October 01, 2015

メンテナンスに工夫の余地は

自転車にはメンテナンスが必要です。


構造がシンプルとは言え、機械ですから適切なメンテナンスが必要になるのは当然です。正しくメンテナンスしていない状態で乗ると、十分な性能が発揮できなかったり、乗っていて不快だったりするだけでなく、場合によっては事故の原因になるなど、危険や面倒なトラブルの元になります。

特に専門的な知識がなくても、最低限のメンテナンスは出来ます。タイヤの空気圧が減っていないか確認して、随時補充すること、ブレーキが磨耗してないか、効きを確認すること、必要に応じてチェーンに潤滑油を注すくらいであれば、誰でも可能でしょう。メンテをすれば自転車も長持ちします。

ただ実際には、全くメンテナンスをしないような人も少なくありません。特にママチャリに乗っている人に多く見られます。その結果、明らかにタイヤの空気が少な状態で乗っていたり、チェーンからギーギー異音をさせていたり、明らかにブレーキが甘く、ピタリと止まれない人も見ます。

タイヤゲージフロアポンプ

たいして時間もかかりませんし、空気圧や注油をして乗れば、はるかに快適になるはずです。そのことを知らないのか、無頓着なのか、それとも不精なのか、明らかにメンテナンス不足の自転車に乗っている人は少なくありません。そんな状態では自転車本来のスピードも出ません。

坂を上るのも大変ですし、異音がするなど不快ですし、何より自転車に乗るのが楽しくないに違いありません。すぐに錆びたり、パンクしたりして、余計に手をかける気が失せます。道具でも機械でも、手入れが必要なことくらいわかっているはずですが、簡単なメンテナンスすらやらない人が多いのは、非常に残念なことです。

チェーンメンテナンスメーカーも、そのあたりはわかっていて、なるべくメンテナンスを不要にしようと工夫しています。例えば、空気の代わりにウレタンなどを充填することで、パンクしないタイヤもあります。ただ、乗り心地が悪かったり、重くなって軽快性が損なわれるなどの弱点もあり、あまり普及していないようです。

ハブにポンプを取り付け、そこからチューブを伸ばして、タイヤのバルブと直結させることで、常に空気を送り、適切な空気圧に保つ装置も発明されています。仕組みとしては、なかなかの工夫だと思いますが、やはり価格や汎用性などの点からなのか、これもあまり普及していませせん。

チェーンのメンテナンスは手も汚れますし、嫌われがちです。そのため、チェーンの代わりにゴムベルトを使ったベルトドライブや、直接ギヤで力を伝えるシャフトドライブの自転車もあります。多少は売れていると思いますが、これも一部にとどまっています。

これらは、主にママチャリ、シティサイクル向けですが、では、スポーツバイクに乗るような人ならば、メンテナンスは万全かと言えば、必ずしもそうではないようです。几帳面な人や好きな人はきっちりメンテをする一方、ズボラな人、面倒くさがりの人もいて、メンテナンスが疎かになっている人もいるようです。

出かける際、いちいちタイヤの空気圧を計って確かめるのも、面倒と言えば面倒です。キャップをとって、ネジを回して、空気圧計のついたポンプやタイヤゲージなどを当てるだけのことなのに、ついつい面倒だと、疎かにしがちという人もいるに違いありません。

FOBO BikeFOBO Bike

そこで、バルブのキャップ部分に、あらかじめ空気圧モニターを取り付けておくというアイディアがあります。常に圧力を監視し、減っている場合は、持ち主のスマホに送信して表示します。使用者としては、アラームが表示されない限り、タイヤの空気圧を自分で計らずにすむわけです。

主としてオートバイなどを対象としているようですが、自転車にも使えるようです。タイヤの空気圧を監視し、ブルートゥースによる近距離通信で、持ち主のスマホに状態を送信します。出かける時、空気圧をチェックするのに、スマホの画面上だけで完結するのは便利です。

FOBO BikeFOBO Bike

いちいち手で計るのは面倒という人もいるでしょうし、ついつい空気圧のチェックを忘れてしまうことが多いという人なら、取り付けておきたいアイテムかも知れません。うっかり、空気圧の減少に気づかずにいることで起きてしまう、パンクなどのトラブルを未然に防ぐことが出来ます。

チェーンのメンテナンスにも、新しい工夫を考えている人がいます。自動でチェーンに注油してくれる装置です。チェーンへの注油は手が汚れますし、やはり面倒と言えば面倒です。これならば、走行中であっても、必要に応じて、チェーンに注油してくれます。

Scottoiler CYCLE S1Scottoiler CYCLE S1

Scottoiler CYCLE S1Scottoiler CYCLE S1

この装置をつけておくだけで、いつでもチェーンを良好な状態に保てます。わざわざチェーンオイルの容器と電動注油装置まで、常にフレームにつけておくのもバカバカしい気がしますが、つい忘れて出かけてしまっても、勝手に注油してくれるのは便利かも知れません。

スポーツバイクに乗る人なら、チェーンがサビるくらいまで、注油しない人は少ないと思いますが、常に適切に注油しているかと言えば、怪しい人も多いでしょう。多少足りなくても、即トラブルとはならないにしても、チェーンに適切に注油がされていれば、シフトチェンジなども快適ですし、気持ちがいいでしょう。

Scottoiler CYCLE S1Scottoiler CYCLE S1

どちらも、少し手間をかければ済むことです。習慣になっている人や、几帳面な人、メンテナンスをするのが好きな人などは、横着だと苦笑するようなアイテムかも知れません。どれほどニーズがあるのか、はたして普及して一般的になるのかについては、確かに疑問かも知れません。

ただ、自転車に限ったことではありませんが、わずかの手間でも省こう、少しでもラクをしたいと思うのも人間の一面ではあります。そして、それがさまざまな製品の改良、進歩につながってきたのも事実です。自転車のメンテナンスの面にも、まだまだビジネスのタネはありそうです。




今度は爆弾低気圧ですか。地震に噴火に台風、竜巻、洪水など、あらためて自然災害の多い国だと実感します。

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