアリングシステムを利用する場合でしょう。日本では、まだごく限られたエリアの小規模なものしかありませんが、欧米では導入する都市が増えており、一般的なものになってきました。

観光客や地元の住民が利用するだけでなく、ビジネス等で都市を移動する交通手段として使う人も増えています。自分の自転車を使う場合と違い、シェアサイクルによっては、カゴに自分のバッグが入らなかったり、カゴからはみ出して不安定だったりして不便なことがあります。

Bike-Share-Bag

そこで考え出されたのが、“Ultimate Bike Share Bag”です。 アメリカ各都市で使われている自転車シェアリングの自転車に対応しており、安定して運ぶことが出来ます。容量は意外に大きく、バンジーコードがついているので、これで簡単に固定することが出来ます。

もちろんウォータープルーフになっており、ラップトップも入ります。夜間の視認性を向上させるリフレクターがついていたり、外側や内側に多くのポケットがあったり、ショルダーストラップがついていたりなど、カバンとしての多くの工夫や便利な機能も満載です。

Bike-Share-Bag

ニューヨークやサンフランシスコ、ワシントンをはじめ、アメリカの多くの都市のシェアサイクルの異なった形状のカゴやホルダーに合うよう設計されています。アメリカだけでなく、ロンドンやトロント、メルボルン、サンティアゴなど各国の都市のシェアサイクルにも対応しています。

これは、ありそうでなかった製品なのではないでしょうか。シェアサイクルを多用する人には確かに便利なバックと言えそうです。シェアサイクルを利用するのに、カバンが運びづらい、でもリュックを背負うのも避けたいという、開発者たち自身の不満、不便から生まれたと言います。



背中に汗をかかない季節でも、背負うのは重いとか肩が凝るなどの理由でリュック等を敬遠する人、自転車に乗る時でもバッグがいいという人もあるでしょう。普通は地元だけだと思いますが、他の都市を訪れた際にも、その地のシェアサイクルで使えるというのは便利です。

自転車シェアリングが普及し、社会のインフラとして認知されてくると、それに対応した商品が生まれ、新たなビジネスチャンスが生まれてくる例と言えるでしょう。シェアサイクルの普及は、バッグ以外にも、今までにない商品の市場を形成する可能性があります。

Bike-Share-BagBike-Share-Bag

ちなみに、どこのシェアサイクルに対応するかは、都市単位で記載されています。つまり、都市単位でシェアサイクルが運用されるのが当たり前になっています。東京では、区単位でシェアサイクルの導入が始まっていますが、そんな細かい単位で運用するのはナンセンスということがわかります。

日本では、まだまだ自転車が最寄り駅までのアシという考えが背景にあると思いますが、実際に使い始めると、電車を使うより、直接目的地に向かったほうが便利で速いことも少なくないのがわかってきます。区の境など、すぐに越えてしまいます。区を越えて使えないのでは不便極まりないということになるでしょう。

せめて東京都内、可能なら隣接都市までくらいを含めたシェアリングシステムの構築が求められます。あまりに細かい単位では、バッグを作るにも対応が大変になり、ビジネスチャンスも生まれないことになります。新しいインフラの経済波及効果を考えても非効率ということになりそうです。

FreeRider

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バッグを運びやすくするという目的では、こちらも便利です。こちらはシェアサイクル用ではありませんが、荷台がついていれば、どんなタイプの自転車にも装着できます。カバンをいれるためのバック、あるいは荷物を入れるためのフォルダーとでも言うべき製品、“FreeRider”です。

バッグやリュック、買い物袋だけでなく、ビールの6本パックだろうが、ボーリングのボールだろうが、スイカだろうが何でも入ります。これ自体をバッグとして、細かい荷物を入れることも可能です。これならば、いつも同じバッグを持つ必要はありません。その時々で、いろいろな荷物を運ぶのにも便利です。



シンプルなアイディアですが、これは便利なアイテムと言えるでしょう。自転車通勤や通学、買い物、ビジネスでの利用など、さまざまなシーンで活躍しそうです。徒歩の際にはリュックを背負い、自転車に乗るときには肩からおろすことも可能です。使わない時は、薄くたたんでおけば邪魔になりません。

マチの幅の広さは、多くの可能性を広げるでしょう。それこそ、シェアサイクルに搭載すれば、シェアサイクルの利便性を大きく高めるのではないでしょうか。自転車の荷台というと、汎用性は高いものの、荷物を固定しにくい面があります。荷台の使い方を広げるアイテムでもあります。

FreeRiderFreeRider

両者ともにクラウドファンディングサイトで資金調達を図っていますが、すでに目標に到達し、多くの支持を集めているのがわかります。自転車で荷物を携行するという面については、まだまだ不満や不便を感じている人が少なくないということなのでしょう。

自転車用のバッグや荷物を運ぶためのグッズは、いまでも多くの商品がありますが、まだまだ製品開発の余地があると言えそうです。自転車に乗っていて不快に感じること、あるいは不便、不満、不安なこと、さらには、不利、不足、不備、不合理、不経済と感じることがあるなら、それはビジネスチャンスかも知れません。




そろそろ梅雨入りが気になる時期になってきました。自転車乗りにとっては憂鬱な季節ですね。

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