July 24, 2015

対策と準備と機会を捉える目

厳しい暑さとなっています。


関東などでは大気が不安定となって、激しい雨が降ったりもしています。熱中症対策も欠かせませんし、天気予報では外出や屋外での運動を控えるように注意喚起しています。自転車で出かけるのにも厄介な季節となっています。そんな中ですが、最近の自転車関連のニュースをチェックしておこうと思います。


信号守らせ隊:無視しない人の輪広げる 府警、自転車事故全国最多で発足 /大阪

赤信号、みんなが守れば渡れない――。信号無視をした自転車の事故死者・負傷者が全国最多の大阪で、「信号守らせ隊」が23日、発足した。府警自転車対策室が違反者に意識調査、「まわりが守っていれば無視しない」との回答が6割に上ったことから、信号を守る人を増やす狙いだ。

府警によると、今年1〜6月、府内では信号無視が原因の自転車事故で10人が死亡、200人が負傷した。いずれも全国最多だ。

信号守らせ隊府警は5〜6月に全国で初めて違反者を対象に調査した。自転車事故が多発する交差点で、自転車で信号無視して検挙・警告された男女501人から聞き取った。分析は、山口直範・大阪国際大人間科学部准教授(交通心理学)に依頼した。

警官がいない時に信号を守る条件は「まわりが守る時」が6割と、「みんなで渡れば怖くない」の裏の心理だ。山口准教授は「日本人は『同調行動』をとる傾向が強い。信号を守る人を増やせば、無視しにくくなる」と話す。

府警は自治会や企業、アイドルなどから募った代表者を「守らせ隊」に任命。発足式には約30人が出席した。大阪市中央区の長堀橋交差点で啓発活動も。隊員の南交通安全協会専務理事、福村勝一さん(66)は「交差点の大小関係なく信号を守る人の輪を広げたい」と語った。(毎日新聞 2015年07月24日)


少し前に、警察官がいても信号無視する人の割合が4割に達すると報じられた大阪では、府警が対策に乗り出しています。多くの人が無視していれば、つられるように無視してしまうということはあるでしょう。逆に、まわりの人が無視していなければ、信号無視はしにくくなるという理屈はわかります。

その効果を狙っているようですが、果たしてうまくいくのでしょうか。ほとんどの人が無視しない状態になれば、無視しにくくなるのは確かとしても、「守らせ隊」の啓発活動で、そこまで持っていけるのでしょうか。一人二人と無視し始めれば、すぐ元の木阿弥になるでしょうし、理屈はわかりますが、難しそうに思えます。


信号無視を合法化 !?  フランスの自転車乗りに朗報

信号無視を合法化 !?車が来ていなければ、ほとんど信号を見ずに横断歩道を渡るのがパリジャン。赤で渡るのは信号無視だから、この場合歩行者に非があるのは明らかだが、それでも青信号で進んできた車がクラクションを鳴らそうものなら、歩行者優先!といわんばかりに、にらみ返す人も珍しくない。だが、今回の法律はちょっと別問題だ。

7月から、パリで自転車の“信号無視”が合法化された。車の信号が赤でも、十字路での右折と、T字路での右折と直進ができるのだ。フランスは日本と逆で車は右側通行だから、十字路での右折は左から来る青信号の車の邪魔にはならないし、T字路での右折と直進も同様だ。すでに市内の一部の区で試験期間を経て、全市にゴーサインが出た。市内1805か所の交差点が、このケースに該当するという。もっとも、市は「“自転車優先“を規定したものではなく、あくまで他の通行を妨げてはいけない。特に歩行者は常に優先」と念押ししている。

日本の状況を振り返ると、レジャーだけでなく通勤などでも増えてきた自転車。車道を走るようにはなってきているものの、車用の信号に従って走っているかと思いきや、横断歩道が青になると、そちらに従って曲がっていく“都合の良い”サイクリストもおり、歩行者やドライバーからの批判も少なくない。どの国も、自転車と車の安全なルール作りを模索中のようだ。(2015年7月16日 共同通信)


たまたま同じ時期に、パリでは、自転車の信号無視が合法化と報じられています。わざわざ合法化するのには、自転車の利用を促進しようという当局の意図があります。自転車の活用を促すことで、慢性的なクルマの渋滞や排気ガスによるスモッグを減らそうという目的があるのです。

そもそも、自転車に乗っている人が信号を無視する背景には、出来れば止まりたくないという心理があります。せっかくスピードが出ているなら、なるべく減速しないで、その勢いを利用したほうがラクです。慣性の法則を利用したいのは人間の心理、あるいは無意識の行動としては自然なことと言えます。

もちろん、だからと言って、自転車のわがままを無制限に許せば、秩序が保てません。パリの当局は、自転車に乗る人の心理を理解した上で、安全に通行できる場合に限り、無視を容認するという、いわば自転車利用者の大人の対応を前提にした施策なのでしょう。

フランス市街地で、ストップアンドゴーが多ければ、自転車は疲れる、面倒ということで、パリジャン・パリジェンヌの利用が進まないとの判断なのだろうと思います。だからと言って、無秩序に無視していいわけではありません。特に歩行者が横断している場合などは停止することが義務づけられています。

似たような法令はアメリカの一部の州にもあります。右折だけでなく、クルマ等が来ていなくて、交差点の見通しが良ければ、直進でも無視することが出来る州もあります。地域ごとの事情などもありますが、自転車利用者の心理を理解し、あまり過度な規制は逆効果という判断があるのかも知れません。

大阪とパリで好対照を成していますが、日本で行政にこのような対応を求めるのは無理があるでしょう。歩行者が横断していても、赤信号で横断歩道に突っ込んでいく人が絶えないような中で、信号無視を認めようものなら、それこそ収拾がつかなくなるに違いありません。

日本でも、歩道走行などさせずに、欧米のように車両としての自転車の秩序が確立していたとしたら、あるいは考えられたかも知れません。しかし、今のように歩行の延長のような感覚で走り回り、信号無視だろうが逆走だろうがお構いなしの状態では、まず不可能でしょう。

言ってみれば、事実上、信号無視が黙認されるような状態になってしまった日本では、すでにパリより自由な状態が実現してしまっていると見ることも出来ます。それで事故が多発し危険になっている以上、ルール適用を厳格にして引き締めさせるを得ません。パリは逆に少し緩められる状況ということなのでしょう。


自転車保険、契約ペース倍増 賠償金の高額化など背景に

自転車で人にけがをさせたときなどに補償してもらえる「自転車保険」の契約件数が、前年の2倍以上のペースで伸びている。自転車事故での損害賠償金も、最近は千万円単位が珍しくない。6月からの改正道路交通法の施行で、自転車の交通ルールが厳しくなったことも背景にある。

三井住友海上は2011年から、全国約1万7千店のセブン―イレブンで申し込む自転車保険を扱っている。契約者自身や子どもなどの家族が誰かにけがをさせた場合、賠償金1億円を補償するプランで、保険料は年4490円から。昨年4月からはインターネットでも、同じような商品を売り始めた。コンビニとネットを合わせた契約件数は14年度で約10万件にのぼり、6月の件数は前年6月の2・5倍の勢いだ。

自転車保険東京海上日動が昨年3月からNTTドコモの契約者向けに売り出した保険は、賠償金を最大2億円補償する。スマホから加入できて、料金は携帯電話料金と一緒に支払える。

au損害保険は、auの契約者に限らず、スマホやパソコンで申し込める。6月の契約件数は前年6月と比べて東京海上が2・3倍、au損保も約2倍の伸びという。

自転車はオートバイや自動車と異なり、保険の加入は原則任意だ。3社とも、事故相手への賠償だけでなく、自分がけがをしたときの補償や自転車以外の交通事故、日常生活でモノを壊したときの賠償補償などもついているのが特徴だ。

自転車事故で相手にけがを負わせた場合の賠償責任保険は、自動車保険や火災保険の「特約」が主流だった。数年前から損保各社は、コンビニやスマホで申し込めるようにして、自転車単独の保険を本格的に売り出している。(2015年7月13日 朝日新聞)


道交法の改正とは直接関係ないような気がしますが、自転車保険の契約率が上がっているようです。自転車事故による賠償金が高額化しているというのは、理由としてあるでしょうが、考えてみれば、これは当たり前のことです。被害者にしてみれば、相手がクルマだろうが自転車だろうが関係ありません。

被害の程度で賠償額は決まるわけで、死亡や後遺症の原因がクルマか自転車かによって、金額が変わってくるわけではないでしょう。もちろん、クルマと自転車とでは、重さもスピードも違うため、事故の時に相手に与える衝撃力が違います。事故の重傷度が確率的に違うということはあると思います。

取り締まりしかし、自転車であっても、はずみや事故の起こり方などによって、被害者が死亡したり、重篤な後遺症が残る可能性は十分にあります。そう考えると、クルマの保険には入っていて、自転車の保険には入っていないというのは不合理です。

そのあたりのことが理解されてきた、浸透してきたということなのだろうと思います。重大事故の起こる確率などは、もちろん違うでしょうが、そこは保険料で調整されます。クルマの事故には備えて、自転車の事故に備えないのは不備ということになります。入っておくべきでしょう。


1台28万円! 自転車販売の経験生かし、高級自転車を繰り返し盗んだ男を逮捕 大阪府警

高級自転車ばかりを狙って盗みを繰り返していたとして、大阪府警大淀署は24日、窃盗容疑で、住居不定、無職、白砂直人容疑者(31)を逮捕、送検したと発表した。容疑を認め、すでに一部については同罪で起訴されている。

同署によると、白砂被告は「昨年5月から今年6月の間に30件くらいやった。生活費のためだった」などと供述。同署は、白砂被告が三十数件(被害総額計約170万円相当)の同様の自転車盗に関与したとみて裏付け捜査を進めている。

逮捕・送検容疑は昨年7月上旬、大阪市天王寺区のマンション駐輪場で、米国の自転車メーカー「キャノンデール」のマウンテンバイク1台(時価28万円相当)を盗むなど、兵庫県や大阪府内で高級自転車を繰り返し盗んだとしている。

同署によると、白砂被告は自転車販売の仕事をしていた経験があり、高級な自転車を見極めた上でワイヤ錠などを工具で切断し、盗んでいたという。盗んだ自転車はリサイクルショップで売りさばいていた。(2015.7.24 産経新聞)


犯人が自転車ショップの店員などだったら、さぞかし「効率よく」、価格の高い自転車を盗めたことでしょう。ショップの店員などなら、自転車好きが多いと思うのですが、だからと言って、スポーツバイク盗を躊躇しないわけではないようです。


東京五輪の会場計画見直し 自転車の伊豆変更は再協議に

2020年東京五輪の会場計画見直しで、静岡県伊豆市への変更が難航している日本自転車競技連盟の橋本聖子会長は23日、「最終的にどこで折り合いをつけるかは時間がもう少しかかる」として、今月末に国際自転車連合(UCI)との再協議が行われることを明らかにした。28日から国際オリンピック委員会(IOC)の理事会が開かれるクアラルンプールで予定されている。

UCIは伊豆開催が濃厚になっていたトラック種目を一転して、東京で実施するよう求めている。その場合は仮設会場での対応となるため、橋本会長は「仮設を建てて壊すことは、国立(競技場)がああいうふうに変わった以上、なかなか理解を得られない」と話した。(2015年7月23日 スポニチ)


新国立競技場の建設計画の白紙撤回は大きなニュースとなりましたが、その陰で自転車競技の会場計画が難航しているようです。コンパクト五輪というコンセプトを打ち出したという経緯はあるにせよ、無駄なものを作って、その負担や負の遺産を納税者に押し付けるのは禍根を残します。伊豆でもいいのではないでしょうか。


東京観光:船と自転車で新しい楽しみ方 外国人向けに

船と自転車自転車をクルーズ船に載せ、東京湾遊覧と都心の自転車ツーリングを楽しむイベントが20日あった。5年後の東京五輪で増えるとみられる外国人観光客向けに、東京の新しい楽しみ方をつくろうと、都内の団体「まちふねみらい塾」が在日外国人約10人を招いて試行した。

参加者は東京都中央区の日本橋船着き場で電動のレンタル自転車とともに乗船。水運で開けた江戸の歴史や五輪の会場計画などについて、陣内秀信・法政大教授(建築史)の解説を聞きながら船旅を楽しんだ。港区の日の出桟橋で船を下りて自転車に乗り、増上寺や愛宕神社、千代田区の霞が関官庁街、皇居などを周遊した。

ガーナ出身の非政府組織(NGO)代表、アナボヌ・ユウジンさん(24)は「狭苦しいと思っていた東京をこんなに広く感じたのは初めて。水辺から見た東京は心に響いた」。フィリピン出身の会社員、ディアキルマーさん(24)は「自転車と船との組み合わせはとてもいい。安全な街なので夜にもやって」と話していた。(毎日新聞 2015年07月21日)


東京にある川や運河を有効活用して、もっと水運を利用出来るようにすべきだという議論は時々耳にします。ただ、船自体が交通手段なので、そこへ更に自転車を積もうという発想は、なかなか出てこないと思います。しかし、船着場は、必ずしも電車や地下鉄の駅が近いとは限りません。

自転車を積んで移動すれば、船着場からもシームレスに移動できて便利です。パリのように、広くシェアサイクルのステーションが存在していれば別ですが、自転車を積んで移動できる船は、観光客にとっても便利で、アピールするものになるのではないでしょうか。


諏訪湖1周 自転車道検討 県と3市町 整備探る会発足

県諏訪建設事務所と諏訪湖周の岡谷市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町は、湖周約16キロを巡る自転車道整備の可能性を探る検討会議を発足させた。

3市町の議会や市民から整備を求める声が上がり、貸自転車の観光利用も進んできたことから同事務所が呼び掛けた。湖周の道路や公園の管理は3市町や県に分かれ、実現に向けた調整など課題は多いが、同事務所は「まずは議論の場を設けることにした」としている。

検討会議は17日、同事務所と3市町の担当者が集まり設立を決定。同事務所側は、内部で検討した湖周を巡る幅3メートル、約16キロの自転車道案を「議論のたたき台」として示した。既存の車道や、現在ほぼ湖周全域に設けられているジョギングロードを活用する案という。今後、住民の声や警察などの意見も踏まえ、年度内をめどに構想としてまとめたい考えだ。

自転車道湖周では、諏訪市が昨年12月、市道の両側に自転車専用通行帯を設ける社会実験を開始。岡谷市はジョギングロードでの自転車の走行を認め、下諏訪町は自転車・歩行者兼用の道を設けている。

また、岡谷市は21日の市都市計画審議会で、岡谷湖畔公園内を通る市道約500メートルを自転車道に変更する案を検討していると明らかにした。市は具体的な整備の時期などは未定とし「検討会議の議論も踏まえる」とした。

同事務所整備課は「自転車に乗ってのんびり湖畔を巡ったり、競技用で本格的に乗ったりといったニーズは高い。諏訪湖周に適用できる整備手法などを探りたい」としている。(7月22日 信濃毎日新聞)


オリンピックに向けての東京だけではありません。最近は外国人の訪日客、いわゆるインバウンドが話題になっています。中国人観光客の爆買いに注目が集まりますが、増えているのは中国人だけではありません。アジア・ヨーロッパ、北米など、各方面からの外国人も増えており、人数的にも大きな伸びを示しています。

いわゆるゴールデンルート以外の観光地でも、このインバウンドの誘客に力を入れるところが増えています。ショッピングや寺社仏閣めぐり以外の体験型の観光資源にも注目が高まっており、有名なしまなみ海道以外でも、サイクリングコースが訪日客に好評なところが出てきています。

フランスいま投資すれば、外国人観光客の誘客につながり、地域の産業の活性化にもつながるとするならば、自転車インフラの整備の大きなチャンスでもあると言えるでしょう。用地さえ確保出来るのであれば、大きな投資を必要とせずに観光資源化できるのも魅力です。

せっかく投資しても、負担ばかりが大きく、負の遺産として将来への禍根を残すのであれば問題です。しかし、自転車道ならば、公共インフラとして市民の利便性も向上します。国内客にもアピールするでしょう。さらにインバウンドの誘客が期待できるのであれば、十分に元がとれるに違いありません。

イベントが必要な施設や、競技場のような運用の難しさもなく、舗装の補修など、維持管理費も少なくて済みます。自転車道のような基礎的なインフラを整備するのに、今は絶好のチャンスと言えるでしょう。ぜひこの機会を利用すべきではないでしょうか。

◇ ◇ ◇

夏は始まったばかり、まだまだ暑い日が続きそうです。紫外線も非常に強くなっており、照り返しも強く、少し自転車で出かけるだけで、ひどい日焼けになることもあります。自転車だと、風で余計に水分が失われますが、そのことに気づきにくい場合もあります。対策を万全にして出かけたいものです。




こう暑いと海や川で泳ぎたくなりますが、水の事故も増える時期です。思わぬ痙攣で溺れたりします。気をつけましょう。

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この記事へのコメント
自転車を信号という規制から外すというのは、素晴らしい施策だと思います。
自転車行政成功先進国であり、世界中の自転車施策研究科、行政担当官が注目しているオランダやデンマークなども、自転車にヘルメット着用を推進するどころか、ヘルメット着用推進に反対し『我々は、ヘルメットが要らないほどの安全な道路環境整備を目指しています』と断言するほどですからね。

自転車研究科 引田智さんのメルマガです。
http://melma.com/backnumber_16703_6226386/

日本の道路を見てもわかるとおり、自動車というのは歩道すらない道路にさえ我が物顔で入ってきますし、自動車は自転車歩行者の区別なく加害をするものです。
歩行者にヘルメットをさせるわけにはいきませんから、オランダやデンマークの掲げる『自転車ヘルメットの要らないほどの安全な道路環境を整備します』といった方向性が、いかに交通の鉄則である弱者保護優先を反映した素晴らしいものかを物語っています。
結局は、自動車を不便にし、自転車を便利にすれば、自動車より自転車を選ぶ人が増えて、道路全体が安全になるということですからね。
実際、オランダは数字で、その政策の正しさを圧倒的に示しています。だからこそ世界中の都市政策にまつわる人々が自転車推進成功国であるオランダに注目するのですよね。
日本は雨が〜坂が〜などという言い訳にもならない言い訳を耳目に入れる機会があるのですが、そんなものはきちんとしたレインウェアを身につけて、坂道でもラクに進めるようなギア比や電動アシスト自転車を選べばよいだけの話なのですからね。
地域を良くするためには、自動車と比べて自転車を相対的に手軽で便利に、あらゆる優遇をすることで、自動車を減らし、自転車を増やしていくことが大事だということを再認識させられました。
http://greentoptube.hatenablog.com/
Posted by GreenTopTube at July 26, 2015 23:39
GreenTopTubeさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
少なくとも日本の現状を鑑みると、手放しで素晴らしい施策とは言えないと思います。日本では現実的とは言えないでしょう。
本文で書いたように、むしろ信号無視が野放しになっているという面があるのは否めません。
何でも「反クルマ」という観点からだけで考えると、間違うこともあると思います。
Posted by cycleroad at July 27, 2015 23:08
 ニュースによれば、東京五輪に関して、先輩アスリート達から熱中症の危険の指摘が出ているようですね。競技場での競技はともかく、マラソン、トライアスロンなど、道路上での危険が指摘されているようです。保水性舗装などの検討がされるようですが、舗装の張替えがよいか、涼しい森林の中がよいか、しっかり検討してもらいたいと思います。
 街中の交差点では、信号によるコントロールをしないほうが事故が減るという研究が、以前ここで紹介されたように記憶しています。欧米では、「譲ったほうがえらい」とされるようですが、アジアでは、「やったもの勝ち」ということになりがちです。自転車の歩道通行のように、「信号無視は自転車の権利」になってしまうような気がします。
 自転車と自動車の利用は、必要に応じて選択すべきであって、敵対するものではないと思います。結局、「弱者の保護の優先」の習慣が最優先な気がします(ただし、法規を守らない、身勝手な自転車まで保護する必要はありません)。
Posted by ひでさん at July 28, 2015 00:15
何度が書いていますが私の持論はやっぱり「原因は警察が捕まえないこと」にあると思います。
ロードに乗り始めて何万キロと自転車で走ってますが自転車の信号無視を見ない日は無いですが
それを警官が注意したのを見たことが有りません。
(最近の罰則が強化されたあとですら)

>警察官がいても信号無視する人の割合が4割に達する

その警官が無視を決め込んでいるのを何回も見ています。
昔はパトカーや警ら中の警官から注意が飛んだものですが。

罰則や咎められる事が無ければ守らない人が出るのは自明の理です。
一時的に守る人が増えたとしても何の効果も有りません。
むしろ「なんで守ってんのばっかじゃねーの」の嘲笑を受けて運動自体が無くなるのがオチです。

今の環境は典型的な正直者が馬鹿を見る状態になっています。


Posted by れき at July 28, 2015 18:25
「やったもの勝ち」
「なんで守ってんのばっかじゃねーの」

というと、自動車の速度超過や横断歩行者等妨害等違反、歩行者自転車への違法なクラクション、幅寄せ等の交通犯罪も現状そういうところがあるんですよね。
むしろ、そちらのほうが自転車より遥かに大勢の人々を加害殺害しているという点で、積極的に規制取り締まり強化、更なる厳罰化を唱えて然るべきでしょう。
自転車への不当な締め付け強化より遥かに重大です。

ところで、自動車の横断歩行者等妨害等違反の割合はいくらかご存知でしょうか。

横断歩道、93%の無関心   横断歩行者等妨害等違反の自動車の多くは、速度超過も併せて犯しているという惨状は、取り締まり強化要請の継続で打破しよう。
http://pon-s.tea-nifty.com/blog/2006/08/zebra_crossing.html
無信号の横断歩道で自動車の9割が減速しない: Vitz and Eco life
http://heritage.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/yomiuri-online-.html
87%が違法運転、というクルマ社会の惨状 ( その他社会学 ) - ujiin - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/nmiaitjhuaabghna/8409954.html
停止しないドライバーが3割?いやいや、警察を相手に抜け抜けと交通違反を宣言するドライバーが3割ということ。
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20130329/1364566973
87%が違法運転、というクルマ社会の惨状 ( その他社会学 )
http://blogs.yahoo.co.jp/nmiaitjhuaabghna/8409954.html

その多くは、速度超過という交通犯罪も併せて犯しています。通学路でさえも、です。
Posted by GreenTopTube at July 28, 2015 22:49
良識ある役所のホームページでは、こうして啓発をしていますが、外の道をみれば我が物顔の、交通法規を守らない身勝手な自動車で溢れています。

横断歩道は 歩行者と自転車優先です !! 豊橋市公式ホームページ
http://www.city.toyohashi.aichi.jp/koho/h24koho/120115/th120115c.pdf
佐賀県:ドライバーの皆さん 横断歩道では歩行者が優先です
https://www.pref.saga.lg.jp/web/kurashi/_1259/bab-koutuuanzen/_70651/_72442.html
『親に言われ、先生に指導され、行政に従って渡る青信号の危険!』 命と安全を守る、歩車分離信号普及全国連絡会
http://bunri.org/

横断歩道でさえも歩行者自転車の安全が、自動車の交通犯罪暴行行為により侵害されています。
Posted by GreenTopTube at July 28, 2015 22:50
制限速度以下の安全速度で走ること、横断歩行者等を優先することを無視する悪行は、いずれも重大で深刻な被害を高確率でもたらす交通犯罪行為なのですが、日本における自動車運転の多くは、自責の念などが極めて薄い惨状にあります。

『まじめに制限速度で走る奴は邪魔』
『流れが大事』
『流れを阻害するやつは煽られたり幅寄せされたりクラクション鳴らされたりしても当然だろ(笑)』←安全車間距離保持義務違反、警音器使用制限違反、暴行罪、等が該当
『歩行者や自転車は、動く障害物』 ←人ではなく モノ だそうです。
『信号のない横断歩道で歩行者なんかを優先させるために停止するのは、後続の自動車が追い抜いて逆に横断歩道渡る奴が危ないから、横断歩道では停止せずそのまま行くのがマナーだろうが』 ←道交法を守る人を叩き、道交法違反運転の後続自動車運転手には言及せず

が彼ら、ネット上で見受ける、免許を持っているはずの日本の自動車運転らの口癖です。こんなのまだ序の口ですがね。
子供や高齢者を自動車が殺害するケースは、もはや日本では珍しくありません(それだけ自動車は弱者に深刻な犠牲を出し続けています)が
そういったニュースを扱う掲示板で見受ける自動車運転手らのコメントは、こうです

『子供の親は、死んで詫びろ。こんなのドライバーのほうが被害者だろうが・・・・』
『育ちの悪い子供ほど飛び出すんだよな。親も程度が低い。』
『ジジババは外に出るなよな迷惑だ』
『道路を横断するほうが悪い。ドライバーは被害者。』←交通の鉄則は弱者保護優先であり、安全速度かつ前方をしっかり見ていれば命は奪われなかったという意識がカケラもない。
Posted by GreenTopTube at July 28, 2015 22:50
交通弱者保護優先の意識をドライバーを持てば、命が奪われることもなかったという思想がほとんど見受けられないものが未だに目立ちます。
自動車抑制こそが交通安全の根本策であるということは、もはや言うまでもないでしょう。
自動車の通行が減れば減るほど、重量と専有面積のある高速で動く乗り物が減れば減るほどに、道路が安全になるのは自明だからです。

全然割合の少ない自転車加害事故を大仰に取り上げ、抑圧につなげるマスコミ、行政
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20111025/1319554054

道交法通り走る自転車でさえも

『身勝手に自転車で走ってじゃねーよ!』

という態度を見せる自動車運転手らも少なくないのが現状ですし
バス運転手でさえもそういった未熟で劣悪なレベルのが居るようですので
http://nakano96.blog.fc2.com/blog-entry-103.html
自転車だけをヤリ玉にあげ晒し上げる弱いものイジメをするよりも、まずは正しく走る自転車に危険運転をする自動車に徹底抗議するのが私達の努めであると言えます。
それが良識なのですから。交通の鉄則は弱者保護優先です。
Posted by GreenTopTube at July 28, 2015 22:52
ですが、日本では自動車がそれをろくに守らず、歩行者自転車を『身勝手』などとレッテル張りをして反省をせぬから、歩行者の死亡者が先進諸国において高いという恥ずべき状況にあるということを知るべしでしょう。

歩行者の年間死亡者数は1714人(当然ながら、ほとんどが自動車加害による殺傷) 交通事故総合分析センター 平成22年
https://www.itarda.or.jp/itardainfomation/info94.pdf
平成25年度 自動車運転中の年間死亡者数は1415人 歩行者は1584人 警察庁交通局
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Pdfdl.do?sinfid=000023620477
日本はなぜ極端に歩行者の交通事故死が多いか OECDフォーラム2011のデータベースより
http://spaceglow.at.webry.info/201305/article_1.html
交通安全根本対策は自動車抑制にあり
http://greentoptube.hatenablog.com/
Posted by GreenTopTube at July 28, 2015 22:53
歩道進入前一時停止の義務は、自動車運転手らの100%が守ってませんよね。

歩道上でも圧倒的殺人王なのは自動車 - 大阪交通news
http://d.hatena.ne.jp/delalte/20111021/1319158025

自動車の歩道進入前一時停止無視の徹底取り締まりは、自転車の歩道走行バッシングよりも遥かに交通事故死亡者を減らせそうですね。

それと、自動車から自転車への乗り換え推進は、世界中の自動車害に苦しむ先進都市が実践推進している合理的な施策です。
自動車乱用害は大勢の市民の不利益につながるため、自動車害軽減のために自動車を抑制し、自転車への締め付けを緩め、自転車が安全円滑に活用できる環境の整備を進めています。
すべては公共の利益のために。公共の利益のために自動車を減らす施策を進めているのです。
弱者保護優先のためにも自動車を減らす政策が正しいとされていますし、自動車より自転車を相対的に便利にすることが効果的であると明白になったからこそ、フランスでの自転車の信号規制除外が通ったのです。
日本の人々も世界中の先進事例を議員に紹介し、日本でもそのようなものを実現するよう努めていくのが日本の自転車レベルを高めていくことだと思います。
自動車より自転車を便利にするために、あらゆる施策を採用していきたいものですね。それは公共の利益向上になるのですから。
Posted by GreenTopTube at July 28, 2015 22:54
もっともっと自転車への規制緩和が必要だと思うものです。現状、日本では自転車への不条理な規制が野放しになっているわけですから。規制緩和をして生まれる安全に目を向けていきたいものです。


私は、路上の交通実態に即した規制緩和が必要だと考える。道路交通法を読むと、なるほど隙なく構築されているが、路上の実態に即していないと思える部分もいくつか見つかる。その部分を改正し、規制を緩和することで、自転車を使いやすくしていくべきだ
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20150614/1065202/?ST=life&P=4

 具体的には、私は以下の3項目で規制を緩和すべきと考えている。

1)左折専用レーンがある場合の、直進する自転車の使用するレーン

 現在は、左折専用レーンを直進せよということになっている。しかし、基本的に車道左側を走る自転車が、そのまま左折専用レーンの左側に入って直進しようとすると、左折しようとする自動車とぶつかることになる。ここは左折専用レーン右側、さらには、直進レーンを使うことを認めるべきだ。自動車との速度差はあるものの、自動車の流れに沿っているときや、赤信号で自動車の流れが止まっているときに、自転車で直進レーンに入ることはさほど難しくはない。

続く
Posted by GreenTopTube at July 28, 2015 23:03
2)一時停止標識のある交差点の通行方法

 今回の規制14項目の中に、自動車並みの一時停止の遵守が入った。しかし、自転車は走っているときはさほど力を入れて漕ぐ必要はない半面、停止状態から走り始める際には強い力で漕がねばならないという性質がある。自転車の信号無視も突き詰めれば「一度止まると走り出すのが面倒」という心理から起こるものである。また、自転車は自動車やバイクなどより巡航速度も発進加速度も小さい。さらには基本的に車道左側を走行するので、交差点での左折でも大きく一気に車道にはみ出すことはない。

 これらの特性を考えると、一律に一時停止を遵守させるのではなく、自転車に関しては徐行通過を認めるべきではないだろうか。

3)三叉路における直進

 直進道路に対して別の道路が直角に突き当たる三叉路に信号がある場合、現状では自転車も停止することになっている。しかし道路が突き当たるのと反対側の路側帯は連続している。また自転車は幅が狭く、自動車やバイクにくらべて速度も低い。自転車専用のレーンがあるなどの条件をつけた上で、赤信号時も停止せずに通過できるようにするべきではないだろうか。

Posted by GreenTopTube at July 28, 2015 23:04
ひでさんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
秩序が形成されているから、規制を緩和しようというのと、無秩序状態になっているのでは、同じ信号無視でも全く違うわけで、フランスで取り入れられたから、日本でもできるということにはならないでしょうね。
おっしゃるように、弱者優先の思想やその背景があるのと、身勝手な考え方では大きく違ってくるのも明らかだと思います。
Posted by cycleroad at July 29, 2015 23:17
れきさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
例え検挙したとしても、いきなり赤キップの適用というのが不公平になることや、身元確認などに時間がかかることもあるでしょう。
あまりに違反が多くてキリがない、取り締まりきれない、そのため検挙するか見逃すかに差が出てしまい、恣意的に見られてしまう可能性があるなど、構造的な問題があるのも確かでしょう。
それで、警察も取り締まってこなかった、あるいは出来なかったというのがあるのだろうと思います。
実際に、公平に全て取り締まろうと思ったら、とても今のマンパワーでは無理で、結局、取り締まれないということもあるのでしょうね。

Posted by cycleroad at July 29, 2015 23:29
GreenTopTubeさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ここでは自転車の問題について考えています。
ドライバーに違法行為が蔓延していることや、悪質な行為があるのはそのとおりだと思います。
しかし、クルマのほうが、より被害が大きいとか、より悪質である等、クルマの違反行為と比較して論じると、自転車の問題について、焦点がぼやけてしまうと思います。

Posted by cycleroad at July 29, 2015 23:46
 
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