夏の終わりに気になることは
子供たちの夏休みも、残り少なくなってきました。
関東では相変わらず暑い日が続いていますが、広島では豪雨災害が起きていますし、各地では不安定な天気となっているところも多いようです。さて、そんな中ですが、例によって最近の自転車関連のニュースの中からピックアップしてみたいと思います。
着物の女将 自転車で
尾道のゲストハウス 出迎えや案内、外国人客に好評
広島県尾道市東土堂町で、古民家を改装したゲストハウス「アロ恵えの家」の女将、中谷芳恵さん(65)が、着物姿ながら自転車で宿泊客を出迎え、観光地を案内する一風変わったおもてなしで人気を集めている。「着物が似合う町並みを実感してほしい」と自転車で走り回っており、「とてもきれい」と外国人客にも好評だ。
中谷さんは、知人から使わなくなった築約80年の平屋の古民家3棟(計約100平方メートル)を借り受けるなどした。芸術家に、尾道をイメージした張り絵を壁に施してもらうなどして、ゲストハウスに改修し、2011年8月にオープン。ブームのサイクリング客向けに自転車スタンドも備える。
屋号は中谷さんが大好きなハーブ、アロエにちなむ。建物からは、斜面に家屋が密集する独特の町並みや、尾道水道を見渡せ、開業以来、夏場を中心に、国内外から年間約300人の宿泊客が訪れる。ゲストハウスはJR尾道駅から徒歩約10分の路地奥にあり、初めて訪れる人には分かりにくい。
このため、中谷さんが自転車で駅周辺まで出迎える。坂道が多く、以前は動きやすい洋服だったが、昨年11月から、着物に切り替えた。尾道は戦前からの建物も多く残り、風情豊かなことから着物でのおもてなしをしたいと考えたから。そこで、裾が割れにくく、乗り降りしやすい着物用の自転車を購入し、着物姿で出迎えたり、商店街を案内したりしている。
7月中旬のこの日は、香港から大学卒業記念で旅行している李日煕りやへいさん(24)を、夏を意識した水色の着物と髪飾り姿で自転車にまたがり、出迎えた。水を噴き出す細工人形を並べた旧水尾町(現・久保)の「水祭り」会場や、近くの熊野権現神社の祭礼を案内した。
李さんは、中谷さんの着物姿の案内に、「伝統的で、とてもかわいらしい。着物で案内してくれてとてもうれしい」と喜んでいた。中谷さんは、「旅館の女将が着物で出迎えるように、自転車利用が多い坂の町のおもてなしにも着物を取り入れ、思い出に残してもらいたい」と話した。(2014年08月21日 読売新聞)
夏休みに、しまなみ海道のサイクリングに出かけた人も多かったのではないでしょうか。本州側の基点、尾道も、しまなみ海道の影響によるサイクリング客で盛況のようです。アジアからサイクリングに訪れる人も増えていると聞きます。いきおい、自転車を使ってアピールしたくなるのもわかります。
『自転車利用が多い坂の町のおもてなしにも着物を取り入れ』、とありますが、坂の町の尾道だから自転車の利用が多いのではないと思います。着物でのおもてなしを取り入れるのはいいですが、何故自転車なのかなど、ツッコミどころ満載のような気もしますが、無理やり結び付けたくなる気持ちもわからないではありません。
とびしま海道:「自転車の聖地」目指す
瀬戸内の海や島々を空中散歩の気分で走れる、「とびしま海道」のサイクリングロード(広島県呉市?愛媛県今治市・岡村島、約31キロ)を新しい「自転車の聖地」にしようと、地元の取り組みが始まっている。沿道には聖地にふさわしく、明治時代に日本人初の自転車世界一周を達成した中村春吉(はるきち、1871〜1945年)の生誕地があり、「自転車の素晴らしさを世界に発信するコースにしたい」と関係者は意気込んでいる。
「とびしま海道」は、瀬戸内海の西部に位置する安芸灘諸島の7島と本州を七つの橋で結ぶ。橋から島に渡ると、ほとんどの道路が海岸沿いを通り、海を間近に感じながら走れるのが魅力だ。平たんな道が多く、初心者でも挑戦しやすいのが特徴。
瀬戸内のサイクリングロードでは、米CNNのインターネットサイトで「世界7大サイクルロード」に選ばれた「しまなみ海道」(広島県尾道市?愛媛県今治市、約76キロ)が知られる。唯一、自転車だけで本州と四国を行き来でき、国内外から年間約20万人のサイクリストを集める。今年7月19日からは、橋ごとに必要だった自転車の通行料を無料化、さらなる利用者増に期待がかかる。
周辺には他に「かきしま海道」(呉市?広島県江田島市、約70キロ)と「さざなみ海道」(呉市?尾道市、約82キロ)もあり、それぞれ車道上に自転車の左側走行を促す青い線を引いたり、目的地までの距離表示をしたりして、サイクリストに好評だ。
「とびしま海道」は、「しまなみ海道」に比べ知名度では及ばないのが現状だ。自転車の活用で瀬戸内の魅力発信に取り組む団体「瀬戸内サイクルメディア」(呉市)の斉藤孝穂代表(48)は「『しまなみ海道』の名前が大きすぎて、裏しまなみと呼ばれることもある」と苦笑いする。
斉藤さんは5年前、友人の誘いで「とびしま海道」を自転車で走り、その魅力に初めて気づいた。海道を多くの人に紹介したいと考え、ルート上にある大崎下島(おおさきしもじま)の御手洗(みたらい)地区出身の中村春吉を売り出そうと思いついた。
春吉は海外貿易の状況を視察するため1902年、自転車で世界一周に向けスタート。中国、東南アジア、インド、欧州、米国などを1年半かけて回った。帰国後は執筆した冒険記が書籍化され、ヒーローになった。
斉藤さんは、瀬戸内の海の色をイメージした群青色の布地に、毛筆体で名前を書いた「中村春吉手ぬぐい」を作製。今年7月から、御手洗地区周辺で限定販売を始めた。今秋には大崎下島の自転車愛好会と協力し、春吉に扮(ふん)してレトロ自転車で島内を巡る斉藤さんを、参加者が見つける催しを開く。今後は毎春、春吉にちなんだイベントを開催したいという。
御手洗地区は4コースのほぼ中央に位置する「要衝」。斉藤さんは「御手洗を自転車乗りが目指す聖地のような存在にしたい」と話している。(2014年08月14日 毎日新聞)
以前、サイクリングの聖地として認知されつつある、しまなみ海道から、周囲にサイクリングロードがつながっていくことを期待すると書いたことがありますが、周辺地区へ波及し、つながっていきそうな気配があります。しまなみ海道の人気と集客力が、周辺自治体の関心と柳の下のドジョウになっているのは間違いないでしょう。
国道54号などサイクリングロード化へ態勢整備
島根県は本年度、中国横断自動車道尾道松江線の延伸による交通量の減少を受けて計画する国道54号などのサイクリングロード化に向け、ソフト面の受け入れ態勢整備に着手する。周辺観光地を自転車で巡る試験ツアーのほか、実現に向けて中心的な役割を担える人材を育て、全国的に脚光を浴びる自転車を生かした観光振興を支える。(14/08/13 山陰中央新報)
国道54号線は、広島県広島市から島根県松江市に向かう国道です。国道のサイクリングロード化というのも楽しみな構想です。直接接続してはいませんが、ここにもしまなみ海道の影響があるのは間違いないでしょう。いずれ、尾道まで接続し、サイクリング客を島根へも引き込みたいはずです。
しまなみ海道の影響力が、どこまで波及するかわかりませんが、今のところ四国側も含め、接続しよう、延伸しようという動きが少しずつ見えているようです。しまなみ海道が周辺と接続し、その何倍もの距離になれば、さらにサイクリングロードとしての魅力を増します。
そんな道路が延伸してきたら、沿道の自治体だって、黙って見逃す手はありません。さらに接続・延伸する動きを誘発する可能性があります。それがさらに魅力となれば、良い循環となって、それこそサイクリングロードで日本一周も夢ではないかも知れません。
少なくとも、現在すでに各地に大規模なサイクリングロードがあるわけで、それらをつないでいけば、大きな観光資源になるのは間違いありません。東京オリンピックに向け、訪日客を増やそうという試みがいろいろありますが、サイクリングもその誘因の一つになるはずです。
少なくとも、最近の人気を見れば、アジアからの訪日客に対して、日本の自然を楽しむサイクリングが、大きな魅力となっています。東京や首都圏、あるいは大阪・京都など、外国人に知られた場所だけでなく、訪日客の経済波及効果を各地に広げることにもなるのではないでしょうか。
湖岸ぐるっと駐輪場増設 「ビワイチ」環境整備
琵琶湖を一周する「ビワイチ」の環境を充実させようと、県教委は湖岸沿いのコンビニや道の駅などの協力を得て、十五カ所にサイクリング専用自転車(ロードバイク)を止めるサイクルスタンドを設置した。
昨今の健康志向などからロードバイクの普及が進んでおり、県教委によると、自転車で「ビワイチ」をする人の八〜九割が使用。通常の自転車とは違い、自転車から離れる際には壁などにもたれかけさせるか倒した状態で置くしかなく、駐輪が課題になっていた。
そのため環境整備が必要と考えた県教委では、県が十八年前まで催していたトライアスロン大会で使っていた設備の活用を発案。高さ一・一メートルのバーにサドルを引っかけることで駐輪できるようにした。これらの整備により、新たにできた専用スタンドは大津市内に五カ所、草津、野洲、近江八幡各市に一カ所、彦根、高島両市に二カ所、長浜市に三カ所となり、既存設備と合わせて二十キロに一カ所はある計算になる。
今後は内陸部に増やすことも検討しており、県教委スポーツ健康課の担当者は「これまで利用者には不便をかけていた。利便性やマナーの向上につながれば」と期待している。(2014年8月16日 中日新聞)
しまなみ海道の人気ぶりを知らないはずはないと思いますが、県内に琵琶湖のサイクリング、「ビワイチ」という有力コンテンツを抱えている滋賀県、もっと力を入れてもいいと思うのは私だけでしょうか。サイクルスタンドなんて、小さな話をしている場合ではないでしょう。
もちろん琵琶湖は以前からあったわけですし、大きな観光資源ですが、ビワイチというコンテンツを上手く育てれば、新しい観光資源として、今より大きな集客力を発揮する可能性があります。そのポテンシャルを考えれば、県教育委員会がスポーツや健康のためにやるなんて話ではないと思います。
50万円の自転車を盗まれた女性、発見したのは
石川県警金沢中署は13日、金沢市旭町、大学生(21)を窃盗の疑いで逮捕した。発表によると、同容疑者は11日正午〜午後3時頃、金沢市のスポーツサイクル店の駐車場で、客で同市の30歳代女性会社員が所有する無施錠のロードバイク(時価50万円相当)を盗んだ疑い。容疑者は「転売目的で盗んだ」と供述しているという。
女性が12日、被害にあった自転車と同じ型の自転車がネットオークションに出品されていることに気づいた。通報を受けた同署が出品者情報から容疑者を割り出し、自宅周辺で女性の自転車を見つけ、押収した。(2014年08月15日 読売新聞)
この目立たない小さな記事を読んだ人は、かなり少ないと思います。ネットオークションへの出品に所有者が気づいて捕まったというのは珍しい事例で、もう少し話題になってもいいような気がします。個人的には、スポーツバイクの盗難防止の効果を期待する上でも、もっと大きく取り上げて欲しいニュースです。
無施錠という油断はいただけませんが、所有者にネットオークション出品が気づかれれば、十分に捕まる可能性があるということが、もっと知れ渡ると、転売目的の窃盗に対する抑止力になるでしょう。この犯人、成人なのに、なぜ実名報道されないのかも疑問です。
イヤホンしながら自転車16.1%
一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)福岡支部(長谷川靖則支部長)は、福岡市における自転車の走行実態を明らかにするための交通マナー調査「自転車マナー街頭調査」を、福岡県警察、福岡県、福岡市と合同で実施した。調査期間は4月8日から5月9日まで(のべ10日間)の朝。同調査は、近年加害死亡事故が発生するなど大きな社会問題となっている自転車の利用について実態を把握し、交通ルールの遵守や運転マナーの向上を呼びかけるもの。
対象は福岡市内10カ所の一般道路で走行中の自転車合計3,614台で、通行(通行箇所・方向など)とルール・マナー違反(携帯電話、イヤホン、2人乗り、信号無視など)についての状況を調査。その結果、通行状況では、車道に自転車専用通行帯が設置されている場所における歩道通行率(平均42.8%)は、設置されていない場所(平均78.3%)よりも低かった。
また、ルール・マナー違反状況では、583台(16.1%)がイヤホンを、36台(1.0%)が携帯電話を走行中に使用しており、注意力低下が事故につながりかねない「ながら運転」の実態が明らかになった。男女別にみると男性の28.7%、女性の21.4%に何らかの違反が見られ、イヤホン(男性19.1%・女性14%)携帯電話(同1.4%・0.6%)ともに男性の方が割合が高い結果となった。(イヤホン使用については、状況により違反とならない場合がある)
なお、調査中には、かなりスピードを出したり歩行者の間を縫うように走ったりする危険な運転も頻繁に見られたとしている。福岡市によると「福岡市自転車の安全利用に関する条例」施行(2013年4月1日)からの1年間に条例に違反して自転車に乗っていた(=押し歩き違反)のは全体の56%で延べ14万人に上っており、自転車利用者には「ルール遵守とマナー向上」が求められている。(2014年8月21日 ネットアイビーニュース)
ルールやマナーの啓発記事も出ています。携帯電話やスマホの操作が危ないのは明白であり、やっている人も薄々感じていると思います。ただ、イヤホンについては違反ではない、特に危険ではないと考えている人も多いのでしょう。この数字にそれが表れていると思います。
しかし、音に気を取られると、見えていても注意が散漫になったり危機回避が遅れたりします。クルマの運転で、よそ見をするわけではなくても携帯電話で話すことが禁じられているのは、このためです。その危険に、あまりピンと来ない人も多いと思われますが、その危険性と禁止であることを、もっと周知徹底すべきでしょう。
自転車事故死が半減 「左側」徹底効果か
県内の今年上半期(一〜六月)の自転車の交通事故死者は六人で、前年同期の十三人から半減した。事故件数は13・4%減の二千百五十六件で、死者数、事故件数とも過去十年で最少だった。県警交通企画課のまとめで分かった。
昨年十二月に道交法が改正され自転車の車道左側通行が徹底されて以降、県内では自転車事故の減少傾向が続いている。同課の担当者は「事故がはっきりと減っている。法改正と、その後の広報啓発活動がうまくいったようだ」と話している。
自転車の通行場所別の事故件数は、車道の右側走行時が39・4%減、左側走行時と歩道がともに9・8%減った。事故の相手別では、歩行者など人が36・7%減、自転車同士や自動車との事故は13・5%減った。
同課は特に多い自転車と自動車など車両の出合い頭事故のうち、自転車に原因があったものを分析。右側通行の自転車が起こした事故は40・4%減った。一方、法改正後の指導で交通量が増えたとみられる左側通行の自転車も事故は5・2%減った。右側通行する自転車は、ほかの自動車などと逆向きに交差点に入るため、気づきにくく出合い頭事故を起こしやすいとされる。同課は「右側通行の危険性がはっきりした」と分析している。(2014年8月5日 中日新聞)
もっと直接的に危険なのが逆走、右側通行です。相変わらず街で目にします。前のクルマの影になって、前方から来る右側走行の自転車が、ドライバーから見えないこともあります。出会い頭でなくても危険なことは明らかであり、どうして平気で車道の右側走行できるのか不思議でなりません。
見えない後ろから来るクルマは怖いが、逆走なら前から来るのが見えるので安全と主張する人がいますが、それは間違いです。上のような事例で、見えたとしても、とっさに段差のある歩道には逃げられず、事故になる可能性は十分にあります。
自分で事故に遭うのは自業自得としても、逆走は他の人を危険にさらします。昨年十二月に道交法が改正されたのは路側帯での話で、自転車の車道左側通行は昔から原則なのですが、そのあたりも含め、無視する人が多すぎます。個人的には、まず逆走から警察は取り締まるべきだと思います。
夏休みの自転車事故防止 市内15店舗で無料点検
滋賀県自転車軽自動車商業協同組合の八日市・神崎支部と蒲生支部は、支部加盟各店店頭で自転車のブレーキやチェーンなど十五項目の無料点検を、三十一日まで実施している。
近年、無灯火やブレーキの整備不良などを原因とした事故が増え、また、自分に合った自転車であることが、事故防止の面からも重要視されている。夏休みに入り、自転車の利用が増えるこの時期に整備点検を受けることを呼びかけ、無料点検を行っている。(以下略)(平成26年8月18日 滋賀報知新聞)
これも地味なニュースですが、夏休みに子供の自転車の無料点検という話は、他の地域でも聞いたことがあります。あまり話題になりませんが、各地にあるのでしょう。ふだん、自転車の点検、とくに子供の自転車の点検は忘れがちだと思います。ブレーキが利かない状態でも、子供は平気で乗っていたりします。
実際に、私も、そのような子供に衝突されたことが何度かあります。こちらは止まったのに、止まれず突っ込んできたのでおかしいと思えば、ブレーキがほとんど利きませんでした。一度などは親も同行していたのに、信じられない不注意です。
おそらく、ある程度の確率で整備不良があると見て間違いないでしょう。下手をすれば事故に直結する整備不良もあるはずです。それほどスピードを出さないことがあるのでしょうが、ブレーキがだんだん利かなくなってきても、子供はそれをおかしいと思わなかったり、気にならないこともあると思います。
夏休みで、子供が自転車で出かける機会も多いでしょう。こういう話題を見て、思い出した時に点検をしておいて損はありません。子供は自分では行きませんから、親が連れて行くか、自分で行かせるべきです。そろそろ子供も宿題が気になる頃だと思いますが、これも宿題の一つとして追加すべきだと思います。
夜中に突然では、逃げ切れないでしょう。レインバンドやバックビルディング現象はどこでも起きると言いますから怖いですね。
Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。
Posted by cycleroad at 23:30│
Comments(8)│
TrackBack(0)
この記事へのトラックバックURL
cycleroadさん,こんばんは.
長野県内の大半の小中学校では今週中に早くも2学期が始まりました.他の都道府県の方には意外に知られていないようですが,長野県の学校の夏休みは全国でも特に短い方に入ります.
さて,子ども達の夏休みに自転車は欠かせませんが,間違いだらけの乗り方をしている子の多さは,私自身が事実上の「自転車禁止」に泣かされて育っただけに許せない思いがします.
右側通行に代表されるルール(法規)違反はもとより,自転車自体のメカにも無頓着.例えばMTBタイプの多段ギヤにしても
使い方が分からないのか,シフト操作の練習を全くしていない子がかなり見受けられます.
私も従来の経験を活かしてそれらの手引きをするボランティアめいた事をしたい意識はありますが,現時点ではきっかけを掴む手立てが分かりません.
せめて保護者と自転車で一緒の時は,先ず保護者自身が自他の安全を守るための基本ルールをきちんと理解し実践することを徹底してほしいです.最低限のルールと自転車そのものの基本知識を軽視しているから「自転車は危険」になってしまうのです.
また,小学校の高学年以上ではパンク修理は自分でできるようにさせたいですね.サイクリングに出かける時は,パンク修理の技術は必修です.
びわ湖にはしまなみ海道のような島々を一周するようなサイクリングロードはありません。スポーツに近い達成感を味わうだけのビワイチロードだけでは単調すぎて楽しくないのだと思います。この程度のことがニュースになるのは恥ずかしいですね。各市町村が個性ある島々として自転車で周遊する魅力を伝えたり、楽しめるようなおもてなしの工夫がなされないままでは国内はもとより海外からの来客も期待できないと思います。
マイロネフさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
地区によって、いろいろな取り組みに対する熱の入れ方が違う部分はあると思いますが、最近はボランティア活動が広がっている部分も多いと思いますし、理解も格段に広がっていると思います。
きっかけなんて、いくらでもあります。今どきはネットもありますし、地域の自治会とか自治体の施設などに行くと、活動しているNPOなどが見つかる場合も多いと思います。
特に最近は、子供の見守りとか地域での防犯、事故防止に力を入れているところは多いのではないでしょうか。
そのものスバリではなくても、アプローチしてみれば、いろいろつながって、たどりつくことも多いと思います。
ボランティアは自発的にやるもので、きっかけがもたらされるのを待っているのでは何も始まりません。
せっかく、そのような情熱を持ってらっしゃるのなら、それを生かさないのは、地域の自転車コミュニティにとっても、もったいない話です。
パンク修理にしても、多くの親は教えられません。ニーズに対して、教えられる人が圧倒的に少ないのは明らかです。
せっかく意思があるのであれば、手立てがわからないなんていわずに行動されてはいかがでしょうか。
むしろ決められた手立てなんてないケースが多いわけですから、ご自身が作り上げてもいいのではないでしょうか。
SHARETHEROADさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
それは私も知っていますが、せっかくビワイチに惹かれてくる人が増えているのですから、もう少し観光資源として沿道の整備をすれば、人気も拡大するでしょうし、地域への観光誘致にもつながり、相乗効果もあると思います。
しまなみ海道のほうは、最近テレビなどでもよく取り上げられていますが、各島々でも、特産品を使った他にはないメニューとか、急流を体験する遊覧船とか、サイクリストにアピールしようという取り組みが広がっているようです。
「個性ある島々として自転車で周遊する魅力を伝えたり、楽しめるようなおもてなしの工夫」に取り組んでいるところは多いようですよ。
コメントしようと思っていたらもう新しい記事が・・・
古い記事へのコメント失礼します。
興味深い記事の数々、いつも勉強になります。
私は自転車のルール・マナーに関する問題は行政自体が原則通りの運用をしてない事にも一定の責任が有るように感じます。
原則車道走行と言いつつ歩道走行を推進し続ける様は法律上の原則を建前扱いしている訳で、例外的な走行が常態化している事で法改正が行われてもあくまで建前の話で自分には関係ないと考えてしまう部分も有るんしゃないかと思います。
イヤホンについて、自転車のイヤホンを推奨する積もりは有りませんが、結局は他の音が聞こえる程度の音量かどうかが問題なのに、目視で見つけやすい自転車ばかりが注目されていて、車内で大音量の音楽を聴いているような自動車はお咎め無しというのもどうかと。
左側通行の自転車が増えて、自転車対自動車の事故が減ったという記事についてちょっと気になるのが、車線内で相互通行が可能な自転車道を整備した場合は自転車対自動車の事故が増えそうな感じですね・・・
あと、元記事には死者数や自転車の事故数(総数?)は出てますが車道上で起きた事故については%表示のみで具体的な件数は書いてないんですね、私の住んでいる地域(山口県中部です)では歩道走行の自転車が圧倒的に多いので、車道上の自転車事故を半年分集計してもそんなに件数が集まらないような気もします。
分母が少なければ1件減っても割合上は大きな減少に見えるのでは・・・なんて勘ぐってしまうあたり私のマスコミ不信も重症ですね(^^;
<続きます>
<続きです>
最後に子供の自転車の整備ですが、先日5歳の息子が乗る自転車を整備しました。
近所のお兄ちゃんから貰ったものですが、頂いた時点ではタイヤが切り裂かれていたり、ブレーキがまともに効かなかったり・・・すごいありさまでした。
タイヤについては保護者さんがパンクしたタイヤを外そうと悪戦苦闘した結果のようですけど、保護者が自転車に無関心だとこんなものなのかな・・・と思いました。
お兄ちゃんが今乗っている自転車はうちの父が時々調子を見てあげているようですけど、うちの子に回って来る事が有ればその時どんな状態になっている事やらです。
以上、長々とすみません(^^;
ta_isoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
何年も前の記事にコメントされる方もいます。古い記事へでも全く問題ありません。お気になさらないで下さい。
そもそも『原則』というところが問題かもしれませんね。最初から例外を認め、曖昧になりかねません。実際に曖昧になっている行政の運用にも責任の一端があるのはおっしゃる通りだと思います。
法律の理念は正しいものの、実効性が疑問という例については、結果として法律が遵守されない状態が続き、法律違反を見逃し、法律の軽視を助長することにもなることから、法曹界でも問題として認識されているそうです。
そもそも法律の決め方、条文から問題がありそうです。
相互通行できる自転車レーンについては、設置箇所の事情もあるのでしょうが、その区間を過ぎたところから逆走を助長しかねません。
相互通行させること自体、問題の元だと思います。
静岡県内の事故全体ですから、それなりに意味のある数字だとは思いますが、おっしゃるように、該当する事故の件数が少ない場合には、それが法改正後の指導によるものなのか、誤差の範囲なのかについては、慎重に判断される必要があるでしょう。
その意味で、割合でなくて件数が載っていないのが、たまたまなのか故意なのかについて疑わしく思うのは正常で、賢明な反応だと思います。
この記事に限らず、それが故意がどうかは別として、サンプル数が少ないのに割合で報じて、変化を強調することになっている例はたくさんあると思います。
また、グラフを掲載するような場合、例えば棒グラフの長さを不適切に省略することで、変化が誇張されてしまうような場合もあります。これも、場合によっては、わかりやすくするための親切なのかも知れませんが、印象操作と言われても仕方のない部分があります。
(続く)
(続き)
実際に、マスコミには偏向報道があります。また、必ずしもそれが悪意ではないにせよ、記者が記事の主旨を強調、あるいはわかりやすくするため、結果として印象操作する形になってしまうこともあるでしょう。そして、それらを単純に信じてしまう人が少なくないのも否めません。マスコミの情報操作、愚民化といった議論も昔からあります。
決してマスコミ不信ではないと思います。単純に信じてしまうのではなく、疑ってかかるというのは、正常かつ賢明で、本来そうあるべき姿勢だと思います。
実際、スポーツバイクに比べると、ママチャリやそれに準じた量販車のタイヤ交換は、信じられないほど面倒な作業ですよね。
一見簡単に見えますが、スポーツバイクで慣れている人がやっても極めて困難な作業になります。普通の人には無理と言ってもいいくらいです。
元々交換を前提としておらず、また部品を減らし、大量生産するためには仕方がないのでしょうけれど、そのあたりも整備不良を助長しているのは間違いないと思いますね。
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)