全国的に猛暑が続いています。
雨がっぱ:大売れ 道交法改正、自転車の傘差し「アウト」
夏真っ盛りなのに、雨がっぱの売れ行きが好調だ。6月1日に改正道路交通法が施行され、傘を差しながらの自転車運転で人身事故を起こせば、危険行為と見なされる可能性があり、思わぬ「特需」を生み出している。
7月10日夕、東急ハンズ心斎橋店(大阪市中央区)の雨具売り場。雨がっぱが並ぶ棚の前で、会社員の寺地徳明さん(49)は頭をかいた。雨の日に取引先を自転車で回っていた際、「傘差し運転」を警察官に注意されたという。「事故を起こしたら取り返しがつかない」と品定めした。
同店では道交法の改正以降、雨がっぱの在庫の問い合わせが殺到し、6月の売り上げは前年の1.6倍。7月は2.2倍だった。
梅田ロフト(大阪市北区)は約200種類の商品をそろえる。7月の売り上げは前年の8.4倍を記録。4000円前後のポンチョ型が売れ筋だ。インターネット通販の「楽天市場」では、7月13日から1週間のレインウエア売り上げランキングで「自転車運転におすすめ」とうたう8商品が上位を占めた。
大阪府警によると、改正道交法は、14歳以上の自転車運転者が信号無視やブレーキ不良の「危険行為」で3年以内に2回以上摘発された場合、有料講習の受講を義務化した。傘差し運転で人身事故を起こしたケースも含まれる可能性がある。7月31日には、前輪にブレーキのない自転車を繰り返し運転したとして、大阪府公安委員会が20代の男性に全国初の受講命令を出した。
府警自転車対策室の吉川恭子室長は「ぬれない、ふらふらしない、違反にならない。雨がっぱは良いこと尽くし」と呼びかける。(毎日新聞 2015年08月04日)
ピスト自転車の男性に全国初の受講命令 前輪にブレーキなし、2度摘発 大阪府公安委
ブレーキがない「ピスト自転車」を公道で運転したとして、道交法違反容疑で2回摘発された大阪市大正区の男性(29)が、6月から始まった自転車の安全講習制度に基づいて、全国で初めて受講を命じられることが29日、大阪府警への取材で分かった。府公安委員会が31日に受講命令を出す見込み。
男性は7月9日と15日、大阪市西区の市道などでブレーキがないピスト自転車を運転したとして、2回にわたり交通切符(赤切符)の交付を受けた。自転車には後輪のみブレーキがついていたが、道路交通法施行規則では、前輪と後輪にブレーキを取り付けるよう定められている。
男性は、府警の調べに「後輪にブレーキがついていたので問題ないと思った」と話しているという。
悪質な自転車運転者に安全講習を科す改正道交法は6月に施行された。信号無視や酒酔い運転、ブレーキのない自転車の運転など14項目の危険行為を3年以内に2回以上繰り返した場合、都道府県の公安委員会が、自転車運転者講習を受けるよう命令できる。(2015.7.29 産経新聞)
貸ガレージから高級自転車53台押収 窃盗容疑で男を逮捕 「盗んでは転売していた」
海外製の高級自転車1台を盗んだとして、大阪府警西署は31日、窃盗容疑で、住居不定、無職の男(39)を逮捕したと発表した。容疑を認め、「今まで100台近く盗んでは転売した。生活に困っていた」と供述しているという。同署は、男が借りていた神戸市内の駐車場から、盗まれたとみられるロードバイクや電動自転車など計53台を押収しており、関連を調べる。
逮捕容疑は6月4日、大阪市西区西本町の駐輪場で、男性会社員(32)が所有する「オルベア」社(スペイン)製の自転車1台とヘルメット1個(時価計5万3千円相当)を盗んだとしている。同署によると、自転車の前輪にワイヤロックがつけられていたため、男は自転車から前輪を取り外して盗んだという。
自転車は3万5千円で自転車の買い取り業者に売却。その後、インターネットオークションに出品されていたのを捜査員が発見し、男の関与が浮上した。(2015.7.31 産経新聞)
小島よしお 落ち込む 愛車の40万円高級自転車消えた…被害届提出へ
お笑いタレントの小島よしお(34)が31日、愛車の高級自転車が行方不明になったことを自身のブログで明らかにした。
スイスの高級自転車「スコット」の「スコット フォイル10」2014年モデルで、価格は約40万円。所属事務所によると、約1年半前に購入した。
小島は7月17日に自宅から都内の所属事務所まで愛車で移動。事務所近くの四谷三丁目交差点にある有料駐輪場で前輪をロックし後輪にも自前の鍵を掛けて止めた。その後、食事会や地方での仕事が続き、駐輪場に戻ってきたのは22日。この時、自転車がなくなっていることに初めて気付いた。
駐輪場は1週間がたたないと撤去されないことから、小島や事務所は盗難に遭った可能性が高いとみて、近日中に被害届を警視庁へ出す意向だ。
都内は基本的に自転車移動の小島は「とにかく戻ってきてほしい」と落ち込んでいるという。ブログで「車体番号はSTR10C25413030312Xです。何かお気づきのことがあればよろしくお願いします!」と広く情報提供を呼びかけ、ツイッターでは「車体の値段などを考えると車体そのものに鍵をかけないといけなかったと反省しています!でもそんなの関係ねえ!ことねえ!」とショックを隠さなかった。
警視庁によると、昨年の自転車盗難の発生件数は5万6085件で、前年から10%以上の大幅増。背景には健康志向の高まりからくる自転車ブームがあり、軽量でパーツごとに分解できるロードバイクなどを転売目的で狙う組織的な窃盗団も暗躍している。 (2015年8月1日 スポニチ)
タンデム自転車、一般道に…障害者の行動拡大も
群馬県道路交通法施行細則の一部改正で、1日から県内の一般道でも2人乗りの「タンデム自転車」での走行が可能となった。前橋市内では同日、交通安全イベントが行われ、障害者と健常者が一緒にタンデム自転車に乗り、風を感じていた。
タンデム自転車はサドルとペダルが2人分装着された自転車で、大きさは様々だが普通自転車よりも長い。軽車両に分類され、車両用信号に従うが、歩道を通行できないなど交通規制が自転車とは異なる。以前は榛名湖周辺の道路や一部のサイクリングロードでのみ走行が可能だった。全国では10県目で、関東では初施行。
1日は視覚障害者や親子連れなど約50人がタンデム自転車など30台に乗り込んだ。「『せーの』で発進しますよ」などと声を掛け合いながら県総合交通センターから県庁までの約2・5キロを駆け抜けた。
参加した県視覚障害者福祉協会の阿部央美副会長(57)は「障害者の行動範囲を広げるので様々な場所で活用していきたい」と笑顔で語った。
県警の高橋千明交通部長は「車両が長いので安全運転に気をつけながら、健常者も障害者も楽しんでほしい」と話していた。(2015年08月04日 読売新聞)
徳川慶喜:静岡で愛用していた自転車の復刻を
◇プロジェクトが始動
大政奉還後に静岡市で隠居生活をしていた徳川慶喜が愛用していたとされる自転車を復刻するプロジェクトが始動した。市は31日、市民4人に「復刻令状」を交付し、情報収集を命じた。
慶喜は1877(明治10)年ごろ、静岡県内で初めて自転車に乗ったという伝承がある。静岡市は、温暖で坂が少ないことから「世界水準の自転車の街」を目指しており、自転車の復刻もその一環。
写真好きの慶喜だが、自転車の写真は確認されておらず、形状も不明。令状を受け取った県内初の自転車店長の子孫、関川清明さん(60)は「転ばないように前に進み続けて必ず写真を見つけます」。(毎日新聞 2015年07月31日)
魅力ある自転車道認定へ 国交省、28年度に数カ所
国土交通省は27日、周辺の景色や名所を楽しみながら、安全、快適に自転車で走れる魅力的なサイクルルートを認定する新制度を検討していることを明らかにした。平成28年度に全国で数カ所を選び、地元自治体に道路整備や案内板設置費用などを助成する考え。自転車観光を振興し、地域活性化や健康増進につなげる狙い。
「ナショナルサイクルルート」と名付ける予定で、長さ20キロ以上を想定。認定条件として(1)迷いにくく、交通事故が極めて少ない(2)自転車のレンタルやトイレ、宿泊施設が充実(3)雑誌に掲載され、今後の人気が見込める−などを検討している。
制度づくりでは、政府や民間団体が積極的にルートを認定している欧州の例を参考とする。
国交省によると、自転車道は縁石で車道や歩道と区分されているところもあるが、歩行者のそばを走るケースもあり、新制度の導入には安全対策が不可欠だ。(2015.7.27 産経新聞)