December 23, 2014

慌しい中でも注意を怠らない

年の瀬も押し詰まってきました。


クリスマスやお正月も近づき、大掃除や年賀状の作成に追われたり、今年中に済ませなければならないことも多くて何かと忙しい時期ではないでしょうか。そんな中ですが、今回は例によって、最近の自転車に関係するニュースをピックアップしてみたいと思います。


首都高出口から進入か、自転車男性はねられ死亡

22日午前5時50分頃、東京都渋谷区道玄坂の首都高速3号線下り線で、世田谷区、飲食店員の男性(25)の自転車が、10トントラックにはねられ、頭などを強く打って間もなく死亡した。

警視庁高速隊によると、道路中央に出てきた男性の自転車を避けようと、トラック運転手(51)がブレーキを踏んだが間に合わなかったという。男性は、現場から約100メートル離れた下り線出口を逆に上って高速道路に入り込んだとみられ、同隊で詳しい原因を調べている。(2014年12月22日 読売新聞)


出口から誤って進入し、高速道路を逆行したということは、一般道も逆走していたのかと思えば、必ずしもそうではないようです。詳しい原因はわかっていませんが、出口のあった交差点が複雑な形状だったため、間違えて曲がって進入してしまった可能性があると言います。乗っていたのはロードバイクとの報道もあるようです。

100メートルも高速を走行していたことから、何らかの原因で判断力が低下していた可能性も考えられますが、明け方のまだ暗い時間帯だったこと、交通量が少なかったことが災いしたのかも知れません。標識が見えにくいとか、複雑な交差点の形状などの構造的な問題だった可能性も指摘されています。

確かに、首都高の出口の中には、逆走していなくても間違って進入しかねないところがあります。あまり通ったことのない場所であれば、間違えてしまうこともあるでしょう。都市や近郊の高速道路や有料道路、自動車専用道路などに間違えて進入してしまう可能性があることは、常に意識していたほうが良さそうです。


「京都を自転車の街に」−市が意見募集、企業も後押し

京都市は現在「改訂京都市自転車総合計画」の見直しに伴う意見(パブリックコメント)と計画名の愛称を募集している。民間事業者によるキャンペーンも行われている。

京都を自転車の街に同計画は2010年に策定。放置自転車や駐輪場の増設などに重点を置いた。成果が大きく現れたことや道路交通法の改正などを背景に、計画を見直すこととなった。集まった意見は市長から諮問を受けた自転車等駐車対策協議会で取り上げられる。同会の答諮を経て、2月中旬ごろに計画が決定する。

市の見直し案では、走行環境・駐輪環境や利用ルールなど5つの「見える化」に取り組む。左側通行の周知徹底と、実態調査を実施。京都の都市部に多い細街路の車道左側端に走行位置を示す「自転車推奨レーン」やピクトグラムの整備、ルールやマナー講座の受講で駐輪場の料金を割引にする案なども出ている。自転車を利用しやすい環境を整え、東京オリンピックを見据えた自転車観光にもつなげたい考えだ。

「すでに20〜30代の若い方から100通以上のご意見を頂いた。自転車だけでなく、歩行者や自動車などそれぞれの立場から意見があると思う。計画の愛称も含めて多くの意見を寄せていただければ」と建設局自転車政策推進室の朝山勝人さん。

駐輪場事業を展開するアーキエムズ(中京区)はパブリックコメントができるフォーム付きの専用ページを作成し、「ノっていこう!京都・自転車キャンペーン」を展開。民間企業によるこうしたキャンペーンは全国的にも例が少ないという。

京都を自転車の街に地下鉄の車両にはキャンペーン用のつり革型のチラシを期間中約1万枚配布。抽選で電動アシスト自転車が当たるほか、チラシに記載されたシリアルナンバーを入力すると、全員に無料で3カ月間有効の自転車向け損保商品を進呈する。「近年、自転車性能の向上が重大事故につながり高額賠償の判例も出ている。自転車向けの保険について問い合わせが増えている」とキャンペーン用の保険を開発したau損保の担当者。

アーキエムズの大槻紘平さんは「当社の駐輪場では、駐輪料金に保険料を含めてはどうか、駐輪の間に点検をしてほしい、宅配の受け取りはできるか、などの要望を頂く。今後そうしたサービス提供できたらと思っている」と話し、「今回の取り組みが、多くの方に関心を持ってもらう機会になり、多くの声を行政に届けることにつながれば」と期待を寄せる。

意見募集は1月9日まで。市の見直し案は、ウェブページで確認できるほか、市営駐輪場などで配布している。(2014年12月17日 烏丸経済新聞)


京都市が官民をあげて自転車総合計画の見直しに取り組んでいます。どのようなものが出来るのかは、今後の進展を見守りたいと思いますが、なかなか意欲的な取り組みのようです。民間企業が共同でキャンペーンを行なうというのは、確かにあまり聞いたことがありません。

自転車がより有効に活用出来るようになれば、寺社仏閣をはじめ、観光スポットの多い京都市内の観光が、ぐっと便利になります。訪日客にもアピールするはずです。地域経済にも大きく寄与することになるでしょうし、京都ならではのメリットも多いと思われますから、自転車の活用をしない手はないでしょう。


自転車:安全走行環境整備を検討 有識者会議を設置

自転車の安全な走行環境整備を自治体に進めてもらうため、国土交通省と警察庁は対策を検討する有識者会議(委員長=屋井鉄雄・東京工業大大学院教授)を設置し、19日に初会合を開いた。12人の委員が議論して来夏に提言をまとめ、その内容は2016年からの国の第10次交通安全基本計画に反映される。

両省庁は12年11月、自治体などが面的な自転車ネットワーク計画を定め、自転車レーンを中心に車道に走行空間を設けるよう促すガイドラインを策定した。しかし、ネットワーク計画をつくったのは今年4月時点で67自治体にとどまり、走行路整備に関しては担当者から「道路幅員や用地がない」との声が多く出ているという。

有識者会議では、ネットワーク計画を早期に策定してもらう方策や車道左側走行を徹底させる走行路確保の在り方、交通手段としての自転車の有効活用などを話し合う。この日の会合では「歩道通行が安全と考えているところもあり、データに基づく先行事例、問題事例の検討が必要」「まちづくりの観点が不可欠」などの意見が出された。(毎日新聞 2014年12月20日)


国、すなわち国土交通省と警察庁も、有識者会議を設置し、自治体の取り組みを後押しする姿勢を見せています。まだまだ自転車の走行空間整備については、その意味や有効性を理解していない自治体も多く、記事にあるように、まず、『歩道通行が安全と考えているところもある』状態の是正が強く求められるでしょう。


チャリ通勤ブームで大量出没中!自転車「当たり屋」悪らつ実態

自動車に自らの体をわざとぶつけ、法外な金を要求する当たり屋。だが最近、自動車ではなく、自転車に対する当たり屋が急増しているという。なぜか?

「現在、多くの車に車載カメラが搭載されるようになり、当たり屋たちの"演技"が映像に残り、バレるケースが出始めた。そこで、連中が目をつけたのが自転車というわけです」(警察関係者)

その背景には、近年、通勤に自転車を利用する"チャリ通族"の増加がある。「戦後復興の象徴的存在だった1950年代の第1次ブーム、64年の東京オリンピック前後に起きた第2次ブーム、それらに次ぐブームです」(情報誌記者)

運動不足解消や通勤代を浮かせる金銭的な理由で、自転車通勤をする人も多いが、それに加え、「東日本大震災も大きなきっかけとなりました。電気を使わない乗り物を利用したいエコ派の増加に加え、交通機関の麻痺を経験したことで、自転車を利用する人が増えたんです」(前同)

大量出没中自転車の保有台数も、一貫して増加傾向にある。「08年に国土交通省が発表した数字は約8700万台で、自動車よりも1000万台も多い。しかも現在は、それ以上に自転車が増えていると言われ、犯罪者たちはそれを標的にしているようです」(全国紙記者)

では、その手口とは?
「警察庁の調べでは、自転車関連の事故は、〈出合い頭の衝突〉が全体の53%を占めています。その衝突を期待して、曲がり角や細い路地に待機したり、なかには、子どもや老人を使って、通りかかった自転車にわざと接触させて、"示談"と称して大金を巻き上げるケースが目立ちます」(前同)

また最近は、禁止されているスマホや携帯電話を操作しながら、または音楽を聴きながら自転車に乗る人を標的にするケースも。「自転車側に非があるうえに、当たり屋という証明がほぼ不可能。格好の"餌食"だよ」(事情通)

また、車と違い、自転車は専門の保険に入っている人がほとんどいないのを、逆手に取るのも特徴だ。
「"警察に連れて行かない代わりに、今、ここで病院代を払えば、勘弁してやる"と脅かされれば、保険に入っていない人は、つい支払ってしまう。また自転車の場合、女性や子どもが"加害者"となってしまうケースも多く、事故を大ごとにしたくない"弱み"につけ込まれることも多いといいます」(前出・警察関係者)

細い道や曲がり角には、くれぐれもご注意を!(2014.12.18 日刊大衆)


「警察関係者」とか、「全国紙記者」、「事情通」などとなっていて、ニュースソースが明らかでないので、果たしてそのような事実があるのかは定かではありません。しかし、記事の内容については、一応論理的であり、それなりに説得力があります。

まともに衝突すれば相当な衝撃があります。下手をすれば死亡や大怪我ですから、当たり屋もスマホを使いながらなど、それほどスピードが出ていない自転車を狙うということもあるのでしょう。いずれにせよ、自転車利用者にとっての潜在的な脅威には間違いありません。気をつけたいものです。


中国の監視カメラが捉えた交通事故の「奇跡」

奇跡中国東部の浙江省寧波で「奇跡」が起きた。12月17日、自転車に乗った男性が右折する14個のタイヤを持つコンテナトレーラーに轢かれたものの、奇跡的に死を免れたのだ。

監視カメラの映像によると昼の12時頃、交差点でコンテナトレーラーが右折したところ、自転車に乗った人と衝突。その人は自転車から投げ出されが、奇跡的にトラックのタイヤに轢かれることはなく、そのまま車が行ってしまった後、その人はおもむろに立ち上がった。

救急隊スタッフが現場で彼を手当てしようとしたところ、被害は多少の打撲程度であった。中国メディアは、このように盛んに監視カメラの映像を公開している。目的は、人民への啓蒙のようだ。(東洋経済オンライン 2014年12月20日)





このような映像が中国からよく配信されるのは、中国政府が暴動やデモをはじめとする政権の基盤を脅かすような事態を警戒し、多くの監視カメラを設置し、日夜監視しているからだと言われています。今回のものについては、その中から、人民への啓蒙の目的で公開されたということなのでしょう。

それはともかく、トレーラーは大型トラックと比べても、かなり大きな死角が存在します。この事故は、日本でいうところの左折巻き込みに当たるわけで、当然ながら日本でも起きています。私たちの身に、いつ起きてもおかしくありません。十分に注意したいものです。


「走る門」?悪魔おじさん、クリスマスに向け新作自転車を公開

走る門自転車愛好家で自ら設計・製作も手掛ける「悪魔おじさん」ことディーター・ディディ・ゼンフト(Dieter "Didi" Senft)さんが27日、ドイツ東部シュトルコウ(Storkow)で「ブランデンブルク門(Brandenburg Gate)」型の自転車を公開した。

驚くような大きさのこの自転車、サイズは8.55メートル×7.25メートル×1.75メートル。6000個以上の小さなLEDで照らされている。(11月29日 AFP)



走る門ヨーロッパのロードレースのファンにはお馴染みの有名人、ディディ・ゼンフトさんの新作です。彼は毎年、クリスマスの前になると大きな自転車を作り、自ら乗って披露しています。これまでにも数々の突飛な自転車を製作してきましたが、今回は、なんとブランデンブルク門です。

今までにもまして突飛というか、脈略のなさです(笑)。ディディ・ゼンフトさん、以前は大きな「そり」型の自転車など、クリスマスとの関係がわかるものでしたが、クリスマスに関連するもののネタ切れになってきたのでしょうか。ちなみに、一緒にいるのは孫だそうです。

最後にもう一つ、こちらもロードレースファンにはお馴染み、イギリスのプロチーム、チームスカイがクリスマスのメッセージ動画を公開しています。出てくるゲラント・トーマス選手はオールラウンダーですが、ベルを演奏しながらというのは苦戦したようです。






今年も早くから、街にはクリスマスソングがあふれて、ようやくという感じですが、皆さん、メリークリスマス!

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