今週は各地で大雨となりました。
自転車でひき逃げ、車免停 西宮市職員、兵庫県で初処分
自転車に乗って歩行者と衝突し、重傷を負わせたのにそのまま立ち去ったとして、兵庫県警は11日、西宮市職員の男性(54)を180日間の自動車の運転免許停止処分にした。県警への取材で分かった。自転車の事故や違反で免許を停止するのは県内初で、全国で9例目という。
自転車が歩行者をはねる事故は増え、全国で高額賠償判決が相次ぐ中、県警は事態を重くみており、男性が車でも事故を起こす可能性があると判断した。県警によると、男性は3月12日午前9時ごろ、西宮市久保町の歩道の端に設けられた自転車道で、歩いていた無職女性(81)と衝突した。女性は転倒し、左手首を骨折する重傷を負って痛みを訴えたが、救護せずに立ち去ったという。
西宮署は男性を割り出し、7月に過失傷害とひき逃げの疑いで、神戸地検尼崎支部に書類送検した。男性は当時勤務中で、自分の自転車で職場間を移動していたという。県警のまとめでは、昨年の自転車関連事故は約7400件に上り、全人身事故の22・6%を占める。うち自転車と歩行者の事故は175件で、この10年間で2倍近くに増えた。
道交法は、免許保持者が自動車などの運転で著しく交通の危険をもたらす恐れがある場合、最大180日の免許停止にできると規定している。大阪府では2012年1月、別の男性が自転車で国道を横断した際、2人が死亡する自動車事故を誘発したとして、免許停止処分を受けている。(2014/9/12 神戸新聞)
自転車保険は割高? 加入進まず3割止まり
自転車が歩行者をはねる事故が増える一方、自転車保険の加入は低迷している。全国で高額賠償判決が相次いでいるが、兵庫県などの調査では加入率は2〜3割となっている。県は加入義務化も視野に条例を検討しているが、保険料の割高さや罰則規定の扱いなど課題も多い。
県が昨年、10〜80代の1338人に聞いた調査では「加入している」が約3割、「分からない」は約2割だった。民間調査会社「サーベイリサーチセンター」(東京)のネット調査(12年)でも加入者は約2割にとどまった。
加入率低迷の要因には保険料の割高さがある。日本損害保険協会近畿支部(大阪市)によると、自転車で歩行者にけがをさせた場合、自動車保険や火災保険などの特約でカバーするのが中心で、保険料は年間1〜3千円程度。このほか、自分のけがの補償もある保険なら約3〜5千円という。
県自転車軽自動車商業協同組合の妹尾積理事長は「1万円ほどで買える自転車が増える中で保険料負担が大きい」という。県は今年、保険義務化も視野に入れた条例の検討委員会を発足したが、他府県から乗り入れた場合など検討すべき課題は多い。東京都や埼玉県など先行例では、加入は努力義務にとどまっている。
自転車愛好家でつくる日本サイクリング協会は「日本では自転車の正しい走り方を教えていない。加入促進には自転車が車両だという意識を育てる必要がある」としている。(2014/9/12 神戸新聞)
自転車事故「二重の苦しみ」 家族を失った衝撃と乏しい証拠
自転車による交通事故が後を絶たない。この10年で交通事故の総数が約3割減少する中、歩行者をはねたり、自転車同士が衝突したりする事故は毎年5千件以上と横ばいが続き、総数に占める割合は高まる一方だ。頭部を強く打つなどして死者が出る事故も発生している。有効な対策が取られていない中で、被害者側は事故の衝撃と責任追及の難しさという、「二重の苦しみ」を味わっている現実がある。
「被告の供述によって、遺族は被害者の名誉のために独自の調査活動を行うなど、多大な労力を費やした」。6月、自転車で歩行者をはねて死亡させたとして、重過失致死罪に問われた男性会社員(44)の判決公判が横浜地裁であった。裁判官は、歩行者の女性が信号無視をしたかのような供述をした男性を指弾し、禁錮2年、執行猶予3年の有罪判決(確定)を言い渡した。(中略)
■補償の仕組み不十分
警察庁の統計によると、2013年に全国で発生した自転車と歩行者の事故は2605件で、10年前に比べ14.4%増加している。自転車同士は3037件と10年前の6.4%減。交通事故総数は33.6%減少しており、対歩行者、対自転車の事故の割合は年々高まっている。
県内でも、昨年の自転車関連の事故件数は7799件で、全体の23.0%を占めた。県警は悪質な違反者に対する取り締まりを強化。信号を無視したり、遮断機が下りた踏切を横断したりしたケースを道交法違反で摘発している。
ただ、自動車やバイクのように保険加入が義務づけられておらず、事故による賠償の仕組みは整っていない。未加入なら、治療費などの賠償は当事者同士で話し合って決めたり、裁判を起こしたりする必要があり、負担は大きくなる。
日弁連交通事故相談センター県支部委員長の狩倉博之弁護士は、「強制的な保険制度の検討も必要だ」と指摘。その上で、自転車運転者には「自転車事故に対応する任意保険を利用してほしい」と強調する。事故に遭って自分がけがをした場合でも、補償を受けられる保険もある。
栗脇康秀弁護士は、自転車側の自衛策として、走行時の映像を記録するドライブレコーダーや、位置情報や速度を記録するサイクルコンピューターなどを車体に装着することを勧める。これらの記録は裁判でも証拠となるといい、「事故態様を解明するためには、客観的な証拠の収集が大切だ」と話している。(神奈川新聞 2014.09.05 )
1台30万円の高級自転車盗難 余罪40件か
東京・渋谷の公園で外国製の高級自転車1台を盗んだとして無職の男が逮捕され、警視庁は、男が高級自転車ばかりを狙っておよそ40件の盗みを繰り返し、売りさばいていたとみて調べています。
逮捕されたのは、東京・品川区の無職、和田睦容疑者(21)です。警視庁の調べによりますと、和田容疑者はことし6月、東京・渋谷区にある公園の駐輪場で、止められていたおよそ30万円の外国製の高級自転車1台を盗んだ疑いが持たれています。
和田容疑者は自転車に付いてたワイヤーの鍵を工具で切断し、盗んだ自転車をリサイクルショップに売ったということです。調べに対して、容疑を認め、「パチンコをするための金が欲しかった」と供述しているということです。
警視庁は、和田容疑者がことし5月から6月にかけて、渋谷区や新宿区などで、高級自転車ばかりを狙っておよそ40件の盗みを繰り返し、売りさばいていたとみて調べています。(NHK 9月10日)
警察の寮と知らず侵入、自転車盗もうとした2人
群馬県警前橋署は10日、安中市松井田町八城、再生資源回収業小井土こいど守正(73)と同、無職佐藤すみ江(58)の両容疑者を邸宅侵入容疑で逮捕した。
発表によると、2人は共謀し、9日午後9時50分頃、自転車を盗む目的で、前橋市荒牧町の前橋署独身寮内に侵入した疑い。寮に住む同署の男性巡査(21)が、自転車置き場にいた佐藤容疑者を発見し、不審に思い同署へ任意同行した。
警察の寮だとは知らなかったといい、調べに対し、「間違いありません。盗んだものを売って金に換えるためだった」と供述しているという。(2014年09月11日 読売新聞)
都市部の自転車盗急増
◇転売目的?高級車の集中被害も
県内で自転車の盗難被害が増加している。神戸市や阪神間といった都市部では最大で5割増と多発傾向で、マウンテンバイクなどの比較的高価な車種が盗まれるケースが目立つという。事態を重く見た県警は初めて、被害防止に取り組む強化期間(1〜10日)を設定。駅前や商業施設で、駐輪場の利用や二重ロックなどを呼びかけている。
県警生活安全企画課によると、昨年の自転車盗は1万6329件で、前年比2%の微増だったものの、11年ぶりに増加。今年も7月末現在で8%多い9127件と、頻発している。特に都市部で発生が相次ぎ、神戸市中央区では1・5倍の507件、阪神間では尼崎市で12%増の1691件、西宮市で18%増の1143件にのぼった。
中でも目立つのが、マウンテンバイクなど高価な自転車の被害で、8月に入ってからは、神戸市中央区で連続発生している。同区生田町の路上では8月14日午前、男性が街路樹脇に止めたイタリア製の競技用自転車(30万円相当)が、約5分離れた間に盗まれた。樹木につないだワイヤ錠が工具で切断されていたという。
JR三ノ宮駅前の市立駐輪場では16〜17日、台湾製の2台(計17万円相当)が無くなった。無人だった深夜に持ち出されたらしい。近隣ではほかにも同月前半だけで5万円以上の3台が盗まれており、転売目的で狙われたとみられる。
また、一般的な自転車では、被害の多くが無施錠のケースだった。こうした状況を受け、県警は、件数の多い28署で対策を強化。神戸市長田区では9月2日、鉄人28号の巨大モニュメントがある鉄人広場周辺で、長田署員や地元の神戸常盤大学の学生らが通行人にワイヤ錠を配り、二重ロックを呼びかけた。
一日警察官を務めた同大学の山本太一さん(19)は「友達や家族にも盗難を防ぐ方法を伝えていきたい」と話した。同課は「犯人は昼間に駐輪場内で高級自転車を物色している可能性があり、鍵を二つ付けたり、夜は自宅内に入れたりしてほしい。買い物の際に『ちょっとだけ』と無施錠で止めるのは絶対に控えて」としている。(2014年09月09日 読売新聞)
自転車盗抑止に効果 草津市条例2か月
◇施錠義務付け被害 1割減「啓発粘り強く」
増加の一途をたどる自転車盗対策のため、草津市が利用者に施錠を義務付けた「自転車の安全で安心な利用の促進に関する条例」を7月に施行してから2か月が過ぎた。7、8月の盗難被害は前年同期比で約1割減と、一定の効果が出始めており、市は引き続き草津署や地域、学校などと連携し、「全市体制」で施錠の徹底を啓発していく考えだ。(後略 2014年09月10日 読売新聞)
北朝鮮、故金正日氏の女性への自転車禁止令、解除される
女性が都市で自転車に乗ることを禁止する故金正日(キム・ジョンイル)氏の命令は9月8日に正式に解除された。故金正日氏は女性がスカートをはいて自転車に乗ることは、「社会主義美風良俗に反する」行為だと定義して、警察やピケ隊を派遣して取り締まっていた。金正恩(キム・ジョンウン)氏による禁止令解除に対し、北朝鮮全国の女性は感激のあまり涙を流して駆け回って知らせ合った。
故金正日氏は1990年代に、中央部長の娘が自転車に乗って衝突されて死んだことを耳にして、女性を対象に自転車禁止令を発令した。警察やピケ隊は街頭に繰り出して取り締まり、発見すれば高額な罰金を課したり自転車を没収したりした。禁止令発令後、北朝鮮・朝鮮中央テレビは「社会交通秩序を自覚的に遵守し、民族の美風良俗を満開にする」という記録映画を制作、放送し、スカートをはいて自転車に乗ることは「社会主義美風良俗に反する」行為だと批判し、「女性は突発事件に対処する能力を欠き、瞬間にどうしたらよいか分からず、大事故を起こす」という医者の分析も引用した。(2014年09月11日 新華ニュース)
国分寺市の「自転車なおしマン」−俳優業との両立で30年
国分寺市在住の俳優・森喜行(もりきゆき)さんは、出張修理専門の「自転車なおしマン」(TEL 090-2169-6674) としても地元では有名な存在だ。
テレビや映画で活躍する森さんは俳優歴45年。「役者としてコンスタントに需要に応えられる体制をとっておくのが大事で、役者業との兼ね合いでサラリーマンや店を構える自営業はできなかった」と森さん。当時は珍しかった自転車の出張修理を始めて30年余りになる。時には自身の作詞したテーマソングを流しながら駆け付け、国分寺市内を中心に隣接する地域の自転車修理を1日10〜20台行っている。
「自転車修理の油が爪に染み込んで、医師役の手術場面での手のアップ撮影の時は油を落とすのに苦労した。力士の髪を結う床山さんの役では、その手のために相撲協会の人にも本職と間違われたこともあった」と森さんは笑う。「家族のムードを作らなければいけない台本の無い場面でも、自転車の話をすると子どもも興味を持ってくれるので良い雰囲気が作れる」とも。
森さんは市議会議員やPTA会長など、地域活動にも力を入れてきた。「自転車修理のおかげで、市内のことなら路地裏まで誰よりも知っている」と森さん。また、市民劇団を主宰し、定期的な公演や老人ホームの訪問、学童保育での語り聞かせなども行っている。
「この商売は人との出会いがあり、面白いことが経験できる。修理に行くと『テレビで見たことがある』とお客さんの顔がほころぶ。仕事の両立にとても満足している。これからも遊ぶように仕事をしていきたい」と森さんは話す。(2014年09月08日 立川経済新聞)
湖岸線に自転車専用帯 諏訪市長が設置検討
諏訪市の山田勝文市長は9日の市議会9月定例会の一般質問で、諏訪湖周を走る市道湖岸線に自転車専用通行帯の設置を検討する考えを明らかにした。自転車愛好者の利便性向上に加え、「湖の脇を車がスピードを出して通るのは観光地にふさわしくない」(山田市長)と、道路両側の路肩に自転車が通ることを意識させて車のスピードを抑制させる効果も狙う。平林治行議員の質問に答えた。
市長は取材に「できるだけ早く設置したい」としたが、道路改修に費用がかかることもあり、具体的な設置時期には言及しなかった。湖周の自転車利用をめぐっては、市が2012年5〜7月に諏訪湖畔公園ジョギングロードで歩行者と分けて自転車の走行が可能か調べようと、社会実験を行った。だが、歩行者と自転車が混在して危険なことなどから「自転車走行は困難」とし、別の方法を探っていた。
市建設課によると、区間は下諏訪町境からD51の展示場所(湖岸通り)までの約1.8キロを想定。歩道を含め道路幅員は10メートル前後あり、そのうち路肩部分を中心に片側最低1メートルの幅で自転車通行帯を確保する。12年度に市道に初めて専用帯を設けた沖田線と同様に、路肩に青いラインを引いて車道と区分けすることを検討している。
路肩の傾斜の改修や側溝にかぶせるグレーチングを滑りにくくするタイプに替えるなど自転車が安全に通れるよう整備が必要なため、同課は「最低でも数千万円はかかるのではないか」とする。山田市長は「設置する方向だが、費用をどれだけ抑えられるか。まず簡単なものからやるという方法もあり、精査している。もう少し待ってほしい」と答弁した。(2014-9-10 長野日報)