これまで何台も自転車を買い換えてきた人は多いと思います。
キャリアによって、何台も乗り継いできた人もあれば、初めて買った自転車に乗っているという人もあると思います。人によってそれぞれだと思いますが、誰もが子供の頃から考えれば、それなりに複数台の乗り物歴を経てきているのではないでしょうか。
一番最初は、幼児用の三輪車だった人も多いでしょう。あるいは、その前に、クルマの形をした、いわゆる乗用玩具に乗っていた時代があったかも知れません。その後、幼児用の自転車を買ってもらい、身体が大きくなるにつれて、新しい自転車に乗り換えてきた人も多いでしょう。
最初はまたがるだけだった乗り物も、ペダルがつき、補助輪が外れ..と、さまざまな形状の乗り物に変化してきたことでしょう。最初は家の中で乗っていたのが、公園などになり、公道を走るようになり、その速度や行動範囲も飛躍的に拡大してきたに違いありません。
幼児期から子供の間だけでも、数々の乗り物を乗り継いできた人が多いのではないでしょうか。子供はすぐ大きくなりますから、以前のものには物理的に乗れなくなり、そのたびごとに新しく買ってもらったかも知れません。子供にとっては嬉しいことですが、親にとっては出費だったことでしょう。
子供の成長は速く、乗用玩具から三輪車、自転車へと、形状もサイズも興味の対象も大きく変化していきます。まだ新しくて十分使えたとしても、買い替える必要が出てきます。親せきや近所の人に譲ってもらったり、中古を探したり、といった方法もありますが、えてして出費はかさみます。
そんな子供の乗り物費用を何とか出来ないだろうかと考えた人たちがいます。世界で初めて、組み換え可能な子供用の乗り物キット、“
Infento”です。基本的な部材を組み立て、また、必要に応じて組みなおすことにより、年齢に応じていろいろな乗り物に変化させて乗ることが出来ます。
言ってみれば、レゴブロックのようなものです。しかし、こちらはパーツのサイズが大きく、組み立てて実際に乗ることが出来ます。幼児用の三輪車から、キックスケーター、リカンベントスタイルのトライクまで、実に18種類以上の違った形状に組みなおすことが可能です。
タイヤ部など、複雑な部分はあらかじめ一つに組まれた形になっているので、部材を組み合わせるだけで乗り物が出来上がります。工具も六角レンチだけ、子供でも十分組み立て可能です。何より自分で自由に組み合わせるという部分に、子供はワクワクするに違いありません。
もちろん、サイズも子供の成長に合わせて変えることが可能です。ようやく歩き始めた幼児が、掴まって押し歩きする玩具から、身長170センチくらいの子供でも乗れるリカンベントまで、非常に長い期間、子供の乗り物需要に、これワンセットで応えることが出来ます。
これはユニークで、優れたアイディアです。言われてみれば簡単なことですが、なぜ今までなかったのか不思議なくらいです。親としても、子供の乗り物の頻繁な買い替えが不要になりますし、すぐに廃棄物とならず、部材をリユースできるわけですから、その点でも優れています。
レゴブロックのように、組み立てる楽しみ、作る楽しさもあります。最初は親が手伝う必要があるでしょうが、子供とのコミュニケーションが深まることでしょう。自分で自分の乗りたいスタイルの乗り物を考えさせ、実際に構築させることで、子供の創造性を育む玩具としての側面もあります。
手先が器用になったり、機械工学などに興味を持つきっかけになるかも知れません。教育面でも、子供の成長に寄与する可能性があります。おそらく多くの大人にとっても、自分が子供だったら欲しくなる玩具であり、乗り物だと感じるのではないでしょうか。
必要に応じて、荷物を運べるようにすることも出来ます。ユニークなのは、タイヤをスキー板やスノーボードのような部材に変えることで、雪上の乗り物にすることも可能です。ソリなどの冬用の乗り物も別途必要だった家なら、そこの部分もカバー出来ることになります。
電動で動くように出来るパーツも別売りされることになっています。こうしたオプションのパーツを組み合わせることで、基本的なスタイル以外にも、工夫次第で、その形状や用途はいろいろと可能性を広げることでしょう。玩具や乗り物として使い終えたら、台車やワゴンなどの道具として使えるかも知れません。
いま、
クラウドファンディングサイトで資金調達をしています。まだ残り20日間以上ある段階で、すでに目標額の2倍以上の資金調達に成功しており、非常に高い評価を受けていることがわかります。これが製品として売り出されたら人気が出そうです。
個人的に思うのは、この大人バージョンがあっても楽しいのではないでしょうか。必要に応じてトライクになったり、カーゴバイクになったり、電動になったり、雪上用になったりすれば便利な場合もあるでしょう。サイズや使い勝手を考えつつ、いろいろ工夫できるとなれば、大人でも面白いような気がします。
考えてみれば、幼児から大人になるまで、いろいろな乗り物に乗ってきたことになる人は多いと思います。運動能力が上がり、興味が変わり、サイズが大きくなり、行動範囲が変われば、買い換えるのも仕方がないと思っていましたが、なるほど、こんな手もあったかという感じです。
最近は、所有するのではなくシェアするとか、なるべくリユースする、環境負荷を減らすなど、消費者の意識も変わってきています。こうした製品の誕生には、そんな背景もありそうです。これまで当たり前と思っていたこと、気づかず無駄にしていた部分に、まだまだ新しいビジネスのタネが埋まっているのかも知れません。
現職警察官による強姦や殺人など凶悪事件が相次いでいます。最近始まった話ではなく、昔から後を絶たないわけですが、警察官の場合は罪を2倍にするくらい、してもいいのではないでしょうか。