November 08, 2014

道路整備の今後をどうするか

立冬が過ぎて、気温も下がってきました。


身体が温まってしまえば、多少の気温の低さは問題ないですし、大汗をかかなくてすむので、かえって快適という面もあるでしょう。冬型の気圧配置で太平洋側では雨が少なくなるということもあります。そんな季節になってきましたが、今回は最近の自転車関連のニュースをピックアップしてみたいと思います。


東京も自転車都市に…舛添都知事がロンドン視察

2020年東京五輪・パラリンピックに向けた街づくりの参考にするため、東京都の舛添要一知事が12年大会が開催されたロンドンを訪問している。

ロンドンは、自転車専用レーンや自転車を共有して使う「シェアサイクル」が整備されている自転車先進都市。都も、環境にやさしい交通手段として活用を進める方針だが、コスト面など課題も多い。

「ぜひ東京でも取り組むようお勧めしたい。みんな気に入ってくれるはずだ」。自転車愛好家として知られるロンドンのボリス・ジョンソン市長は28日、舛添知事との会談後、自転車普及の効用をアピールした。

舛添知事舛添知事も「今、自転車の専用レーンを作っているが、(五輪までに)距離を2倍にする。シェアサイクルも広げる」と応じた。

ロンドンでは、ジョンソン市長が、10年5月に「自転車革命」と銘打って交通政策の柱に自転車を位置づけ、シェアサイクルが急速に普及。現在は1万台の自転車が導入され、市内中心部から放射状に延びる12本の専用レーンが整備中だ。

シェアサイクルは、事前に本人確認のうえ、駅前などにあるポート(駐輪場)で自転車を借り、利用後は別のポートでも返却できる仕組み。都内では千代田、港、江東、世田谷区、福生市などで始まっており、約1800台の自転車が走る。自転車レーンも倍増を目指す。

ただ、安全に走行するための自転車レーンは自治体の財政的な負担が大きいなど課題もある。舛添知事は「ロンドン大会は自転車の活用で成功した。ぜひ参考にしたい」と強調した。(2014年10月30日 読売新聞)


舛添都知事が、来る2020年の東京五輪の参考にするため、ロンドンを視察しています。新しく建設する競技施設などが、五輪後に負の遺産とならないようにすることが大切などと発言しているようです。五輪施設以外に関しては、手本とすべき部分として、自転車の活用を挙げています。


東京を自転車の街に 五輪に向け専用レーン計画

2020年東京五輪に向け、東京都は環境に優しい交通手段として自転車の活用を打ち出している。ロンドンを参考に、専用レーンを整備して総延長を倍増させる計画だが、ルートは途切れ途切れ。さらなる自転車文化を根付かせるためには課題も多い。

ロンドンは12年五輪をきっかけに「自転車革命」を成し遂げたとされる。現地を視察した舛添要一都知事は「道路が狭く状況が東京に非常に似ていた。参考になった」と振り返った。

10月31日朝、ロンドンの市街地では、ヘルメットに蛍光色の上着姿で自転車にまたがった人々が、自転車レーンを次々と駆け抜けていた。

ロンドンもかつては自転車活用で出遅れていた。五輪を契機に鮮やかな青色で塗装され、市街地と近郊都市間を途切れることなく結ぶ「自転車スーパーハイウエー」を導入するなど環境整備を進めた。

ロンドン在住で、自転車を利用している編集者の青木陽子さんは「自転車レーンの塗装は自動車の運転手に注意喚起する効果があり、安心して走りやすくなった」と話す。

専用レーン計画舛添知事と会談したロンドン市のジョンソン市長も自転車愛好家で「レーンの導入には勇気が必要だが、みんなが気に入ると思う。東京でもお薦めします」とアドバイスを送った。

都内では、都道の自転車レーンなど自転車走行空間が13年3月末時点で計120キロ。都は20年までに計232キロに延伸する計画で、舛添知事も「空気がきれいになり健康のためにもいい。ガソリン代も通勤費も掛からない。自転車の活用は一石四鳥になる」と指摘する。

だが、都が計画するルートは途切れる箇所が多い。都道約2千キロや区市町村道約2万キロのほか、国道もあり、それぞれ管轄が異なる。都が中心となって本年度中に推奨ルートを設定する考えだが、実際に整備が進むかは不透明だ。

都市交通評論家の亘理章さんは「ロンドンでは、生活道路を時速32キロに規制して自動車と自転車の共用にする『ゾーン20マイル』の地区も増えている。道路環境の整備は広ければ広いなりに、狭ければ狭いなりに知恵と工夫が必要だ」と指摘している。(2014/11/5 日本経済新聞)




ロンドンの「革命」見習え! 東京五輪へ自転車活用 専用レーン整備

■総延長倍増も計画

2020(平成32)年東京五輪に向け、都は環境に優しい交通手段として、自転車の活用を打ち出している。専用レーンを整備し、総延長を倍増させる計画だが、ルートは途切れ途切れ。さらなる自転車文化を根付かせるためには課題も多い。

                   ◇

五輪をきっかけに「自転車革命」を成し遂げたとされるロンドン。現地を視察した舛添要一都知事は「道路が狭く、道路状況が東京に非常に似ていた。参考になった」と振り返った。

10月31日朝、ロンドンの市街地では、ヘルメットに蛍光色の上着姿で自転車にまたがった人々が、自転車レーンを次々と駆け抜けていた。

ロンドンもかつては自転車活用で出遅れていた。五輪を契機として、鮮やかな青色で塗装され、市街地と近郊都市間を途切れることなく結ぶ「自転車スーパーハイウエー」を導入するなど環境整備を進めた。

ロンドン在住で、自転車を利用している編集者、青木陽子さん(45)は「自転車レーンの塗装は自動車の運転手に注意喚起する効果があり、安心して走りやすくなった」と話す。

舛添知事と会談したロンドン市のジョンソン市長も自転車愛好家で、「自転車レーンの導入には勇気が必要だが、みんなが気に入ると思う。東京でもお薦めします」とアドバイスを送った。

都内では、都道の自転車レーンなど自転車走行空間が平成25年3月末時点で計120キロ。都は32年までに計232キロに延伸する計画で、舛添知事も「空気がきれいになり、健康のためにもいい。ガソリン代も掛からないし、通勤費も掛からない。自転車の活用は一石四鳥になる」と指摘する。

だが、都が計画するルートは途切れる箇所が多い。さらに、都道約2千キロのほか、国道約200キロ、区市町村道約2万キロがあり、それぞれ管轄が異なる。都が中心となって本年度中に推奨ルートを設定する考えだが、実際に整備が進むかは不透明だ。

都市交通評論家の亘理章さんは「ロンドンでは、生活道路を時速32キロに規制して自動車と自転車の共用にする『ゾーン20マイル』の地区も増えている。道路環境の整備は広ければ広いなりに、狭ければ狭いなりに知恵と工夫が必要だ」と指摘している。(2014.11.8 産経新聞)


東京を自転車都市に、といった見出しが各紙に出ています。以前なら、自転車都市などという概念が一般紙に書かれることなど考えられなかったことを思えば、オリンピックに向けて、東京の自転車環境の充実が期待できる可能性が高まってきたようにも思えます。

しかし、読売新聞の記事での舛添知事の発言のように、今のレーンを2倍にすればいいというような話ではありません。日経新聞の記事にもあるように、レーンが途切れ途切れでは、ロンドンのような効果、すなわち自転車を都市交通として活用できる状況は実現できないと言っても過言ではないでしょう。

この問題については、ことあるごとに取り上げていますが、舛添知事は、問題の本質を理解しているとは思えないような発言もしており、本当にロンドンのような改革が進むのか懐疑的にならざるを得ません。ロンドンの視察で、本質的な部分への理解が進んでいることを期待したいところです。




ちなみにロンドンでは、斬新な自転車専用道の構想が報じられています。なんとテムズ川に浮かぶ自転車用の道路を敷設しようというものです。もちろん、賛否はありますし、費用面を含め課題もいろいろあります。ただ、承認されれば2年ほどで完工すると言います。

ロンドンも、五輪の数年前にジョンソン市長のイニシアチブで自転車インフラの整備が始まるまでは、決して自転車都市とは言えませんでした。しかし、単なる五輪時の渋滞対策にとどまらない、速くて便利な移動手段、都市交通として自転車レーンのネットワークが形成されました。

自転車の走行空間が整備されたことによる交通事故の減少、都市中心部へのクルマ流入の抑制による大気汚染や騒音の低減など居住環境の向上、市民の運動不足解消による医療費の減少など、各方面にも効果が波及しました。五輪後も多くの市民が自転車での通勤を続けています。

自転車は都市を移動するのに、混雑する地下鉄やバスより機動的で便利な交通手段だということが市民にもよく理解され、一定程度のコンセンサスが醸成されているからこそ、このような構想も出てくるのでしょう。このほかに、自転車専用の高架道路を敷設する構想もあります。

いずれにせよ、こんな大胆な構想が持ち上がる背景には、連続した自転車レーンのネットワークの意義、有用性が理解されていることがあると言えるでしょう。逆に言えば、つながってネットワークになっていなければ意味がないわけで、道路に余裕がないなら、川を使ってでも連続させるべきとの考え方がベースにあります。

日本では、まだ自転車レーンを整備したほうがいいといった程度の認識しかない人が多いと思われます。自転車レーンのネットワークこそが必要であり、それが整備されれば、都市の移動交通手段として、その有用性が飛躍的に増すということが、舛添都知事にも都民にも、まだまだ理解されていないような気がします。


自転車事故率、上位固定化 ワーストは埼玉県草加市

人口10万人以上の全国289都市について毎日新聞が2012年まで10年間の自転車乗用中の死傷事故発生率を調べたところ、平均で埼玉県草加市がワーストだったことが分かった。東京、大阪やその周辺の自治体などが上位を占めた。顔ぶれは固定化する傾向にある。専用レーンの整備が進まず歩道上で人と混在するなど、自転車に危険な道路環境が影響しているとみられる。

自転車事故率公益財団法人「交通事故総合分析センター」のデータを基に、人口10万人以上の市と東京特別区を対象に、10万人当たりの死傷者数を算出した。10年間の平均では草加市がトップで、同じ埼玉県の戸田市が2位、高松市が3位だった。

各年の事故率ワーストは03年=東京都台東区▽04、07年=高松市▽05、10、11年=戸田市▽06、08、09年=草加市▽12年=佐賀市。10年間でワースト5に入った回数は草加市、戸田市8回▽高松市7回▽岡山市5回▽台東区、東大阪市、佐賀市4回▽兵庫県伊丹市3回▽前橋市、東京都中央区、渋谷区2回▽大阪府八尾市1回で、固定化している傾向がうかがえた。

10年間の変動を見ると、03年に事故率60位だった伊丹市は12年に3位と大きく悪化。全国平均の事故率は10年間で35・1%減少したが、同市は逆に6・6%増加した。これに対し、神奈川県平塚市は03年の9位から12年は65位、東京都昭島市は11位から128位と大きく改善した。昭島市の事故率は10年間で62・3%減っていた。

自転車の交通環境を研究している山中英生・徳島大大学院教授は「事故率が高い自治体の大半は、自転車利用が多いのに安全な走行環境が確保されておらず、それをまず認識すべきだ。車道左側走行を徹底させる必要がある」と指摘する。

◇利用少なくても事故多い都市も

事故率は自転車の利用度が高いほど悪化する傾向にあるが、利用が少なくても事故が多い都市も目立つ。289都市について、2010年国勢調査で判明した通勤・通学に自転車のみを利用する人の割合(自転車分担率)と、10年の事故率を比べた。事故率ワーストの戸田市(319・0人)は分担率が15位(21・7%)。分担率トップの大阪府門真市(34・2%)は、事故率が14位(244・7人)だった。(毎日新聞 2014年11月06日)


この記事、あるいは、この調査だけによって軽々に判断することは出来ませんが、事故の多い市区町村が固定化される傾向があるということは、やはり自転車走行環境の整備の度合いが関係しているように見えます。その意味でも、自転車レーンの整備を推進する必要があると言えるのではないでしょうか。


自転車走行で免停、都内男性初適用へ 警視庁方針

危険ドラッグを吸引して自転車を運転した道交法違反罪で略式命令を受けた東京都内の男性が、吸引して車も運転する恐れがあるとして、警視庁が男性の運転免許を停止する方針を固めたことが3日、警視庁関係者への取材で分かった。道交法上、危険ドラッグに絡む自転車の交通違反では免許の取り消しや停止ができないため、将来、車で事故を起こす恐れがある「危険性帯有者」と認定することで免停にする。運用は全国初めてで、他の道府県にも影響を与えそうだ。

危険ドラッグ起訴状などによると男性は台東区に住む無職の29歳。9月16日に墨田区錦糸で危険ドラッグを吸引して自転車を運転したとして、道交法違反(過労運転等)容疑で逮捕され、10月7日に罰金20万円の略式命令を受けて即日納付していた。

警視庁運転免許本部は、男性が所持していた危険ドラッグから意識を混濁させるなど車の正常な運転に影響を及ぼす成分を検出。本人や家族などへの調査から、男性が常習的に危険ドラッグを吸引し、以前にも意識をもうろうとさせていたことを確認した。(2014.11.4 産経新聞)


自転車での免停ということは置くとして、危険ドラッグを吸引しても自転車で走行できることに驚きます。最近、危険ドラッグ関連の報道が増えています。全体からすれば僅かな割合であり、実際に遭遇する可能性は少ないかも知れませんが、いつ何時、ドラッグ吸引者と行き会わないとも限りません。

自転車で走行する時、周囲のクルマのドライバーが、当然ながら事故を回避し、他者の安全への配慮があるという前提によって、通行が成り立っている部分があります。危険ドラッグを吸引したドライバーや自転車が、そんなことお構いなしに突っ込んでくる可能性があると思うと怖いものがあります。


自転車転倒:道路管理に一定の瑕疵、京都市に賠償命令

タイヤ幅の狭いロードレーサータイプの自転車を運転中、路上の溝蓋(みぞぶた)の隙間(すきま)にタイヤが挟まり、転倒して負傷した京都市西京区の男性が、道路を管理する京都市を相手取り約442万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が6日、京都地裁であった。浅見宣義裁判官は、市の道路管理に一定の瑕疵(かし)があったとし、約324万円の支払いを命じた。

判決によると、男性は2011年9月14日午前11時ごろ、西京区の市道を走行中、道路上に並べられたグレーチング(鋼材が格子状に組まれた溝蓋)の隙間(約2.5センチ)にタイヤ(幅約2センチ)が挟まり転倒し、顔面骨折などのけがをした。

弁論で市側は「通常の婦人用自転車のタイヤ幅は約3.5センチで、隙間に挟まらない。ロードレーサータイプの普及率は低く、道路の瑕疵は大きいと言えない」などと主張。しかし、判決は「道路の瑕疵は重視せざるを得ない」と指摘し、市側に8割の過失があると結論づけた。

京都市道路河川管理課は「今後の対応は、判決の詳細を検討して判断したい」としている。市は事故後、現場の隙間を解消するため溶接したという。(毎日新聞 2014年11月06日)


この記事で言う、通常の婦人用自転車かロードレーサータイプかの問題はともかく、自治体による道路の整備・管理において、自転車での危険性を想定する必要があることが明確に示されています。地域にもよるかも知れませんが、このような潜在的な危険な路面の存在する場所は、たくさんあるのではないでしょうか。

自転車が走行する道路の左端の部分は、クルマの通る場所の舗装と比べて、あまり注意深く整備されていないところがあると感じるのは私だけではないでしょう。クルマに比べて、わずかな凹凸や亀裂、グレーチングでも、自転車にとっては大きな脅威であることに、整備・管理者は充分配慮してもらいたいものです。


安田大サーカスHIRO、20年ぶり自転車に乗る

体重160キロ千葉・県立幕張海浜公園の特設会場にて昨日11月3日、自転車レース「AEONBIKEエンデューロ2014」とイオンバイクの新商品発表会が開催され、安田大サーカスがゲスト出演した。

イオンバイクはこの日、新商品としてmomentum(モーメンタム)のロードバイクシリーズ「iWant」の新モデルをお披露目。momentumは自転車メーカーGIANTグループが展開するイオン専売ブランドで、国内展開初のカーボン製ロードバイク全5種を新たに発売する。

“自転車芸人”を自称する団長安田は、新商品を眺めながら「カーボン製で20万円を切る値段にびっくり。初心者向け、さらに上級を目指すきっかけの1台に」とPR。このイベントで20年ぶりに自転車に乗ったというHIROは、「昔は自転車に乗っていたが、サドルやスポークが壊れて乗れなくなった。体重160キロの人も乗れる自転車を開発して!」と、担当者にお願いして笑わせた。(2014年11月4日 ナタリー)




【自転車やろうぜ!!】松鳳山 アルミバイクで軽快「ホント面白い」

大相撲・松ケ根部屋の幕内力士、松鳳山(30)は、おそらく角界唯一のロードバイク乗りだ。1メートル77、134キロのビッグサイズにもかかわらず、意外にも器用にアルミバイクを乗りこなす。「乗っている時って、ホント面白いです」。土俵上ではめったに見られない柔和な表情で、自転車愛を熱く語ってもらった。

実に幸せそうだ。愛車「キャノンデールCAAD8」に乗り、軽いギアでゆっくりとペダルを回す。トップアスリートらしく、体にブレは全くない。「面白いですよ!普通の自転車じゃ味わえない感覚を味わえるんですから」。慣れた手つきでサクサクとギアを変える。相撲が本職とはとても思えない。

松鳳山子供の頃から乗り物が大好きだった。だが大相撲界では、現役力士は自動車やオートバイの運転を禁じられている。必然的に興味は自転車に向いた。4年ほど前、愛用のママチャリが盗まれたことがきっかけでクロスバイク(※)を購入。同時期、安田剛士氏作のロードレース漫画「Over Drive」をたん読して一気にはまった。「これやばいよ!俺もロードバイクに乗らなきゃ!」。すぐさま専門店へ駆け込んだという。

当初はイタリアメーカーのビアンキを狙ったが、サイズが合わず断念。別のショップを訪ねたところ、赤白カラーのキャノンデールが視界に入った。「F1のマクラーレン・ホンダみたい。“ウワッ!これだ!”。サイズも合っていたし、即買いでしたね」

軽量が売りのカーボン製ではなくアルミフレームだが、その分乗り手が多少重くても対応可能という利点がある。しかもアメリカンブランドのキャノンデールはアルミバイクを作らせたら世界一という定評があるメーカー。関取が選ぶ生涯初のロードバイクとしては、まさに絶好の一台だ。

購入直後は、想像以上にスピードが出る快感に酔いしれた一方「このままなら事故る」と冷静に自覚して速度計を外し、街中をゆっくり走る「ポタリング派」に転身した。現在は千葉県船橋市の自宅から同市内にある松ケ根部屋に通うのはもちろん、場所中は、夕食後に2時間ほど自宅周辺などを流すことも多い。

「いい気分転換になるんです。相撲のことを考えず、あっちこっちグルグル回る。新しい発見もあるし、凄い楽しい」

パンクなどの故障は一切ない。段差を乗り越える際に細心の注意を払うなど、バイクを我が子のように大事にしているからだ。「体の大きな人でも諦めないでチャレンジした方がいいですよ。だって自転車はみんなが乗るものだから」と、ロードバイクをPR。体重を気にして自転車を敬遠するなんてもったいない。ドロップハンドルを握りながらの笑顔は「ポッチャリライダー」へのエールにも聞こえた。( 2014年11月7日 スポニチ)


体重が130キロを超える人用の自転車というのは、日本ではあまり需要がないかも知れませんが、欧米に行けば、そのような体格の人はザラにいます。制限重量を気にしたことはありませんでしたが、考えてみれば、体重が重いからと敬遠している人もあるのかも知れません。

乗れないと思って乗らないのか、そもそも乗る気がない人が多いのか、そのあたりはわかりませんが、制限体重や、サドルの大きさなど、大柄で体重の重い人向けの自転車があってもいい気がします。力士や体格を売りにする芸人はともかく、ダイエットには持ってこいですし、案外需要があるかも知れません。

◇ ◇ ◇

この時期、日が短くなって、暗くなるのが早くなってきています。ふだん、夜間は乗らない人でも、何かの理由で遅くなってしまうこともあります。ヘッドライトやテールランプなどの携行を忘れないようにしたいものです。なるべくなら服装等も、夜間の視認性に配慮しておいて損はないと思います。





安倍首相の口ぶりをみていると、近く解散という可能性もありそうですね。

このエントリーをはてなブックマークに追加

 デル株式会社


Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。



 楽天トラベル






この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
議員の方々は実際に車道を使って走り、距離もせめて10kmぐらいを走らなければ物事の本質は分からないでしょうね
名古屋なんてドライバーの質が低過ぎたり勘違い自転車道があったり歩道橋だらけだったりして酷い有様です
Posted by ナゴーヤ at November 10, 2014 20:15
ナゴーヤさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、乗る人でないとわからないことがあるのは間違いないでしょう。ロンドン市長のボリスジョンソン市長は自転車好きで、自分でも自転車に乗りますからね。
ちなみに、イギリスのキャメロン首相も野党党首時代は、自転車通勤していました。さすがに今は警備などの問題もあるのでしょうけど。
舛添都知事以外にも、自転車の活用を表明している首長は全国にいますが、通勤しろとは言わないまでも、まず率先して乗ってみることを勧めたいですね。
Posted by cycleroad at November 10, 2014 23:15
 とりあえず当面は、道路・歩道をいじってほしくないです。

 変なものを作られてしまい、それが定着してしまうのが何より困ります。特に、東京は地方がお手本にしますし。

 まずは、、歩道のない道での左側通行の徹底あたりから始めて、自転車=車両の意識を高めてゆくのが先決のように思います。

 都知事は、年齢からして、学生時代の最後まで、自転車の歩道走行が禁止されていたはずです。ただそのころと同じにもどすだけなのですがねえ。

 今のままなら、オリンピック期間は、少なくともオリンピック開催エリアは、自転車禁止にしてもらいたいです。自転車が歩道を走る野蛮な国ニッポン、このイメージだけは定着してほしくないです。
Posted by ひでさん at November 12, 2014 09:21
こんにちは
京都市のグレーチングの記事で、京都市側の主張がひどいですね。
現地のロードレーサー普及率は知りませんが、自転車店で普通に買える車種ですし、安全性について考慮しなくても良い程マイナーな存在では無いと思うんですが・・・
Posted by ta_iso at November 12, 2014 12:56
ひでさんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、東京とはこれまで、歩道上に色を塗って自転車レーンとしてきましたし、国の方針に明確に反旗をひるがえし、今後も歩道上に自転車を走らせると公言してきた経緯もあります。
いわゆる行政の無謬性ということもあって、自らの非を認め、方針を転換するのは、なかなか難しいかもしれません。

なるほど、言われてみれば、そういう時代を知る世代もあるわけで、車道走行を知らない世代と比べれば、容易に理解できるはずですね。
ただ、その言動からみると、都知事は近年の歩道走行の経験はあるものの、当時は、自転車には乗っていなかったのかも知れませんね。

これから観光立国を目指すというのに、野蛮な状態を世界に晒すのは得策ではないと、私も思います。
出来れば、それまでに、オリンピック開催エリアだけでも歩道走行を禁止できるようにしてほしいものです。
Posted by cycleroad at November 13, 2014 23:22
ta_isoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
行政として、簡単には非を認められないということもあるのでしょうが、たしかに理由はひどいものがあります。
日本では、自転車イコールママチャリと考える人が多く、あまり意識してこなかったという背景もあるのでしょうが、全体からみれば少ないとは言え、街で普通に見ます。
無視できるほど普及率が低いとは言えず、これは無理やりこじつけた苦し紛れの言い訳にしか聞こえないですね。

Posted by cycleroad at November 13, 2014 23:29
自転車の歩道通行は、自転車が本来持つ快適性を阻害するとともに、それを大きく超える問題を孕んでいます。「交通弱者の権利を侵害する」という大問題です。

例えば、視覚障害者にとって日本の自転車は憎悪の対象といっていいでしょう。視覚障害者と自転車との軋轢に関しては、cycleroad氏もたびたび記事にしておられました。自転車との衝突によって白杖を折られたり、盲導犬が怪我をする事故は非常に多く、目が不自由なことからひき逃げに遭っても泣き寝入りすることしかできないのです。これは歩道で自転車を好き放題させている日本独特の傾向のようです。

また、イヤホンを付ける歩行者への文句をyahoo掲示板などで時折見かけますが、ちょっと考えていただきたい。それは聴覚過敏を持った人がノイズキャンセリングのために付けている可能性はありませんか?聴覚に限らず、感覚過敏を持つ人は健常者の予想以上のハンデを背負っていますが、そんな彼らにベルをけたたましく鳴らしてパニックを誘発させることは暴力行為といっても過言ではありません。そもそも歩行者が最優先である以上、イヤホンで音楽を聴きながら歩道内を歩くだけならば法的に問題はないのですが・・・。これらはほんの一例です。

「歩道は歩行者のものである」からこそ自転車は車道を走らなければならず、そのために自転車専用道は必要不可欠です。オリンピックで訪れるであろう外国人観光客が自転車と衝突して、日本そのものにマイナスイメージを抱かれる前に本気で改善してほしいものです。先日、障害などに関して少し勉強する機会がありましたので、僭越ながらこちらに書かせて頂きました。
Posted by 銀河眼 at November 15, 2014 16:11
銀河眼さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、バリアフリーを進めるという議論がありますが、いくら段差をなくし、バリアフリー化を進めても、歩道を自転車が走っている、それも歩行者をぬうように走っているのでは、論外だと思います。バリアフリー以前の問題です。
車道走行なんて危なくて出来ない、ナンセンスだと言っている人は、自分たちが歩道走行していて、歩行者を危険に晒していることに気づいていません。
現状で車道走行が危険な箇所があるのは認めますが、危なくて出来ないのであれば、自転車レーンなど、自転車走行空間の確保を求めていくべきでしょう。
バリアフリーも必要ですが、本来歩行者のものである歩道を走行して、障害者や高齢者、子供などを含めた歩行者に迷惑な状態となっているのを改善するのが先決だと思いますね。
Posted by cycleroad at November 16, 2014 23:24
松鳳山さんのコメントで心あたたまりました。
近頃は『弱虫ペダル』といった作品からスポーツ自転車にはいる人も増えていると聞きます。
やはり、マンガやアニメ、映画も小説も、作品すべてに言えるとは思いますが、人々の関心を誘うような、注目してくれるような作品をもっともっと広く世に出すことが
スポーツ自転車の普及及び文化への理解につながっていくのだと感じました。
Posted by greentoptube at November 22, 2014 17:21
オリンピックまでに、自転車で車道を安全安心して走れる道路環境の整備が必要であると私は感じます。
自転車のモラルやマナーだの自転車だけが悪者としてやり玉にあげられがちですが、自動車側の路上駐停車や危険な追い抜きや煽り運転も横行しており、それは自転車の車道走行を著しく妨害していることであることは間違いありません。そして、自転車レーン上を通行する歩行者の存在も無視してはならないでしょう。全国の自転車レーンが、路上駐停車や歩行者の通行により機能不全に追いやられている惨状からして、自転車にだけヤンヤ言うだけでは、本質的な問題解決には決して至りません。全体を見るべきです。そして、自転車は車道を走るものとしてするのであれば、自動車は自転車を交通弱者優先の鉄則からしてそれを履行するのが当たり前ですが、現状は速度超過や煽り運転、危険な追い抜き、幅寄せ、事故を誘発する路上駐停車とやりたい放題です。オリンピックまでに正すべきは"自転車が道交法通り正しく走っても安全が確保される道路環境"であるべきです。それを阻害するような自動車や歩行者は徹底的な指導や取り締まりで秩序を正すことが求められます。それをしなければ、結局は元のもくあみだからです。
Posted by greentoptube at November 22, 2014 17:29
自転車の歩道通行がヤリ玉にあげられることがありますが、ふと考えてみると、なぜ自転車は車道を走らないのか、という疑問に至ります。
実際に、車道を走ってみれば、その答えが見えてくるものです。
速度超過の自動車、スレスレを追い抜く自動車、路上駐停車の車があったらドアが開くことを考えて安全マージンを取るために大きくふくらまなければならない、しかし、大きくふくらむと自動車運転手の無理解で喧嘩を売られたと思いクラクションや幅寄せ、煽り運転を受けたりもする。
自動車の危険運転が元凶としてあり、道路行政の自転車通行環境の未整備も原因で歩道に追いやられているのに、なぜか自転車の歩道走行だけが悪者として取り上げれるのは、強い違和感を感じるものです。
「歩道 殺人王」でGoogle検索をかけてみればわかりますが、歩道でさえもっとも歩行者を死傷させているのは自動車です。
視覚障害者の命をこれまでもっとも大勢奪ってきたのも、自動車であることは間違いないでしょう。
Posted by greentoptube at November 22, 2014 17:50
続きになりますが、視覚障害者が青信号で渡っているなか右左折の自動車にひかれたり、信号のない横断歩道で横断歩行者妨害等違反の暴走自動車に轢かれたり、歩道への飛び出しをした自動車に轢かれたり(自転車の歩道加害死亡事故よりはるかに大勢の犠牲を出しています)、そんなことがたくさんあったはずなのにも関わらず、ろくに新聞やテレビが報じない不自然さに目を向けてみることが、本当の問題解決の糸口になると私は考えています。歩道でベルを鳴らすのは確かにほめられたものではありませんが、車道が違法駐車や速度超過の自動車だらけで歩道を走らねばならない状況のなか、歩道を横いっぱいに並んで歩いて自転車に一切道をゆずろうとしない歩行者の姿はどうかとも思うものです。生活道路でも、自動車は自転車や歩行者(障害者含め、というより聴覚障害者には鳴らしてもどかないのでドアから降りて凶行に走りそうです。被害者は障害者ではありませんが、そういった事件が過去にありました。)
繰り返しになりますが、オリンピックまでに正すべきは"自転車が道交法通り正しく走っても安全が確保される道路環境"であるべきです。
自転車だけをヤリ玉にあげるような言説には強い違和感を覚えるものです。
Posted by greentoptube at November 22, 2014 17:55
「交通安全は譲り合いから」といった標語を見て、「歩行者や自転車は、自動車より遅くて優先度が低いのだからどけろ。クラクションを鳴らされたほうが悪い。(実際は警音器使用制限違反)」というのがインターネットの掲示板を見てのドライバーらの感覚なようです。「車は急に止まれない」という標語を指さして、「だから歩行者や自転車は無信号横断歩道で急に止まれない自動車に道をゆずれ」というような態度も見受けられます。通学路や生活道路でさえも速度超過だらけな日本の自動車運転手らのモラルの劣悪な文化を批判せず、なぜか自転車だけを批判する人が多いのはなぜなのでしょうか?なぜ一瞬で大勢の人命を奪える凶器である自動車の道交法違反暴走文化を糾弾せず、自動車より遥かに安全性が高く年間の加害死傷規模も遥かに軽度な自転車にだけ噛み付く人がいるのか?なぜ自転車が道交法通り走れないような道路環境に追いやっている行政や自動車歩行者を批判せず、自転車だけを目の敵にする人がいるのか?
物事をフェアに見ることができる目を養っていきたいものです。
Posted by greentoptube at November 22, 2014 17:56
greentoptubeさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
歩道は歩行者のものですから、自転車に一切道をゆずろうとしない(ように見える)歩行者を責めるのは筋違いでしょう。
歩道を暴走する自転車が横行するのも、車道で自転車を目の敵にするようなドライバーがいるのも、結局は、今を遡ること四十数年前、自転車の歩道走行を認めた道路行政が元凶ということになると思います。
それが長く続いた結果、車道はクルマ優先というのが常識のようになってしまったのが、そもそもの問題なのでしょう。
そのため車道の自転車は邪魔だとされ、歩道に押し込まれた自転車は、その特徴を生かそうとすれば、歩道を暴走するようなことになり、歩行者から白眼視されるということなのでしょう。
たしかに、自転車の肩身が狭い部分はあると思います。自転車ばかり責められているように感じるかも知れませんが、一方で目に余るような、責められてしかるべき、モラルに問題のある自転車利用者が多いのも確かでしょう。
やはり、自転車は本来の車道を通り、クルマのドライバーも、それが当然だと認識してすみわける、本来の交通のあり方に戻し、意識を変えていく必要があるのだろうと思います。
Posted by cycleroad at November 22, 2014 23:38
 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)