April 07, 2015

創意工夫が生活を便利にする

世の中は、どんどん便利になっていきます。


半導体の微細化や通信技術の発達、電池の性能向上などによって、生活のあらゆる場面にITが取り入れられています。それだけでなく、新素材の開発やナノテク、遺伝子工学やバイオテクノロジー、エネルギーから宇宙航空分野に至るまで、あらゆる分野で技術革新が進んでいます。

ロボットやAI、ドローンなど、次々と新しい分野も切り開かれ、そのコストもどんどん安くなっていくことで、最先端の技術が身近になってきています。私たちの生活を、今後もさまざまな場面で、これまでよりも便利なものにしてくれるのは間違いないでしょう。

ただ、私たちの生活を便利にしてくれるのは、最先端の技術ばかりとは限りません。とくに新しいテクノロジーを使わなくても、ちょっとした創意工夫やアイディアで、これまでより大きく便利になるものもあります。今までとは少し違う発想をするだけで、新しい製品が生まれることもあります。

例えば、こちら、“Påhoj”は、自転車に子供を乗せるためのチャイルドシートです。一方で簡単に外すことが出来て、そのまま子供を乗せるバギー、ベビーカーのように使えるという製品です。なるほど、これは便利そうです。今まで、ありそうでなかった商品と言えるのではないでしょうか。

PåhojPåhoj

幼児を連れたお母さんが、例えば買い物などに出かけるとき、バギーを使えば歩いて行かなくてはなりませんし、自転車を使えば、目的地に着いて駐輪したら、その後は子供を抱くか背負うなどしなければなりません。でも、これがあれば、その不便さを解消できます。

これまでにも、子供を乗せるバギーと自転車が合体して分離も出来る、子供乗せ用のカーゴバイクはありましたが、日本では、ほとんど普及していません。そのようなカーゴバイクは、日本だと法律上、歩道走行出来ないのが不便ということもあるでしょうし、何より新たに購入しなければなりません。

PåhojPåhoj

でも、これなら普段使っている自転車に取り付けることが可能です。その点でも便利でしょう。特にハイテクが使われているわけではありませんが、優れたアイディアで、今まで無かった分野を切り開くかも知れません。まだ、これからネット上で資金調達する段階ですが、ユニークな製品と言えるでしょう。

もちろん、使ったわけではないので、細かな使い勝手はわかりません。ただ、眠っている子供でも、そのまま自転車に乗せることも出来そうですし、休日のお出かけにも自転車が使えるようになるでしょう。小さい子供のいるお父さん、お母さんには、なかなか便利なアイテムなのではないでしょうか。



こちらもアイディア商品、なんと鳥の糞を模したシールです。これをサドルに貼っておくことで、盗難の可能性を減らそうという、言ってみれば盗難防止グッズです。同じような自転車が並んでいる中で、鳥の糞の付いた自転車をわざわざ選んで盗もうと考える人はいないだろうという理屈です。

冗談のような商品ですが、発売元は、真面目に効果を期待しているようです。シールですから、そのことを知っている所有者は、気にせず乗ることが出来ます。よく見ればバレることもあるでしょうし、必ずしも万全の盗難防止の効果があるとは言えませんが、一定程度、盗難のリスクを下げる可能性があります。

鳥のうんちシール鳥のうんちシール

似たような発想では、「サビ」を模したシールなども見たことがあります。わざわざ錆びた自転車を盗まないだろうという考えです。ただ、ちょっと拝借して乗り捨てるタイプの盗難の場合、サビはあまり気にされない可能性もあるので、あんがい鳥の糞のほうが効果的かも知れません。

心理的に盗難しにくくさせるという意味では、自転車自体に、乗るのが恥ずかしいくらい派手なペイントを施すという手もあります。相応の効果は期待できますが、所有者も恥ずかしいですし、なかなか実行は困難です。鳥の糞のシールくらいが、手軽でちょうどいいのかも知れません。

鳥のうんちシール鳥のうんちシール

真冬の朝早くなど、身を切るような寒さの中で、自転車に乗らなくてはならないことがあります。寒い冬に自転車に乗る場合、なんらかの防寒着を着るでしょうし、手袋などもすると思います。そうなると、一番寒いのは顔だったりします。

そんな時に、フェイスマスクや目出し帽を使っている人もあるのではないでしょうか。しかし、この目出し帽、犯罪に使われることも多く、あまり印象がよくありません。うっかり、そのままコンビニなどに入ったりすると、強盗と間違われる危険があります。

目出し帽で金融機関に入るとどうなるか実験した動画


そんな場合は、ヘルメットを脱ぎ、目出し帽を脱いで入ればいいことですが、手はかじかみ、いちいち脱ぐのが面倒ということもあるでしょう。コンビニにそのまま入れる目出し帽があったら..と思っている人もあるかも知れません。そんな方に目出し帽選択のヒントがあります。

BeardcapBeardcap

ヒゲがついているだけで、大きく印象が変わります。これは、強盗に間違われないようにと工夫された商品というわけではありません。ただ、見た目は和らぎます。これで強盗と間違われないという保証はありませんが、これだけのことで、ずいぶん印象は変わるものです。

BlamoToysBlamoToys

こちらはパンダです。遊び心からデザインされた作品ですが、これも見た目の怖さを和らげる効果があります。コンビニで脱がずに入店できるかはわかりませんが、これも、見た目の印象の悪さを軽減してくれる効果が見込めます。どちらもそれを狙ったものではありませんが、ユーザーにも工夫の余地がありそうです。

目出し帽は、そのためのアイディアではありませんが、創意工夫によって、便利になるアイテムというのは、意外なところに埋もれている可能性があります。テクノロジーの発達は、もちろん私たちの生活を便利にしてくれますが、技術の進化に頼らなくても、まだまだ工夫できる余地はあるのかも知れません。





ここのところの暖かさが、一転して全国的に寒くなっているようです。自転車に乗る時の格好も逆戻りですね。

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この記事へのコメント
 パンダとウサギの人は...こんな銀行強盗もいそうでコワいです(笑)。
Posted by hyrax at April 14, 2015 12:02
hyraxさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
目出し帽の選択を間違えた結果、強盗と思ってもらえなかったりしたら笑えますね。
Posted by cycleroad at April 14, 2015 23:08
 
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