犬や猫の殺処分ゼロを目指す行動計画です。
犬猫の殺処分ゼロ目指す 環境省、行動計画を発表
環境省は3日、犬や猫の殺処分ゼロを目指す行動計画を発表した。飼い主やペットショップに責任ある行動を求め、殺処分の原因になっている保健所などへの持ち込みや放棄を減らすことを訴える。各地でモデル事業なども進めるという。
発表会には、愛護活動に取り組む女優の杉本彩さんと浅田美代子さんも出席。杉本さんは「命がこのように扱われているのは許し難く、みなさんに知ってほしい」。浅田さんは「1日400頭も殺されている。私も自分のできることをやりたい」と話した。
犬猫の殺処分数は昨年度で約16万頭。環境省が調査している1999年度以降減少を続けているが、プロジェクトを立ち上げた牧原秀樹政務官は「2020年の五輪までにゼロにしたい」と意気込んだ。(2014年6月3日 朝日新聞)
ここでは女優の杉本彩さんと浅田美代子さんの名前があがっていますが、ほかにもフリーアナウンサーの滝川クリステルさん、女優の田中美奈子さん、女優の倍賞千恵子さん、ロックバンド「Dragon Ash」のATSUSHIさん、タレント中川翔子さんなど、一部の芸能人が積極的に動物愛護に取り組んでいます。
こうした背景には、年間16万頭も殺処分されている現実があります。犬や猫などは身近なペットですが、「引越し先では飼えなくなったから。」「子どもが飽きてしまったから。」「老犬になって面倒見きれなくなったから。」などという信じられないような理由で捨ててしまう身勝手な人が少なくないと言います。
いろいろ事情があるのかも知れませんが、可愛いペットを捨てたり、殺処分の可能性が高いことを知りつつ、保健所に持ち込む人が大勢いるのが現実です。無責任に飼い始め、結局殺処分にさせている人も多いわけで、その可能性があるのであれば、最初からペットを飼うべきではないと思います。
もちろん、ペットを飼う人の多くは、そのような無責任な人ではありません。自分のペットを相棒や家族の一員のように可愛がっている人もたくさんいます。自転車乗りの中にも、ペットと一緒に自転車を楽しんでいる人がいます。今回は、そんな動画をいくつか取り上げてみたいと思います。
愛猫を肩に乗せて街を走っているだけの映像ですが、猫の仕草や表情、飼い主とスキンシップする様子など、特に猫好きでなくても、見ていて和んでしまうのはなぜでしょうか。同じように感じる人が多いことは、これだけの単純な映像にもかかわらず、150万件以上の視聴が裏付けています。
もう少し表情が鮮明なものもあります。
肩ではなく、ちゃんと荷台に乗って飼い主に掴まる賢い猫もいます。おそらく世界中に飼い主とポタリングを楽しむ猫がいるのでしょう。
慣れれば、動物でも気持ちに応えてくれます。
こちらは、テレビなどでも話題となったので、ご存知の方も多いと思います。自転車に乗っていた男の子を襲った野良犬を、一撃で追い払った猫です。偶然捉えた防犯カメラの映像です。世界中で反響を呼んだこの猫、飼い主の息子を救ったご褒美として、好物のサーモン、一生分が約束されたそうです。
犬は本能的に走るのが大好きだと言います。自転車に乗った飼い主くらいが、ちょうどいい速さなのかも知れません。
日本では、ノーリード(ひもにつながない状態)で犬を走らせられる環境というのは、なかなかないと思いますが、これだけ思い切り走れれば、犬も嬉しいのでしょう。逆に言うと、日本の犬の多くは、思う存分走り回れず、ストレスが多いのかも知れません。
走る犬ばかりとは限りません。大人しく荷台に乗る犬もいます。
馬も、自転車が軽快に飛ばしているのを見ると、思わず走りたくなるのかも知れません。
動物でもペットでなく野生動物だと、人間に対して何をするかわかりません。たとえ草食動物でもあなどれません。
サルあたりだと、自ら自転車に乗るのもワケないようです。
サルだけでなく、訓練すれば熊も乗れます。
大人しく飼い主と一緒に自転車に乗るのは、犬や猫に限らないようです。
◇ ◇ ◇
最後のほうは脱線しましたが、自転車乗りに限らず、ペットを愛する人は少なくないでしょう。でも日本では、殺処分されるペットの数が16万頭にも上る事実があります。かたや、動物愛護が広く国民に浸透しているドイツでは、年間の殺処分数はゼロです。ゼロにするのが不可能ではないという見本があるのです。
日本では悪質なブリーダーの存在なども指摘されますが、それも無分別なペット市場があるからでしょう。例えばドイツでは、日本のように生後間もない子犬を売りません。幼いうちは、親や犬の仲間と育て、犬としての成熟をはかります。きちんと育てられた成犬が売られます。
まだ幼いうちに親兄弟と離された犬は、情緒不安定になったり、異常な性格になったり、人間になつかなかったりすると言います。これが飼い主の手にあまり、捨てられる原因にもなります。しかし、幼い犬は見た目にも愛くるしく、よく売れるというのが幼いうちに売り出される理由です。
また、ペットショップの中には、盛り場に近い場所で深夜まで営業しているところがあります。酔っ払った客が衝動的に買ったり、ホステスにねだられて無責任に買い与える人がいるなど、とても売れるからだと言います。ショップは、手に負えなくなる可能性を知りつつ、売ることを優先しているのは間違いありません。
こうした悪質なショップが存在するのも、安易にペットを買うお客の存在があるからでしょう。ドイツでは広範囲に細かく法律で規制されています。日本でも法規制が必要ですが、その前に、まず私たち一人ひとりが、ペットを飼うことについて、動物の命に対する責任について、もっと真剣に考える必要がありそうです。
いよいよ開幕が迫ってきました。楽しみですが、守備がちょっと不安ですね。
Posted by cycleroad at 23:30│
Comments(2)│
TrackBack(0)